令和1761日目
2024/02/24
【ボクシング】トリプル世界戦
ボクシングのトリプル世界戦が24日、東京・両国国技館で行われ、世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王座決定戦で同級1位の28歳、田中恒成(畑中)が同2位のクリスチャン・バカセグア(メキシコ)に3―0で判定勝ちし、4階級制覇を果たした。
4階級制覇は日本男子で井岡一翔(志成)井上尚弥(大橋)に続き、3人目。21戦目での達成はオスカー・デラホーヤ(米国)の24戦を抜き、世界最速。田中は20勝(11KO)1敗、バカセグアは22勝(9KO)5敗2分けとなった。
世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチは同級1位の26歳、中谷潤人(M・T)が王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回1分12秒TKO勝ちし、3階級制覇を達成した。中谷は27戦全勝(20KO)、サンティアゴは28勝(14KO)4敗5分け。
世界ボクシング協会(WBA)バンタム級タイトルマッチでは28歳の王者、井上拓真(大橋)が同級9位のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9回44秒KO勝ちし、初防衛に成功した。井上拓は19勝(5KO)1敗、アンカハスは34勝(23KO)4敗2分け。《共同通信》
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【令和6年能登半島地震】
岸田首相、被災地訪問
岸田文雄首相は24日、能登半島地震の被災地を視察するため、石川県を訪問した。被災地入りは1月14日に続き2回目。農林水産業や伝統工芸産業の関係者と意見交換し、生活再建や産業復興を後押しする考えを伝達する。午後には2023年度予算から追加で予備費1千億円超を支出する方針も表明する見通し。
首相は自衛隊機で石川県輪島市の能登空港に到着した。穴水町では、避難所として利用されている公共施設「穴水町さわやか交流館プルート」を訪問。避難生活や支援活動するボランティアの活動状況について説明を受け「大変な状況が続くが、政府もしっかり支援を拡充する。共に頑張りましょう」と呼びかけた。《共同通信》
◇
岸田文雄首相は24日、能登半島地震の復興に向け、2023年度予算の予備費から1千億円規模を追加支出すると表明した。被災者の生活再建支援として最大600万円を支給する交付金について、若者・子育て世代に拡大すると説明。輪島塗など伝統産業支援では、臨時の作業場となる仮設工房を4月に全額国費で開設すると明らかにした。石川県輪島市での被災地視察後、記者団に述べた。
予備費は近く閣議決定し、支援金の財源などに充てる。能登半島地震対応のための予備費支出は3回目で、計2600億円超となる。
新たに交付金支給の対象となるのは、住宅半壊以上の被害を受け、資金の借り入れや返済が容易でない世帯。首相は具体例として(1)住民税非課税世帯(2)家計急変世帯(3)児童扶養手当受給世帯(4)離職・廃業した人がいる世帯―などを挙げた。
首相は仮設住宅に関しプレハブ型の建設を加速すると強調。木造仮設型について「恒久的な住まいとして活用できる『ふるさと回帰型』の建設に向けた調整を開始する」と語った。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第1節第2日(24日・ヤマハスタジアムほか=6試合)昨季王者の神戸は、J1に復帰した磐田に2―0で快勝して白星スタートを切った。汰木と佐々木がゴールを決めた。
J1初参戦の町田はG大阪と1―1で引き分け、川崎は新戦力のエリソンの得点などで湘南に2―1で逆転勝ち。新潟も鳥栖に2―1で勝ち、福岡―札幌とC大阪―FC東京は引き分けだった。
25日に柏―京都、東京V―横浜Mが行われる。《共同通信》
【卓球】
卓球の世界選手権団体戦第9日は24日、韓国の釜山で行われ、女子決勝で日本は中国に2―3で惜敗し、5大会連続の銀メダルとなった。
第1試合で日本は張本美和(木下グループ)が世界ランキング1位の孫穎莎に敗れた。続く早田ひな(日本生命)は2021年の東京五輪シングルス覇者の陳夢に、平野美宇(木下グループ)は世界ランク2位の王芸迪に勝利。あと1勝としたものの、第4試合の早田と第5試合の張本美が負けてあと一歩及ばず、53年ぶりの世界一はならなかった。中国は6大会連続23度目の優勝。
次回の世界選手権団体戦は2026年にロンドンで開催される。《共同通信》
【TSMC熊本第1工場】 開所
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は24日、熊本県菊陽町に建てた国内初となる第1工場の開所式を開いた。10〜12月期の量産開始に向け、生産ラインの立ち上げを急ぐ。年内に建設を始める第2工場と合わせ、政府が約1兆2千億円を助成する国家プロジェクトが始動。先端半導体のサプライチェーン(供給網)の強靱化に加え、台湾有事も見据えて経済安全保障の強化を急ぐ。
岸田文雄首相は式典にビデオメッセージを寄せ「半導体はデジタル化と脱炭素化に必要不可欠なテクノロジーだ」と指摘。第2工場にも財政支援を決めたと表明した。斎藤健経済産業相によると、補助額は最大7320億円になる。
TSMC創業者の張忠謀氏は「日本の半導体生産のルネサンス(復活)になる」と述べ、日台連携の意義を強調。劉徳音会長は「強力な供給網をつくる」と宣言した。
工場を運営するTSMC子会社のJASMに出資するソニーグループの吉田憲一郎会長兼最高経営責任者(CEO)は「TSMCから学ぶことが多い」と語った。《共同通信》
【社民党】党大会
社民党は24日、東京都内で2日目の党大会を開き、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け「金権・腐敗の裏金政治を一掃しよう」とした2024〜25年の活動計画を決定した。次期衆院選で現有1議席から4増の5議席を目標とし、比例代表で得票率2%を必ず獲得するとの選挙闘争方針も採択した。
福島瑞穂党首は閉会後の記者会見で「衆院選の候補者擁立を全力で急ぐ」と強調した。
活動計画は「岸田政権崩壊が見えてきた」とする一方で「野党が受け皿になっていない」とも指摘。次期衆院選を念頭に「野党が合意できる政策を掲げ、勝つための選挙協力体制を構築する必要がある」と主張した。《共同通信》
【米大統領選】トランプ氏「敵陣」で勢い
米大統領選の共和党候補指名争い第5戦となるサウスカロライナ州予備選は24日、投票が続いた。初戦から全勝中のトランプ前大統領(77)が勢いを維持。同州は対抗馬のヘイリー元国連大使(52)が州知事を務めた地元で、トランプ氏が「敵陣」も制すれば、指名獲得へさらに前進する。
投票を済ませたヘイリー氏は、トランプ氏が四つの事件で起訴され民事訴訟も抱えることを念頭に「混乱がつきまとうトランプ氏が指名候補になれば共和党は11月の本選で負ける。それを防がなければならない」と訴え、今回敗北しても選挙戦を続ける構えを示した。
トランプ氏はサウスカロライナの開票を前に、東部メリーランド州での保守政治行動会議(CPAC)の会合で演説した。予備選よりもバイデン大統領(81)の攻撃に時間を割き、「おまえはクビだ、出て行け」とテレビ司会者時代の決めぜりふで会場を沸かせた。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
侵攻開始から2年
ロシアによるウクライナ侵攻開始から24日で2年となった。ゼレンスキー大統領は映像を公表し「われわれは独立のために戦っている。そして勝利する」と述べ、ロシアが前線で攻勢を強める中で国民に団結を呼びかけた。首都キーウ(キエフ)近郊ホストメリで行われた式典には、ゼレンスキー氏のほか先進7カ国(G7)議長国イタリアやカナダ、ベルギーの首相らが参加し、連帯を示した。
24日にキーウに入ったのは、イタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相、ベルギーのデクロー首相、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長。フォンデアライエン氏は「ウクライナを固く支持する」とX(旧ツイッター)に投稿した。
ゼレンスキー氏は23日、西部リビウでデンマークのフレデリクセン首相と会談。安全保障協力に関する2国間協定に署名した。英国、ドイツ、フランスに続いて4カ国目。G7以外では初めてで、デンマークは長期の軍事支援を約束した。支援額は2023〜28年に計85億ユーロ(約1兆3800億円)となる見通し。
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ロシアによる侵攻から2年を迎えたウクライナ首都キーウ(キエフ)で24日、捕虜の解放を呼びかける抗議デモが行われた。各地域から数百人が中心部の広場に集まり、「夫を返して」「アゾフ連隊の解放を」などと書いたプラカードを掲げた。通行する車両がクラクションを鳴らし、連帯を示した。
デモは戦争の長期化で疲労が広がる社会に団結を呼びかける狙いもある。捕虜の数は公表されていないが、欧米メディアによるとロシアの捕虜になったウクライナ兵は4千人超に上るとみられている。
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ロシアのウクライナ侵攻開始から2年となった24日、多数の市民が虐殺された首都キーウ近郊ブチャの教会や墓地で、犠牲者の追悼式が開かれた。数百人の遺族や友人が、消えない怒りと悲しみをあらわに。墓標を抱きしめ、慰霊碑の前で泣き崩れた。
ブチャは侵攻開始翌月の2022年3月にロシア軍に占領され、同月末に解放されるまでに400人以上が殺害された。占領中に集団埋葬地となった聖アンドリー教会では、遺族が何百人もの死者の名前が書かれた慰霊碑の前で黙とうをささげ、献花した。
オリガ・コシャンチュクさん(65)は花束を抱えたまま立ちすくみ、すすり泣いていた。頼りない足取りで慰霊碑へ歩くと、夫アナトリーさん=当時(57)=の名前に額をこすりつけた。
アナトリーさんは解放直前の3月29日、地下室に貯蔵していたイモをほかの市民に分けるために配給所へ向かい、行方が途絶えた。解放後、銃で頭を撃たれた遺体が見つかった。オリガさんは「ロシアには恨みしかない。プーチン(大統領)とともに滅んでほしい」と語った。《共同通信》
イタリア、カナダと安保協定締結
ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、首都キーウ(キエフ)でイタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相とそれぞれ安全保障協力に関する2国間協定に署名した。ウクライナと同様の協定を締結したのは英国、ドイツ、フランス、デンマークを含め計6カ国となった。
カナダとの協定は、経済や軍事支援として30億2千万カナダドル(約3360億円)相当を今年提供すると規定。イタリアとの協定は、長射程兵器の供与や防衛産業、情報分野で協力を進めるとした。
ゼレンスキー氏ら3首脳は、ベルギーのデクロー首相、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長とキーウで共同記者会見した。メローニ氏は「ウクライナの自由と独立に必要な支援を続けていく」と訴えた。
ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)加盟を切望する。加盟までの間、長期的な防衛支援を得るため多くの国と2国間協定を結ぶ考えで、オランダとも近く締結する。
G7、ウクライナ支援継続
先進7カ国(G7)首脳は24日、ロシアのウクライナ侵攻開始から2年に合わせてテレビ会議を開いた。終了後の首脳声明で、ウクライナに対し「必要な限りの支援」を続けると強調。ロシアへの制裁を強化するとし、武器調達を支援する第三国の企業や個人にも追加制裁を科すと表明した。「ロシア軍の無条件での完全撤退」も要求した。
岸田文雄首相はテレビ会議で、ウクライナの公正かつ永続的な平和を実現するため、G7で結束し、対ロ制裁とウクライナ支援を推進すべきだと訴えた。北朝鮮からロシアへの武器移転は国連安全保障理事会決議違反だと強調し、ロシアによる北朝鮮製弾道ミサイルのウクライナでの使用は断じて容認できないと述べた。
イタリアが今年のG7議長国になってから初の首脳による会議となった。イタリアのメローニ首相やカナダのトルドー首相、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は24日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れ、ゼレンスキー大統領と共にテレビ会議に出席した。《共同通信》
【ロシア】ナワリヌイ氏遺体、母に引き渡し
ロシア北極圏の刑務所で死亡した反政府活動家ナワリヌイ氏の広報担当者ヤルミシュ氏は24日、ナワリヌイ氏の遺体が母リュドミラさんに引き渡されたと明らかにした。葬儀の日程などは未定としている。X(旧ツイッター)に投稿した。
ナワリヌイ氏は16日、収監されていた極北ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で死亡した。リュドミラさんによると、刑務当局はこれまで遺体の引き渡しを拒否し、葬儀なしの「秘密の埋葬」に応じるよう要求。従わなければ遺体を刑務所の敷地に埋葬すると通告していた。
ヤルミシュ氏は、遺族が希望する形の埋葬を当局が「妨害しないとは限らない」と言及した。(共同)《共同通信》