平成9557日目

2015/03/09

この日のできごと(何の日)

【洲本5人殺害事件】

9日午前7時10分ごろ、兵庫県洲本市中川原町の民家で、「人が刺された」と110番があった。兵庫県警によると、少なくとも4人が病院に搬送され、うち3人の死亡が確認された。県警は殺人未遂の疑いで近所に住む男を現行犯逮捕した。

容疑を殺人容疑に切り替え、詳しい状況を調べている。県警によると、逮捕されたのは、自称、同市中川原町の無職の男(40)。

淡路広域消防事務組合消防本部によると、同午前7時15分ごろ、県警を通じ「家に人が入ってきて刺された」と通報があった。刺されたのは5人という。負傷者3人を、洲本市内の病院に搬送したが、搬送先で1人の死亡が確認された。現場は、洲本市役所から北西に約5キロ離れており、田畑が広がり、民家が点在する地域。《産経新聞》

兵庫県・淡路島の静かな集落に衝撃が走った。山のふもとの民家2軒で9日、5人が刺され死亡した事件は、すぐそばに住む男が逮捕された。「何があったのか」。外からの移住者が少なく、古くからの住民同士のつながりが深い地域には、驚きと不安が広がった。

現場の民家は淡路島の中部にあり、周辺には低い山の斜面に沿うように田畑が広がり、間を縫うように走る道路も車がすれ違うのがやっと。普段と変わらないのどかな朝、現場周辺には黄色い規制線が張られ、警察官が警戒に当たるなど、ものものしい雰囲気に。ヘリコプターの音も鳴り響いた。

テレビの報道で事件を知った近くの主婦(56)によると、地域には外部からの移住者は少ない一方で、住民同士が一緒になって還暦や出産を祝うなどつながりは深かった。同じ名字の人も多く、「互いに下の名前で呼び分けているほど。普段は事件が起きるような場所ではない。外に出るのも怖い」と声を震わせた。

田畑の中に瓦屋根の民家が点在しているが、商店や郵便局までは1キロほど離れ、「普段は歩く人も少ない」(地区の住民)。近所のパート女性(64)も「顔見知りばかり。近所のトラブルは聞いたことがない」と不安そうに話した。

現場近くの洲本市立中川原小では事件発生後、校舎の門扉など出入り口を全て施錠した。音楽室に集まった児童に、校長が「近所で人が刺された」と説明した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【氷見冤罪訴訟】富山県に賠償命令

富山県氷見市で2002年に起きた強姦事件で再審無罪となった柳原浩さん(47)が、違法な捜査で逮捕、起訴され、約2年間の服役を強いられたとして、国や県に約1億400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、富山地裁は9日、県に約1966万円を支払うよう命じた。国への請求は退けた。

阿多麻子裁判長は判決で「取り調べで虚偽の自白を作り出すなど、警察の捜査に違法性があった」と指摘。一方、検察官による起訴については「虚偽の自白と容易に認識できたとは認められず、合理的根拠に欠けていたとは言えない」との判断を示した。

柳原さんの弁護団は「一部勝訴と言えるが、判決文を精査したい」と話している。

判決によると、富山県警の捜査員は逮捕した柳原さんが事件の主要な部分を供述できないことを認識しながら、強い心理的圧迫を加え、虚偽の自白を作り出した。被害者の証言を過度に重視する余り「事件現場の足跡と同じサイズの靴を持っていない」という柳原さんの供述や柳原さん宅の家宅捜索結果を軽視した。

県警の捜査について「警察官に認められた裁量を逸脱乱用しており、国家賠償法上、違法と言うべき」としている。

また、県警の捜査で柳原さんが精神的苦痛を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんだことも認めた。

柳原さんは再審無罪が確定した後、「冤罪の原因を究明し、責任を追及したい」と09年5月に提訴。5年以上に及んだ国賠訴訟では口頭弁論が27回開かれ、証人として出廷した氷見署長(当時)が柳原さんに謝罪し、県警幹部(同)も捜査が不十分だったことを認めていた。《共同通信》

【BCリーグ・富山】大家友和投手の入団を発表

プロ野球独立リーグ、BCリーグの富山は9日、米大リーグ通算51勝の大家友和投手(38)の入団が決まったと発表した。2年ぶりの復帰となる。大家は横浜(現DeNA)から1999年に米国に移り、エクスポズ(現ナショナルズ)などで活躍後、10、11年は再び横浜に在籍。昨季は米独立リーグでプレーした。《時事通信》

【大相撲春場所】2日目

大相撲春場所2日目(9日・大阪市ボディメーカーコロシアム)2横綱が順当に2連勝。2度目の6連覇と34度目の優勝が懸かる白鵬は初顔の佐田の海を上手投げで退け、日馬富士も栃煌山を一方的に押し出した。

大関陣では、稀勢の里が小結妙義龍に寄り切られ、3年ぶりに初日から2連敗を喫した。琴奨菊は小結玉鷲を寄り切り、豪栄道も高安を押し倒して、ともに2連勝。

新関脇は照ノ富士が碧山を押し出して2連勝としたが、隠岐の海は宝富士に突き落とされて2連敗となった。《共同通信》

【岸田文雄外相】キューバ・カブリサス副議長と会談

岸田文雄外相は9日、来日したキューバ閣僚評議会(内閣)のカブリサス副議長と外務省で会談した。キューバと米国による今年1月の国交正常化交渉開始を受け、日キューバ両国による投資と貿易の促進や関係強化で一致した。

岸田氏は「引き続き幅広い分野での関係強化、忌憚のない対話を続けていきたい」と述べた。対外経済政策担当の高官であるカブリサス氏は、外国投資法の改正など市場経済の導入を模索している現状を説明。「日本企業との意見交換を通じて、両国の経済関係が強化されることを期待している」と応じた。

カブリサス氏は14日まで日本に滞在。安倍晋三首相との会談も検討されている。《共同通信》

【独・メルケル首相】7年ぶりに来日

ドイツのアンゲラ・メルケル首相(60)が9日午前、2日間の公式実務訪問のため、羽田空港に到着した。メルケル氏の来日は7年ぶり。到着後に東京都内で講演、午後に安倍晋三首相との首脳会談に臨む。

講演では、国際社会における日独の協力強化のほか、ウクライナや欧州の安全保障問題、2022年までの「脱原発」を決めたドイツの環境・エネルギー政策などに触れる可能性もある。6月にドイツで開く主要国首脳会議(サミット)の議長を務めるメルケル氏は、緊張が続くウクライナ情勢やテロ対策などを安倍氏と協議、サミットに向けた両国の連携を模索する。《共同通信》

来日したドイツのメルケル首相は9日午前、東京都江東区の日本科学未来館を訪れ、ホンダの二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」を見学した。

アシモがサッカーボールを蹴ると、メルケル氏は笑顔でうなずきながら拍手。走ったり跳ねたりする様子を感心した表情で眺め、最後にアシモと握手した。

館長を務める宇宙飛行士の毛利衛さんがメルケル氏を案内。同氏は展示を見て回った後、日本とドイツの科学技術協力について、日本人研究者らと懇談した。若手研究者の交流や太陽電池の研究などが話題に上ったという。

昨年4月に来日したオバマ米大統領も未来館を訪れ、アシモを見学している。《共同通信》

【安倍晋三首相】独・メルケル首相と会談

安倍晋三首相は9日、ドイツのメルケル首相と官邸で会談し、ウクライナの平和と安定へ両国が積極的役割を果たしていくことで一致した。両首脳は過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件などを踏まえたテロ対策や、国連安全保障理事会改革での協力も確認した。安倍首相はロシアの主要国(G8)会合復帰について「ウクライナ情勢に鑑み、意味のある議論を行える環境にない」として、時期尚早との認識を示した。

安倍首相は会談後の記者会見で「両国は戦後、国際協調主義に立脚しつつ、一貫して平和国家として道を歩み国際社会で平和と繁栄を享受し、自ら力強く貢献してきた」と強調した。

ウクライナ情勢をめぐっては「ロシアが外交的解決に向け、建設的な役割を果たすようメルケル首相と強く求めていく」と述べた。

会談で安倍首相は「議論すべき国際的課題が山積している。基本的価値を共有する非常に重要なパートナーとして一層緊密に連携したい」と強調した。これに先立ち、両首脳は少人数による会談を開催した。

メルケル氏は9日午前、2日間の公式実務訪問賓客として来日した。2008年の主要国(G8)首脳会議(北海道洞爺湖サミット)以来の来日で、6月のドイツ・サミット参加国回りの一環。

ウクライナ情勢では、ドイツは2月にウクライナ東部における紛争の停戦合意を取りまとめる際、主導的な役割を果たした。

会談ではサミットに関し、来年は日本が議長国を務めることから、両サミット成功への協力を確認した。経済分野では日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)の早期締結を目指すことも確認した。《共同通信》

3月9日のできごと(何の日)【安倍晋三首相】独・メルケル首相と会見
https://www.kantei.go.jp/

安倍晋三首相は9日、ドイツのメルケル首相との共同記者会見で「両国は一貫して平和国家としての道を歩んできた」と強調した。8月にも発表する「戦後70年談話」を未来志向の内容にしたい安倍首相にとって、各国首脳との会談は、政権の歴史認識に対する海外の不安を払拭する格好の機会。政府は今後も対外発言に注力する構えだ。

ただ、今回の会談でメルケル氏が「過去の総括は和解の前提だ」と述べたように、中国、韓国との関係改善という課題を避けては通れない。《毎日新聞》

【鳩山由紀夫元首相】クリミア訪問を明言

鳩山由紀夫元首相は9日、モスクワを訪問、一部記者団にロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問すると明言した。住民の意思を確かめ、編入の是非について考えたいとの意向を示した。

同行筋によると、クリミア訪問は10~12日の日程。日本政府は編入を「一方的な併合で国際法違反」として認めていない。首相経験者がロシアの査証(ビザ)でクリミア入りすることで日本の立場に誤解を与える可能性があるほか、編入の正当性を主張するロシアに利用される恐れも指摘され、日本政府は訪問を断念するよう働き掛けていた。《共同通信》

【ロシア・プーチン大統領】クリミア編入、政変直後に自ら決定

ロシアのプーチン大統領は9日までに、ウクライナ南部クリミア編入について昨年2月に同国で起きた政変直後に自ら決定していたことを明らかにした。これまで編入は昨年3月の住民投票結果を受けて決めたもので、国際法上合法だと主張してきた。近く政府系テレビで放映される特別番組の予告編で述べた。

プーチン氏は政変を受け、ヤヌコビッチ前大統領をロシアに救出する作業が終了した2月23日朝「クリミアをロシアに取り戻す仕事を始めねばならない」と側近に告げたと証言した。

クリミアで住民投票が行われたのは3月16日。プーチン政権は9割以上が編入を支持したことを根拠に、同18日に編入を宣言した。

特別番組「クリミア、祖国への道」は近くロシア政府系の第1チャンネルで放映される。《共同通信》

【ウクライナ・ポロシェンコ大統領】「親ロ派が相当の重火器撤去」

ウクライナのポロシェンコ大統領は9日、ロシアが支える東部の親ロシア派武装組織が前線から「相当程度の重火器を撤去した」と述べた。ロイター通信が伝えた。

政府側はこれまで親ロ派が重火器を前線から動かしていたことについて、撤去というよりは単なる移動だと指摘し、別の前線への再編成をしている恐れがあると訴えていた。大統領は今回、初めて親ロ派の取り組みを評価したことになる。

大統領は親ロ派からの攻撃が大幅に減ったとも語り、政府軍も大部分の重火器を撤去したと明らかにした。ただ和平の次の段階である親ロ派の地位をめぐる政治交渉の在り方をめぐって双方が対立しており、決裂すれば戦火が再燃する可能性がある。

大統領によると、停戦が発効した2月15日以降に64人の政府軍兵が死亡したという。しかし政府軍の死者はもっと多いとの指摘がある。《共同通信》



3月9日 その日のできごと(何の日)