平成8882日目
2013/05/03
【安倍晋三首相】トルコ・エルドアン首相と会談
安倍晋三首相は3日、トルコのアンカラでエルドアン首相と会談した。黒海沿岸シノプでの原子力発電所の建設を巡りトルコ政府が日本に優先交渉権を与えることで合意した。両政府は日本の原発輸出を可能にする原子力協定と、シノプに原発を建設する土地をトルコが無償で日本側に提供することなど政府間協力を定めた協定に調印する。
原発建設に関する政府間合意を結ぶことで、三菱重工業と仏アレバ連合の受注が事実上確定する。東京電力福島第1原発事故の後、日本勢による初の海外受注案件で、日本の原発輸出に弾みがつきそうだ。総事業費は2兆円規模。出力は4基で450万キロワット程度となる見通しだ。2023年までに第1号機の稼働を目指す。
原子力協定は核の不拡散や原発の安全利用を2国間で確認し、原発輸出の前提となる。トルコの原発計画は日中韓とカナダのメーカーが受注を目指して激しく競ってきたが、技術力や信頼性、価格などで日本勢の評価が上回った。《日経新聞》
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安倍晋三首相は3日、トルコのエルドアン首相との会談で、2020年夏季五輪招致をめぐり東京都の猪瀬直樹知事がイスラム諸国を批判した発言について「トルコ側は不快に感じたのではないか」と述べ、陳謝した。さらに「猪瀬知事は不適切な部分をおわびして撤回している。五輪憲章とフェアプレー精神にのっとってお互いにベストを尽くそう」と呼びかけ、エルドアン首相も笑顔で「感謝したい」と応じたという。《朝日新聞》
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【WBCスーパーフライ級タイトル戦】佐藤洋太選手、王者陥落
世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチは3日、タイのシーサケットで行われ、王者の佐藤洋太(協栄)が挑戦者で同級8位のシーサケット・ソールンビサイ(タイ)に8回TKOで敗れ、3度目の防衛に失敗した。
佐藤は序盤から精彩を欠き、果敢に前進するシーサケットの連打を浴びるなど防戦一方だった。
29歳の佐藤は30戦26勝(12KO)3敗1分け、26歳で新王者のシーサケットは23戦19勝(18KO)3敗1分けとなった。《共同通信》
【やしきたかじんさん】体調不良のため番組収録をキャンセル
食道がんから1年3カ月ぶりに復帰した歌手やしきたかじん(63)が3日、大阪市中央区の読売テレビで行われる予定だった同局「たかじんのそこまで言って委員会」(レギュラーは日曜午後1時30分)の収録を欠席した。関係者によると、前日2日深夜、たかじん側から同局に「体調不良で収録を取りやめたい」と申し入れがあり、同局は午前9時の時点で、収録見合わせを決めた。
この日は、特番編成のため土曜日放送となる4日午後1時放送分を収録予定だったが、同時間帯には3月24日放送の同番組を再放送する。次回10日の収録については未定で、同局は「様子を見て、たかじんさんと相談して決める」としている。《日刊スポーツ》
【公明党・山口那津男代表】街頭演説
公明党の山口代表は3日、都内で街頭演説し、憲法改正の国会発議要件を緩和する96条改正の先行実施について「議論が成熟していない中で96条だけ変えるのは国民になじまない」と慎重姿勢を強調した。
発議要件の緩和には「法律と同じにするとぐらぐらしてしまう」と指摘。9条に関し、集団的自衛権の行使を禁じる政府の憲法解釈を維持すべきだと主張した。
NHK番組では96条先行改正に、自民党、日本維新の会、みんなの党、新党改革が賛同。民主党や共産党、生活の党、社民党、みどりの風が反対姿勢を表明した。《共同通信》
【岸田文雄外相】日系人兵士の碑に献花
岸田文雄外相は3日午後(日本時間4日午前)、中南米歴訪の帰途に訪問した米国ロサンゼルスで、第2次大戦時に米兵として従軍した日系人を祭った記念碑に献花した。
外務省によると、大戦時に米国で居住していた日系人は厳しい偏見にさらされながら3万人以上が従軍し、ヨーロッパ戦線などに投入されたという。岸田氏は、案内した記念碑関係者に「重い歴史を振り返り、未来に生かすのがわれわれの責任だ」と強調した。
献花に続いて現地日系人団体の幹部らと懇談し「日本政府は、長い歴史の中で苦労し頑張ってきた日系人の活動をこれからも支援する」と述べた。《共同通信》
【米政府】留学生の入国審査厳格化
AP通信は3日、米国土安全保障省が、全ての外国人留学生について入国時に有効な留学ビザを持っているかどうか確認を徹底するよう入国管理当局に通達したと報じた。即時実施されるという。
東部ボストンの連続爆破テロで、証拠品を捨てたなどとして逮捕された容疑者の一人がカザフスタンからの学生で、有効なビザがないまま入国を許されていたことを受けた措置。同事件後初の安全上の方針変更という。
今回の措置で、全ての係官がシステムにアクセスして留学生全員についてビザの発給記録を照合することになる。《共同通信》
【米・ニューヨーク】日本政府主催の拉致シンポ
北朝鮮による拉致問題の解決を訴える日本政府主催のシンポジウムが3日、ニューヨークで開かれ、古屋圭司拉致問題担当相が約250人の市民や国連外交官らを前に「被害者は北朝鮮で生存しており、救出を待っている」と国際社会の協力を呼びかけた。
米国でのシンポジウムは2日のワシントンに続いての開催。参加者はボストン連続爆破テロなどの犠牲者の追悼のため黙とう。古屋氏は「拉致事件も、テロ以外の何物でもない」と強調した。
被害者家族会事務局長の増元照明さん(57)は「皆さんの家族が北朝鮮の邪悪な計画の下に突然、奪われる悲しみを共有してほしい」と訴えた。《共同通信》
【中坊公平さん】死去
森永ヒ素ミルク被害者弁護団長や巨額の消費者被害を出した豊田商事の破産管財人を務めた元日弁連会長で、整理回収機構初代社長の中坊公平氏が3日午前8時5分、心不全のため京都市の病院で死去。83歳。京都市出身。
京大卒業後の1957年に弁護士登録。73年に森永ヒ素ミルク中毒被害者弁護団長、85年に金のペーパー商法で多数の被害を出した「豊田商事」の破産管財人となり、非協力的な役員を追放するなどして資産を回収、被害者に総額約121億円の配当を実現した。《共同通信》