平成5611日目
2004/05/19
この日のできごと(何の日)
【テコンドー・岡本依子選手】IOCが五輪出場を承認
日本のテコンドー関係者に19日入った連絡によると、国際オリンピック委員会(IOC)がスイス・ローザンヌで開いた理事会で、岡本依子(ルネスかなざわ)のアテネ五輪への個人資格参加を承認した。日本のテコンドー競技団体が分裂していることから、日本オリンピック委員会(JOC)が国内団体不在とみなして個人参加を認めるようIOCに求めていた。
連絡を受けた岡本は19日、京都市内のホテルで記者会見。「応援してくれた人たちに感謝している。すべてを力に変えて金メダルを取り、大勢の人に喜んでもらいたい」と改めて喜びを語った。
シドニー五輪より1階級上の67キロ超級への出場となるため、「今までのようにパワーで押すだけでは駄目。相手のけりをかわして自分のけりだけ入れるという基本を、もう一度きちっと押さえること」が課題だという。《共同通信》
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IOC(国際オリンピック委員会)はスイスでの理事会で、国内のテコンドー統括団体分裂のため個人資格となる岡本依子(32)=ルネスかなざわ=のアテネ五輪出場を承認した。岡本は19日、京都市内で会見を行い、個人資格のためJOC(日本オリンピック委員会)から強化費は今後も支給されないが、感謝の気持ちでシドニーの銅を超える金メダル奪取を誓った。
岡本の口からは何度も「感謝」という言葉がついて出た。「正式に行かせてもらえることに感謝しています。応援してくれた人にも感謝したい」 国内統括団体の一本化が不調に終わり、一度はアテネをあきらめかけた。だが、JOCが特例で個人資格での派遣を認め、IOCの承認。3月30日の涙の会見から50日後、笑顔の会見だった。《サンスポ》
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【大相撲】
大相撲夏場所11日目(19日・両国国技館)横綱朝青龍が敗れ、1敗を守った平幕北勝力が単独トップに立った。朝青龍は関脇旭天鵬につり出されて2敗目を喫した。旭天鵬は4勝目。北勝力は近開山を破った。大関陣は魁皇が関脇若の里に逆転負けし、3敗に後退。千代大海は4敗目、武双山は5敗目。出場した横綱、大関がそろって敗れるのは、1999年秋場所11日目以来。若の里は勝ち越し。小結はともに勝ち、雅山は2勝目、琴光喜は6勝目。1敗の北勝力を2敗で朝青龍、玉乃島が追う展開。十両は時天空が1敗となったが依然トップ。《共同通信》
【皇后陛下】ご給桑
皇后さまは19日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、蚕に桑の葉を与える「給桑」の作業をされた。江戸時代から代々の皇后が毎年初夏にする養蚕の一環。
蚕は5、6センチに成長しており、21日には繭作り用の箱に蚕を移し替える「上蔟」が行われる。収穫された眉からとった生糸は、奈良の正倉院で宝物の修復に使われたり、海外からの賓客への贈答用反物に加工されたりする。《共同通信》
【三菱ふそうバス・トラック】02年にも死亡事故
ハブの強度不足による大型車タイヤ脱落事故で前会長らが逮捕された三菱ふそうトラック・バスは、2002年に山口県内で運転手が死亡した大型トラックのクラッチ系統に不具合があったことが19日までに分かったとして、国土交通省に近くリコール(無料の回収・修理)を届け出る。
タイヤ脱落と同様にこのケースでも、同じ原因によるトラブルが50件以上起きていたのに、三菱側は国交省に報告しておらず、リコールが1年半以上も遅れることになった。企業体質があらためて問われる。
関係者によると、事故があったのは02年10月19日、山口県熊毛町(現在は同県周南市)の県道交差点。三菱ふそうに分社する前の三菱自動車製9トントラックが、左カーブで中央分離帯を乗り越え、県道を横切り、地下道出入り口の建物に衝突。鹿児島県国分市の男性運転手=当時(39)=が車外に投げ出され、死亡した。
三菱側はリコールを届け出ていなかったが、横浜母子死亡事故を引き起こした大型車前輪ハブの損傷をめぐる虚偽報告事件で国交省から告発され、警告書も受けた。この間、過去の事故を洗い直す中で、トラックのクラッチボックスに欠陥があったと判断した。
同じクラッチボックスの欠陥が原因のトラブルはこれまでに50件以上発生、けが人が出る事故も数件起きていた。しかし、三菱側は当時、リコールに当たらないと判断していた。《共同通信》
【政府】拉致被害者家族の受け入れ準備を本格化
政府は19日、北朝鮮による拉致被害者家族8人の帰国・来日問題について、22日に再訪朝する小泉純一郎首相が金正日総書記と会談後、家族を連れて帰ることを目指し、北朝鮮側と最終調整に入った。既に北朝鮮側も本人の意思確認に着手、政府も家族受け入れ準備を本格化させた。
ただ、曽我ひとみさんの夫で元米兵のジェンキンスさんに関しては米側に脱走罪で訴追される可能性があり、政府、与党内には首相との同行を困難視する見方も出ている。ジェンキンスさんが来日に難色を示した場合、帰国が本人と子ども2人を除く5人にとどまる可能性も残るが、政府は米側に働き掛けジェンキンスさん側の懸念解消に努め、22日中に家族全員が帰国・来日できるよう全力を挙げる方針だ。
小泉首相は19日の衆院有事法制特別委員会で「一日も早く家族全員の帰国を果たしたい」と強調。外務省幹部はジェンキンスさんも含め22日中の帰国・来日が「ベストシナリオだ」と述べた。細田博之官房長官も19日午後の記者会見で8人について「(受け入れ態勢を)内々は準備している」と、全員の帰国・来日を想定していることを明らかにした。《共同通信》
【イラク人虐待事件】
イラク駐留米軍のサンチェス司令官は19日、米上院軍事委員会の公聴会でイラクの旧アブグレイブ刑務所で起きたイラク人虐待事件について証言し、なぜ虐待行為が行われたのかについて自分自身も含めて指揮系統の徹底した捜査を行うと言明した。
同時に「すべての尋問は法に準拠して、司令官の監督の下で行われなければならないと文書を出していた」と述べ、戦争捕虜の扱いを規定するジュネーブ条約に反した命令はしていなかったと強調した。
サンチェス司令官はキューバのグアンタナモ基地でテロ組織アルカイダ・メンバーの尋問を指揮していたミラー少将の勧告を受け、眠らせないなど過酷な尋問方法を承認していたことが明らかになっている。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は19日、シアトルでのオリオールズ戦に出場し、3打数無安打。連続試合安打は16でストップし、日米通算2000安打も、あと5で足踏みとなった。
ヤンキースの松井秀喜外野手は、エンゼルス戦で六回に3試合ぶりの中前打を放つなど、3打数1安打だった。
ドジャースの野茂英雄投手はフィリーズ戦に先発したが、二回途中に右手人さし指のつめを割り降板。野茂は4連敗で今季5敗目(3勝)を喫した。メッツの松井稼頭央内野手はカージナルス戦で、4打数無安打。カージナルスの田口壮外野手は九回、左翼守備に就いただけ。パドレスの大塚晶則投手はパイレーツとのダブルヘッダーに2試合とも登板し、ホワイトソックスの高津臣吾投手はインディアンス戦に救援。両右腕とも無失点で切り抜けた。《共同通信》
【金田一春彦さん】死去
方言の研究や国語辞典の編さんで知られる国語学者で文化功労者の金田一春彦氏が19日午前11時10分、くも膜下出血のため甲府市の病院で死去した。91歳。東京都出身。
八ケ岳の別荘に滞在中の16日に倒れ、意識不明となっていた。
言語学者の金田一京助氏の長男として生まれる。東大国文科卒。「明解国語辞典」「新明解古語辞典」など国語辞典の編さんを手掛けた。方言やアクセント研究の第一人者で、アクセントの歴史的、体系的変化を実証したほか、放送用語の分かりやすい言い換えにも貢献した。
1963年の吉展ちゃん誘拐事件では、犯人の言葉から出身地方を判定するなど、事件にかかわる言葉の鑑定でも知られた。《共同通信》
【この日の民主党】
仙谷政調会長、川端国対委員長が内定
民主党の岡田克也代表は19日午前、新執行部人事について記者団の質問に答え、前日に藤井裕久衆議院議員から幹事長就任の受諾を受けたのに続いて、仙谷由人衆院議員に政策調査会長、川端達夫衆院議員に国会対策委員長への就任を要請、快諾されたと報告。また、それ以外の承認人事についても「スピードが大事」とし、20日夕に両院議員総会を開いて決定する考えを示した。
人事の方針について岡田代表は、「基本的には大きく替えることはしない」と述べるとともに、年金未納・未加入で厳重注意を受けた33人の所属国会議員については役員会以上の役職および『次の内閣』大臣には任用しないことを明らかにした。
羽田元首相、ヨルダン王国下院議長と意見交換
民主党の羽田孜衆議院議員(元首相)は19日、党本部を訪れたヨルダン・ハジェミット王国のマジャーリー下院議長および下院議員団一行と会談し、パレスチナ問題、イラク問題など仲介外交について意見を交した。 党からは、藤田幸久、末松義規、近藤昭一の各衆院議員、岩本司、榛葉賀津也両参院議員が同席した。
冒頭、4月にイラク邦人拘束事件対策本部ヨルダン派遣団としてヨルダンのアンマンで情報収集・分析にあたった藤田幸久衆院議員が「ご協力にお礼申し上げる」と述べるとともに、羽田議員も人質の救出に向けたヨルダンの協力に謝意を表した。羽田議員はまた「イスラエル・パレスチナの間に立っての大変なご努力、イラクの和平をつくりだすためのご努力を嬉しく思う」と述べた。
マジャーリー下院議長は、人質救出への協力について「友好国としては当然の義務と考えている」と述べるとともに、イスラエル・パレスチナ問題について「日々混迷の度合いを深めている」と指摘。パレスチナ人の完全な権利の回復がない限り、平和を実現することはできないとの考えを示した。
イラク問題をめぐっては「米国その他の国が武力的解決を行おうとする一方で、情勢はどんどん悪化している。これは米軍による占領政策に対し、イラク国民が賛同していないことの表れだ」と指摘。状況打開に向けては国連の関与が重要との考えを示し、すべての宗派・派閥・民族の代表者による国民会議の開催やイラク人の意志を反映するイラク人による政府なくして混迷打開はなしえないと重ねて指摘した。
羽田議員は「今後は党としてヨルダン大使と意見交換していく必要があるだろう」と語り、平和確立に向け民主党も尽力していくことを改めて表明した。《民主党ニュース》