平成5051日目
2002/11/06
この日のできごと(何の日)
【東海道線救急隊員死傷事故】
6日午後7時10分ごろ、大阪市淀川区、JR東海道線塚本―尼崎間の下り線で、大阪発姫路行き新快速電車が中学2年の男子生徒(14)をはねた。さらに、事故処理中の同7時45分ごろ、中学生を現場から運び出そうとしていた大阪市消防局の救急隊員ら2人が後続の特急列車にはねられ、A消防士長(28)が全身を強く打って間もなく死亡、B消防士長(29)も重傷を負った。中学生も頭の骨を折る大けが。
大阪府警の調べやJR西日本の7日の発表によると、JRは最初の事故の22分後に電車、列車の運転を再開したが、現場にいた最寄り駅の駅員2人は、後から到着した救急隊員に運転再開を伝えていなかった。大阪府警は、運転再開の判断や現場の安全対策に手落ちがなかったか、業務上過失致死傷容疑で捜査を始めた。
府警淀川署の調べなどによると、線路脇の道路で遊んでいた中学生のうち2人が、高さ約2メートルのブロック塀の上のフェンスを乗り越えて線路内に入り込み、男子生徒1人が電車にはねられた。
JR西日本によると、この事故後、尼崎、塚本両駅員が現場に駆けつけ、男子生徒を線路脇に運んで下り線の運行を止めた。その後、電車の運転士が運転指令所と連絡を取り、運転に支障がないとして、約22分後に運転を再開。まもなく下り列車1本が現場を通過、この運転士も「駅員が線路脇にいるので運行に支障はない」と指令所へ報告した。ところが、救急隊員が駆けつけたのはこの後で、隊員は運転再開を知らないまま、中学生の搬送作業を始めたという。《読売新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【野村克也氏】シダックス監督に
前阪神監督の野村克也氏が6日、社会人野球シダックスのゼネラルマネージャー兼監督として就任会見を開いた。67歳の野村氏は「テスト生から初めて監督になった。弱者、未熟な選手を育てることに向いてる気がします」とアマチュア選手の指導に自信を見せた。《共同通信》
【プロ野球】
「松坂世代」大学からプロへ
「松坂世代」と呼ばれる大学4年生の有力投手が6日、11月20日のドラフト会議を前に続々と自由獲得枠でのプロ入りを決めた。
今ドラフトの目玉で、東京六大学リーグで新記録の通算476奪三振をマークした早大の和田毅投手(21)=浜田高、179センチ、74キロ、左投げ左打ち=はこの日、東京都内の合宿所にダイエーの小川一夫編成部長らの訪問を受けた。
和田は「いろいろ考えたいこともあるし、(野村徹)監督とも話し合いたい」として最終的な態度を保留したが“相思相愛”の仲だけにダイエー入りは確実。
また首都大学リーグで4度の最高殊勲選手に輝き、通算33勝を挙げた東海大の久保裕也(22)=福岡・沖学園高、177センチ、75キロ、右投げ右打ち=の巨人入り、慶大の長田秀一郎投手(22)=鎌倉学園高、178センチ、75キロ、右投げ右打ち=の西武入りも決まった。
関西では龍谷大の杉山直久投手(21)=東舞鶴高、182センチ、79キロ、右投げ右打ち=が阪神入りを決めた。3投手とも契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で合意に達した。(金額は推定)《共同通信》
ヤクルト、伊藤智仁投手に戦力外通告
ヤクルトは6日、伊藤智仁投手(32)に今季限りでの戦力外を通告した。伊藤は「現役を続けたいが、いまは(故障のため)自分からやりたいという立場にない」と語った。採用を打診されたヤクルト本社職員については保留した。
伊藤は京都・花園高−三菱自動車京都を経て、1993年にドラフト1位でヤクルトに入団。この年、スライダーを武器に7勝をマークして新人王に輝いたが、その後は右肩痛が慢性化して低迷。97年にカムバック賞を受賞したが、昨年7月に3度目の右肩手術を受けた。先月には復帰を目指してコスモス・リーグ(教育リーグ)に登板したが、わずか9球で右肩を脱臼した。通算成績は、127試合に登板し37勝27敗25セーブ、防御率2.31。《共同通信》
【北朝鮮による日本人拉致事件】
曽我ひとみさん「家族と佐渡に住みたい」
安倍晋三官房副長官と中山恭子内閣官房参与は6日午前、新潟県真野町(佐渡)を訪れ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致被害者の曽我ひとみさん(43)と面会した。
曽我さんは「一日も早く主人や娘と会いたい。早く日本で会えるように努力してもらいたい」と述べ、北朝鮮に残された夫のジェンキンス氏ら家族の早期帰国の実現を要請。「佐渡に生まれ育ったので自分としては佐渡に住みたい」と永住帰国に前向きの姿勢を示した。同時に「家族のことは家族と会って意見を聴いてから決めたい」と述べた。一緒に拉致されたとみられる母のミヨシさんについても「大変心配しているので、よろしくお願いします」と真相究明を求めた。
安倍氏は「ご主人やお嬢さんと離れていろいろ心配でしょう。政府として県、町とも相談しながらバックアップしていきたい。困ったことがあれば遠慮しないで言ってください」と、生活支援に全力で取り組む考えを伝えた。
今回の訪問で福井県小浜市の地村保志さん(47)、(旧姓浜本)富貴恵さん(47)夫妻ら被害者5人全員との面談をすべて終え、家族や地元自治体を含め政府に寄せられた要望を永住帰国に向けた支援策に反映させる考えだ。《共同通信》
「家族帰国」譲らず
政府は6日、北朝鮮による日本人拉致事件をめぐり、安倍晋三官房副長官らと拉致被害者5人との面談結果を踏まえ、(1)被害者と北朝鮮に残る家族との「第三国」での面会案は考えず、あくまで家族の帰国要求を誤らない(2)要求実現のために家族の「離散状況」の長期化も辞さない構えで粘り強く北朝鮮側と折衝を進める−との方針を固めた。
被害者らが第三国での家族との面会に難色を示し「一日も早く子どもたちと日本で会いたい」との強い意向を示したことを受けた判断だ。
政府は家族帰国を含めた拉致問題の進展がない限り、次回の日朝国交正常化交渉の日程設定に応じない考えを北朝鮮側に伝えて対応を注視する意向。家族を含めた永住帰国の環境整備に向けて、内閣官房の「拉致被害者・家族支援室」で就職、就学面などでの生活支援策づくりも本格化させる。
第三国での面会案は、5人の永住方針に関して「約束違反だ」と反発する北朝鮮側との折衷案として政府部内の一部で浮上していた。
しかし被害者らからは「絶対に自由な意思で話せる環境がつくれない」」(蓮池薫さん)、「拉致の本質を変えるようなおかしな話だ」(地村富貴恵さんの家族)との異論が続出した。ただ、横田めぐみさんの娘と確認されたキム・ヘギョンさんと横田さんの両親との面会については「第三国もあり得る」(政府筋)との見方も残っている。《共同通信》
地村さん夫妻、芦原温泉へ
地村保志さん(47)と妻(旧姓浜本)富貴恵さん(47)は6日、地村さんの父、保さん(75)と富貴恵さんの兄浜本雄幸さん(73)とともに、2泊3日で同県芦原町の芦原温泉を訪れた。
家族水入らずで旅行をするのは2人の帰郷以来初めて。保さんは「人がしない苦労を24年間もしてきたのだから、少しは気楽な気持ちにしてやりたい」と話し、温泉で帰国以来の疲れをゆっくりと癒やしてもらうという。
4人は午後5時前、旅館にマイクロバスで到着。地村さんは紺のスーツ、富貴恵さんはえんじのジャケットに黒のズボン姿で、地村さんは玄関で芦原町の奈須田和彦町長から夫婦茶わんを受け取り、笑顔をみせた。従業員らの拍手に迎えられ「お世話になります」と中に入って行った。
保さんらによると、4人はこの日午前、小浜市を出発し、途中、そば打ちを体験。富貴恵さんは「北朝鮮でそばやうどんをよくつくります」と玄人顔負けの腕前を披露した。《北國新聞》
【政界談話室】
○・・・自由党の小沢一郎党首は6日の記者会見で、衆参統一補選で野党側が惨敗したことについて「一番の理由は、国民、主権者の政治に対する関心が薄いというか、社会の危機意識が薄いということ」と断言、さらに「野党の方がだらしない」と付け加え、マージャンに例えて倍々ゲームで野党に不利な状況が生じたと分析してみせた。だが責任問題となると「甘い認識の無気力な国民に、認識を改めさせる体制をつくらないといけない」と抽象論を述べるだけで、形勢を盛り返す妙案はなさそう。《共同通信》
【党首討論】
小泉純一郎首相は6日午後の党首討論で、政府が進める不良債権処理加速策について「やらなかったらどうするのか。もっと経済再生が遅れる。乗り越えなければならない壁だ」と述べ、景気回復に向けた最優先課題として取り組む決意を強調した。
共産党の志位和夫委員長が不良債権処理の加速で金融機関による「貸し渋り」「貸しはがし」が増えていると指摘。首相は「副作用や悪い影響を避ける知恵を出しながら、不良債権処理を進めていかなければならない」と述べた。
民主党の鳩山由紀夫代表は時限的な株式譲渡益非課税を要求。首相は「使い勝手のいい簡素な税制の結論を今年中に出し、来年度の税制改正で(実現を)図りたい」と述べた。
自由党の小沢一郎党首が、ロシアのチェチェン問題に対する政府の対処方針をただしたのに対し、首相は「政治判断が必要だ。今日本が深入りして発言した方がいいのか。一定の距離を置きながら考えていくべきだと思う」とかわした。
社民党の土井たか子党首は「米国がイラクに先制攻撃を仕掛けるのは国連憲章に反する」と主張。首相は「イラクは国連決議を履行すべきだ。それが最前提だ。国連の存在意義を問われているからこそ、国際社会は一生懸命やっている」と述べ、米国の立場に一定の理解を示した。
◇
「どっちでもいいです、私は」。小泉純一郎首相は6日夜、盛り上がりに欠ける党首討論の廃止論が与党内から出ていることに対し、国会の議論に委ねる意向を示した。
この日の党首討論について、首相は「何か燃えなかったね。話題の選び方にもよるんだろうな」と低調だったことを認めた。廃止論については「相手次第でしょ。相手が激しくやれば私も激しくやる。相手が穏やかなら私も穏やかにやる」と自身の立場を説明。「相手の議題の選定(の問題)。党首討論にふさわしい議題は何か、それによっても違う」と述べ、野党党首の奮起を促した。《共同通信》
【米中間選挙】共和党、歴史的勝利
5日投票の米中間選挙は米東部時間6日午前までの開票の結果、共和党が予想以上に得票を伸ばし、下院で過半数を維持、上院でも過半数を奪回する歴史的勝利を収めた。共和党が政権与党として中間選挙で両院を制したのは史上初。上院の支配権を失った民主党は惨敗を喫した。
昨年9月の中枢同時テロ後初の国政選挙となった今回の選挙での共和党の勝利は、テロとの戦いを続け、対イラク攻撃を目指すブッシュ大統領が国民から信任されたことを意味する。大統領は2004年の大統領選での再選に向け、政治的基盤を強固にした。《共同通信》
【この日の民主党】
[党首討論]総合デフレ対策をめぐり小泉首相と論戦
6日、参議院国家基本政策委員会で党首討論が行われ、民主党の鳩山由紀夫代表は、政府の総合デフレ対策などをめぐって小泉首相と論戦を展開した。討論の概要は次の通り。
鳩山 総合デフレ対策に、国民はある程度期待した。しかしその内容を見て、国民はがっかりした。市場もほとんど反応しなかった。なぜか? 第一に、不良債権処理に関しては、竹中案が銀行や自民党の圧力の前に後退し、加速なのか失速なのか全く見えないものとなってしまった。第二に、デフレ対策は予算措置もないものとなっている。税制改革も項目だけ並んでいるだけで、その具体的な内容が全く見えてこない。なぜこうなったかといえば、竹中金融・経済財政担当相に丸投げし、官僚の作文そのままである上に、自民党の抵抗勢力の前になすがままに軌道修正した結果、役に立たない総合デフレ対策になったのだ。
民主党が考える具体的な政策を提示するので、総理自身の考えを聞かせてほしい。第1点目として、住宅ローン、教育ローンなどのために家計が厳しい状況にある国民に対し、1兆円規模で利子の減税を行い、家計負担を少しでも和らげ、そうした刺激策によって、消費の拡大を図ってはどうか。
小泉 政府でもそのような対策をやっている最中である。特に、教育ローンの話があったが、日本としては教育重視の姿勢に変わりはない。住宅ローンの問題も、配慮がなされている。消費刺激策については、税制改革は議論の真っ最中である。12月には結論を出して、15年度予算に反映させるという方針通り進んでいる。なおかつ、1兆円程度の対策を講じるようにとの指摘だが、昨年、30兆円枠を堅持して法律で縛れとまでいったのは鳩山さんではないか。1兆円を早く使えとは枠を外せということか。
鳩山 総理はすぐ話をすりかえられるから困る。30兆円枠の問題は予算の組み換えで十分に堅持できることをこれまでも申し上げてきた。歳出削減は余分なものを減らすことで十分にできる。それを小泉内閣は実行しないために、この問題で苦しみ続けているのだ。私が申し上げたいのはそんなことではない。高校・大学へ進みたいという方への奨学金が必ずしも十分ではない。さらに、住宅ローン・教育ローンで苦しんでいる方に対する減税を行うか否かを聞いているのだ。総理が極めて不十分なものをいつまでも続けているから、国民のみなさんが苦しんでばかりいるのだ。
2点目の問題を伺いたい。1年間に3万人の方が自殺をされている。潜在的にはもっと多いと言われている。こうした大変な深刻な問題に対し、きちんと答えを政府は出さなければならない。自分が総理だったら、当然この問題にアタックする。自殺をしないでも新たな道に再チャレンジできるような機会を与えられる政府にしたい。生活がギリギリの状況になってしまっている方がいるのは、個人保証の問題に起因する。例えば、倒産したときに身ぐるみを剥ぐのではなく、3ヶ月程度の期間、再チャレンジのための費用の面倒をみるなどの政策があってもいいのではないか。自殺遺児の方々が出した手記集『自殺って言えなかった。』という本にも書かれているように、救いを求める人の多くは誰かにサインを送り、助けを求めている。私が政権を担当するなら、こういう声・サインを受けとめ、しっかりとした答えを政府として出す。総理、この問題に本気で取り組む気はあるか?
小泉 この問題に対しては、真剣に議論してきた。会社が倒産した場合、この責任の問題についてどこまで問うべきか。どのような救済の手を差し延べられるか。いろいろ議論している。民主党の考えも提案してもらえれば、検討し、いいものは政策に採り入れたい。
鳩山 こういう議論をしている間にも自殺をされる方もいるのだ。いつまでも「考えます」ではなく、民主党の提案どおり、個人保証の問題に対して活路を開くよう心から祈りたい。少なくとも民主党なら、一刻も早くこの問題を解決する。
3点目の問題は証券税制である。キャピタルゲイン課税に関して総理は理解していないのではないか。小泉内閣になってから、株価は1万3000円から今日は9000円へと、4000円程度、3割も落ち込んでいる。130兆円もの国のロスを見過ごしていいはずはない。株価が下落しないように様々な戦略を練ってほしい。大きな解決策として千数百億円程度だといわれるキャピタルゲイン課税を、例えばドイツが行っているように、非課税にすればいいではないか。景気が回復するまでの時限でもいい。非課税にして市場の活性化を図るべきだ。
小泉 貯蓄から投資への証券税制にしようと方針を決め、使い勝手のいい簡素な税制をめぐる結論を今年中に出し、来年度の税制改正で実施すべく検討している。
鳩山 先ほども申し上げたように、総合デフレ対策に示された税制改革は、項目は並んでいるが、みんな「検討」「検討」で、これでは国民のみなさんは待っていられない。この間に株価が下がるだけの話だ。簡素なものをというのであれば、いちばん簡単なのは非課税にするだけだ。複雑な話ではない。
最後に農業の話をしたい。農政は本来、農家の方々とわれわれ消費者に視点を当てたものでなければならないはず。ところが自民党農政は違った。農業土木中心の農政にしてしまった。これが政官業の癒着体質を招いてしまったのである。民主党は、自然の恵みに感謝できる、本来あるべき農業・農政を本気でつくり出していきたい。そのキーワードは「健康と環境」だと思う。自民党型の政官業癒着の農業が作り出したのはBSE問題だ。この問題はしっかりと見つめ直さなければならないにもかかわらず、食肉偽装事件までも起こってしまった。こうした問題が起こる隙を与えたのは農林族と農水省だと言わざるを得ない。さらに、食と安全の問題が疑われている中、大島農水相の秘書官の口利き問題が出てきた。疑惑に疑惑を重ねるような農水省で食と安全は守れるはずはない。私が総理なら、大島農水相には辞任を求める。
小泉 食と安全については不備な点はよく反省し、国民から信頼される農業・食の対策を行う。
「小泉デフレ対策は先送り・骨抜き・中途半端」鳩山代表
民主党の鳩山由紀夫代表は6日、臨時国会で2回目の党首討論を終えて定例会見に臨み、「政府の総合デフレ対策が、先送り・骨抜き・中途半端でしかないことが明らかになった」と語った。
会見で鳩山代表は、党首討論の感想として、「政府の総合デフレ対策の内容がいかに乏しいかが分かった。経済が待ったなしの状況にある中で、首相の指導性の欠如が露呈した討論だった」と述べた。
また、民主党が現在まとめている経済再生プランをめぐって、「財政規律重視から景気対策重視にシフトしたのか」という記者の質問に答え、「財政規律は当然重視しなければならないが、それを守るためにも景気回復は必要。経済をうまく回転させることで税収を上げるのも道だ。小泉流の、景気の展望が見えない対策ではいけない。ただ景気対策については、まずは予算の組み替えの中で議論をすべきであって、新たな財政出動を許すようなことがあってはならない」と述べた。
さらに、国会運営をめぐって、与党が野党の提案を無視して予算委員会の審議日程を出さないことに触れ、「大変失礼だ。まともな政策を出していないから、議論することに抵抗している。そうしていることが、国民をどういう状況に陥れるか、考えるべきだ」と厳しく批判した。
農水相秘書官口利き疑惑の資料閲覧を協議
衆議院予算委員会は6日、国会内で理事懇談会を開き、大島農水相の秘書官が建設工事に絡んで口利きをし金銭を受け取ったとされる問題をめぐって提出される前秘書官の住宅建設費に関する資料について、委員長と与野党から2人ずつ合計5人が予備的に閲覧することを決めた。
懇談会の後ブリーフした民主党の枝野幸男議員は、「予備的に閲覧し、理事会で閲覧した後に取扱いを決める。野党は予算委員会で大島問題、経済・デフレ対策、北朝鮮の3つの課題での集中審議を求めていく」と語った。
統一補選対策本部で選挙結果の総括を議論
民主党は6日、国会内で統一補欠選挙対策本部の会合を開き、先の補欠選挙が1議席の獲得という厳しい結果にとどまったことについての評価や党の取り組みの問題点の解明に向けた議論を行った。
同本部長として冒頭あいさつに立った鳩山由紀夫代表は、「政権交代への一里塚に位置づける中で勝利を得ることができなかったことを、本部長として心からお詫び申し上げる。選対委員長のもとで進めている選挙結果の総括をもとに、皆さんの率直な意見をいただくことによって、今後の糧とし、小泉経済無策内閣との大きな闘いを進めていくチャンスとしていきたい」と表明。また、今後、補選で支持・協力関係にあった市民団体などとの意見交換の場を設ける考えも示した。《民主党ニュース》