平成3615日目

1998/12/01

この日のできごと(何の日)

【98日本新語・流行語大賞】

この一年に最も話題を呼び、世相を反映した言葉に贈られる「98日本新語・流行語大賞」に1日、プロ野球横浜ベイスターズの佐々木主浩投手を表現した「ハマの大魔神」をはじめ「だっちゅーの」「凡人・軍人・変人」の三つが選ばれた。

東京都内で開かれた表彰式で、佐々木投手は「大魔神と言われると照れくさかったが、これからは胸を張って返事をしたい」とあいさつ。「だっちゅーの」を広めたタレント「パイレーツ」の女性二人は「夏ごろから、この大賞を意識してしゃべった。とっても今は幸せ」と受賞の弁。七月の自民党総裁選を「凡人、軍人、変人の争い」と評した田中真紀子衆院議員は「日ごろ思っていることを言っただけ」とし、小渕恵三首相について「もう少し明るい発言、表情ができないものか」と語った。

大賞以外にベストテンに入った言葉は「環境ホルモン」「貸し渋り」「老人力」「ショムニ」「モラルハザード」「冷めたピザ」「日本列島総不況」。

特別賞には、小渕首相自身が自分のボキャブラリーの貧困さを表現した「ボキャ貧」、外国のメディアが日本共産党の躍進を報道した際に使った「スマイリングコミュニスト」が選ばれた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【小渕恵三首相】自自連立へ決意

小渕恵三の所信表明演説に対する各党の代表質問が1日、前日に続いて衆参両院本会議で行われた。首相は次期通常国会で審議される日米防衛協力のための新指針(ガイドラインん)関連法案に関して「自由党と連携し、固化国民のためになる案件についてともに難局に対処したい」と、自由党との連立合意を踏まえ、早期成立を目指す考えを強調した。

自衛隊の米軍支援のための出動に「国会承認」の条件を付すべきだとする民主党などの主張については「必ずしも国会の承認を受ける必要はない。国民の主権、議会制民主主義を何ら否定しない」と、「国会報告」とする従来の見解を繰り返した。《共同通信》

【FIFA・ブラッター会長】小渕首相を表敬訪問

小渕恵三首相は1日昼、国会審議の合間を縫ってブラッター国際サッカー連盟(FIFA)会長らの表敬訪問を受けた。ワールドカップ優勝杯のミニチュアをプレゼントされた首相、「これを持ち上げることが最大のあれ(名誉)なんでしょう」と満面の笑みを浮かべ、「韓国には悪いけど、W杯はわたし(日本)のものだ」と、日本と韓国が共同開催する2002年大会での日本の必勝を宣言してみせた。

首相はこのプレゼントがよほどうれしかったとみえ、記者団にも「それじゃ特別に見せてあげよう、ほら」と、わざわざ箱から優勝杯を取り出してみせるなど大サービス。さらに「何かご利益があるのでは」との問いには「もちろんあるよ」と答えるなど、一人悦に入っていた。

ブラッター会長らは2002年ワールドカップ推進国会議員連盟副会長の森喜一朗自民党幹事長も表敬した。《共同通信》

【自民党・武藤嘉文氏】山崎拓氏を批判

自民党旧渡辺派の武藤嘉文元総務庁長官は1日、都内で約50カ国の大使らを前に講演し、旧渡辺派から立した山崎拓前政調会長の行動を、宮澤派会長職を譲り受ける加藤紘一前幹事長と比較しながら批判した。

武藤氏は山崎氏について「総裁候補として勝とうとするなら疑問がある。数で勝たなければならないのに結果的に自分のグループ(旧渡辺派)より少なくなったグループ(山崎派)をつくるのは矛盾する」と指摘。加藤氏を「作戦がずるくて策略に秀でている。小渕恵三首相の禅譲を考える一方で、(総裁選で)山崎氏(の派閥)を応援に回らせようと考えている」と分析、山崎氏が総裁選で加藤氏を超える存在になるのは難しいとの見方を示した。

同時に、武藤氏は「前の総裁選で梶山静六元官房長官を支援したが、私の願っている自自連立の方向になるなら思い切って小渕恵三首相を支持する」と「主流派」宣言し、小渕氏を総裁選で支援したものの自自連立に反対する山崎氏との違いを強調。党内の立場は入れ替わり「主導権はこちらにあり」と言わんばかりだった。《共同通信》

【政界談話室】

衆院議運委員会は1日の理事会で、民主党の菅直人代表が地域振興券交付を「7000億円の国会対策費」と決め付けた本会議発言の議事録を削除したが、「菅氏の糾弾大会」の様相に。自民党理事は「削除すればいいという問題ではない」と迫ると、公明党理事は「菅氏は(女性問題で)お疲れだろう」と皮肉った。自由党理事も与野党協議を「政治的妥協」と言ったと指摘し「悪意がある」と蒸し返した。民主党の赤松広隆理事は「非常にバタバタしていて、皆で質問文を読み直す暇がなかったので…」と逃げの一手。《共同通信》

【サッカー・トヨタ杯】レアル・マドリードが初優勝

サッカーのクラブチーム世界一を決める第19回トヨタ・カップは1日、東京・国立競技場に約5万1000人の観客を集めて行われ、欧州代表のレアル・マドリード(スペイン)が、2−1で南米代表のバスコ・ダ・ガマ(ブラジル)を破り、初優勝した。欧州代表は4連勝で、通算成績は欧州の9勝10敗になった。

各国の代表クラスをそろえたレアル・マドリードは、立ち上がりから主導権を握り、前半半ば、ロベルト・カルロスの速いクロスを相手DFがクリアをミスしてオウンゴールとなり先制。後半、一度はジュニーニョに決められ同点とされたが、終盤、カウンターからラウルのシュートで決勝点を奪った。最優秀選手にはラウルが選ばれた。《共同通信》

【日本国土開発】更正法申請

中堅ゼネコン(総合建設会社)の日本国土開発は1日午前、東京地裁に会社更生法の適用を申請し、事実上倒産したと正式発表した。負債総額は4067億1700万円。今年に入ってからの上場ゼネコンの倒産は8月に同法適用を申請した浅川組(和歌山市)に続き2社目となった。

記者会見した辻岡聡宏社長は「倒産の原因は子会社の不動産事業や本体の大型開発事業が重くのしかかり、財務が悪化したため」と述べると同時に、「再建計画のリストラ効果よりも世の中の落ち込みのスピードが速く、頑張っていく限界に達した。新しい会社として再生するため、債権者や株主に多大の負担を強いる苦渋の決断に至った」と経緯を明らかにした。

また、申立代理人の坂井一秀行弁護士は同社の再建の見通しについて「本業で倒産したわけではなく、本業に回帰すれば再生できると思う。東京地裁も事前の相談では好意的で、本日、仮処分を決定していただいた」と再建の可能性が強いとの感触を示した。《共同通信》

【この日の民主党】

日本メンズファッション協会(MFU)が選定する1998年ベストドレッサー賞(政治・経済部門)に、民主党の岩國哲人衆議院議員が選ばれた。国会議員からの受賞は96年の菅直人代表に続き、民主党からの連続受賞となった。岩國議員以外の受賞者は、内藤剛志さん(俳優)、川口能活さん(サッカー選手)、三國連太郎さん(俳優)、吉川ひなのさん(タレント)、田崎真也(ソムリエ)の各氏。授賞式は1日、都内で行われた。

この賞は、時代に左右されない主張のあるオシャレをしている人(自主性)、ファッション性のある着こなしをしている人(流行性)、時代的な話題性に富んだ人(時代性)、魅力ある人間性を備えた人(人間性)を選考基準に、ジャーナリストやMFU会員のアンケート結果などをもとに選ばれる。

岩國さんの受賞理由は、「世界のトップレベルの金融機関で要職を歴任。『洋服は握手をする前のプレゼンテーション』という世界で磨かれた着こなしは、スマートで洗練されたセンスを感じさせる。『行政は最大のサービス産業』という持論をもとに、出雲市長時代に徹底したマネージメントの思想で地方政治に新風を吹き込んだ氏は、現在、衆議院議員として卓越した経済感覚と国際的視点で日本経済の再生に取り組んでいる」というもの。《民主党ニュース》



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