平成3359日目

1998/03/20

この日のできごと(何の日)

【ヤクルト】財テクで損失1057億円

乳酸菌飲料大手のヤクルト本社(本社東京、堀澄也社長)は20日午前、特定金銭信託取引やデリバティブ(金融派生商品)取引などに失敗したため、平成10年3月期決算で売却損と評価損を計1057億円計上すると発表した。当期損益は50億円の黒字予想から962億円の赤字に転落する見込み。赤字転落は上場以来初。

桑原潤会長(68)と熊谷直樹副社長(67)は同日付で引責辞任、役員報酬のカットなども決めた。堀社長は留任して再建を目指す。また、2年間で300人の人員削減を実施する。桑原氏はプロ野球ヤクルト球団のオーナーは継続、売却もしない方針。年間配当15円は継続する。

ヤクルトは、主力の乳酸菌飲料の売り上げが伸び悩んでいるため、財務・経理部門の強化を狙って熊谷氏を大蔵省からスカウト、特金などの財テクを始めた。

しかし、バブル崩壊で特金に含み損が生じ、損失を取り戻そうと株価指数スワップや金利スワップなど投機性の強いデリバティブ取引に傾斜していった。6年3月期は38億円の利益を出していたが、株価下落や金利見通しに失敗、今年3月期はデリバティブだけで損失が647億円にまで膨らんだ。

8年6月に堀社長が就任した際、財テクはやめると明言していたが、実際は熊谷氏の独断で取引は続いていた。簿外取引の情報開示が今年から実施されるのに伴い、昨年末に調べたところ巨額の損失に気付き、堀社長が処理を決めたという。

損失は、993億円ある任意積立金を全額取り崩して処理、次期に繰り越さない。役員の責任も明確化するため全員の賞与を返上、報酬も1年間最高20%カットするなど、経営の効率化を促進、業績を回復させるという。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【大相撲春場所】13日目

大相撲春場所13日目(20日・大阪府立体育会館)勝てば優勝だった大関若乃花が横綱曙の巨体を生かした寄りに敗れ、初黒星を喫した。逆転優勝を狙う曙は11勝2敗で若乃花に星一つの差と迫ったが、14日目で若乃花が勝ち、曙が敗れると若乃花の7場所ぶり4度目の優勝が決まる。大関貴ノ浪は旭鷲山をつり出し8勝5敗と勝ち越した。十両は11勝2敗の闘牙を、3敗で久島海が追っている。《共同通信》

【大阪愛犬家連続殺人事件】43歳被告に死刑判決

1992年から93年にかけ大阪府内の主婦ら男女5人が殺害された愛犬家連続殺人事件(警察庁指定120号)で、殺人、死体遺棄などの罪に問われた自称犬訓練士のU被告(43)の判決公判が20日、大阪地裁で開かれた。

湯川哲嗣裁判長は起訴事実を全面的に認めた上で「他人の命の尊厳に対する畏敬の念の欠如した冷酷かつ非道、残忍極まりない犯行」として求刑通りU被告に死刑を言い渡した。

U被告は捜査段階では犯行を認める供述をしていたが、公判では「自白は警察官の暴行で強要された」として一転して全面無罪を主張していた。《共同通信》

【98年度予算案】衆院通過

1998年度予算案は20日夜、衆院本会議で可決され、参院に送られた。暫定予算編成は不可避の情勢だが、4月19日の自然成立前の同月10日前後には成立する見通し。

橋本龍太郎首相は財政再建路線から景気浮揚に軸足を移すことで野党の「経済湿性」の責任追及をかわし、アジア欧州会議(ASEM)や5月の主要国首脳会議(バーミンガム・サミット)などを通して、内需拡大を求める欧米、アジア各国にも理解を求め、政局の主導権確保に全力を挙げる構えだ。《共同通信》

【日銀・速水優総裁】就任

政府は20日午前の閣議で、幹部職員の接待汚職事件で引責辞任する日銀の松下康夫総裁の後任に速水優・前経済同友会代表幹事(72)、同じく辞任する福井俊彦副総裁の後任に藤原作弥・前時事通信解説委員長(61)を同日付で起用する人事を正式決定、橋本龍太郎首相が辞令を公布した。任期は5年。

速水優・新日銀総裁は就任後初の会見で2年6カ月間、年0.5%の超低金利に据え置いてる公定歩合について「どの時点で上げる時期が来るかが課題だ」と述べ、景気の回復テンポをみながら利上げ時期を探る考えを表明した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は20日、麻薬乱用撲滅運動のため「民間国連ヤング大使」としてオーストリアに派遣される高校生8人を官邸に迎えた。首相はヒマラヤに登山した時、現地の子供から日本語で『マリフアナ買わないか』と話しかけられショックを受けた、というエピソードを披露。「大人が頭ごなしに伝えるよりも同世代の君たちから伝えてもらった方が説得力がある」と激励した。はじめは緊張気味だった高校生らも「優しい人だった」と好印象。内閣の不支持率が支持率を上回った首相にとって高校生といえども大きな援軍。

○・・・江藤隆美元総務庁長官はこの日、衆院本会議で25年永年在職表彰。村山内閣当時、日韓併合をめぐる問題発言で長官辞任に追い込まれた江藤氏だが、謝辞では「(長官を辞める前に)2時間ほどここ(議場)で所信を表明しようと思ったが、許されずに辞任した」と無念さをちらり。その上で後輩議員たちに「日本はいかなる伝統を引き継ぎ、21世紀に向けて何を目指すのか。日本人とは何だ。日本という国家は何か。日本がたどった歴史を静かにおもんばかる時がきた。それがなければ、国家の未来を説くことができない」と、今回は思いの丈を吐き出した?《共同通信》



3月20日 その日のできごと(何の日)