平成1640日目

平成5年7月5日(月)

1993/07/05

【宮澤喜一首相】インドネシア・スハルト大統領と会談

宮沢首相は5日夜、東京・元赤坂の迎微館で、インドネシアのスハルト大統領と夕食を共にしながら約2時間半会談した。

非同盟諸国首脳会議の議長であるスハルト大統領は、発展途上国の経済発展のため①先進国との三角協力を含めた「南南協力」の強化②途上国の累積債務問題の解決と新ラウンドの早期妥結③国連などの既存のフォーラムを活用した先進国との建設的対話が必要—として先進国側の協力を要請した。

大統領はこのほか「経済協力に人権等を条件に絡める先進国の立場の見直し」などを盛り込んだ文書を手同盟諸国から東京サミット参加国へのメッセージとして文書で宮沢首相に託した。サミット議長である首相は「サミット参加国に伝達し、途上国問題の論議の際に紹介したい」と約束した。また宮沢首相はサミット後に、首相のサミット個人代表(シェルパ)である松浦外務審議官をインドネシアに派遣し、討議の結果を報告すると表明した。

スハルト大統領は、サミット開催中に先進7カ国(G7)首脳との会談を強く希望していたが、日本を除く参加国が反対。このため、サミット議長の宮沢首相と事前に会談し、その内容をサミット参加国首脳に伝えることとなっていた。同大統領は7日朝には、クリントン米大統領と会談する。《共同通信》



【東京地裁】にっかつに財産保全命令

東京地裁は5日、会社更生法の適用を申請している映画会社「にっかつ」に対し、同社の業務や財産などの保全などを命じる決定をした。決定は①4日までに生じた一切の債務の弁済をしてはならない②所有財産について権利を譲渡したり担保権を設定するなど一切の処分をしてはならない③新たに資金を借り入れてはならないーとしている。《共同通信》

【河野洋平、橋本龍太郎、石原慎太郎氏】そろって遊説

自民党の人気回復策として結成された河野洋平、橋本龍太郎、石原慎太郎の3氏による「サンフレッチェ(3本の矢)」が5日午後、初めて大阪市に勢ぞろいし、総選挙での過半数維持を訴えた。「3本の矢」は新党ブームに危機感を抱いた梶山幹事長が「党の顔として協力をお願いしたい」と直々に要請。3氏とも「3人が本気で進めば活力、求心力になれる」(石原氏)と快諾して、そろって遊説することになった。《共同通信》

【政界談話室】

○…社会党の鈴木和美選挙闘争本部副本部長らは5日、先進国首脳会議(東京サミット)での公約について石原官房副長官に申し入れ後、記者会見したが、気持ちは総選挙後の連立政権問題でいっぱいのよう。会見では「サミットの在り方は欧米主導型で疑問がある、と申し上げた」と切り出し、「社会党は今回合意された公約は継承して実行する決意だ」と“政権党宣言”。党がかねて主張しているサミット終了後のアジアサミット開催についても「選挙が終われば社会党中心の内閣だから、だれを派遣するのかな」。選挙敗北は頭にない?

○…宮沢首相はこの日、午前に1回、午後は3回にわたって勉強会を開き、東京サミット準備の最後の追い込みに必死だった。午前中に記者団「から「今日からサミット態勢ですか」と聞かれたときは「いやあ、困っちゃうな。たくさんあるから」と予定されていた勉強会にまんざらでもない感じだったが、さすがに午後3時から始まった3回目の際は「消化不良だよ。あんまり詰め込むものだから」「頭が満杯だ」と少々疲れ気味。選挙とサミットで盆と正月が一緒に来たような忙しさに愚痴の一つもついついこぼれるのは仕方ない?《共同通信》

【米・クリントン大統領】G7で失業者救え

クリントン米大統領は5日午前(日本時間6日未明)、サンフランシスコ市内で演説、先進国首脳会職(東京サミット)に臨む基本的姿勢を示した中で、構造的失業問題の解決策を協議するための先進7カ国(G7)の経済・労働閣僚会合を今秋、米国で開催するよう東京サミットで提案する方針を明らかにした。

日米関係について大統領は、両国間の現在の貿易不均衡は「容認しがたい」と述べ、是正の必要性を強調。日本の市場開放を追っていく方針を改めて確認するとともに、日本訪問中に日米経済関係が均衡がとれ、強化されるような具体策を打ち出す意向を示した。

クリントン大統領は、欧米先進国が長年、高失業率に悩んでいるほか、最近では日本も雇用創出に苦労していると指摘、構造的失業問題を東京サミットの主要議題に取り上げるべきだ、との認識を示した。

大統領は今回の訪日と韓国訪問の意義について「米国の経済成長はアジアとの関係にかかっており、この地域の平和と安定が必要だ」と述べ、アジア太平洋地域の安全保障に米国が今後も積極的に関与していく方針を強調した。《共同通信》



7月5日のできごと