平成1539日目

1993/03/26

この日のできごと(何の日)

【第65回選抜高校野球大会】開幕

第65回の節目を迎えた選抜高校野球大会は26日、例年より2校多い34校が参加して甲子園球場で開幕した。

開会式は午前9時から始まり、阿久悠作詞、谷村新司作曲の新大会歌「今ありて」のメロディーに乗って各校選手が入場。前回優勝の帝京(東京)同準優勝の東海大相模(神奈川)に続き、南から北の順に行進した。

優勝旗返還の後、小池唯夫大会会長が開会を宣言。女性初の始球式をした森山真弓文相の祝辞、牧野直隆大会委員長(日本高野連会長)の励ましの言葉に続き、国士舘(東京)の佐藤則之主将が「高校球児の情熱を発揮して正々堂々と試合することを誓います」と選手宣誓した。

開会式に続き1回戦2試合と2回戦1試合を行い、国士舘(東京)関西(岡山)浜松商(静岡)が勝ち進んだ。《共同通信》

始球式に、春夏の大会を通じて女性として初めて森山真弓文相がマウンドに上った。鮮やかな黄色いトレーニングウエアの上下に水色の野球帽をかぶって登板。野球のボールを握るのは初めてだというが、前日に文部省の中庭で元阪神タイガース投手の江本孟紀参院議員(スポーツ平和党)から特訓を受けたとあって、余裕の表情でスタンドの観客に両手を振りながらグラウンドへ。

ホームベースまで18メートルあるピッチャープレートの少し前に立ち、ゆっくりと振りかぶって投球したが、ボールは惜しくもワンバウンドで打者の背中の方へ転がった。それでも投球後「ボールは記念にとっておきます」と、官房長官時代に大相撲の表彰式で土俵に上がれなかった時と違い、終始にこやかな表情だった。《共同通信》

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【政界談話室】

○…宮澤首相は26日の閣議前、閣僚応接室の席に着くなり、春の選抜高校野球大会始球式のため大阪入りしている森山文相を思いやって「彼女はちゃんと投げられるかなあ」と心配そうにぽつり。すかさず森通産相が「(ボールはキャッチャーに)届きましたよ、昨日」と応じると、後藤田法相も「ちゃんと投げてましたよね」と相好を崩した。その後、女性初の始球式が無事終わったことを知らされた首相は「届いたそうだな。10メートルぐらい。みんな心配してたんだ」と改造内閣紅一点の“好投”を喜んでいた。

○…赤松社会党書記長はこの日午後、ロシア出張から帰国したばかりの関山信之・旧ソ連古文書問題調査団長らを伴い国会内の記者クラブに現れた。旧ソ連から同党が資金提供を受けていたとされる際どい問題だけに、赤松氏は神妙な表情で「持ち帰った資料は大学教授クラスに翻訳してもらい、さらにわが党で独自に調査し、一定の時期に見解を明らかにしたい」と切り出し「社会党はきちんとした党。いいかげんなことをパッパッと言う党とは違う」と大見えを切ったが、調査結果の公表時期を問われると「きちっと調査した上で…」と口ごもり、再び苦しい表情に。《共同通信》

【東京サミット】ロシア大統領を招請へ

河野官房長官は26日午後の記者会見で、エリツィン・ロシア大統領が推進する改革路線を支援するため、7月の先進国首脳会議(東京サミット)の議長国として①東京サミットにエリツィン大統領を招請する②東京サミットに先立ってサミット参加国がロシア支援を協議するため4月14日、15日に東京でG7の外相・蔵相会議を開く、との声明を発表した。

旧ソ連、ロシアの大統領がサミットに招かれるのはこれで連続3度目。フランスのミッテラン大統領が強く提唱している緊急首脳会議について、河野長官は外相・蔵相会議の場で協議されるとの見通しを示した。《共同通信》

【モザンビークPKO】政府、自衛隊約50人を派遣へ

政府は26日、アフリカのモザンビークで展開する国連平和維持活動(PKO)に自衛隊員50人程度の輸送調整部隊を派遣することを決定し、閣議に報告、了承を得た。これを受けて、政府は派遣に伴う実施計画の策定作業を開始するとともに、国連に直ちに連絡する。

PKOへの自衛隊部隊参加は、カンボジアに次いで2回目となる。実際の部隊派遣は5月末ごろになる見通し。

政府はモザンビークPKOへの自衛隊参加をいったんは見送る方針を固めていた。河野官房長官は閣議後会見で、最終的に派遣を決定したことについて①カンボジアPKOに派遣中の自衛隊施設大隊の任務が無事完了する見通しが立った②これによって国民世論にPKOへの自衛隊派遣への理解が得られた−と強調した。

政府はまた、モザンビークに大使館などの在外公館がないため、在ジンバブエ大使館から要員を派遣、連絡調整事務所の設置を急ぐ。さらに武装解除の状況などを調べるため、近く第二次の政府調査団を現地に派遣する。

モザンビークでは、内戦終結を受けて国連モザンビーク活動(ONUMOZ)が停戦監視要員、歩兵部隊、輸送調整部隊など総勢約7500人を展開、10月の総選挙に向けて、4月中に要員配備を完了する予定だった。しかし武装解除の遅れなどにより計画全体がずれ込んでいた。

政府はモザンビークへ自衛隊員を停戦監視要員として派遣することも検討した。しかし国連から非公式に日本が輸送調整分野を担当するのが適切との要請があったことや、第一次政府調査団が①PKO参加の五原則は満たされている②政府、ゲリラ側とも日本の参加に期待―などと報告したことを重視。個人で活動する停戦監視要員は危険度も高い事情を踏まえ、部隊派遭に踏み切った。

PKOの一部である選挙監視団への参加の可能性についても河野長官は、今後検討していくとの考えを示した。

この日の閣議で後藤田法相は、派遣に同意するとしながらも、派遣計画が当初外務省などの官僚主導で進められたことを厳しく批判した。《共同通信》

【自民党羽田派・羽田代表】野党と安保協議

自民党羽田派の羽田代表は26日午後、神奈川県藤沢市で記者会見し、野党との安保・防衛問題などをめぐる政策協議に積極的な姿勢を示した上で「話し合いの中で一致するものがあれば、織り込んでいく」と述べた。

これは羽田派が、新党結成を念頭に置きながら、野党側と政策面でのすり合わせを進めていく意向を示したものとみられる。

また政治改革に関連して、「今度の改革ができなければ、国民に信を問うことも考えなければならないほど状況は深刻だ」と指摘、今国会で選挙制度を中心とした政治改革が実現しなかった場合は、衆院解散・総選挙を断行すべきだとの考えを明らかにした。

宮澤首相が25日の自民党全国幹事長会議で今国会での政治改革実現の決意を表明したことに対しては「相当踏み込んだ発言だ」と評価し、首相の指導力発揮を見守っていく姿勢を示した。《共同通信》

【ロシア人民代議員大会】大統領解任は回避

エリツィン・ロシア大統領が一時導入を宣言した特別統治体制に対する憲法裁判所の違憲判断を受け、臨時人民代議員大会が26日クレムリンで開かれた。

違憲問題で報告したゾリキン憲法裁所長は「大統領解任は破局を招く」と反対の立場を表明、同時に①ことし秋、大統領と議会の同時選挙を実施②新憲法の基本条項をめぐる国民投票実施③人民代議員大会を廃止し、二院制議会の創設―など10項目の妥協提案を行った。

これに対し、出席した大統領は大筋で応じる姿勢を示したが、結局大会決議案は提出されないままこの日は討議を終了した。27日に続開する。

しかし、大会の起草委員会は、4月25日に、大統領の信任投票と同時に大統領と議会の任期切れ前同時選挙の是非などについての国民投票を行うとの大会決議案をまとめた。

大統領は、演説で「ゾリキン提案の大部分は賛成できる。4月25日の新憲法草案に関する全国民による投票を予定通り行う。大会の存廃問題も問う」と述べた。大統領は、同時選挙提案については触れなかったが、コスチコフ大統領報道官は「同時選挙に反対しない」と明言した。

譲会内最大の勢力である中間派の市民同盟系各会派も解任に反対で、早期同時選挙に賛成する方針を明らかにした。このため大会で、共屋党系など保守系代議員が解任決議を提案しても採択されない可能性が高くなった。《共同通信》

【中国】新政新主席に李瑞環氏

中国人民政治協商会議(政協)第八期一回会議は26日、全国委員会の新主席に李瑞環・党政治局常務委員、同筆頭副主席に葉選平・前広東省長を選出した。

改革派のホープである両氏の政協トップへの就任で、文化人、民主諸党派、台湾・香港代表などからなる共産党指導下の統一戦線組織としての政協のイメージアップが図られた。また、これまで名誉職的なポストだった政協主席を実力者李氏が兼任したことは、改革派主導の体制固めとともに、西側の議会制と異なる「党独裁下の民主主義」の強化を狙ったとみられる。

葉・筆頭副主席のほか24人の副主席が選出された。この中には対台湾政策に明るい党長老の呉学謙・政治局員(前外相)のほか香港、マカオ出身の霍英東氏ら3人が初めて選ばれ、統一対策の場として政協の役割を重視している。《共同通信》

【大相撲春場所】13日目

大相撲春場所13日目(26日・大阪府立体育会館)小結若花田が1敗を堅持。14日目に寺尾に勝ち、2敗の大関貴ノ花が敗れると千秋楽を待たずに若花田の初優勝が決まる。若花田は栃乃和歌を気迫十分の取り口で圧倒した。貴ノ花は大関小錦に土俵際の右上手投げで逆転勝ち。新小結若翔洋が3敗目を喫したため単独トップの若花田を1差で追うのは貴ノ花1人となった。

新横綱曙は同じ4敗の関脇武蔵丸を下したが、この日で3場所連続優勝は消えた。十両は時津洋が0勝3敗でトップ。話題の智ノ花が勝ち越しを決めた。《共同通信》



3月26日 その日のできごと(何の日)