平成3546日目
1998/09/23
この日のできごと(何の日)
【台風7号】死者12人、行方不明者3人
暴風雨を伴って近畿地方から東北地方にかけて通過した台風7号は23日午前9時、北海道根室市の南東110キロの海上で温帯低気圧になった。被害は27道府県に拡大し、死者12人、行方不明者3人に上った。
警察庁のまとめでは、負傷者は18府県で計258人。建物の被害も全半壊56棟・床上浸水は639棟、床下浸水は3484棟に達した。
厚生省は23日までに、多数の床上浸水などが発生した神戸市兵庫区と福井県越前町に災害救助法を適用した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲秋場所】11日目
大相撲秋場所11日目(23日・両国国技館)優勝争いの先頭を走る貴乃花、若乃花の両横綱が、ともに1敗を保ち10勝目。貴乃花は平幕旭鷲山を押し出し、若乃花は激しい一番の末、関脇千代大海を突き落としで退けた。横綱曙は大関貴ノ浪を突き出し、3連敗を免れて勝ち越した。大関武蔵丸も8勝目を挙げ、幕下から続く連続勝ち越しを48場所に伸ばした。貴ノ浪は5敗目。二横綱を追う3敗力士は曙、武蔵丸に、平幕の闘牙を加えた三人になった。十両は2敗の千代天山が依然としてトップ。《共同通信》
【Jリーグ第2ステージ】第7節
Jリーグ第2ステージ第7節(23日・国立競技場ほか=9試合)浦和レッズが1−2でセレッソ大阪に敗れ、開幕からの連勝は6でストップしたが、得失点差で首位を守った。名古屋グランパスは、3−2で横浜フリューゲルスを振り切り、勝ち点18で浦和に並んだ。横浜マリノスは城が2得点を挙げ、サンフレッチェ広島を2−1で下し、勝ち点1差の3位。第1ステージ優勝のジュビロ磐田は、7−0でヴィッセル神戸に大勝し、4位に浮上した。神戸は16連敗。ジェフ市原は、4−2でベルマーレ平塚を下し、開幕からの連敗を6で止めた。《共同通信》
【テニス・沢松奈生子選手】ツアー生活に幕
女子テニスのトヨタ・プリンセスカップ第2日は23日、東京・有明テニスの森公園で行われ、現役引退を表明している沢松奈生子選手(富士銀行)がシングルス2回戦で第2シードのモニカ・セレシュ選手(米国)に3−6、6−3、3−6で惜敗し、ツアー生活に幕を下ろした。《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫幹事長代理】金融機関再編促進には公的資金
民主党の鳩山由紀夫幹事長代理は23日午後、与野党が今後の検討課題として合意している金融システムの早期健全化スキームに関して「絶対公的資金を入れない、とは言わない」と述べ、金融機関の再編促進のためには、公的資金の投入を認める考えを示した。
鳩山氏は「金融再編を視野につぶす銀行とつぶさない銀行を仕分けして、議論すべき時期に来ている。救済して合併させなければいけないところも出てくる」と述べた。《共同通信》
【この日の民主党】
訪米から帰国した小渕総理の帰国報告が、24日の衆議院本会議で行われた。民主党からは鳩山由紀夫幹事長代理が代表質問に立ち、長銀の整理や財金分離について、改めて見解を明らかにするよう迫った。
鳩山議員はまず、3時間の日米首脳会談の内容の乏しさを指摘し、「党首会談で長銀問題は『特別公的管理等』で対処すると確認したにもかかわらず、『等』をめぐって銀行業界と『不適切な関係』にある自民党の一部幹部による確信犯的な歪曲があった」と批判。民主党の考えとして「長銀に金融機能安定化法に基づく公的資金の投入はすべきではないし、長銀に日本リースなど関連会社の債権放棄をさせるべきでもない。特別公的管理によって整理すべき」と改めて明言したうえで、総理の見解を求めた。
小渕総理は「長銀問題については与野党合意でこれに適用できる公的管理の枠組みを新法で制定するとしている。新法が適用されることを望む」と答弁したが、「住信との合併構想がわが国金融システムの安定に資することを期待している」とも付け加え、長銀の救済に未練をのぞかせた。しかし、各党実務者は金融機能安定化法を廃止する野党案を軸に修正協議を行っており、「債権放棄によって自己資本が過少になる長銀に、13兆円の公的資金枠から資本注入する」という当初の政府方針は実施できない。
また、やはり党首会談で合意した財金分離と金融行政の一元化について、鳩山議員は「与党幹部から『金融危機管理・破綻処理部門は大蔵省に残す』といった発言があった」として総理の説明を求めた。小渕総理は「(2001年から2003年までに省庁再編するとしている)金融庁の設置を前倒しする」と答え、18日の「次期通常国会終了までに法整備する」とした合意内容から後退した。
鳩山議員はクリントン大統領、サマーズ財務副長官が公的資金の投入は不可欠だとの認識を示しながら、安直な銀行救済にならないようにするべきだと発言したことについて「決して公的資金による銀行救済を認めるものではないと考える」と述べ、最後に「私はかねてから金融問題を政争の具にすべきではないと言ってきたが、党首間合意、政党間の信義が裏切られるなら、好むと好まざるとにかかわらず政局に影響を与える事態になる」と苦言を呈した。
鳩山議員は安全保障問題についても質問し、「弾道ミサイル防衛構想は予算問題、技術的信頼性、外交・軍事関係への影響など課題が山積しているのに、国会議論もなく日米安全保障協議委員会で共同技術研究を合意したのは早計」と批判。小渕総理は「共同技術研究の着手を決定したわけではなく、必要な予算措置など防衛庁の作業を見守る」と答弁した。《民主党ニュース》