平成3878日目

1999/08/21

この日のできごと(何の日)

【第81回全国高校野球選手権】桐生第一(群馬)初優勝

第81回全国高校野球選手権最終日は21日、甲子園球場で行われ、桐生一(群馬)が岡山理大付(岡山)を14−1で下し、春夏を通じて初の頂点に上り詰めた。桐生一の14点は戦後の決勝戦では最多得点。

桐生一は一回に1点を先制されたが、直後に同点とすると、二回には連続適時打で勝ち越し。その後は失策に乗じて四、六回に各3点、七回には大広の本塁打などで5点と大量点を奪った。

エース左腕の正田は一回の1失点だけで投げ抜き、4日連続の完投を果たした。群馬県勢は1936、55年の春に決勝へ進んだが、準優勝に終わっている。《共同通信》

「郷里を共にしている者として大変幸せです」−。小渕恵三首相は21日午後、地元・群馬県の桐生第一高校が全国高校野球選手権で優勝したことについて、満面の笑みを浮かべて祝福した。岡山理大付との決勝戦を私邸のテレビで観戦した首相は、14対1の大差で桐生第一が勝利すると、さっそく同校や桐生市役所に電話を入れたりして、えらいはしゃぎよう。

とりわけ、四連投を含め一人でほぼ全試合を投げきった同校のエース・正田樹投手を「なかなか淡々として、一球一球丁寧に投げていた」と絶賛し、「見習うところは、総理大臣も見習う。冷静に淡々と丁寧に頑張っていきたい」。9月の自民党総裁選では同校にあやかり、「圧勝」といきたい気持ちがありあり。《共同通信》

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【J1】第2ステージ第4節

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第4節(21日・市原臨海競技場ほか=8試合)4試合が延長にもつれ込む熱戦。横浜F・マリノスが引き分け、京都サンガは延長で敗れ、全勝チームが消えた。ジェフ市原と対戦した京都は先制したが、1−1からの延長前半、市原の中西にVゴールを決められた。横浜も2−0から名古屋グランパスの猛攻で追いつかれ、延長でも勝負がつかなかった。浦和レッズと鹿島アントラーズは4連敗。ジュビロ磐田はアビスパ福岡を2−0で下し、第2ステージ初勝利。ヴェルディ川崎はサンフレッチェ広島に3−2で逆転勝ちした。ガンバ大阪は柏レイソルを1−0で破った。《共同通信》

【野中広務官房長官】加藤氏らの姿勢を批判

野中広務官房長官は21日、佐賀市の講演で、自民党の加藤紘一前幹事長らが自自公連立に慎重な姿勢を示していることについて「自民党は衆院で過半数を持っているから、後はパーシャル(部分)連合をすればいいと言う人がいるが、法案にどの政党が賛成してくれるか(分からない)」と述べ、加藤氏らの姿勢を批判した。

また「参院は過半数を大きく割り込んでおり、各党と協議すると予算の成立や法案の通過が遅れる」と述べ、自自公連立は必要な選択との考えを示した。《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】金沢で講演

自民党の森喜朗幹事長は21日、金沢市のホテル日航金沢で開かれた同党石川県議団派閥「拓政会」の結成記念パーティーで講演し、9月の党総裁選について「どの党と組むのがいいとか問題だとか、路線争いをすべきではない」と述べ、自自公連立を「拙速」として総裁選の争点とする構えを示す加藤紘一前幹事長らの姿勢を批判した。

森氏は、党総裁選に立候補を表明している加藤氏が唱える「さわやかな選挙」については「候補者はやれるだろうが、周りはそうはいかない。さわやかに選挙をしたら負けると加藤氏にも言った」と述べ、現実的でないと指摘した。

森氏は今月13日に閉幕した通常国会で組織犯罪対策三法や国旗国歌法など重要法案が多く成立したことについて「自由党との連立、公明党の協力によるものであり、21世紀に向け新しい時代に対応する法律がすべて整った」と述べ、参院で自民党が過半数割れしている現在、自由、公明両党と協力関係にあることが国益の上からも重要な選択との認識を強調した。

その上で、森氏は自自公連立路線を推進する小渕恵三首相を支持する考えをあらためて示し、9月22日の自民党大会を経て同月末には公明党を加えた内閣改造が行われ、10月には第二次補正予算案審議の臨時国会が召集されるとの見通しを示した。《北國新聞》

【トルコ・イズミット地震】死者1万200人超す

トルコ北西部大地震で、トルコ政府の危機管理センターは21日午前、地震による死者数について、1万204人と発表した。負傷者は3万4388人。しかし、建物のがれきの中にはなお3万人余りが閉じこめられているとみられ、捜索・救出作業が進むにつれて死者数が大幅に増加するのは確実だ。

イスタンブールの日本総領事館によると、同国北西部に住む在留届け済みの日本人875人のうち、日本時間21日未明の時点で11人が連絡が取れない状態にある。この中には、在留届を取り消さないまま帰国した人なども含まれているとみられる。

21日未明で発生から丸4日が経過し生存者救出の望みが少なくなる中、20日夜から21日未明にかけても徹夜の捜索・救出作業が続けられた。

作業はこれまで生存者の救出が優先され、がれきの中からの遺体搬出は後手に回っていた。しかし、真夏の暑さや断水などで遺体が腐敗、遺体の放つ異臭はますます強くなっており、コレラや赤痢などの伝染病の広がりが懸念されている。このため、がれきの中から遺体をできるだけ早く搬出するよう求める声も上がっている。

トルコのエジェビット首相は20日、首都アンカラで記者団に対し「われわれが今、直面している最大の問題は伝染病だ」と述べ、伝染病防止対策に全力を挙げる考えを明らかにした。《共同通信》

【台湾・国民党】総統選候補に連戦氏

台湾の国民党(李登輝主席)は21日、来年3月の総統選に向け、2180人の党員代表による党内選挙を行い、既に出馬を表明している連戦副総統(62)を同党候補に選出した。これを受け連氏は、25日の党中央常務委員会で副総統候補を指名、国民党は29日の党大会で連氏を正式に擁立する。

同党は先週、党員代表による候補者の推薦署名を行い、97.2%が連氏を推薦、21日の投票は事実上の信任投票となった。投票率は95%で、連氏は得票率96.3%に当たる1995票を獲得した。

各種世論調査でトップを走る国民党非主流派の宋楚瑜・前台湾省長(57)は、無党派での出馬を表明しているが、党内には宋氏支持勢力が残っており、党内選挙での連氏の得票率が注目されていた。章孝厳・党秘書長は「高得票率は党の強い団結力を示した」と評価した。

支持率低迷に悩んでいた連氏は7月31日の出馬表明以降支持率を上げ、野党、民主進歩党の陳水扁・前台北市長(48)と並ぶ勢い。国民党では、宋氏支援のため現職閣僚が辞任するなど、分裂選挙による党内の足並みの乱れが顕在化しており、党内引き締めが最大の課題だ。《共同通信》



8月21日 その日のできごと(何の日)