平成4562日目

2001/07/05

この日のできごと(何の日)

【故福田赳夫元首相】しのぶ会

七回忌を迎えた故福田赳夫元首相をしのぶ会が5日午後、東京都内のホテルで開かれ、小泉純一郎首相はあいさつで、1995年の正月に福田元首相から「少年よ大志を抱け」と励まされたことが、その秋の自民党総裁選への初出馬決断につながったとの「秘話」を披露した。

しのぶ会には森喜朗前首相、宮澤喜一前財務相らも出席。小泉首相によると、福田元首相は95年に年始回りに訪れた小泉首相に「いくつになった」と質問。首相が「53歳です」と答えると、元首相は「これからはア・ボーイ・ビー・アンビシャス(少年よ大志を抱け)だ。よく覚えておけ」と激励したという。

小泉首相はその年に死去した元首相の「内閣・自民党合同葬」で司会を務めた後、その足で総裁選出馬の記者会見に向かった思い出にも触れ、「いつも福田先生が見守ってくれている」と締めくった。

森前首相も「小泉さんと私は福田先生に最もご指導いただいたまな弟子」と強調。元首相の長男の福田康夫官房長官は二人のまな弟子の女房役を続けて務めることになった因縁に「遠くで操っている父に感謝すればいい一のか」と感慨深げだった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【横綱貴乃花関】名古屋場所を休場

大相撲の横綱貴乃花(28)=東京都出身、二子山部屋=は5日、夏場所で痛めた右ひざの回復が思わしくないことから、名古屋場所(8日初日・愛知県体育館)を休場することを明らかにした。師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)とともに愛知県半田市の二子山部屋宿舎で会見し「全身で思いきり力を入れられる状態に至っていない。けがの完治に努力しなきゃいけないと決断した」と語った。

貴乃花は夏場所14日目の武双山戦で敗れた際、右ひざを脱きゅうし、半月板も損傷したが、千秋楽は強行出場し、武蔵丸との優勝決定戦を制した。優勝を決めた際の鬼のような形相が話題になったが、名古屋場所へ向け、本格的なけいこを再開できずにいた。《共同通信》

【外務省】男が消火剤をまき散らす

5日午後4時35分ごろ、東京・霞が関の外務省一階正面玄関に消火器を持った男が侵入、ロビー付近で大声をあげながら消火剤をまき散らした。

当時、ロビーでは沖縄の女性暴行事件で田中真紀子外相に申し入れに来た社民党の土井たか子党首らが報道各社のインタビューを受けていたが、突然シューという音とともに、あたり一面に白い煙が立ちこめ、現場は一時騒然となった。

男はすぐに警備員数人に取り押さえられ、建造物侵入の現行犯で警視庁麹町署に逮捕された。けが人はなかった。《共同通信》

【田中真紀子外相】民主党・菅直人幹事長と会談

田中真紀子外相は5日午後、外務省で沖縄の女性暴行事件について民主党の菅直人幹事長と会談、日米地位協定が罪を犯した米兵の身柄引き渡しを「起訴後」としていることに関連し「(協定改定の)可能性についても考えなければならない」と述べ、改定を視野に検討する考えを表明した。

菅氏が殺人、女性暴行など凶悪事件の容疑者の「起訴前」身柄引き渡しに関する日米合同委員会合意を地位協定に明記するよう求めたのに対し、外相は「そうあるべきだ」と理解を示した。菅氏が記者団に明らかにした。

外相は地位協定の抜本的改定を申し入れた社民党の土井たか子党首にも同様の見解を示した。身柄引き渡し要求に対する米側の回答は5日深夜になっても届いていない。

【小泉純一郎首相】与党幹部と会談

小泉純一郎首相は5日夕、首相官邸で自民党の山崎拓幹事長、公明党の神崎武法代表、保守党の野田毅幹事長ら与党幹部と会談、20日から始まる主要国首脳会議(ジェノバ・サミット)の前の17日にも与党3党の党首会談を開き、サミットに臨む外交姿勢などについて協議することを決めた。

首相は米、英、フランス3カ国訪問について「各国首脳ときたんのない話ができた」と報告。神崎氏は「地球温暖化防止の京都議定書批准問題に関して(米国との修正協議が)うまくいかない場合は、決断しなければいけないのではないか」と述べ、米国と一線を画して批准することも検討すべきとの考えを示した。

これに対し首相は「今は努力が大事だ」と指摘した。山崎氏は16日からドイツで開かれる気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP6)再開会合の前に川口順子環境相を米国に派遣すべきだと提案した。

一方、小泉首相は8日から韓国、中国を訪問する与党幹事長に両国首脳あての親書を託す考えを示した。6日に首相は与党幹事長と会談する。保守党の扇千景党首は所用のため会談を欠席した。《共同通信》

【この日の民主党】

日米地位協定の一刻も早い見直し必要~鳩山代表が会見で

民主党の鳩山由紀夫代表は5日の定例記者会見で、米兵による沖縄県北谷町での女性暴行事件での米兵の身柄引き渡し問題に関連して、「以前から指摘してきたように、日米地位協定をしっかりと見直さなければならない。日米首脳会談でブッシュ大統領からは謝罪があったようだが、小泉首相が言及したとは思えない」と述べ、政府の弱腰の対応を批判。何度も起こる事件を教訓に、一刻も早く地位協定見直しを行うべきとの考えを重ねて強調した。

さらに鳩山代表は、「県民から基地全体の見直しを求める声が挙がっているが」との記者の質問に答えて、「当然だ。よくここまで耐えてこられたと思う。基地問題や地位協定についてちゃんと要求せず、お茶を濁してきた日本政府の責任だ」と述べた。

また、自民党の参院選追加公約で小泉首相の主張が薄められた表現になっていることに触れ、鳩山代表は、「抵抗勢力が息を吹き返し、“構造改革危うし”の感がある」と論評。

「(自民)党内に構造改革を強調しすぎとの声があり、“柔軟に対応”などの言葉が入っている」として、「道路特定財源の見直しも“全体的に”というトーンにぼかされている。見直した結果、何もやらなかったということのないようにしていただきたい」と自民党の動きに釘を差した。

外務省とアメリカ大使館に容疑者即時引き渡しを申し入れ

民主党の菅直人幹事長と伊藤英成外交安保ネクスト大臣が5日午後、外務省に田中真紀子外相を訪ね、沖縄県北谷町で起きた米軍兵士による女性暴行事件の容疑者引き渡しについて、政府により積極的に米国と交渉するよう、申入書を手渡した。

菅幹事長はさらに、「日米地位協定の見直しが急務だ」として、民主党が昨年5月にまとめた「日米地位協定見直し案」を田中外相に手渡した。これに対し外相は、「見直しは必ず視野に入ってくると思っているし、改訂の可能性についても研究していかなければならない、民主党の案もぜひ勉強したい」と述べた。

さらに、このあと伊藤ネクスト大臣と首藤信彦衆議院議員がアメリカ大使館を訪ね、クリステンソン首席公使と会談し、ベイカー駐日大使にあてた容疑者即時引き渡しの申入書を手渡した。

民主党側からは、「報道によると、米側が被疑者の人権の保護を危惧して身柄を引き渡さないとあるが、日本は法治国家だ。日本側では被害者の人権はどうだという怒りを呼んでいる」と指摘。さらに、身柄引き渡しについて、「すでに日米合同委員会の合意がある。実行されないようなことになれば、米側は強い批判を受け、不信感をかうことになる」と述べた。これに対し、大使館側は「早急に対応したい」と返答した。

民主党のCMが全国36ヶ所の屋外大型ビジョンで放映中~11日まで

民主党のCMが、7月5日から、北は札幌の狸小路から南は鹿児島の天文館まで、全国36ヶ所の大型ビジョンで放送されている。

民主党は昨年の総選挙公示前夜、全国の大型ビジョンを結び、新宿アルタ前の街頭演説を生中継放映したが、今回は15秒の2つのバージョンをセットにした30秒CMを5日~11日まで1週間放映する。各ビジョンで一日に流す回数は20回から40回、36ヶ所トータルで1日約1400回となっている。

放映しているのはテレビCMと同じ「チームで改革活動中!」と、大橋巨泉さんが「政権交代がなければ日本は救えないのです」と呼びかけている15秒のもの。

「1000の夢ネットがつながる日」~高比良正司さんを応援する集会開く

参議院比例区候補予定者の高比良正司さんを応援するイベント『たなばたイブイブ高比良正司決起集会~1000の夢ネットがつながる日』が5日、東京・青山の草月ホールで行われた。会場はほぼ満席の状態。東京会場と岡山で同時に行われた「NPO夢ネット」の会場をテレビ電話で結び、さらに全国1000箇所のNPO夢ネットにFAXで同時にアピール文が送られた。

イベントの第一部では、子ども劇場活動を中心に、子どもたちが地域で心豊かに育つための活動や芸術・文化振興活動に35年間にわたって打ち込んできた高比良さんを応援したいと、駆けつけた11歳の少年と父親によるブルース・ライブが会場を魅了した。

次に、民主党の菅直人幹事長がステージに上がり、応援のメッセージ。「小泉首相は歯切れがいい印象だが、本質的なところで切れ味がいいかは疑問。靖国神社公式参拝に象徴されるように、過去の歴史を前向きに見直すことを避け、うやむやに“なかったもの”としてやり過ごそうとする姿勢が露見し始めた」と述べ、「過去の問題をきちんと受け止めることから21世紀を創ろうとしている民主党には、高比良さんのような視点が必要」と、期待を込めてた熱いエールを送った。

第二部は小宮山洋子参議院議員の司会で、岡山会場と中継で進められた。舞台のスクリーンには岡山会場にいる江田五月・党NPO委員長が登場し、「いっしょにNPOの発展のためにがんばろう」と応援メッセージを寄せた。また、岡山からは高比良さんへのオリジナル応援ソングも披露された。

続いて、舞台には大きなスイッチボックスが登場。ファンファーレが鳴り響くなか、高比良候補と菅幹事長がスイッチ・オン。この瞬間、“子どものため、NPOのため、芸術文化のために、最良の結果を勝ち取るために、力を結集させ、力を出しきろう”とのアピール文が、全国1000箇所の高比良さんを応援するNPO夢ネット事務所へFAXで同時に送信された。

このあと、熱っぽく応援活動を展開している10人の各地の夢ネット代表の皆さんがステージに登り、口々に暖かい応援の言葉を高比良さんに贈った。

そして、この日の主役である高比良さんがステージの中央にすすみ、「この国会で成立した何らNPOの手助けとなり得ないNPO税制、子どもたちが置かれた環境への配慮なしに間違った方向での”矯正”を推し進めようとする教育改革法。それらの法案成立への不信感が、立候補への原動力のひとつになっている。今度の選挙はどうしても負けられない。小泉内閣が進めようとしている改革のひとつひとつを、さまざまなNPOの仲間たちと見直し、正しい方向へ改革が進むよう導いていく。そういう政治を実現したい。何としても、負けたくない」と切々と語り、支持を訴え、熱気にあふれた会の幕を閉じた。《民主党ニュース》



7月5日 その日のできごと(何の日)