平成1611日目
1993/06/06
この日のできごと(何の日)
【全仏テニス】セルジ・ブルゲラ選手が初優勝
テニスの全仏オープン最終日は6日、パリのローランギャロスで男子シングルス決勝を行い、第1シードのセルジ・ブルゲラ(スペイン)が史上2人目の3連覇を狙った第2シードのジム・クーリア(米国)を6―4、2―6、6―2、3―6、6―3で競り勝って四大大会の初優勝を達成、賞金292万フラン(約5900万円)を獲得した。
クーリアのローボレーは長過ぎて、ベースラインをオーバー。3時間59分の熱戦は終止符を打った。ブルゲラは顔を両手で覆いながら、感激のあまりそのままコートにあお向けに倒れた。センターコートに詰め掛けた1万5000人の観衆の拍手が降り注ぐ。小走りに駆け寄ったクーリアに手を差し伸べられて、バルセロナ出身の新しいチャンピオンはわれに返り、ようやく立ち上がった。
最終セット、クーリアは猛然と攻め立てた。だが、ブルゲラは現在最も正確で、しかも威力もあるといわれるクーリアのストロークを、がっちり受け止めた。強打を強打で返し、次は山なりのボールにしてペースを変える。
これまでツアーの7勝がすべてクレーコートというスペシャリストは、赤土のローランギャロスで十二分に技巧派ぶりを発揮した。
スタンドに駆け上がり、コーチでもある父親のルイスさんに「やったよ、父さん」と抱きついた。「5歳のときから、17年も頑張ってきた。夢が現実になって、言葉では表せないほどうれしい」。珍しい“コートの父子鷹”は2人で感激を分かちあった。
四大大会はこれが14度目の挑戦だった。過去、昨年の全仏を含め1回戦負けが4度、2回戦負けが7度。ベスト8にさえ進んだことがなかったのに、準々決勝で世界ランク1位のサンプラス(米国)を、そして決勝では2位のクーリアを倒して、「クレーコートの王者」に上り詰めた。《共同通信》
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【自民党・小渕恵三氏】選挙制度改革「並立制が中和点」
自民党の政治改革推進本部の小渕事務総長は6日、NHKと民放のテレビ番組で、選挙制度改革について「(与野党が)妥協を図るとすれば並立制がぎりぎりだ。制度的には並立制が(単純小選挙区制と連用制の)両方の制度の中和点にある」と述べ、小選挙区比例代表並立制で党内の意見集約を目指していく考えを明らかにした。
小渕氏は、野党がまとめた連用制修正案に関しては①有権者自身がだれを選んだか非常に分かりにくいのが難点②今の各党の勢力比をそのまま残すことになり、政権交代可能という改革の趣旨に反するーなどを挙げ、並立制からさらに連用制に歩み寄ることには難色を示した。《共同通信》
【警視庁】「結婚の儀」パレードのリハーサル
皇太子さまと小和田雅子さんの「結婚の儀」を3日後に控え、警視庁などは6日、約5000人の警察官を動員して当日と同じコースでお二人のパレードのリハーサルをした。
パレードは9日午後、皇居・宮殿での「朝見の儀」の後、皇居から新宿通りを経て新居となる東宮仮御所(港区元赤坂)まで帰る約4.2キロのコース。警視庁は約20万人の人出を見込んでいる。
午前8時からのリハーサルでは、小雨の中、当日とほぼ同じ車列で車、白バイなど約30台を走らせた。9日朝にも最終リハーサルを行う。
当日は右側通行で時速10キロ。沿道には3.5メートルおきに警察官が立ち厳重な警備となる。お二人の乗る車は平成2年の「即位の礼」のために購入した4人乗りのロールスロイス製オープンカー。
車列通過前には、警視庁女性音楽隊の行進があるほか、女性白バイ隊も登場、祝賀ムードを盛り上げる。新宿通りでは沿道近くの上智大聖歌隊が、ベートーベンの「第九」などを合唱するほか、皇太子さまの母校学習院初等科の児童もお二人を迎える。
気になる当日の空模様だが、気象庁の予報では曇り。降水確率は30%。雨天の際はオープンカーに替わり両陛下がふだん使っている国産の大型車になる。《共同通信》