令和895日目
2021/10/11
この日のできごと(何の日)
【プロ野球ドラフト会議】
プロ野球のドラフト(新人選手選択)会議が11日、都内で行われた。
西武が1位指名を公表していた150キロ左腕の西日本工大・隅田知一郎投手は、巨人、広島、ヤクルトの最多4球団が競合、抽選の結果、西武が交渉権を獲得した。
目玉の1人で、最速152キロの直球にキレのある変化球が武器の市和歌山高・小園健太投手は、1位で阪神とDeNAが競合。抽選で、三浦監督がくじを引いたDeNAが交渉権を獲得した。
巨人は、隅田投手を外した後、関西国際大の右サイドスロー、翁田大勢投手を単独で指名した。
最速157キロの剛速球を誇る右腕、秋田・明桜高の風間球打投手はソフトバンクが単独指名した。
高校ビッグ3の一角と言われる150キロ右腕、高知高の森木大智投手は、小園投手を外した阪神が1位指名。法大の山下輝投手には、広島とのくじ引きの結果、ヤクルトが交渉権を獲得した。《読売新聞》
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【東京株式市場】
週明け11日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続伸した。終値は前週末比449円26銭高の2万8498円20銭。岸田文雄首相が株式売却など金融所得への課税強化を先送りする方針を示したことが好材料だった。外国為替市場の円相場が約2年10カ月ぶりの円安ドル高水準となったことも追い風で、自動車など輸出関連銘柄が値を上げた。
東証株価指数(TOPIX)は34.73ポイント高の1996.58。出来高は約11億9400万株。市場関係者は「海外投資家がひとまず買いを入れた」と指摘した。《共同通信》
【COVID-19】
国内新規感染369人
国内で11日、新たに369人の新型コロナウイルス感染者が確認された。内訳は東京、神奈川、大阪の各49人など。東京が50人を下回るのは昨年6月以来となった。死者は東京6人、沖縄4人などの報告があり、計20人だった。
また厚生労働省によると、全国の重症者は478人で、前日より5人減少した。
そのほか、福岡で1人、埼玉で2人、過去に発表した感染者の取り下げがあった。《共同通信》
【立憲民主党・生方幸夫衆院議員】「拉致被害者は生きていない」
立憲民主党の生方幸夫衆院議員(比例代表南関東ブロック)が、9月に千葉県松戸市で行った会合で、北朝鮮による日本人拉致問題について「日本から連れ去られた被害者というのはもう生きている人はいない」などと発言したとして、拉致被害者家族会と支援組織「救う会」は11日、発言の取り消しと謝罪を求める抗議声明を出した。声明では「すべての拉致被害者の救出のため心血を注いできた被害者家族、支援者、被害者自身の生命に対する重大な侮辱であり冒涜だ」と非難した。
救う会などによると、生方氏は9月23日、松戸市での会合で拉致問題について見解を問われ、横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=について「横田さんが生きているとは誰も思っていない。自民党の議員も」とした上で、「拉致問題、拉致被害者は今、現在はいないと捉えられる、政治家は皆そう思っているということ」などと発言した。
また平成16年に北朝鮮が提出し、日本側が別人と鑑定しためぐみさんの偽の遺骨について「遺骨からDNAを鑑定して、それが横田さんであるのかないのかというような技術力はなかった」とした。
死亡の根拠について問われると、「客観的情勢から考えて生きていたら(北朝鮮は横田さんを)帰す。帰さない理由はない」と説明。「生きているのだったら何かに使いたい。1回も使ったことがないですから、残念ながら亡くなってしまっているから使いようがない」などと主張した。
一方、14年の日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めて謝罪し、帰国した5人の被害者について、北朝鮮に一度返すとした約束を日本側が守らなかったとし、「首脳同士で話をして決めたことも守らないなら、それはだめなのではないか」と述べた。
「拉致した当人は北朝鮮政府なのだから、責任を取らなきゃいけない」とする一方、「自分の意志で入ったが、もう自分の意志では出られなくなったという人を含めて行方不明者、拉致被害者というように言っている」と指摘。「日本国内から連れ去られた被害者は、生存者はいないのだと思う」と重ねて主張した。
これに対し、家族会などによる抗議声明では「生方議員は人の命に関わる重大な人権問題について、日本政府の基本的立場を否定して、北朝鮮の主張に賛同している」と批判。生方氏が所属する立憲民主党に対し、「生方議員発言を党としてどう考えるのか、ぜひお聞かせ願いたい」としている。
◇
立憲民主党の生方幸夫衆院議員(比例代表南関東ブロック)が北朝鮮による拉致被害者について「生きている人はいない」などと発言し、被害者家族会などが抗議声明を出した問題で、生方氏は11日午前、自身のツイッターで謝罪した。
生方氏はツイッターで「9月の市民フォーラムにおいて、不適切な発言をしてしまいました」とした上で発言の撤回を表明。「拉致被害者の家族の皆さまおよび関係者の皆さまにおわび申し上げます」と謝罪した。《産経新聞》
【れいわ新選組・山本太郎代表】東京8区の出馬撤回
れいわ新選組の山本太郎代表は11日午後、横浜市内で街頭演説し、次期衆院選で東京8区からの出馬を撤回すると表明した。既に出馬を予定していた立憲民主党の立候補予定者や支援者への配慮を理由に挙げ「私が降りて混乱を収束させ、野党共闘していきたい」と強調した。
山本氏は演説で、どの小選挙区から出馬するかは明言しなかった。東京8区での出馬は立民側からの打診だったとした上で「双方で合意していたが、(立民側の)支持者に説明されていなかった」と釈明。「約束とは違うが、降りることで混乱のけじめを取る」と説明した。《共同通信》
【連合・芳野友子会長】立憲民主党・枝野幸男代表と面会
連合の芳野友子会長は11日、立憲民主党の枝野幸男代表と就任後初めて国会内で面会した。立民が衆院選で政権交代を実現した場合に共産党が「限定的な閣外からの協力」をするとの両党合意について「連合として閣外協力はあり得ない」と申し入れた。枝野氏は、政権の協力は限られたものになると理解を求めた。
芳野氏は立民、共産両党の合意を受け、立民候補の陣営で、共産側が独自政策を盛り込ませようとする動きがあると懸念を表明。枝野氏は「連合に迷惑が掛からないようにしていく」と応じた。
これに先立ち、国民民主党の玉木雄一郎代表とも会った。《共同通信》
【自民党】新ポスター発表
自民党は11日、岸田文雄首相(党総裁)の就任後初となるポスターを発表した。キャッチコピーは「新しい時代を皆さんと ともに。」。約30万枚を作成し、今週末から全国の街頭に掲示する。
薄い青を背景に正面を向き、柔らかな表情を浮かべる岸田文雄首相(党総裁)の写真と赤い文字のキャッチコピーを配した。河野太郎広報本部長は記者会見で「国民の信頼と共感が得られる政治が大事だという岸田総裁の思いを込めた。総裁らしいポスターになったのではないか」と語った。《産経新聞》
【岸田文雄首相】国会論戦デビュー
岸田文雄首相は11日の衆院代表質問で、就任後初の本格的な国会論戦に臨んだ。立憲民主党は枝野幸男代表らが質問に立ち、首相が掲げる格差是正を重視した「新しい資本主義」に疑問を呈したが、首相もすかさず反撃し論戦は過熱。首相は会期末の14日に衆院解散を断行する決意を表明しており、31日投開票の衆院選に向けた最後の国会攻防が幕を開けた。
「『(経済)成長なくして(所得)分配なし』だ。まずは成長を目指すことが極めて重要であり、その実現に全力で取り組む。それが民主党政権の失敗から学んだことだ」
首相は、自らの経済政策について「抽象的で具体策に乏しい」などと批判した枝野氏に対し、こう語気を強めて反論した。岸田政権は発足当初から分配重視の姿勢を取り上げられることが多く、経済の先行きに懸念する向きもあったが、改めて成長と分配を両立させる考えを強調することで分配に軸足を置く枝野氏との違いを鮮明にした形だ。
3日間に及ぶ衆参両院での代表質問は、首相にとって次期衆院選までの最初で最後の野党との論戦。首相は「与党を勝利に導かなければ(首相に)なった意味がない」と周囲に語り、枝野氏との直接対決になる今回の代表質問にも並々ならぬ覚悟で論戦に臨んだ。
代表質問では、新型コロナウイルス対策もテーマとなり、枝野氏は「私たちは水際対策の徹底やPCR検査の抜本的な拡充を繰り返し提案してきたが、自民党政権は2年近く無視し、感染拡大は繰り返された」と主張。さらに、自宅療養者が急増し、死者が相次いだ状況については「自民党政権の失敗と言わざるを得ない」と言い切った。
辻元清美副代表も、首相が9月の自民総裁選でコロナ禍に苦しむ国民の声をノートに書き込んできたというエピソードを踏まえ「景気対策のための補正予算は組まなくていいのか。国民の声をメモ帳に書いているようだが、首相のメモ帳にこんな声は入っていないのか」などと責め立てた。
ただ、東京都の新型コロナの新規感染者数は11日、今年最少の49人でワクチン接種などの政府の取り組みは一定の効果を挙げているとの見方が大勢を占める。首相も立民の攻勢に対し、「感染が落ち着いている今こそ、さまざまな事態を想定し、徹底的な安心確保に取り組む」とはねつけた。《産経新聞》
【岸田文雄首相】「現金給付は実現したい」
岸田文雄首相は11日のテレビ東京番組で、新型コロナウイルス対応の経済対策に関し「現金の給付は実現したい」と表明した。18歳までの子どもに一律10万円相当を給付する公明党の案に「反対しない」とした上で「詳細は与党と協議し、具体的に決める」と述べた。
賃上げ実現に向け法人税の控除率を引き上げる方針も示した。自民党総裁選時から、税制などを通じ賃上げを誘導する政策を主張していた。
観光支援事業「Go To トラベル」の早期再開にも意欲を示した。ただ「ワクチン接種と経口治療薬の普及の様子を見ながら考えなければいけない」として、再開時期の明言は避けた。《共同通信》
【オーストリア】新首相にシャレンベルク氏
オーストリアのクルツ首相(35)は、公金の不正支出疑惑に絡み捜査対象となったことを検察当局が発表したことを受けて辞任し、アレクサンダー・シャレンベルク外相(52)が11日、新首相に就任した。
クルツ氏は世界最年少で首相に就任し、欧州政界で若手政治家のホープとして注目されていたが、今回のスキャンダルは打撃。クルツ氏は国民党の党首にとどまり、緑の党との連立政権は維持される。
シャレンベルク氏は、クルツ氏との関係が近く、厳格な移民政策などを引き継ぐとみられている。クルツ氏の影響力が強いのは確実で、野党側には反発の声がある。《共同通信》
【チュニジア】新内閣が発足
北アフリカのチュニジアで11日、地質学の女性研究者ナジュラ・ブーデン氏率いる新内閣が発足した。ブーデン氏は同国初の女性首相でサイード大統領が指名していた。国営TAP通信が伝えた。
サイード氏は7月に新型コロナ対策の混乱を理由に当時のメシシ首相を解任。サイード氏によるクーデターだと反発する勢力が首都で反大統領デモを繰り広げている。
ブーデン氏は政治経験がほとんどなく、サイード氏が政権を主導するとみられている。
チュニジアは民主化運動「アラブの春」で長期独裁体制が崩壊。アラブ諸国の民主化の成功例とされていたが、経済低迷で議会不信が広がっていた。《共同通信》