令和59日目
2019/06/28
この日のできごと(何の日)
【G20首脳会議】開幕
20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が28日、大阪市で開幕し、初日は米中貿易摩擦の激化を背景に世界経済や通商問題を中心に討議した。冒頭で議長の安倍晋三首相は、「貿易制限的措置の応酬はどの国の利益ともならない」と米中両国を牽制。ただ、トランプ米大統領は関税や安全保障をめぐり「米国第一」の発言を繰り返しており、首脳宣言で各国の足並みがそろう文言を調整できるかが問われる。
首相は関連イベントで、データ流通や電子商取引(EC)のルール作りを進めるための枠組み「大阪トラック」の創設を宣言した。
招待を含めると会議には37の国や地域、機関が参加し、首相が各国首脳らと笑顔で握手を交わして出迎えた。
初日の討議では米中摩擦のほか中東情勢の緊張といった波乱要因を踏まえ、首相は「世界経済は下振れリスクの方が大きい」と指摘。その上で「自由、公正、無差別な貿易体制を維持・強化するための強いメッセージを打ち出さなければならない」と強調し、政策手段の総動員を呼びかけた。これに対し、多くの国が米中間の緊張の高まりに懸念を示した。《産経新聞》
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主要20か国・地域(G20)首脳会議が大阪市で開幕した28日、歓迎行事が行われた。大阪城公園の大阪迎賓館では、首脳らが狂言師の演舞やピアノ演奏を鑑賞。夫人らは京都で寺院を散策してお茶を楽しむなど、日本文化を堪能した。
G20の首脳らがそろう記念撮影の場所に選ばれたのは、大阪のシンボル「大阪城」だった。
大阪迎賓館には、主会場のインテックス大阪で初日の会議を終えた首脳とその夫人らが次々と車で到着し、玄関の金屏風の前で、吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長が出迎えた。
最後に米国のトランプ大統領が到着し、首脳らはライトアップされた大阪城を背景に、記念撮影に臨んだ。《読売新聞》
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【フランス】最高気温45.9度を記録
欧州に今週熱波が到来し、フランスでは28日、同国で観測史上最高の45・9度に達した。
最高気温を記録したのは、仏南部ガール県のガラルグルモンチュ。これまでは2003年、同県で44・1度に達したのが最高だった。フィリップ仏首相は国民に熱中症への警戒を呼びかけ、国内で約4000校が休校したと明らかにした。首都パリの気温は、34度まで上がった。
スペイン東部カタルーニャ自治州のタラゴナでは山火事が発生。同国紙パイスによると、27、28の両日、国内で計2人が熱中症で死亡した。《産経新聞》
【野末陳平氏】参院選出馬を表明
元参院議員の野末陳平氏(87)が28日、7月の参院選東京選挙区(改選数6)に無所属で立候補する意向を表明した。都庁で記者団の取材に答えた。
「高齢者の生の声を反映させたい」と野末氏。「今の政治家は僕の時代よりもレベルが落ちて劣化している。税金、年金、医療が高齢者の不安材料になっている」と指摘し、「老後資金2千万円問題」をめぐる与野党の姿勢などを批判した。
高齢による健康不安については「心臓の不整脈で医師からは出馬しないよう警告されている」としながらも、「体力と相談しながら年齢に応じた選挙運動をする」と話した。
野末氏はタレントとして活躍後、昭和46年に参院選に出馬して初当選し、4期務めた。《産経新聞》
【安倍晋三首相】文大統領と「正式会談行わない方針」
安倍首相は28日、G20大阪サミットで議長として各国首脳を出迎えた際、韓国の文在寅大統領と8秒間、穏やかな表情で握手を交わした。会話はなく、議長としての接触にとどまった。
首相は28日夕にも、昭恵夫人とともに、大阪市内で開かれた文化行事に参加する文氏夫妻を出迎え、あいさつを交わして2秒間、文氏の手を握った。
韓国人元徴用工訴訟を巡り、日韓関係は悪化の一途をたどっており、首相は文氏との正式会談は行わない方針だ。河野外相は28日夜、文氏に同行して来日中の康京和外相と立ち話をし、徴用工問題での日本の立場を改めて伝えた。《読売新聞》
【河野太郎外相】韓国・康京和外相と立ち話
大阪市で開幕した20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席している河野太郎外相は28日、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と短時間、立ち話をした。河野氏はいわゆる徴用工訴訟など日韓間の懸案について日本の立場を伝えた。外務省が発表した。
河野氏は、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた問題をめぐり、日韓の企業による自発的な拠出金で原告に「慰謝料」を支給するとの韓国政府の提案は受け入れられないと伝えたとみられる。北朝鮮問題では引き続き日韓、日韓米で緊密に連携することを確認した。
立ち話は、河野氏主催の外相夕食会後に行われた。29日まで開かれるG20サミットの期間中、安倍晋三首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談は予定されていない。《産経新聞》
【英・メイ首相】ロシア・プーチン大統領と会談
英国のメイ首相は28日、ロシアのプーチン大統領と大阪市内で会談した。英国で2018年3月にロシア軍の元情報機関員らが襲撃され、英露関係が冷却化した後、両首脳が会談したのは初めて。今回の会談が関係修復につながるか注目される。
両首脳は会談の冒頭、厳しい表情で握手し、緊張した雰囲気で始まった。英政府によると、メイ氏は会談で「綿密な捜査と同盟国との協力により、襲撃の背後にロシアがいるとの反論できない証拠を持っている」と述べ、襲撃犯を裁く必要があると主張した。
ロシア大統領府の発表によると、プーチン氏はメイ氏との会談前に、英紙に対し、「ロシアも英国も関係修復を望んでいる」と話した。
英国は、元情報機関員と娘が神経剤ノビチョクで襲撃された事件について、露軍参謀本部情報総局(GRU)の工作員2人が関与したと結論づけたが、ロシアは関与を否定している。《読売新聞》
【米・トランプ大統領】ロシア・プーチン大統領と会談
来日中の米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は28日、大阪市内で会談し、懸案の核軍縮問題を巡り、米露両国に中国を加えた「21世紀型モデル」の実現を目指し、協議を継続することで一致した。
会談冒頭、トランプ氏は「我々は非常に良い関係にあり、その関係から多くの前向きな成果が生まれるだろう」と述べた。プーチン氏は「我々には話すべきことがある」と応じた。
ホワイトハウスの発表によると、米露両首脳は会談で、「両国関係の改善が双方と世界の利益になる」との認識で一致した。緊迫化するイラン問題に加え、シリア、ベネズエラ、ウクライナ情勢について議論が行われたという。《読売新聞》
【安倍晋三首相、トランプ大統領、習近平国家主席】ぎゅうぎゅう
28日、大阪市住之江区のインテックス大阪を舞台に幕を開けた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、本セッション前の特別イベントに使われた部屋が「普通」だと話題になっている。イベントでは、安倍晋三首相と米国のトランプ大統領、中国の習近平国家主席が同じ長机に至近距離で座る場面も。ネット上では「すし詰め」「狭い」といった反応の一方、「無駄に豪華にしても仕方がない」といった感想もあった。
この日は昼前から各国首脳らが次々と会場入り。集合写真を撮り終えると、別室に移動し、「デジタル経済に関する首脳特別イベント」に臨んだ。
イベントの模様はテレビで中継されたが、短文投稿サイトのツイッターなどでは、肩を寄せ合うように座る首脳たちの様子が話題に。「普通の会議室みたい」「アメリカと日本と中国がぎゅうぎゅう」「この狭さは何か狙いがあるのかな」といったつぶやきが続出した。
一方、日米中3首脳のスリーショットに「絵力がすごい」と好意的にとらえる声もみられた。
ただ、首脳たちはすぐに、本セッションの会場となる別室へ移動。こちらは席の間にも余裕がある円卓で、首脳たちは昼食を取りながら、本格的な議論をスタートさせた。《産経新聞》
【安倍晋三首相】独・メルケル首相と会談
安倍晋三首相は28日午前、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて来日したドイツのメルケル首相と大阪市内で会談した。安倍首相が中国の海洋進出を念頭に提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想について、日独間の議論が進展していることを確認した。北朝鮮の非核化に向けた国連安全保障理事会制裁決議の完全履行の重要性でも一致した。
安倍首相とメルケル首相の会談は今年2月以来で19回目。両首脳は8月に横浜市で開かれるアフリカ開発会議(TICAD)を契機に、アフリカでも日独が連携を強化することで一致した。《産経新聞》
【安倍晋三首相】米・トランプ大統領、印・モディ首相と会談
安倍晋三首相は28日午前、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)開幕に先立ち、トランプ米大統領、インドのモディ首相と3カ国の首脳会談を行い、インド太平洋地域の安定と繁栄には3カ国の協力が極めて重要であるとの認識で一致した。宇宙やサイバー空間を含む安全保障などについて意見交換した。
日米印の首脳会談は昨年11月に初めて開催して以来2回目。安倍首相は会談の冒頭、「自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて3カ国の連携を強化したい」と強調。モディ氏も「インド太平洋でぜひ平和と安定を遂げたい」と応じた。《産経新聞》
【JR上越線】普通電車が土砂に乗り上げ脱線
28日午後10時55分ごろ、群馬県渋川市のJR上越線渋川―敷島間を走行中の高崎発水上行き下り電車(4両編成)が、線路内に流入した土砂に乗り上げ、先頭車両が脱線した。乗客乗員計約80人にけがはなかった。
JR東日本によると、乗客は車内に閉じ込められ、約1時間半後に代行輸送のバスで目的地に向かった。同社は復旧作業を急いでいる。
現場は当時、雨が降り続いていた。運転手が土砂に気付きブレーキをかけたが間に合わなかったという。
運輸安全委員会は、鉄道事故調査官2人を現地に派遣することを決めた。《共同通信》
【東京株式市場】
28日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)は反落し、終値は前日比62円25銭安の2万1275円92銭となった。29日に開催される米中首脳会談を前に、貿易摩擦問題の議論を見極めたいとの様子見姿勢が広がる中、利益確定の売り注文が出た。
東証株価指数(TOPIX)は2.13ポイント安の1551.14。出来高は約11億5100万株。
市場では、米中首脳会談で一定の合意が成立すれば、米国が中国からの輸入品に対する制裁関税第4弾の発動を当面見送るとの観測が強まっている。対立激化が避けられるとの期待から買い戻しも入った。《共同通信》
【陸上・日本選手権】
陸上・日本選手権兼世界選手権ドーハ大会代表選考会第2日(28日・福岡博多の森陸上競技場=読売新聞社など後援)――男子100メートル決勝は、日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)が10秒02(向かい風0・3メートル)の大会新記録で2年ぶり2度目の優勝を果たし、世界選手権代表に内定した。自身らの大会記録を0秒03更新。10秒16の桐生祥秀(日本生命)が2位、10秒19の小池祐貴(住友電工)が3位。
女子100メートルは御家瀬緑(北海道・恵庭北高)が11秒67で初制覇した。女子やり投げは北口榛花(日大)が63メートル68の大会新で初優勝し、世界選手権の代表に内定した。《読売新聞》
【プロ野球】
楽5―6ロ
ロッテが接戦を制した。4―5と勝ち越された直後の九回2死無走者から3四球で満塁として清田の2点適時打で逆転した。九回を締めた益田が15セーブ目。楽天は抑えの松井を投入したが、逃げ切れず3連敗を喫した。
日5―7ソ
ソフトバンクは1―1の五回に明石の適時三塁打で勝ち越すと、六回に甲斐のソロ、七回はデスパイネと松田宣の連続適時打などで突き放した。千賀が6回1失点でリーグトップに並ぶ8勝目。日本ハムは九回に4点を返したが4連敗。
西0―4オ
オリックスが5連勝とした。一回に大城の二塁打で1点を先制。九回に後藤の2年ぶりの本塁打で3点を挙げた。山本が11三振を奪う力投でプロ3年目での初完投を完封で飾った。西武は打線が今井の好投を援護できなかった。
D13―3広
DeNAがいずれも今季最多の5本塁打を含む17安打13得点で大勝した。四回に筒香が同点2ラン。五回にソトの3ランなどで4点を勝ち越し、七回もロペス、筒香が一発。今永は5回3失点で8勝目。広島は大瀬良が7失点と崩れた。
【吉本興業・大崎洋会長】「闇営業」で謝罪
吉本興業ホールディングスの大崎洋会長は28日、所属芸人が反社会勢力の集まりに出席した「闇営業」問題について「本当に申し訳なく思うし、個人的にはじくじたる思いもある」と謝罪し、再発防止に全力を尽くすと誓った。訪問先のバンコクで共同通信の単独インタビューで答えた。問題発覚後、同社トップがメディアに答えたのは初めて。
大崎氏は「(会社を)非上場とし、反社会勢力の人たちには出て行ってもらった。関わった役員や先輩も追い出し、この10年やってきたつもり」と指摘した。《共同通信》
【日本旅行】内々定通知を4万3000人に誤送信
日本旅行は28日、採用活動でエントリーした約4万3千人の学生全員に内々定の通知をメールで誤送信したことを明らかにした。採用担当者の操作ミスで、個人情報の漏えいはないという。
約4万3千人は日本旅行の採用サイトと、就職活動サイトのマイナビとリクナビを通じてエントリーした学生たち。採用担当者が28日夕方に内々定者だけにメールを送ろうとして、誤送信したという。
日本旅行は「ご迷惑ならびにご心配をかけたことを深くおわび申し上げる」としている。《共同通信》
【アシックス】男性社員が育休で提訴
スポーツ用品大手「アシックス」の男性社員(38)は28日、育児休業明けに不当な配置転換などのハラスメントを受けたとして、慰謝料の支払いなどを求める訴訟を東京地裁に起こした。男性と、加盟する「首都圏青年ユニオン」が同日、都内で記者会見して明らかにした。
育休や育児のための時短勤務を取得した男性社員への嫌がらせは「パタニティーハラスメント(パタハラ)」と呼ばれ、注目が集まっている。
男性によると、2015年と18年に子どもが生まれたのをきっかけに、2度の育休を取得。職場に復帰したところ、それまでの人事部ではなく、倉庫の荷下ろしなどを命じられた。《共同通信》
【米・ニューヨーク】LGBTと警官の衝突から50年
米ニューヨークで1969年6月、性的少数者(LGBT)らと警官隊が衝突して暴動が起き、LGBTの権利擁護運動が広がる契機となってから50年となったことを記念する集会が28日、当時の現場で開かれた。大勢のLGBTらが差別への反対や同性婚容認を訴えた。
衝突が起きたのは、グリニッチビレッジの同性愛者らが集うバー「ストーンウォール・イン」。今のオーナー、ステイシー・レンツさんは「歴史を知らなければ未来を変えることはできない」と述べ、衝突から50年間の成果を振り返りながらLGBTの権利を主張し続けようと訴えた。《共同通信》
【鹿児島県】各地で大雨
九州南部は28日、南から暖かく湿った空気が流れ込み、各地で大雨となった。薩摩半島では午前中に集中して降り、3時間雨量が日置市東市来で130ミリ、薩摩川内市八重山で125ミリと、いずれも6月の観測史上最大となった。交通も乱れ、通勤通学の足を直撃。JR線などで計1万8000人以上に影響が出た。
非常に発達した雨雲が午前4時半~11時ごろにかけて薩摩半島付近を通過。いちき串木野市市来で1時間80ミリの猛烈な雨を記録し、鹿児島市などで避難勧告(警戒レベル4)が発令された。薩摩川内市樋脇町では、川の増水で田んぼに取り残された男性(55)が消防に救助され、低体温症の疑いで搬送された。
鹿児島地方気象台によると、29日の県本土は曇りや雨。これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるとして、今後の発表情報に留意するよう呼び掛けている。《南日本新聞》
【皇嗣同妃両殿下】ポーランドで歓迎式典にご臨席
秋篠宮ご夫妻は27日午後(日本時間28日午前)、日本との国交樹立100周年を迎えたポーランドの首都、ワルシャワにご到着。28日午前、市内の大統領官邸前で行われた歓迎式典に臨席し、同国のドゥダ大統領夫妻と同国軍の儀仗隊の出迎えを受けられた。
続いて大統領の表敬と午餐会(昼食会)に臨まれた。秋篠宮さまは午餐会の冒頭、「今回の訪問において、両国の交流の歴史の一端に触れることができればと考えております」とあいさつをされた。
これに先立ち、ご夫妻は同日、市内の無名戦士の墓を訪れて献花された。墓は第1次大戦後に作られたが、約20万人の死者を出した1944年の「ワルシャワ蜂起」の際、ドイツ軍に破壊され、戦後に再建された。秋篠宮さまは将校が供えた花輪のリボンを直す形で献花し、黙祷をささげられた。《産経新聞》