2024 令和6年11月23日(土) 中国、尖閣沖ブイを移動意向

令和2034日目

2024/11/23

この日のできごと(何の日)

【中国】尖閣沖ブイを移動意向

中国が日本の排他的経済水域(EEZ)内である沖縄県・尖閣諸島の北西約80キロに設置したブイに関し、EEZ外に移動させる意向を水面下で日本側に伝えてきたことが23日、分かった。複数の日中関係筋が明らかにした。日本との関係を安定させる狙いとみられるが、実際にはブイを移動しておらず、日本は即時撤去を求めている。

ブイは昨年7月に日本側が確認し、何度も撤去を求めてきた。中国が移動させる意向を伝えてきたのは、トランプ次期米大統領の就任で対立必至の米中外交に注力するため、日本との間に山積する課題を個別に解決して関係改善を図る思惑がありそうだ。

今年8月に発生した中国軍機の領空侵犯については今月19日、中国が事実関係を認め、再発防止に努めると伝えてきたと日本政府が公表。22日には中国外務省が日本人に対する短期滞在ビザの免除措置再開を発表した。

関係者によると中国は夏ごろ、ブイをEEZ外に移すと外交ルートを通じて伝達。日本は歓迎しつつ、実際に動かすかどうか注視している。《共同通信》


【北朝鮮による日本人拉致事件】

北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」が23日、東京都内で開かれた。横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、被害者家族会代表の拓也さん(56)は「(日本政府は)北朝鮮の工作謀略に乗ることなく、毅然とした外交を貫いていただきたい。私たちは決して諦めない」と呼びかけた。

石破茂首相も出席し、「全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現しなければならない」と述べた。

拉致被害者の曽我ひとみさんは、1978年に新潟・佐渡で一緒に拉致されてから再会できていない母ミヨシさんが来月で93歳になるとして「少しの時間でもいいので親孝行をする時間を与えてください」と語った。《共同通信》

【サッカー・天皇杯】

サッカーの第104回天皇杯全日本選手権は23日、東京・国立競技場で決勝が行われ、神戸がG大阪に1―0で勝ち、5大会ぶり2度目の優勝を果たした。会場には5万6824人の観衆が集まった。

神戸は後半に宮代大聖がゴール前でこぼれ球に詰めて先制。G大阪の反撃をしのぎ、頂点に立った。関西勢による決勝は1953年度の全関学―大阪クラブ以来で71大会ぶり。93年のJリーグ開幕後では初めてだった。《共同通信》

【大相撲】

大相撲九州場所14日目(23日・福岡国際センター)琴桜と豊昇龍が1敗を守って首位に並び、優勝争いは2大関に絞られた。両者は千秋楽結びの一番で対戦する。千秋楽相星決戦は昨年初場所の貴景勝―琴勝峰、大関同士では2003年名古屋場所の魁皇―千代大海以来となる。

琴桜は大の里との大関対決を上手投げで制し、豊昇龍は関脇霧島をつり出した。大の里は6敗目、霧島は負け越し。

関脇大栄翔は隆の勝を突き落とし、勝ち越しを決めた。両小結は若元春が9勝目、正代は腰砕けで10敗目を喫した。

十両は金峰山が11勝3敗で単独トップ。《共同通信》

【野球・プレミア12】

野球の国際大会「プレミア12」は23日、東京ドームで2次リーグ最終第3戦が行われ、既に決勝進出が決まっていた日本代表は台湾代表に9―6で競り勝ち、3戦全勝の1位突破となった。大会2連覇を懸け、24日の決勝でも台湾と対戦する。

日本は村林の初回先頭打者本塁打と森下の2点二塁打などで4点先行。4―3の五回は清宮の2点三塁打などで3点を加え、7―5の六回は辰己の2点二塁打で突き放した。先発の早川は五回途中3失点だった。

日本―台湾前にベネズエラが米国に5―6で敗れてともに1勝2敗となり、日本と台湾の2位以内が確定した。台湾は1勝2敗でも得失点率差でベネズエラと米国を上回った。《共同通信》

【バスケットボール】

パリ五輪のバスケットボール男子日本代表のエースだった、米プロNBAレーカーズの八村塁が23日、ロサンゼルスでのナゲッツ戦後に取材に応じ、日本バスケットボール協会について「プレーヤーファースト(選手第一)の精神が見られない。そういう方針の日本代表ではプレーしたくないし、そういう団体とはやりたくない」と不信感をあらわにした。

13日の試合後の記者会見で、日本協会の姿勢をビジネス優先とし、日本代表活動の在り方に苦言を呈した八村は「本当に日本のバスケのためを思って言っている」と改めて持論を述べた。続投が決まった男子代表のトム・ホーバス監督については「練習のやり方、ミーティングも世界レベルではないんじゃないかと思う」と率直に述べた。

「日本協会の上の人たちが世界レベルのコーチを選んだという話をしていたが、そもそもその人たちが世界を見たことがない。おかしいのではないか」と手腕や選考過程も疑問視した。《共同通信》

【F1】

自動車F1シリーズ第22戦、ラスベガス・グランプリ(GP)は23日、米ネバダ州ラスベガスで決勝が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が5位となり、ドライバー部門で4年連続4度目の総合優勝を決めた。

RBの角田裕毅は9位となり、2戦連続の入賞。ジョージ・ラッセル(英国)が今季2勝目、通算3勝目を挙げた。2位にはルイス・ハミルトン(英国)が続き、メルセデス勢がワンツーフィニッシュを果たした。《共同通信》

【ウクライナ情勢】

フランスのバロ外相は英BBC放送のインタビューで、ウクライナはフランスが供与した長射程兵器でロシア領を攻撃できるとの認識を示した。攻撃は「自衛の論理」とし、長射程兵器による攻撃容認を初めて公言した。既に使用されたかどうかは明言しなかった。BBCが23日に報じた。

ウクライナによる米英供与の長射程兵器攻撃を巡っては、ロシアが最新式ミサイルで報復攻撃するなど緊張が激化。フランスが供与した長距離ミサイル「スカルプ」(射程250キロ)も使われれば、ロシアがさらに激しい報復に踏み切る可能性がある。

バロ氏はインタビューで、ウクライナ支援に「越えてはならない一線はない」と強調した。《共同通信》

【中東情勢】

イスラム組織ハマスの軍事部門は23日、パレスチナ自治区ガザで拘束する人質の女性1人が、イスラエル軍の空爆で死亡したと主張した。イスラエル軍は確認中としている。ガザの停戦交渉が停滞し、イスラエルで人質奪還を求める声が高まる中、ネタニヤフ首相に揺さぶりをかける狙いがある。

ハマス軍事部門「カッサム旅団」は死亡した女性とする写真を通信アプリ「テレグラム」に投稿し「一緒にいた別の人質女性1人の命も危険にさらされている」と訴えた。

イスラエル各地では23日、人質の奪還を求めるデモが開かれた。

イスラエル軍はガザでの攻撃を続け、パレスチナ通信によると、北部ベイトラヒヤの病院や、軍が「人道地区」に指定した南部ハンユニス西方で死傷者が出た。ガザ保健当局によると、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側死者は4万4千人以上。

イスラエル軍はレバノンの首都ベイルートなどで親イラン民兵組織ヒズボラを狙った空爆も継続し、レバノン保健省は23日、少なくとも50人が死亡したと明らかにした。《共同通信》

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