令和1709日目
2024/01/03
【北九州・鳥町食道街火災】
3日午後3時10分ごろ、北九州市小倉北区魚町1丁目の飲食店で火災が起きたと消防に通報があった。現場は飲食店が立ち並ぶ小倉駅近くの「鳥町食道街」付近で、周辺に燃え広がった。市消防局によると、約4時間半後に延焼阻止した。
福岡県警小倉北署によると、火が出たとみられる飲食店にいた客や従業員は逃げ、けが人の情報はないとしている。「鍋の油から出火した」との情報もある。
消防局によると、消防車23台やヘリコプターが出動し、消火活動に当たった。焼けた建物の多くは木造とみられる。
鳥町食道街は昭和の雰囲気が魅力で、県外から訪れる客も多い。焼きうどん発祥とされる「だるま堂」を営む竹中康二さん(55)は店の状態の確認に来たが近づけず、消火活動を見つめていた。「身近で起こると思わなかった」と嘆いた。
北九州市小倉北区では、旦過市場で2022年4月と8月の2度、大規模な火災が発生した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【箱根駅伝】
第100回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの復路5区間、109.6キロに関東の23校が参加して行われ、青学大が10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7度目の総合優勝を果たした。
史上初となる2季連続の大学駅伝3冠を狙った駒大は2位に終わり、城西大が過去最高の3位に入った。
往路首位の青学大は8区の塩出翔太と9区の倉本玄太が区間賞を獲得するなど、終始流れに乗って逃げ切り、復路も5時間23分12秒で2年ぶり8度目の制覇。2位の駒大には総合で6分35秒の大差をつけた。
東洋大が4位で、国学院大が5位。6位以下は法大、早大、創価大、帝京大と続き、10位の大東大までが来年のシード権を獲得した。11位は東海大、前回2位の中大は13位だった。
最優秀選手には、5区で自身の区間記録を塗り替えた城西大の山本唯翔が選ばれた。
今大会は記念大会として通常より3校増で実施。オープン参加の関東学生連合は編成されなかった。《共同通信》
【ライスボウル】
アメリカンフットボールの日本選手権、ライスボウルは3日、東京ドームで行われ、富士通がパナソニックに16―10で競り勝ち、3年連続8度目の日本一に輝いた。パナソニックは3年連続の準優勝で、8年ぶり5度目の制覇はならなかった。
富士通は前半を10―7でリード。第3クオーターに追い付かれたが、第4クオーターにWR木村のTDで勝ち越した。最優秀選手にはWRグラントが選ばれた。
日本社会人Xリーグの上位リーグ「X1Super(スーパー)」のA、B両組の各6チームのうち、各組4位までで準々決勝を実施。準決勝以降は1クオーター12分から新型コロナウイルス禍前の15分に戻した。《共同通信》
【羽田空港衝突事故】
走行指示はC滑走路の手前まで
羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上し、海保機の男性乗員5人が死亡した事故で、国土交通省は3日、日航機と海保機、管制の交信記録を公表した。管制が海保機に、衝突現場のC滑走路の手前まで地上走行するよう指示していたが、実際は海保機が滑走路に進入し衝突した。海保機の機長が「許可を得た上で進入した」と説明していることも海保への取材で判明。双方の認識の違いが明らかになり、運輸安全委員会や警視庁などが経緯を詳しく調べる。
日航機の乗務員は同社の聞き取りに、管制からの着陸許可を認識し、復唱した後に着陸操作をしたと説明している。
警視庁は3日、業務上過失致死傷容疑で日航機とC滑走路を検証。東京空港署に捜査本部を設置し、関係者を事情聴取するなど捜査を本格化させる。東京消防庁も2機を調べた。安全委は航空事故調査官6人を派遣し機体の確認を続けた。
交信記録によると、管制が2日午後5時45分、海保機に「C5(誘導路)上の滑走路停止位置まで地上走行してください」と伝え、海保機側も同じ内容を復唱した。《共同通信》
【令和6年能登半島地震】
死者73人に
石川県能登地方を震源とし同県志賀町で震度7を観測した能登半島地震は3日、県の集計により死者が73人となった。地震での建物倒壊などによる直接死は既に2016年の熊本地震(計50人)を超え、1995年の阪神大震災以降3番目に多い。生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が4日午後に迫り、厳しい寒さや断続的な地震の中で各自治体が住民の安否確認を進めた。珠洲市や輪島市などでは建物の倒壊も多く救助が遅れ、被害の全容は見えない。被災地の一部には大雨警報が出され、気象庁は土砂災害に警戒を呼びかけた。
県によると、輪島市と穴水町で計15人が行方不明。県が策定した大規模災害時の安否不明者公表基準に基づき、住所や氏名を発表した。男性6人と女性9人で、年齢が判明している人は13歳から90代。
道路の陥没などにより、珠洲市、七尾市、穴水町、能登町で計約750人が孤立し、輪島市は調査中。県内の避難者は約3万3千人。
県警によると、珠洲市の倒壊家屋で3日、80代男性が地震発生から2日ぶりに救出された。命に別条はないという。
珠洲市の倒壊家屋から救助
総務省消防庁は3日、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市宝立町の倒壊家屋から住民を救助する様子の動画を報道陣に公開した。地震発生から2日以上が経過した3日午後5時半ごろに撮影したという。この住民は生存が確認され、病院に搬送された。性別や年齢は非公表。
動画は、緊急消防援助隊として駆けつけた京都市消防局の救助隊員らが、毛布のようなものにくるまれた住民を慎重に運ぶ様子が記録されている。周囲は暗くなり始め、隊員らはヘッドライトを着用して救助に当たっていた。
滋賀県から来た救助隊員らが同じ珠洲市宝立町で別の住民を救助し、救急車に乗せる様子の動画も公開した。《共同通信》
安否不明者15人の氏名公表
石川県は3日深夜、能登半島地震の影響で安否不明になっている計15人の氏名や年齢、住所などを公表した。内訳は、輪島市で30歳〜90代の男女9人、穴水町で13〜91歳の男女6人。今後追加される可能性もあるとしている。
県によると、輪島市の不明者のうち女性1人は年代が不明。
石川県は2022年、県内で大規模災害が起きた場合、発生から48時間をめどに安否不明者の氏名、住所の一部、性別、年齢を公表するとした基準を策定した。今回は、1日に震度7を観測した地震発生時から公表まで55時間近くかかった。
基準によると、安否不明者は家族の承諾は原則不要、死者は遺族の同意を要件とした。《共同通信》
政府、インフラ復旧急ぐ
政府は3日、石川県能登地方で震度7を観測した能登半島地震に関する非常災害対策本部会議を首相官邸で開き、情報収集と被災地支援の強化に当たった。岸田文雄首相は「時間との勝負だ」として人命救助に最優先で取り組むよう関係省庁に指示。電力、水道などインフラ復旧に全力を挙げるよう要請した。支援物資輸送のため陸路、海路、空路の確保も急ぐ。
栗生俊一官房副長官をトップに2日編成したチームで、被災者の生活支援に当たる。被災地から要望が寄せられる前に政府自ら動く「プッシュ型支援」を進め、3日朝から食料、毛布、携帯トイレなどの支援物資が届き始めた。
首相は記者団に、海上輸送ルートを設定するため港湾の状態を確認し「一部ルートによる輸送を開始した」と説明。寸断された道路の復旧で中型車が通れるようになった箇所があるとして「大型車も含め通行が可能になるよう作業を急ピッチで進めたい」と強調した。
羽田空港で起きた航空機衝突事故による、被災地向け物資輸送への影響は生じていないとして「着実に進められている」と語った。《共同通信》
停電、余震で新たに発生も
能登半島地震により、石川県内では3日も3万戸超が停電するなど生活インフラへの影響が続いた。余震で新たに停電した箇所があったほか、郵便も大幅な遅れが継続し、復旧に時間を要している。県内の余震や断水の状況を踏まえ、4日に予定していた年明けの事業開始の延期を決めた企業もあり、経済活動への支障も出ている。
経済産業省によると、3日午前7時時点で北陸電力管内の石川県で約3万5千戸が停電した。配電設備の損傷が原因といい、その後やや復旧して午後3時時点では約3万3千戸となったが、省内で記者会見した斎藤健経産相は「地面の状況が悪いこともあり、今の時点で(本格的な復旧の)見通しを申し上げることは難しい」と話した。東北電力管内の新潟県内は停電が解消した。
ガソリンスタンドは新潟、富山、石川、福井4県の計68カ所で給油や配送ができず営業を停止。日本郵便の配達は2日に続いて石川県北部地域などで大幅な遅れが出た。コンビニ各社では店舗の営業再開が進んでいるものの、セブン―イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートでは3日も石川県や富山県の一部店舗が休業した。
一方、リコー傘下のスキャナー大手PFU(石川県かほく市)は3日、本社や県内の工場で4〜5日を臨時休業にすると明らかにした。新年の事業開始は9日以降にずれ込む見通しだ。
東芝は石川県能美市にあるパワー半導体工場の操業を停止し、被害状況の確認を進めた。操業の再開時期は決まっていない。パワー半導体は自動車や家電製品などの生産に欠かせず、生産停止が長引けば経済活動への影響が懸念される。《共同通信》
【JR山手線】刃物女、4人切りつけ
3日午後10時55分ごろ、東京都千代田区のJR秋葉原駅で「刃物を振り回している人がいる」と110番があった。警視庁や東京消防庁などによると、山手線外回りの御徒町―秋葉原を走行中の車内で女が数人を刃物で切り付けるなどしたとみられ、少なくとも乗客の男性3人がけがをして病院に搬送された。いずれも命に別条はないという。警視庁は殺人未遂容疑で20代とみられる女を現行犯逮捕した。
電車は秋葉原駅に停車。女はその場にいた人が車内で取り押さえ、駆け付けた署員に引き渡した。女はおおむね容疑を認めている。3人は脇腹などを切られたり刺されたりしたとみられる。
山手線は外回りで一時運転を見合わせた。
◇
JR山手線外回りの御徒町―秋葉原を走行中の電車内で起きた切り付け事件で、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された女と、襲われた乗客はいずれも面識がなかったとみられることが4日、警視庁万世橋署への取材で分かった。負傷者は4人で、警視庁が刃物を押収していたことも判明。署が詳しい経緯を調べている。
女は20代とみられ、おおむね容疑を認めている。4人はいずれも男性で、脇腹や背中、腕などを切られたり刺されたりした。
3日午後10時55分ごろ、秋葉原駅の駅員から「刃物を振り回している女がいる」と110番があった。《共同通信》
【韓国】海軍、東西南海域で一斉訓練
韓国海軍は3日、東方の日本海と西方の黄海、南方の海域で艦砲射撃などの訓練を一斉に実施した。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が昨年末の党重要会議で「南朝鮮(韓国)全領土を平定する」と述べるなど敵対姿勢を強める中、反撃能力を誇示した形。
2010年3月に黄海で沈没、46人が死亡し、韓国政府が北朝鮮の魚雷攻撃を受けたと断定した哨戒艦と同名を冠した新型護衛艦「天安」も黄海での訓練に参加した。
海軍は「敵が挑発に出れば即刻、強力に報復し、挑発の意志と能力を粉砕する」としている。《共同通信》
【日米英】フーシ派に紅海での攻撃停止要求
日本や米国、英国などは3日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対し、紅海での商船攻撃を直ちにやめるよう要求する共同声明を発表した。攻撃は違法であり容認できないと非難し、拿捕・拘束した船舶や乗組員の解放を訴えた。米政府によると、共同声明には計13カ国が加わった。
紅海は欧州とアジアを結ぶ重要航路。各国の海運大手は紅海経由の運航を取りやめて回り道するなどの対策を取っており、世界の物流網に影響が出ている。
共同声明は、対艦弾道ミサイルや無人機などを使って通商の自由を脅かし続ければ「責任を負うことになる」とフーシ派に警告した。《共同通信》
【イラン】南東部で爆発
イラン南東部ケルマンで3日、爆発が2回あり、少なくとも103人が死亡、140人以上が負傷した。バヒディ内相は「テロリストによる攻撃だ」と表明し、詳細を捜査中だと述べた。国営メディアが伝えた。現場は2020年に米軍に殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の墓がある墓地に近い。
バヒディ氏によると、1回目の爆発後、負傷者を救助しようと当局者らが集まった際に2回目の爆発があった。タスニム通信は治安当局者の話として、爆弾が入った二つのバッグが遠隔操作で爆発したと伝えた。
イラン司法府の公式メディア、ミザン通信によると、モホセニエジェイ司法府代表は「犯人は間違いなく、適切な方法で処罰される」と強調した。
3日はソレイマニ氏がイラクの首都バグダッドで殺害されてから4年を迎えた日で、大勢の市民が追悼のため訪れていた。現地からの映像によると、血を流した多くの市民が路上に倒れていた。爆発現場から悲鳴を上げて走って逃げる人の姿もあり、救急車のサイレンが鳴り響いていた。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
捕虜200人超交換
ウクライナ政府は3日、ロシアとの戦争捕虜の交換によって、ウクライナ軍兵士ら230人が帰国したと明らかにした。ロシア国防省は、248人の捕虜がロシアに帰国したと発表した。ウクライナ側によると、捕虜交換は2023年8月以来となり、22年2月の侵攻開始以降で最大規模となった。
アラブ首長国連邦(UAE)が捕虜交換を仲介した。ウクライナメディアが伝えた当局者の話によると、23年12月時点でウクライナ人捕虜は少なくとも3500人いた。
帰還者の中には、南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所での抗戦に参加した兵士も含まれている。6人は違法に連行された民間人だという。《共同通信》