平成7633日目

平成21年12月1日(火)

2009/12/01

【吉野文六・元外務省アメリカ局長】法廷で沖縄密約認める

72年の沖縄返還をめぐり日米両政府が交わしたとされる密約の存否が争われている訴訟の第4回口頭弁論が1日、東京地裁(杉原則彦裁判長)であり、原告側の証人として吉野文六・元外務省アメリカ局長(91)が出廷。日本政府が従来、否定してきた密約の存在について、当時の交渉担当者の立場から法廷の場で初めて認めた。

密約の存在や背景を元政府高官が公開の法廷で証言するのは極めて異例。政権が交代し、外務省が進める沖縄返還や米軍の核搭載艦船の寄港黙認などに関する調査にも弾みがつきそうだ。

吉野氏は証人尋問で、米軍用地の原状回復補償費400万ドルを日本が肩代わりするとの密約の存在を認めた上で「沖縄返還協定の文言とは異なり、実際には日本側が負担した」と証言。密約を示す米側公文書に記載の「BY」のイニシャルについて「自分の局長室でサインしたものだ。部屋にいた事務官がコピーも取ったと思う」と述べた。

日本が肩代わりした背景については「当時の(ベトナム戦争などに伴う)米国の財政悪化があり、『(対米貿易で)ぼろもうけをしている日本に金を出すなら、沖縄を返還しなくてもいい』という米議会内の声がわれわれにも伝わっていた」と語った。

吉野氏は72年12月、原告の一人で元毎日新聞記者の西山太吉氏(78)が訴追された外務省機密漏えい事件の公判で検察側証人として密約を否定。しかし06年になってメディアに対し密約の存在を認めた。《共同通信》




【09ユーキャン新語・流行語大賞】「政権交代」

12月1日のできごと(何の日)
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話題の言葉を選ぶ「09ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、永田町の風景を一変させた「政権交代」が年間大賞に選出された。

夏の総選挙で得た国民の圧倒的支持が評価されたが、3カ月経過した今は、鳩山由紀夫首相(62)の偽装献金問題をはじめ、難題山積なのが政権交代の現実だ。「脱官僚」でトップ10に入った渡辺喜美みんなの党代表は「民主党は期待はずれ」と痛烈に皮肉った。このほか、「こども店長」「ぼやき」なども選ばれた。

戦後初めて、選挙での政権交代を果たした民主党。09年を代表する言葉に「政権交代」が選ばれ、国民の支持も高い「事業仕分け」と「脱官僚」の政治用語2つもトップ10入り。民主党が政界の主役になった09年を象徴する結果だった。《日刊スポーツ》

【菅直人副総理】総合科技会議の見直し着手を表明

科学技術政策担当相を兼ねる菅直人副総理・国家戦略担当相は1日の閣議後会見で、科学技術政策の立案を担う総合科学技術会議(議長・鳩山由紀夫首相)の見直しに着手すると表明した。「科技予算の議論が高まるなかで、科学技術を推進する効果的な仕組みがどうあるのか本格的な議論を始めたい」と語った。時期については「来年度予算の決着がついた後」と述べ、年明けにも着手する。

総合科技会議の見直しでは、鳩山首相のもとに「科学技術戦略本部(仮称)」を創設する方向。同本部に科学技術政策や予算の枠組みを決める権限を持たせ、省庁横断の研究プロジェクトや予算の重複排除を狙う。議論が深まれば、来年中にも創設するとみられる。

政府の行政刷新会議の事業仕分けで科技予算の縮減が相次ぎ、科学技術分野の国家戦略の欠如に批判が集まっていた。《日経新聞》

12月1日のできごと