平成6760日目

2007/07/12

【第21回参院選】公示

参院選が12日公示され、安倍晋三首相と小沢一郎民主党代表の命運が懸かる決戦の幕が開けた。参院での与野党逆転に挑む小沢氏は政治生命を懸ける「背水の陣」。

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年金記録不備問題や相次ぐ閣僚の「政治とカネ」問題による窮地から脱し、内閣発足以来初の国民の審判を乗り切りたい首相。

党勢拡大を目指す共産、社民各党やキャスティングボートを握りたい国民新党の思惑も絡みながら17日間の攻防が始まった。《共同通信》




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【この日の民主党】

国民の生活守る「国民重視の政治」打ち立てる 岡山県で小沢代表

小沢一郎代表は12日午前、岡山県内の集会で「何としても今の弱者切り捨ての政治に終止符を打って、本当に国民本位の、国民重視の政治を打ち立てねばならない」と訴えた。

演説の冒頭、「国民の多くのみなさんが安心して、安定して生活を送ることができているか」と問題提起。今の政権の政治運営については、弱者切り捨て、地方切り捨ての政治であるとの見解を示し、「国民本位の、国民重視の政治」を打ち立てようとする民主党への支持を求めた。

小沢代表はまた、「競争で勝った者が生き残ればいい、負けた者は仕方ない」という考え方が、現政権の政治運営の根本にあると指摘。生産効率を重視した政治が行われることによって、格差が生じ、国民の生活や、地方が破たんをきたすことに強い危惧の念を覚えているとした。さらに防衛大臣の「原爆投下は『しょうがない』」発言や核武装論議に言及し、このような政治の運営をやめさせたいと強調した。

「自由な競争や市場の原理を否定するわけではないが、野放しの自由が認められれば弱肉強食(の社会)になってしまう。それでは国や社会が成り立たない」との認識を示した。そのうえで、きちんと機能させるための策として、「大多数の国民の皆さんが安定して安心して暮らしていける仕組みを、社会のなかにきちんと作っておかなければならない」と主張。現政権について「いわゆるセーフティネットと呼ばれる仕組みをまったく作らずして、自由競争万能に陥っているところに、今日の格差の問題が起きている」と明快に分析したうえ、セーフティネットとなる民主党の政策「年金」「子育て」「農業」について、わかりやすく説明した。

日本の社会と現政権に一番欠けているこれらのセーフティネットを導入し、国民の皆さんの安定した安心できる生活を守っていきたいとして、日本の政治を変える民主党への支持を訴えた。

菅代表代行三つの約束(年金・子育て・農業)を新宿駅頭で訴え

菅直人代表代行は、12日午前東京新宿駅東口前で、党のマニフェストの3つの約束・7つの提言を訴え、理解を求めた。

菅代行は、「弱者切捨ての政治から、不幸な人が少なくなるようにしなければならない。そのために3つの約束・7つの提言を発表した。第一は年金。消えた年金、国が責任を持って補償する。同時に年金制度の一元化などの抜本改革をする。第二に、子育てのための負担を個人だけに負わせるのではなく、社会全体で支える。そのために月2万6000円の子ども手当を中学卒業まで支給する。第三は農業。政府は競争に負ける農業は潰すという政策。これに対して、若い人が農業を続けることができるよう、戸別所得補償制度を創設する」と説明した。

特に、年金については、政府はこの国会で、共済年金と厚生年金の一元化法案を提出したが、成立しなかったことに触れ、「政府・自民党が成立に努力をしなかった。安倍総理は、先日から出来ることしか言わない。言ったことは必ずやると発言しているが、その約束はどうなった」と厳しく批判した。

その上で、国民年金への未加入が4割を超えていることを挙げ、「このままでは、10年後、20年後、30年後に年金が全くもらえない人が何百万人になるかもしれない。このままの制度いいのか、抜本改革をするのか」が問われていると訴えた。

最後に、「この国をまともな国に立て直そう」と呼びかけた。

また、長妻昭政策調査会長代理が、「国は年金を守ってくれない。社会保険庁に行って、記録がないといわれてもあきらめてはいけない。手書きの台帳はどこにあるのかと聞いてほしい。今の政権ではそうして自己防衛してもらうしかない。また、政府は記録を照合するとは言っても、誰の記録か明らかになる記録の統合に関していつまでに出来るかの期間は明らかにしていない」と政府の対応を批判した。

与野党逆転のホームランを 名古屋で鳩山幹事長

鳩山由紀夫幹事長は12日、愛知県名古屋市内で行われた集会で与野党逆転に向けた、熱い思いを訴えた。

鳩山幹事長ははじめに、米国メジャーリーグのオールスター戦において日本人初のMVPを獲得したイチロー選手の話を紹介。そのうえで、「小沢一郎代表のランニングホームランは難しいが、与野党逆転のホームランを打つため全力を注いでいる」として、政権交代への足がかりとなる与野党逆転に向け、ともに戦う決意を改めて表明した。

そのうえで、「今の社会は、真面目に一生懸命努力している者が報われず、おかしくはないか」と指摘、「野党ではあるが政治家の一人として責任を痛感している」と述べた。2年前の衆議院郵政解散総選挙での自民党圧勝により、「それまで民主党が築き上げてきた政治が逆戻りした」との危機感を示し、巨大勢力を盾に問答無用、弱肉強食の政治を横行させる安倍政権を批判。「緊張感のある政治を取り戻そう」と集まった聴衆に呼びかけた。

鳩山幹事長は、民主党の政策の柱として3つのセーフティネット(1)年金(2)子育て・教育(3)農業――を掲げ、「国民の生活が第一」の政治方針を改めて強調した。

集会後には、名古屋市内の地下街を歩いて挨拶。多くの有権者と触れあい、民主党の政策を訴えた。《民主党ニュース》



7月12日 その日のできごと(何の日)