平成5544日目
2004/03/13
この日のできごと(何の日)
【九州新幹線】新八代〜鹿児島中央開業
九州新幹線が13日、鹿児島ルートの鹿児島中央ー新八代(熊本)の約128キロで開業した。1973年の整備計画決定から30年余り、本格着工以来約13年を経て部分開業にこぎつけた。
新幹線「つばめ」は最高時速260キロで同区間を最短34分で走行。新八代駅で「リレーつばめ」に乗り継ぐと、鹿児島中央ー博多はこれまでの最速3時間40分から2時間10分に大幅短縮される。停車駅は川内、出水、新水俣の3駅。
整備新幹線の開業は、一昨年の東北新幹線八戸延伸以来で、東京と直結しない新幹線は初めて。今後は残る整備計画区間の扱いが焦点となる。博多までの全線開業は当初の2012年度ごろから前倒しされる見通し。
また並行在来線の八代−川内(約117キロ)はJRから経営分離され、第三セクター「肥薩おれんじ鉄道」として新たにスタートした。《共同通信》
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九州新幹線新八代−鹿児島中央間開業を受け、焦点となるのは同新幹線の残区間と北陸など工事中の他路線の扱いだ。与党整備新幹線建設促進プロジェクトチーム(作業部会)は、当初目標より2年早い2010年度の開業を目指す方向で検討を始めている。
現在、工事が進められているのは、北陸の長野−富山と石動−金沢、東北の八戸−新青森、九州の博多−新八代の3路線4区間。このうち北陸については、松任車両基地が完成しなければ運行に支障が出るため、作業部会は、2005年度から富山−同基地間の建設に着手し、10年度の金沢先行開業を目指すことで大筋合意している。
これらの区間を完成させるためには2005年度から約2兆円の建設費が必要。これまでの年約2000億円ペースでは8000億円程度が不足することから、作業部会はJRからの既設新幹線の譲渡収入を担保に前借りするなどして資金を確保することも議論している。
ただ、国土交通省内には「残工事費が少ない東北、九州の前倒しは可能だが、未着工区間も残っている北陸の10年度開業は難しい」(幹部)と指摘する向きもある。
一方、沿線が2005年度の新規着工を求めている北海道の新青森−新函館、長崎の武雄温泉−諫早の2区間は財源確保のめどが立っていない。《北國新聞》
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【J1】
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第1節(13日・横浜国際総合競技場ほか=8試合)昨季の覇者、横浜Mとヤマザキナビスコ杯を制した浦和との注目カードは1−1の引き分け。横浜Mは新加入の韓国代表FW安貞根が前半28分に先制したが浦和は後半13分にエメルソンのゴールで追いついた。
磐田は東京Vに2−0で、2季ぶりの王座奪回に向けて好発進。神奈川・平中を卒業したばかりの東京Vの森本が15歳10カ月6日のJリーグ最年少デビューを果たした。F東京はJ1初昇格の新潟を1−0で退けた。イルハンが加入した神戸は市原に2−1で勝った。《共同通信》
【小泉純一郎首相】広島県訪問
小泉純一郎首相は13日、広島県を訪れ、中小企業や世界遺産の厳島神社と原爆ドームを視察した。地方経済の回復を重視する姿勢や、海外からの観光客を倍増させる「観光立国」への取り組みをアピールする狙い。首相は「中小企業頑張ってるね。盛りだくさんでそれぞれ大変参考になった。いい視察旅行だった」と記者団に強調した。
精米機で世界のシェアの約9割を占める東広島市の精米機製造会社「サタケ」では、光センサーで砂や虫などの異物を除去する精米機を見学し、首相は「信じられない技術だね。本当にびっくりした」。
原爆ドームでは秋葉忠利広島市長の案内を受け、「壊れたレンガもそのままだ」と半世紀以上前の惨劇を今に伝えるドームをじっと見上げた。《共同通信》
平成16年3月13日、小泉総理は広島県を訪れ、県下の中小企業や厳島神社などを視察しました。
最初に訪れた東広島市の食品加工機総合メーカーは、日本で最初に動力精米機を開発した先駆け企業で、精米機の世界シェア9割、麦の製粉機の世界シェア第2位を誇るトップ企業です。穀物に混入した石などの異物を光で選別し、除去する最新の装置などの説明を受け、「信じられない技術だ。世界を席巻する訳だ。」と感想を述べました。
その後、世界遺産に登録されている厳島神社を訪れ、外国人観光客向けに外国語での説明が用意されているところなどを見学しました。
午後には、同じく世界遺産に登録されている原爆ドームを訪れ、秋葉広島市長の案内で見学しました。
続いて訪れた熊野町では、「筆の里工房」で、伝統工芸品である熊野筆の製造工程を見学しました。熊野筆は、国内の筆生産の8割を占めていますが、近年では、書筆・画筆の生産が減少する一方で、伝統技術を活かした品質の高い化粧用ブラシが世界中の化粧品メーカなどから注目を浴びており、メーキャップ・アーチストが使うプロ用のものまで、幅広く作られています。小泉総理は、化粧用ブラシの感触を確かめるとともに、書筆で「春風接人」(江戸時代の儒学者佐藤一斎のことば「春風接人、秋霜自粛」の一節で、春風のような優しさで人に接し、秋の霜のごとく厳しく自らの行動をただすこと)と揮毫しました。
最後に、呉市内の老舗酒造メーカーを訪れ、清酒の醸造工程を見学しました。
小泉総理は、視察を振り返って、「中小企業頑張っているね。それぞれ大変参考になった。」と感想を述べました。《共同通信》