平成4627日目

2001/09/08

この日のできごと(何の日)

【民主党】鳩菅体制を維持

民主党は8日午前、党本部で両院議員総会を開き、小泉内閣への対決姿勢と執行部体制を強化するため、熊谷弘幹事長代理の国対委員長への起用を軸とする人事を了承、引き続き鳩山由紀夫代表と菅直人幹事長の「鳩菅」コンビを中心にリニューアルした新体制をスタートさせた。

同日午後には都内のホテルに全国会議員と都道府県連代表を集め「党強化全国集会」を開催。鳩山代表はあいさつで「改革という言葉が躍っているだけで何も実現されていない」と小泉政権を批判した上で、「できるだけ早い時期に小泉政権を倒さなければいけない」と述べ、次期総選挙に向け候補者発掘などの準備を進める考えを示した。

人事では菅幹事長のほか、羽田孜特別代表、岡田克也政調会長が留任。削減が検討されていた副代表は、現在の6人体制を維持、執行部のスリム化は見送られた。また政務、党務とも菅氏の下に一本化、熊谷氏の後任の幹事長代理には若手の前原誠司氏が抜てきされた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【中国道女子中学生手錠放置事件】中学教諭を逮捕

大阪市東淀川区の中学1年、A子さん=当時(12)=が7月、神戸市北区の中国自動車道に両手錠姿で放置され死亡した事件で、兵庫県警有馬署捜査本部は8日、逮捕監禁致死の疑いで兵庫県香住町の中学校教諭、B容疑者(34)=同県豊岡市=を逮捕した。

B容疑者は、テレホンクラブのツーショットダイヤルを通じて、事件当時地に初めて会ったA子さんを連れ出し、手錠を掛けたといい、調べに対し「全部自分がやりました」と凶日、容疑を認めたという。

捜査本部は、A子さんが逃げようとして車から落ちた可能性が高いとみている。B容疑者が突き落としていれば殺人罪が成立するため、当時の状況を詳しく調べるとともに、ひき逃げの疑いでA子さんをひいたトラックなどの特定を急いでいる。

調べでは、B容疑者は7月24日夜、ツーショットダイヤルで知り合い、初めて会ったA子さんを、大阪府吹田市で自分の乗用車に乗せ、脱出できないように手錠を掛けた上、中国自動車道で車から転落させ、後続車両にひかせて死亡させた疑い。

A子さんの携帯電話の通話記録の捜査で、母親や友人を除き、最後に話したのがB容疑者の携帯電話と分かった。

身元が特定されにくいプリペイド式だったが、発信記録からB容疑者がテレクラで知り合った別の女性数人が判明。「以前から手錠を持っていた」「車は白色で姫路ナンバー」などの証言から、同容疑者を絞り込んだ。

B容疑者は独身。事件当日の行動について「テレクラが目的で大阪へ行った。携帯電話はばれるのが怖くて事件後に捨てた」と供述したという。同容疑者は当初、「A子さんと会ったが、午後9時ごろに別れた」と容疑を否認していた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】歌舞伎鑑賞

「ひもじく飢えていた時に、ああいう精神がでてきたことがすごい。特に国会議員に見てもらいたいね」−。小泉純一郎首相は8日午後、東京・銀座の歌舞伎座で、自らが5月の所信表明演説で取り上げた「米百俵」のエピソードを取り上げた歌舞伎を約1時間にわたって鑑賞した。

「米百俵」は戊辰戦争で困窮した長岡藩(新潟県)の指導者が、見舞いに届いた米を藩士に配らず、学校設立資金に充てたという逸話。観劇を終えた首相は、自らを主役にだぶらせ「改革をやらなきゃいかんという気持ちがさらに強くなった」と首相官邸で記者団に語り、構造改革の決意を強調した。《共同通信》

【J1・第2ステージ】第4節

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第4節(8日・札幌厚別公園競技場ほか=8試合)首位の鹿島が本山のVゴールで競り勝ち、第2ステージ開幕から4連勝を飾った。名古屋は4−2で広島に勝ち2位に、市原もエース崔龍洙の活躍で浦和を2−1で下して3位に浮上した。第1ステージの覇者、磐田は中山のVゴールを含む2得点で東京Vに勝ち3勝目を挙げた。横浜Mは、清水に完敗して初黒星を喫した。柏は前節に続いて5得点を挙げてC大阪に大勝。C大阪と、福岡に延長で敗れた札幌は4連敗。《共同通信》

【テニス・全米オープン】第13日

テニスの全米オープン第13日は8日、ニューヨークのナショナル・テニスセンターで女子シングルス決勝が行われ、ビーナス・ウィリアムズ(米国)が、妹のセリーナ・ウィリアムズ(米国)を6−2、6−4で下して大会2連覇を達成、賞金85万ドル(約1億370万円)を獲得した。

ビーナスは今年7月、ウィンブルドン選手権でも連覇を遂げている。

【この日の民主党】

新役員体制・ネクストキャビネットが発足

民主党は8日午前、両院議員総会を党本部で開き、新しい役員人事やネクストキャビネット人事、機構改革を正式に決め、新体制を発足させた。

常任幹事会メンバーとして、全国7ブロックの代表を加えた。また委員会を整理統合し、企画委員会を廃止し、代表室を新たに新設した。また、ネクストキャビネットの大臣の所管・名称も、政府の省庁に対応したものに改められた。

[党強化全国集会]鳩山代表挨拶「小泉政権打倒の先頭に立って戦う」

民主党は9月8日、9日の両日、東京都内のホテルで「民主党強化全国集会」を開いた。 鳩山代表は冒頭のあいさつで、「あと1年の代表を続け、小泉政権打倒に先頭切って戦う」と決意を表明した。

2001.9.8
民主党強化全国集会
鳩山由紀夫代表あいさつ

■民主党をつくって本当に良かった。

全国からお集まりの皆さん、こんにちは。皆様方が民主党という党を結党して以来今日までお守りをくださったことを、大変にうれしく思っています。結党のときから参加している1人として、民主党をつくって良かった、日本再出発に向けてご努力をいただいている多くのすばらしい方々にお会いすることができ、本当に民主党をつくって良かったと感じています。

その民主党をつくった思いは何か。先ほど羽田特別代表からお話がありましたように、自民党一党支配の政治が腐敗を招き、ばらまきの中でむだな事業を日本じゅうに振りまきながらこの国をおとしめてしまった。そのような反省から「この国を立ち直らせたい。自分たち一人ひとりの身分だとかお金だとかを離れて、新しい政治の世の中をつくり出していきたい」、そういう純粋な意欲を持った方々が結集をして民主党ができました。

まさに一党支配を打ち破るべく、2大政党政治の確立をしなければならない。そして2大政党政治の一翼を担いながら必ず政権を取る、民主党政治をつくり出す、その覚悟のもとで皆様方が結集をした。その思いはいまでもお一人お一人の心の中に赤々と燃えておられることを信じます。私もその1人です。 ■参議院選挙、過半数割れは実現できなかった 今回の参議院選挙、その1ページとして政権交代を実現させていくために、自公保政権を過半数割れに追い込むべく努力を重ねてまいりましたが、それは実現をいたしませんでした。森政権へのあまりの不信感の増大する中で誕生した小泉内閣が圧倒的な人気を博した。その陰に民主党は埋没をした。 かくいう代表の私も大いに反省をしなければなりません。国民に人気のある総理や内閣を国民の皆様方に祝っていただくのは、国民の1人としては間違ったことではない。本当にこの国を良くするという私たちの考えている改革の道筋を彼らが本気で歩むことができるというのならば、そのことに対しても強い関心を持つのは当然のことだと思う。

ただ、現実は違った。既に小泉総理は大きな妥協の道を歩み始めた。いまアメリカで小泉さんのことをどう評価されているか、1つの言葉だけご紹介しましょう、「sizzle only 」と言われているそうです。シズルとは聞きなれない言葉ですが、ステーキを焼くときのジュージューというおいしそうな音を出すことを言います。「音はするけれども、いつまでたってもステーキが出てこないじゃないか」、アメリカでは小泉さんのことをそのように評価をしています。それが現実の日本の政治です。

「改革」という言葉が踊っています。その言葉を新聞紙上で見つけない日はありません。しかし、「改革」という言葉で国民の皆さんがいつまでだまされ続けるのか。その間、株価は1万500円程度に下がってしまっている。1万円を割るのではないかとさえ言われてしまっています。失業率は史上最悪、5%を超えています。統計数字の修正さえ行われれば、世界的な標準からいえば10%ではないかとさえ言われています。

■小泉「改革」は経済無策

このような現実はなぜ起こったか。いつまでたっても小泉さんの「改革」は口だけではないか、何も実現されていないではないか。小泉さんは「郵政事業の民営化」という言葉を、それこそ構造改革の主だと言わんばかりに主張し続けてきました。昨今では郵政事業の民営化は必ずしも目の前の話ではないということで、「特殊法人の民営化・廃止」という言葉を盛んに主張し始めています。

私たち民主党にとっても官から民、中央集権から地方主権、地域主権の分権国家をつくっていくために必要な改革であることは論を待ちません。ただ、だからといって、いま失業率最悪、株価低迷というときに、特殊法人をまず最優先する課題として、「だから私は構造改革をやっているでんすよ」、そのように国民の皆さんに見せかけながら、現実の経済政策はまさに無策じゃありませんか。本来なら真っ先に行わなければならない不良債権の処理がいまだに進んでいない中で、ある証券会社は「実は政府が発表している7倍もの不良債権があるのではないか」と指摘をしている始末であります。にもかかわらず柳沢大臣の責任が問われることを嫌って十分な施策が、というよりも、4カ月たっても5カ月たっても話が一向に進んでいません。

■民主党が経済の夢の部分を示す

経済を新しい局面に導いていくために夢のある話が必要なのに、痛みを伴う話ばかりで、夢の部分は一向に伝わってきません。むしろ私たち民主党がそれならば夢の部分を示すべきではないかと思っています。 ある意味、今日までこの国は公共事業に依存してきた。

景気も公共事業中心に進めてきた。これからはそのような官とか大きな企業とかを中心に経済を進めていくのではなく、一人ひとりの人間に焦点を当てた政治というものをつくり出していくことが求められている。一人ひとりのライフスタイルに合わせて、国民のどこが、何がいま求められているかというところを、一人ひとりの叫び声にもっと真剣に耳を傾ける政治こそ、いま求められているのではないでしょうか。

いうまでもなく構造改革には痛みを伴います。そのための職業訓練、新しい仕事を求める方々に十分な仕事を見出していく仕事こそ本来最優先されなければならないのに、この部分もきわめて遅れています。私たちには彼らの欠点が十分に伝わってきています。ならば民主党として民主党版の構造改革を早急に打ち上げながら、その中に不良債権の処理の問題から、新しい産業をどのような価値観の転換の中でつくり上げていくか、そしてセーフティネットをどのようにしてしっかりと張ることができるか、そんな論点を早急にまとめてまいります。

私たちはそれぞれ案を、すでに十分持ち合わせていますが、必ずしも国民の皆さんに見えていないというご批判は当たっている。そんな思いの中で、もっと国民の皆さん方の思いが私たちの思いと重なり合うように努力をしてまいりたいと考えています。

■ブロック重視した党機構改革

参議院の選挙の結果、皆様方にお出ましをいただく中で、党のさまざまな改革案をご提起いただきました。大変にありがたいことでした。多くの機会に多くの方々からさまざまなご意見をいただく、開かれた民主党として当然の姿だと思う。その1つ1つの提起を決して聞きっぱなしにしないように、これからさらに詰めて皆様方に党の改革を示してまいります。その第1弾として党の機構改革並びに人事を先ほど案として両院議員総会に提示を申し上げ、おかげさまで拍手をもってご承認をいただきました。

まず、多くの皆様方から寄せられたご批判の1つは、地域の皆さん、それぞれの地方でご努力いただいている皆さん方の声が、国政に必ずしも届いていない。また、時折党本部での決定と地方での決定が食い違い、国民の皆様方にどちらが本当の民主党であるのか、なかなか民主党の姿が見えてこない。そんなご批判もいただきました。

そこで常任幹事会において地域の皆様方の声が反映できるようなシステムをつくりたい。衆議院は11のブロックに分かれておりますが、それを7つに再編をいたして、そのブロック担当の7名の皆さんに常任幹事会のメンバーになっていだく。積極的にブロック会議を起こして議論を進めていただき、まずは議員中心の中から、さらに地域の皆様方の声がしっかりと反映できるようなシステムをつくっていただきたい。必要に応じてブロック会議で候補者の擁立作業を積極的にお進めいただいて、民主党にふさわしい国会議員たらん方々を大いにお決めいただきたいと考えています。

もとより地方議員の皆様方にもさらに多くの方々が集まっていただけるような組織づくりも考えていきたいと願っています。それが改革の大変大きな部分だと思っています。自民党型ー国民を信じないから中央集権の世の中を維持していきたい、そんな発想に対抗して、民主党としては分権型の連邦国家をつくり上げていきたい。それを実現させていくためには、党自体もそのような分権思想を積極的に取り入れていきたいと考えています。それが1点でございます。

いま1つは、迅速な党運営を図ってまいりたいと考えます。小泉内閣と正面からがっぷり四つの勝負を行いながら、その相撲を寄り切りで正攻法で勝利をおさめていくための、さらに強靱な体力を持った民主党をつくり上げてまいりたいと思います。

■能力と体力を兼ね備えた民主党をつくり上げたい

今日は強化合宿の集会であります。「一番強化をしなければならないのは鳩山自身だ」と皆様方の顔には書いてありますが、私も強くなります。お集まりの皆さん方にもさらに同じ思いで強くなっていただく。戦う民主党の姿を特に国政の中で発揮をしていただきたい。小泉自民党は上べの国民向けのパフォーマンス、写真集をつくったり、かなり人気におぼれている感がありますが、私たちにそんないとまはありません。むしろ本質的な議論をこれから深めさせていただきたいと思っています。

申し上げたいのは、その小泉さんの人気の陰に、どんな手段で我々に対して挑戦的に行動してくるか、まことにわからない事態でございます。そのような事態にも十分に対応できる能力と体力を兼ね備えた国会運営を、国政を、そして民主党をつくり上げていきたいと考えています。

ネクスト・キャビネットにおいても鳩山自身がいつ「ネクスト」が取れ総理になろうとも、しっかりとそれを支えていただくキャビネットでなければなりません。細川政権のときに私も陪席した閣議よりもはるかに質のいい議論を民主党は進めています。それをさらに国民の皆さんにもわかるような形で、しかも強いリーダーシップのもとでネクスト・キャビネットが運営されているというその実感を、私たちのみならず国民の皆さんにもわかっていただけるような、そんなネクスト・キャビネットに育て上げていきたい。

その3点をまず党の機構改革として、そしてそれに伴う人事として、両院議員総会で議論をしていただき、お認めをいただきました。

■任期中に小泉内閣を打倒する

全国にその思いがいま伝わらなければなりません。民主党としての政権交代、その能力たり得る力を十分に国民の皆さんにお示しできるように、代表をはじめ執行部も、私たち一同切磋琢磨することをここにお誓いをしたい。浅学庸才の鳩山ではございますが、皆さん方にお支えいただいていること、すばらしい皆さんに叱咤激励をいただき、そしてご協力の中で、代表の座をあと1年、任期のある限り続けさせていただくことを、そしてその間に小泉政権を打倒し、我々が望む–民主党が望むのではありません、国民の皆さんが望む、そういう政治を本気でつくり上げていくために、死力を尽くして先頭を切って戦ってまいりますので、今後ともご指導をよろしくお願い申し上げます。

ありがとうございます。(拍手)《民主党ニュース》



9月8日 その日のできごと(何の日)