平成2331日目

平成7年5月27日(土)

1995/05/27

【社会党】新党移行を決定

社会党は27日午前10時すぎから党本部で第62回臨時党大会を開き、参院選後の「解党―新党結成」への道筋づくりをめぐり論議した。村山首相(委員長)はあいさつで、新党構想について「社会党は、今や過半数にも及ぶ無党派層の支持を得られる政党に生まれ変わらなければ、明るい未来はない」とした上で「保守二党と峻別された第三極」の形成を目指す考えを強調した。

首相は「単なる党の衣替えとが、旧態依然とした綱領論争の域にとどまるべきではない」とする一方で、「安易に解党を口にしたり、党の分散化を図ることでは展望は見いだせず、政権政党としての責任を果たすことはできない」と述べ、挙党態勢での新党移行が不可欠との認識を示した。

さらに「社会党員がこぞって参加できる新しい政党づくりを目指すことが肝要」と指摘、「社民・民主・リベラル勢力の総結集」に向け「捨て石となる覚悟が必要だ」と述べた。《共同通信》

社会党の第62回臨時党大会は27日夕、参院選後の「民主リベラル新党」結成方針を明確にした「当面の活動計画」と、新党の理念・政策を盛り込んだ政治宣言の「95年宣言」両議案を原案通り決定して閉幕した。

村山首相(委員長)にとっては、夏の参院選に「挙党態勢」で臨む道が開け、自社さきがけ連立政権の基盤も当面、維持されることになった。

秋に結党50年を迎える社会党が保守二党に対抗して「第三極」を形成するための「解党―新党結成」のプロセスが今後、本格化。執行部は6月中にも「新党準備会」と学者・文化人らによる「アドバイザーグループ」を発足させる方針だ。

しかし、質疑に立った代議員18人中、新党反対派が10人と賛成論の6人を上回り、新党路線には抵抗感が根強いことが浮き彫りになった。しかも参院選で惨敗すれば、村山政権の基盤が揺らぐのは必至。政局展望が不透明な中で、実際に党内の大勢が新党に移行できるか、不確定要素が多い。《共同通信》



【サラエボ】仏兵7人死傷

英BBC放送などによると、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ南部で27日、国連防護軍のフランス部隊が管理するブルバニャ橋検問所の支配をめぐり、セルビア人勢力とフランス部隊の間で戦闘となり、フランス兵1人が死亡、5人が負傷、セルビア側の1人も死亡した。また、直後に別の監視所が攻撃を受け、フランス兵1人が死亡した。

一方、セルビア人勢力が空爆回避のため「人間の盾」として拘束している防護軍要員は27日未明までに93人となり、さらに別の127人を軟禁状態にしている。

フランス政府は、防護軍要員の安全確保策が実現しない限り、部隊を引き揚げると警告しており、新たに死傷者が出たことで、撤退論議に拍車が掛かるのは必至だ。

27日未明、セルビア人勢力はフランス部隊から奪った装甲兵員輸送車でブルバニャ橋に向かい、交戦することなく占拠した。その際、フランスの軍服やヘルメットを着用、フランス語を話して油断を誘った。その後、フランス部隊が装甲車などで奪回に向かい激戦となった。橋の一部は依然、セルビア側が支配している。

セルビア人勢力はまた、サラエボ周辺にある防護軍の武器集積庫のうち6カ所を包囲、数個所の監視所を新たに占拠した。

セルビア人勢力によって、人質や軟禁状態にされているのは、フランス兵が154人と最も多く、次いで、ウクライナ兵の33人。人質は弾薬庫、レーダー施設や同勢力の司令部などに分散して拘束されている。《共同通信》

【オウム真理教・土谷正実容疑者】「自分がいなければサリンは作れない」

地下鉄サリン事件の殺人、同未遂容疑で逮捕されたオウム真理教「化学班」責任者の土谷正実容疑者(30)が警視庁合同捜査本部の調べに対し「自分がいなければサリンは作れない。他の人には作れない」と、教団のすべてのサリン製造に関与していたことを認める供述をしていることが27日、分かった。供述ではまた「余ったサリンは分解して水に流した。もう残っていない」と、残存するサリンがないことを明言しているといい、捜査本部で裏付けを急いでいる。

土谷容疑者はこれまで「自分が保管していたサリンはすべて処分したが、他のメンバーもサリンを保管しており、それを処分したかどうかは分からない」と供述していた。

調べによると、オウム真理教によるサリン製造は山梨県上九一色村の土谷容疑者の研究棟、遠藤誠一容疑者(34)の研究棟、「第7サティアン」の3つの施設で進められていたことが分かっている。

土谷容疑者は、これまで昨年11月から計5回サリンを作ったと供述。またこれまでの調べで、昨年6月の長野県松本市のサリン事件前には土谷容疑者が自分の研究棟でサリンを製造、地下鉄サリン事件の直前には遠藤容疑者が自分の研究棟でサリンを作ったとされていた。

しかし、土谷容疑者の新たな供述で、遠藤容疑者が研究棟で作ったサリンについても、土谷容疑者が製造法を指導するなど、直接かかわっていたことが分かった。土谷容疑者は「サリン製造を指導し、作ることもできるのは自分しかいない。残ったサリンはすべて処分した」と誇らしげに供述しているという。

一方、「第7」は昨春からプラントを建設、「科学」技術省次官」のW容疑者(36)が中心となってサリンの大量生産を目指し昨夏本格稼働したが、直後に事故のため生産を断念したことが判明している。

土谷容疑者はこれまで「第7のことは知らない」としていたが、最近になって「第7のプラントではサリンは作っていない」と供述を変えており、捜査本部は、最終的に残ったサリンはないとの見方を強めている。《共同通信》

5月27日のできごと