平成1464日目

1993/01/10

この日のできごと(何の日)

【中曽根康弘元首相】支持率低迷なら宮澤首相の再選は困難

中曽根元首相は10日、民放テレビ番組に出演し、今年9月で自民党総裁任期が切れる宮澤首相の再選の可能性について「首相が国民にどの程度支持されているかという、その時の情勢で判断すべきだ。国民の支持率が10%台で再選して国民が喜ぶかどうか」と述べ、内閣支持率が現在のように低迷したままでは再選は難しいとの見方を示した。

また衆院解散、総選挙の時期について「景気の回復には時間がかかるので、総選挙はなるたけ延ばした方がいい。来年の1月ぐらいが一番いい」と述べた。

政界再編に関して中曽根氏は「決め手は社会党の分裂だ。日米安保条約、自衛隊、原発を認める人と認めない人がはっきり分かれれば、がたがたと政界再編はいくだろう」と指摘。「中間左派出身の山花氏では(政界再編は)できない。もうひと変わりする必要がある」と述べ、山花次期社会党委員長の下での政界再編はないとの見通しを示した。

さらに中曽根氏は「政治資金をきれいにするとか、小選挙区を検討するのは小さな政治だ。国連憲章や憲法が基底にある大型の政治、55年体制に代わる平成の再編をやらなければならない」と強調し「二大政党とか、政権交代を可能にするために小選挙区制をやるというなら首相公選をやった方が早い」と述べた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【NHK大河ドラマ・琉球の風 DRAGON SPIRIT】放送開始


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【全日本フィギュア】新女王に佐藤有香選手

世界選手権代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの第61回全日本選手権最終日は10日、名古屋市総合体育館アイスアリーナで3種目の自由演技を行い、男子は鍵山正和(愛知工大)が3連勝、女子は佐藤有香(法大)が初優勝した。

佐藤は父の信夫さん、母の久美子さん(旧姓大川)の両親がともに元全日本チャンピオンで、親子二代の全日本制覇を果たした。テクニカルプログラム(TP)1位の佐藤は、ジャンプで二度転倒したものの自由でも1位となり順位点1.5の完勝。2位には八木沼純子(早大)が入り、世界ジュニア選手権を制した小岩井久美子(東海ク)は3位だった。

男子の鍵山は質の高い演技内容でTPに続いて自由でも1位を占めた。2位には自由で2位に入った小山朋昭(日大)が食い込んだ。《共同通信》

【大相撲初場所】初日

大相撲初場所初日(10日・両国国技館)天皇、皇后両陛下が観戦される中、先場所優勝し横綱昇進を狙う大関曙と、史上最年少大関昇進がラストチャンスの関脇貴花田はともに勝って好スタートを切った。曙は小結に返り咲いた隆三杉を一方的に突き出した。貴花田は寺尾を熱戦の末、押し出しで破った。しかし大関を目指すもう一人の関協琴錦は、久島海の右小手投げに敗れた。

5度目のかど番となった大関小錦は、落ち着いた取り口で若花田に快勝したが、上位のハワイトリオの中で関脇武蔵丸は安芸ノ島の上手出し投げに屈した。新小結の大翔鳳は巴富士を押し出して初日を白星で飾った。

天皇、皇后両陛下は10日、東京・両国国技館で大相撲初場所初日の中入り後の取組を観戦された。説明役の出羽海理事長によると、水戸泉のけがの具合や若手の成長株はだれかなどを理事長に尋ねられたという。皇太子さまの婚約内定の件に関して同理事長は「今の段階で“おめでとうございます”などと申し上げても答えに困られるのでは、と思い何も触れなかった」と話した。両陛下は観客からの「お一めでとうございます」の声ににこやかにこたえながら国技館をあとにされた。《共同通信》

【英サンデー・タイムズ】小和田雅子さんを紹介

10日付の英サンデー・タイムズは皇太子殿下との婚約が内定した小和田雅子さんの横顔を特大の顔写真付きで掲載、その中で殿下にまったくふさわしい結婚相手であると紹介した。

同紙はあれほど仕事に打ち込んでいた雅子さんが、外交官としての地位を捨て結婚に踏み切った背景には日本の歴史を変え、新しい日本をつくるという可能性に自分の新しい役割を見ているのかもしれないと独自の見方を伝えている。《共同通信》

【カンボジアPKO】自衛隊員、遺跡巡りで正月休暇

国連平和維持活動(PKO)に参加している自衛隊一の施設部隊員らは今やっと交代で遅い「正月休暇」を楽しんでいる。日本から家族を呼び、カンボジア国外へ旅行する隊員らもいる中、独身の若い隊員らは10日、国内旅行の一番人気、アンコールワット遺跡などを訪れた。

「タケオ基地から一歩も出ない人もいるんですが、せっかくだから来てみました。壁画の仏像などを見ている。と、同じ仏教徒だから、何か心にジンときますね」と後藤弘二・三曹らはつかの間の休日を楽しんでいた。《共同通信》

【自民党羽田派・羽田代表】首相再選は是々非々で

自民党羽田派の羽田代表は10日夕、三重県四日市市内で記者会見し、宮澤首相の再選問題に対して「政治改革をきちんと進めている限り、理解を示す。(しかし)そういったものがみえないと、大きなやま場では(首相の出方を)見極めた上で是々非々で臨むのが当然だ」と述べた。

宮澤首相に対しては既に、渡辺外相や三塚自民党政調会長が政治改革の遂行を条件に再選を容認する姿勢を示しているが、羽田氏は「是々非々」を強調することにより一線を画したものとみられる。

新党結成論や政界再編論に関連して羽田氏は「野党は単純小選挙区制は駄目だと言っているが、今のままの政党では先細りになるというのであれば選挙制度を変え、政界再編をしようという動きが出てくる。総選挙までの間にそういう気運が高まってくるかなと思う」と述べ、当面、自民党内で選挙制改革実現に全力を尽くすとしながらも、次の総選挙前後には政界再編の条件が整ってくる可能性を指摘した。

羽田氏は「政界再編をやっても選挙制度が変わらなければ政治そのものは変わらない」と指摘し、新党結成などの政界再編は選挙制度改革が前提となるとの考えも強調した。《共同通信》



1月10日 その日のできごと(何の日)