平成3294日目
1998/01/14
この日のできごと(何の日)
【吉井理人投手】メッツ入団会見
「今は期待でいっぱい。早く大リーガーを抑え込みたい」ー。米大リーグ、メッツと大リーグ契約を交わした前ヤクルトの吉井理人投手(32)はニューヨークで入団会見を行った。日本から米球界に移籍したフリーエージェント(FA)選手第一号は「先発で30試合、200イニング登板」を目標に掲げた。
同じニューヨークではヤンキースの伊良部秀輝投手がプレーしており、マスコミの関心は高く、日米約100人の報道陣が集まった。テレビカメラも十数台。メッツの新しいウインドブレーカーを着た吉井は戸惑いながらも「やっとメジャーの一員になれた」と喜びをにじませた。
高額を提示した日本の球団を断っての米球界移籍で、1年契約で年俸は推定50万ドル(約6600万円)プラス出来高払い。昨年、総額1280万ドル(約16億9000万円)で4年契約した伊良部と比べると低いが「人のことを気にしていたら自分の仕事ができない。そのうち伊良部を追い抜きたい」と意地をのぞかせた。
同席したバレンタイン監督(元ロッテ監督)は、先発で30試合、2けた勝利を期待し「構想では開幕3戦目に先発させたい」とも。背番号は未定。メッツは契約を延長しない場合はFA扱いに戻す方針を明らかにした。
吉井はいったん帰国し、2月15日のフロリダ州でのキャンプインに合わせて再渡米する。《共同通信》
◇
夢だった大リーグ入りを実現した吉井は大勢の報道陣に囲まれながら、これまでの経緯や大リーガーとしての抱負を口にした。
−大リーグにこだわった理由は。
「昔からメジャーはカッコいいと思っていた。そして日本のセ、パ両リーグを経験した時、もう一つ上のレベルの野球をやりたいと思った。(日本の球団の)大金の提示に気持ちがふらついたこともあったが、最後はメジャー挑戦しかなくなった」
−日本からフリーエージェント選手の移籍第一号だが。
「大リーグへ行く方法については、どんな方法でもよかった。ただ、できることなら、もめ事を起こさずすんなり移籍したかった。野球以外で悩むのは嫌だった」
−メッツに決めたのは。
「バレンタイン監督が素晴らしいと聞いていたから」
−伊良部と比較されるが。
「伊良部は伊良部、僕は僕。人のことを気にしていたら自分の仕事はできない。でもそのうち追い抜きたい」
−活躍する自信は。
「自信がないと大金をけってまでここにくることはない。まず先発ローテーション入りし、一年を通して投げ、先発で30試合、200イニング登板したい。チームの勝利に貢献したい」《共同通信》
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【大相撲初場所】4日目
大相撲初場所4日目(14日・両国国技館)綱とりを目指す大関貴ノ浪は、栃乃洋をあっさり寄り切って4戦土つかず。大関武蔵丸も、安芸乃島に攻め込まれながらも寄り切って無敗をキープした。幕内の全勝はこの2人。両横綱は、曙が小結魁皇を寄り切り、貴乃花が土佐ノ海を寄り倒し、いずれも3勝1敗。大関若乃花は琴の若を押し出して2勝2敗とした。関脇栃東は激しい相撲の末、小結琴錦を上手出し投げで破り、旭鷲山に勝った関脇武双山とともに3勝目。十両は、新十両の金開山が4戦全勝で単独トップに立った。《共同通信》
【堂本光一さん】聖火リレーに登場
長野五輪聖火リレーの西日本・太平洋ルートは14日、神戸市内をリレーし、人気タレント「KinKi Kids」の堂本光一さん(19)が聖火ランナーとしてて登場した。堂本さんのリレー区間は神戸市兵庫区の国道2号の約700メートル。
ヒット曲の「硝子の少年」が今春の選抜高校野球大会の入場行進曲に選ばれたほどの人気から、混乱も予想して兵庫県警は片側5車線の道路の3車線を交通規制し、区間に320人の警備員が4メートル間隔で立ち、ファンが駆け寄るのを警戒した。
沿道には、堂本さんを一目見ようと、若い女性ら約2万人のファンがぎっしり。堂本さんが走り出すと、ファンがコースに飛び出し追い掛け始めたため、係員が制止するなど混乱した。《共同通信》
【プロ野球脱税事件】横浜3選手に有罪判決
プロ野球脱税事件で、所得税法違反の罪に問われた横浜ベイスターズの外野手H(27)、捕手K(26)、内野手M(25)の3被告の判決公判が14日、名古屋地裁であり、佐藤学裁判長はH被告に懲役10月、執行猶予2年、罰金450万円(求刑懲役1年、罰金600万円)K被告に懲役10月、執行猶予2年、罰金350万円(求刑懲役10月、罰金400万円)M被告に懲役10月、執行猶予2年、罰金350万円(求刑懲役10月、罰金450万円)を言い渡した。同事件では12日の福岡ダイエーホークスの2被告に次ぐ有罪判決。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】「1.9%成長は可能」
参院は14日の本会議で、橋本龍太郎首相の金融・経済演説、三塚博蔵相の財政演説に対する代表質問を行った。首相は1998年度の実質経済成長率1.9%という政府見通しについて「諸施策の相乗効果で達成は可能だ」と強調。2兆円特別減税を含む景気対策、金融システム安定化対策などの効果を想定し、達成に自信を示した。《共同通信》
【参院】押しボタン式投票装置使用開始
参院本会議場に設置された押しボタン式投票装置が14日午後、平成7年度一般会計歳入歳出決算などの採決に初めて使用された。斎藤十朗議長が「投票の結果を報告します」と告げながら机上のボタンを押すと、議場内の3カ所に設けられた大型液晶パネルに投票総数、賛成、反対の数が表示された。
この間、約4分間。決算などはこれまで起立採決のため時間差はほとんどなかったが、記名採決の場合だと20分前後はかかることから今後、押しボタン方式が威力を発揮しそうだ。
参院議院運営委員会は理事会で、議案の採決は基本的に押しボタン方式で行うことを申し合わせている。ただ、野党の有力な抵抗手段だった「牛歩戦術」も尊重、記名投票方式を残した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は14日、英兵捕虜の扱いを謝罪した自らの寄稿文が英国大衆紙「サン」に掲載されたことで記者団から質問されると、「ブレア英首相から書かないかと頼まれたんだ」と待ってましたと言わんばかりの笑顔で経緯を説明。12日の日英首脳会談の際に「今晚中に」と頼まれ約束通りに仕上げたという。首相は「日ごろ考えていることを書いたんだ」「良い会談だったからね」と「会談の成果」であることを満足げに語ったが、後手後手と批判される景気対策に比べ、スムーズな外交を強調したかった?
○・・・新党さきがけの武村正義元代表はこの日、東京都国立市にある一橋大学の前で演説し「私にとって一橋大は子供の時からのあこがれの大学でした」と学生たちをいきなりよいしょ。「叔父が東京商科大(一橋大の前身)を出ていて、大学へ行くとしたら経済のメッカ、一橋へとずっと思っていた」と自分は東大卒ではなかったかのような発言。「経済学んでいる皆さんだからこそ、これからの日本をどう考えるか。経済政策についてフレッシュな感覚でいろんな知恵を出して」と最後は元蔵相であることまで忘れたかのような要請。《共同通信》
【FBI疑惑】ヒラリー大統領夫人を聴取
米ホワイトハウスは14日、ベーカー元国務長官ら旧共和党政権幹部の個人調査記録を連邦捜査局(FBI)から不正に入手していた疑惑に絡み、スター特別検察官が同日、ヒラリー・クリントン大統領夫人を聴取したと発表した。
大統領自身も、17日「性的行為を迫られた」として元アーカンソー州職員のポーラ・ジョーンズさんが賠償と謝罪を求めているセクハラ訴訟の被告としてワシントン市内で証言する予定。夫妻にまつわる一連の疑惑が、再び米メディアの注目を浴びることになりそうだ。
夫人に対する聴取は、ホワイトハウス内で約10分間行われた。1993年から1994年にかけて続いたFBI記録の入手は、「政敵リスト」作成のために夫人が指示したとの証言もあり、スター検察官はこの点について真偽をただしたもようだ。
ホワイトハウスは、聴取の詳しい内容を明らかにしていないが、従来「資料を取り寄せたのは事実だが、単に事務手続き上のミスだった」と主張した上で、夫人の関与を否定している。《共同通信》