令和1743日目

2024/02/06

【小澤征爾さん】死去

米ボストン交響楽団やウィーン国立歌劇場の日本人初の音楽監督を務めるなど国際的に活躍し、「世界のオザワ」として幅広い人気を集めた指揮者で文化勲章受章者の小澤征爾さんが6日、心不全のため東京都の自宅で死去した。88歳。旧満州(現中国東北部)生まれ。葬儀は近親者で行った。後日、お別れの会の開催を検討している。

1959年にフランスのブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、一躍脚光を浴びた。カラヤン、バーンスタインら名指揮者に師事し、米サンフランシスコ交響楽団音楽監督などを歴任、海外で活躍する日本人指揮者の先駆けになった。73年から2002年までボストン交響楽団の音楽監督を務めた。

02年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートを日本人として初めて指揮。10年までウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた。

国内では新日本フィルハーモニー交響楽団の「桂冠名誉指揮者」、水戸室内管弦楽団の音楽顧問。長野県松本市の音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」の総監督を務めた。《共同通信》

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【関東甲信】大雪の影響続く

関東甲信を中心とした大雪による交通機関への影響は6日午後も続いた。東京消防庁によると、東京都内で5日から6日午後9時までに4〜92歳の男女計143人が救急搬送された。埼玉県では77人が軽傷を負い、千葉県は重傷5人、軽傷29人。神奈川県は重傷5人、軽傷34人だった。

雪の影響で6日午後も運転を一部見合わせていたJRの路線は夜までに全て再開。JR東日本によると、5日から6日にかけ中央線などの首都圏7路線で計434本に運休や遅れが生じ、計約19万6千人に影響した。

高速道路各社によると、広範囲にわたった高速道路の通行止めは6日午後までに順次解除された。中央自動車道などの一部区間は午後も継続。首都高速道路では路肩が狭いことや人力での作業が必要で除雪に時間を要したため、一部通行止めが続いた。

JR新宿駅直結の長距離バスターミナル「バスタ新宿」では6日、各地に向かう多くの便で運休が相次いだ。

JR東によると、中央線を走る特急「あずさ」「かいじ」計6本が5日から6日にかけて10時間以上にわたって駅で動けない状態となり、乗客計1600人以上が車中泊した。体調不良で1人が搬送された。《共同通信》

【令和6年能登半島地震】

金沢で「輪島朝市」一部再開へ

能登半島地震後の火災で大半が焼失した石川県輪島市の「輪島朝市」の復興に向け、輪島市朝市組合と金沢市の金石町商工振興会の関係者らが6日、金沢市で3月23日に「出張輪島朝市」として一部再開することを決めた。冨水長毅組合長は「最終目標は輪島市で復活すること。まずは復活の灯を消さないために一生懸命やりたい」と話した。

6日は金沢市内で会合が開かれ、参加者らは「『出張輪島朝市』金石プロジェクト実行委員会」を設立した。「出張輪島朝市」は3月23日午前8時から正午まで、金沢市の金石港近くにある県漁業協同組合金沢支所の敷地内などで開く。輪島市朝市組合の組合員を優先し、約40店まで出店を募る。《共同通信》

石川県出身力士が激励

能登半島地震からの復旧、復興へ応援の気持ちを伝えるため、石川県出身の大相撲の幕内遠藤関、幕内大の里関、十両輝関、竹縄親方(元関脇栃乃洋)らが6日、馳浩知事と県庁で面会し、日本相撲協会からの義援金や初場所中に集まった募金の目録を渡した。

馳知事から「実家はどうだった」と尋ねられると、遠藤関は「今も断水が続く中、家族は必死に生活している」と心配そうな表情に。輝関は「家族は避難所から実家に戻り、やっと片付けを始めた。水がないのが大変そうだ」と伝えた。

馳知事は「初場所ではみんなが応援していた。できるだけ多くの人を勇気づけてほしい」と語りかけた。

遠藤関は穴水町、大の里関は津幡町、輝関と竹縄親方は七尾市の出身。

七尾市では4月6日に春巡業が予定されていたが、地震を受け見送りが決まった。地元の実行委員会によると、会場の体育館が損傷し、開催は困難と判断した。《共同通信》

【TSMC】熊本に第2工場

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は6日、熊本県に先端半導体などを生産する第2工場を建設すると発表した。2024年末までに着工し、27年中の稼働開始を目指す。助成金を巡る日本政府との協議がまとまったとみられ、第1工場と合わせた総投資額は200億ドル(約3兆円)超の見通し。トヨタ自動車も、工場を運営するTSMC子会社「JASM」に2%出資し、供給網強化につなげることを狙う。

第2工場は同県菊陽町の第1工場の近くに立地するとみられる。第1工場は2月24日に開所式を行う予定。半導体の生産拠点として熊本の存在感が高まるとともに、日本政府が推進する半導体の生産基盤強化にも弾みがつきそうだ。

第1工場と合わせ、自動車や産業用などの回路線幅6〜40ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の半導体を製造する。二つの工場で先端技術を持つ3400人以上の雇用創出が見込めるとしている。TSMCは第2工場の建設で「サプライチェーン(供給網)の効率化」が期待できると強調した。《共同通信》

【KDDI】ローソンにTOB

KDDIは6日、ローソンに株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。ローソンには三菱商事が50%出資しており、KDDIは三菱商事以外の一般株主から約5千億円で株式を買い取り50%取得を目指す。ローソンは非上場化する。KDDIはコンビニの購買データを生かした金融など個人向け事業を強化する狙い。

6日、都内の記者会見でKDDIの高橋社長は「通信の力を十分活用して未来のコンビニを実現」と表明。ローソンの竹増社長も「KDDIの通信、デジタルが大きなサポートに」と語った。三菱商事の中西社長は「KDDIの持つ強固な顧客基盤とテクノロジーを組み合わせ、新たなサービスを提供したい」と述べた。《共同通信》

【東京株式市場】

6日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が3営業日ぶりに反落した。終値は前日比193円50銭安の3万6160円66銭。米国の利下げ観測の後退が相場の重しとなった。

東証株価指数(TOPIX)は17.46ポイント安の2539.25。出来高は約19億1100万株。

朝方から売り注文が優勢だった。平均株価はこのところ上昇基調だったため利益確定売りも出た。下げ幅は一時300円に迫った。

午後にトヨタ自動車が2024年3月期連結業績予想の上方修正を発表すると同社株が上昇、時価総額は終値ベースで日本企業として初めて50兆円を上回った。相場全体の下支えともなり、平均株価は下げ渋った。《共同通信》

【立憲民主党】240人以上の擁立目指す

立憲民主党の泉健太代表は6日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、次期衆院選に向け擁立目標の200人を達成した上で、240人以上の候補者を擁立したいとの意向を示した。「最終的には、単独過半数が取れる240人を上回る候補者をそろえたい」と述べた。

泉氏は講演で「自民政権から新たな立民主導の政権に代えていく。それが私の使命だ」と強調した。《共同通信》

【香港】周庭氏を指名手配

香港警察幹部は6日、記者会見し、留学先のカナダで事実上の亡命の意思を示した民主活動家、周庭氏を指名手配したと明らかにした。

幹部は「処罰を恐れて行方をくらますことは恥ずべき行為だ」と非難。「自首しなければ一生追われる」と述べた。具体的な罪名については語らなかった。

周氏は2020年8月、香港への制裁を外国政府に訴えたことを問題視され、香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕された。保釈されたが、同罪で起訴される可能性が残っていた。

警察は没収したパスポートを留学に際して返還する条件として定期的に出頭することを求めていたが、昨年12月末の出頭期限までに戻らなかった。《共同通信》

【中国】日米韓連携をけん制

中国の王毅外相は6日、韓国の趙兌烈外相と電話会談し、朝鮮半島について「現在の情勢緊張には理由がある」と述べ、米韓同盟の強化や北朝鮮に対抗した日米韓の連携をけん制した。王氏は「各国が冷静さと自制を保ち、緊張を高める言動を慎むことを望む」と強調した。中国外務省が発表した。

中国は韓国の尹錫悦政権が日米との関係を深め、米主導の対中包囲網を強化することを警戒している。

王氏は健全で安定した中韓関係を推進したいとの考えを示し、韓国が「前向きで友好的な対中政策」を取ることを希望すると表明。サプライチェーン(供給網)の安定を共に守るべきだと主張し、世界で加速する「脱中国」の動きに加わらないようくぎを刺した。《共同通信》

【米国】トランプ氏の免責認めず

ワシントンの米連邦高裁は6日、2021年の議会襲撃事件で起訴されたトランプ前大統領(77)に対し、大統領の免責特権は認められないとの判決を出した。刑事裁判を可能にする判断で、11月の大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏には打撃となる。上訴して最高裁まで争う可能性が高い。

共和党のトランプ氏は、大統領在任中の行動は刑事責任を免れると主張している。バイデン民主党政権が政治的な動機で刑事責任を追及しているとし、選挙戦への影響を避けるために裁判の先送りを狙っている。

再び大統領になり、自身が指名する司法長官に起訴を取り下げさせようとしているとの見方がある。

連邦高裁の判事3人はトランプ氏は大統領を退任し、既に「市民」の立場だとし「元大統領が超法規的存在となることを容認しない」と全員一致で判断した。

トランプ氏は自身のソーシャルメディアで「大統領は適切な職務遂行のため完全に免責されなければならない」と訴えた。

トランプ氏は20年の前回大統領選の敗北を覆すことを企て、議会襲撃事件を誘発したとして起訴された。《共同通信》

【英・チャールズ国王】次男と再会

英国のチャールズ国王(75)ががんと診断され、米国在住の次男ヘンリー王子(39)が6日、一時帰国し国王と再会した。王子は公務引退後、王室批判を展開。国王や兄ウィリアム皇太子(41)との不仲が伝えられるが、国王の健康問題を機に和解への期待が高まっている。

英王室は5日、国王ががんの治療を始めたと公表した。知らせを受けたヘンリー王子は6日にロンドンにある国王の公邸クラレンスハウスで短時間、親子で私的な時間を過ごしたとみられる。ウィリアム皇太子と会う予定はないという。

国王はその後、妻のカミラ王妃と一緒に公邸からバッキンガム宮殿に車で移動し、ヘリコプターで東部サンドリンガムの別邸に向かった。《共同通信》