令和1744日目
2024/02/07
【岡山家裁津山支部】手術なしの性別変更を認める
性同一性障害と診断され、生殖能力をなくす手術を受けていない岡山県新庄村の農業臼井崇来人さん(50)が、戸籍上の性別を女性から男性に変更するよう求めた家事審判で、岡山家裁津山支部は7日、生殖能力をなくす要件は憲法違反だとして、性別変更を認める決定をした。臼井さんの申し立ては2度目だった。
性同一性障害特例法には、性別変更の際に生殖能力をなくす手術を事実上求める規定(生殖能力要件)があるが、最高裁は昨年10月に違憲、無効とする決定を出した。家事審判は非公開で、違憲決定に沿う形で性別変更を認められ、当事者が記者会見で公表するのは初めてとみられる。特例法改正を前に、今後も各地の家裁で同様の判断が続きそうだ。
臼井さんは岡山市内で記者会見し「(トランスジェンダーの性別変更に)大きな扉が開いた」と笑顔で話した。
臼井さんは、2016年にも同様の審判を申し立て、生殖能力要件について争ったが、最高裁は19年に「現時点では合憲」と判断していた。最高裁の判例変更を受け、昨年12月に改めて性別変更を申し立てていた。《共同通信》
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【令和6年能登半島地震】
土砂災害281件
能登半島地震による土砂災害が石川、新潟、富山3県で少なくとも計281件確認されたことが国土交通省のまとめ(7日午後1時現在)で分かった。水害を含め昨年1年間に全国で起きた土砂災害件数の約2割に当たる。道路が寸断され救援の遅れや集落孤立の一因となったほか、崩れた土砂が川の流れをせき止める「土砂ダム」が形成されたままの箇所もある。土石流など地震に続く二次被害や、復旧の妨げとなる懸念があり、国は緊急工事を進める。
過去の地震との比較では16年の熊本地震(190件)、18年の北海道地震(227件)を上回った。
県別では石川が250件、新潟が18件、富山が13件。土砂災害による住宅被害は全壊が45戸、半壊が12戸、一部損壊が13戸だった。能登半島に被害が集中し、石川県穴水町や珠洲市では住宅が土砂崩れに巻き込まれ、複数の犠牲者が出た。
国道249号は被害状況が明らかになり始めた1月5日時点で25区間が通行止めとなり、土砂災害によるものが目立った。《共同通信》
不明者捜索続く
能登半島地震で、帰省中の家族を含む一家11人が土砂崩れに巻き込まれた石川県珠洲市仁江町の住宅の現場では、消防や自衛隊などが7日も、行方が分かっていない女性の捜索を続けた。時折激しい雨が降る中、再び崩落する恐れがないか上空からドローンで確認しながら作業を進めた。
崩れた山の斜面の土砂に押しつぶされて住宅の跡形はなく、大量の茶色い土のところどころに木材が見える。7日は午前9時ごろから消防や自衛隊などが約130人態勢で捜索した。土砂で流された可能性があるとして、6日に男性の遺体が見つかった場所を中心に、注意深く調べた。
辺りには、土砂崩れで山肌が露出した場所があちこちに見られる。雨脚が強まると、二次被害の危険があるため捜索を中断し、隊員は一時退避した。
捜索は連日続いている。7日指揮に当たった緊急消防援助隊京都府大隊の鳥越慶治隊長は「ご家族が悲痛な思いで待っている。安全対策を講じながら何としても不明者を発見し、ご家族のもとへ届ける」と力を込めた。《共同通信》
別府温泉の湯で入浴支援
大分県別府市は7日、能登半島地震の影響により多くの地域で断水が続く石川県能登町で、移動型温泉施設「幻想の湯」を用いた入浴支援を始めた。別府温泉の源泉からくみ上げ、運び込まれた湯で温まった地元住民らは「気持ちいい」と笑顔を見せた。
巨大なイカのモニュメント「イカキング」で知られる能登町の観光施設の駐車場。午前11時過ぎ、入り口の幕が開くと、被災した住民らがタオルなどを手に次々と入浴した。同町の50代男性は「約2週間ぶりにお風呂に入った。やっぱり気持ちいい」と満足げに話した。
この日は別府温泉の湯約10トンを使用したが、8日からは石川県七尾市の和倉温泉の湯を使う。《共同通信》
【群馬県伊勢崎市】犬にかまれ12人軽傷
7日午後4時10分ごろ、群馬県伊勢崎市田中島町の西部中央公園付近で「犬にかまれたようだ」と目撃した男性から110番があった。県警によると、小学生9人を含む7〜63歳の男女12人が犬に脚などをかまれ、うち5人が救急搬送された。いずれもけがの程度は軽いという。
犬は確保され、県警は市内に住む飼い主の男性会社役員(62)から事情を聴いた。過失傷害の疑いもあるとみて詳しい状況を調べている。体長約130センチ、体高約60センチの2歳の四国犬で、首輪は付けていなかった。
当時公園に居合わせた女児は「犬は怒っているように見えた。怖くて必死に逃げた」とおびえた表情だった。 《共同通信》
【和歌山県湯浅町】震度4
7日午後8時59分ごろ、和歌山県湯浅町で震度4の地震があった。震源地は和歌山県北部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード4.1と推定される。津波の心配はない。
各地の震度は次の通り。
震度4=湯浅(和歌山)▽震度3=海南下津、御坊、御坊湯川、広川、日高、由良、日高川(和歌山)▽震度2=和歌山、有田、美浜、みなべ(和歌山)▽震度1=岬(大阪)明石、洲本(兵庫)田辺(和歌山)阿南山口、牟岐(徳島)さぬき総合公園、土庄(香川)東洋(高知)など《共同通信》
【東京株式市場】
7日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。株価への影響が大きい半導体関連株が値下がりし、相場を押し下げた。朝方は米国株式相場が上昇した前日の流れを引き継いで上昇に転じる場面もあった。
終値は前日比40円74銭安の3万6119円92銭。東証株価指数(TOPIX)は10.70ポイント高の2549.95。出来高は約18億1413万株だった。《共同通信》
【国民民主党】トリガー協議を離脱
国民民主党は7日の両院議員総会で、ガソリン税を一部軽減する「トリガー条項」の凍結解除に関する自民、公明両党との協議から離脱すると正式決定した。国民民主が22年に提起し、3党で断続的に協議したものの、岸田文雄首相は実現に踏み切らないと判断した。国民民主の政権寄りの姿勢は、連立参加を模索する「自公国」構想が背景にあるとみられてきたが、いったん白紙に戻る。
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、岸田内閣の支持率が低迷する状況も影響したようだ。3党協議を主導してきた玉木雄一郎代表は議員総会後、事件が政権の政策推進の足かせになっていると記者団に指摘。今後について「政策が一致する野党との連携は当然選択肢に入る」と言及した。「政策本位」を掲げて政権とも協調してきた従来路線を転換する可能性がある。
玉木氏は党内での自身の責任について「最終的な政治責任はガソリン価格を下げられるかどうかだ」と強調した。総会でも責任を問う声は出なかったという。裏金事件には「徹底した全容解明と、本気の政治改革に全力で取り組む」と語った。《共同通信》
【東京都・小池百合子知事】台湾訪問
東京都の小池百合子知事が7日、台湾を訪問した。小池知事の訪台は就任後初めて。蒋萬安・台北市長や唐鳳デジタル発展部長(デジタル発展相)と意見交換したほか、蔡英文総統や次期総統の頼清徳副総統とも面会する。
中国外務省の汪文斌副報道局長は小池氏の訪台に対し、日本と台湾の「いかなる形式の当局間の往来にも断固反対する」と批判した。
小池氏と蒋氏は防災対策や少子化対策を巡り意見交換。小池氏は能登半島地震後の台湾からの支援に謝意を表明した。《共同通信》
【日・ジャマイカ外相会談】
上川陽子外相は7日、ジャマイカのジョンソンスミス外相と東京都内で会談した。両外相は気候変動対策などの分野で連携を確認し、日本から海洋調査船を供与するための無償資金協力の文書に署名。中国が影響力を拡大する中米地域の情勢や、紛争解決や平和構築に女性参画を進める「女性・平和・安全保障」の推進についても意見交換した。
共同記者発表で上川氏は「ジャマイカが持続的な形で資源管理や水産漁業開発が行えるよう後押しする」と強調。ジョンソンスミス氏は2025年大阪・関西万博の成功に向けて協力する考えを示した。
ジャマイカはカリブ海諸国の地域共同体「カリブ共同体」の主要国。《共同通信》
【中国】証券監督トップ交代
中国国営通信新華社は7日、国務院(政府)が証券監督管理委員会トップの主席を易会満氏から呉清・上海市共産党委員会副書記に交代させる人事を決めたと報じた。証券監督管理委員会の党委書記も易氏から呉氏に交代する。
上海や深センの株式市場は、不動産不況による景気低迷を背景に株価の下落基調が続き混乱。証券監督管理委員会は最近、株安を食い止めるための対策を相次いで打ち出していた。《共同通信》
【韓国・尹錫悦大統領】徴用工問題「日韓企業が協力を」
韓国の尹錫悦大統領は7日放送された公営放送KBSテレビのインタビューで、元徴用工訴訟問題を巡り、解決へ「韓日関係の改善を願う両国の企業人の協力」を呼びかけた。
韓国政府傘下の財団に賠償金支払いを肩代わりさせる解決策を昨年3月に発表したが、日本の謝罪や賠償を求めて拒否する原告もいる。尹氏は具体的には言及しなかったが、日本の企業も財団に資金を拠出するなどの貢献を期待しての発言とみられる。
財団は拒否する原告らについて賠償相当額の供託手続きを取ったが、裁判所は全て不受理とし、上級審で審理が続く。
尹氏は外国首脳との共同会見を除き、約15カ月間、記者会見やぶら下がり取材に応じていない。今回も3日前に事前収録され、深夜10時からという異例の時間の放送。特定のテレビ局との予定調和的な対談形式となり、韓国では「閉鎖的だ」との批判が出ている。
放送冒頭で尹氏は物価高や少子化問題に取り組むことを強調した。
尹政権の支持率は低迷。妻金建希氏が高級ブランド品を受け取ったとみられる動画が波紋を広げている。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ウクライナに大規模攻撃
ロシア軍は7日、ウクライナ各地に大規模攻撃を行った。ウクライナメディアによると、首都キーウ(キエフ)では迎撃されたミサイルの破片が住宅に落下し、火災が発生。ゼレンスキー大統領は少なくとも2人が死亡し、10人以上が負傷したと明らかにした。市内の一部では停電が起き、暖房施設も損傷した。未明に全土で空襲警報が発令され、各地で爆発音が聞かれた。
死傷者が増える可能性があり、ゼレンスキー氏は「がれきの下に取り残された人々がいるもようだ」と通信アプリに書き込んだ。
攻撃があったのは朝の通勤時間帯で、キーウ市当局は市や周辺の上空で約20発のミサイルを迎撃したと発表した。
地元メディアによると、南部ミコライウ州でも1人が死亡し、東部ハリコフ州や西部リビウ州でも爆発音が聞かれた。
ウクライナ軍によると、巡航ミサイルや弾道ミサイル、無人機を組み合わせた波状攻撃だった。
ゼレンスキー氏は6日、無人兵器に特化した軍の部門創設を命じる法令に署名したと明らかにした。《共同通信》