令和473日目

2020/08/15

この日のできごと(何の日)

【終戦の日】

終戦から75年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参列者は過去最少の計540人となり、会場では徹底した感染防止策がとられた。天皇陛下はお言葉で、先の大戦で犠牲となった約310万人の戦没者に深い追悼の意を示すとともに、今のコロナ禍による苦難を乗り越えるよう願われた。

厚生労働省によると、追悼式には例年、全47都道府県から計約5000人の遺族が参列するが、今年は新型コロナの感染リスクを考慮し、大阪、長崎、沖縄など20府県が断念。最終的に参列者のうち遺族は計193人にとどまった。参列者は正午の時報に合わせて全員で黙とうをささげた。

天皇陛下はお言葉で、先の大戦への「深い反省」に言及された。天皇のお言葉に「深い反省」が盛り込まれるのは6年連続。また、新型コロナの感染拡大について初めて国民の集まる場で発言し、「私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べられた。1963年から毎年開かれている追悼式で天皇が今の社会の課題に触れるのは初めて。

安倍首相は「平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い犠牲の上に築かれたものであることを、終戦から75年を迎えた今も、私たちは決して忘れません」と誓った上で、「積極的平和主義」に言及。「世界が直面している様々な課題の解決に、これまで以上に役割を果たす決意です」と述べた。

遺族代表として、フィリピンのルソン島で父を亡くした静岡市の杉山英夫さん(82)が「戦争の悲惨さと恐怖、平和の尊さ、ありがたさを、万世にわたり語り続け、継承してまいらなければならない」と力を込めた。

参列者の最高齢は93歳、最年少は12歳。戦没者の父母は10年連続で1人もおらず、妻は1人だけだった。総務省の人口推計によると、日本の総人口に占める戦前・戦中生まれの人の割合は15・5%(2019年)にまで減っている。遺族の高齢化が進む中、戦争の記憶をいかに継承していくかが課題となっている。

宮内庁によると、上皇ご夫妻と両陛下の長女愛子さまはそれぞれお住まいで黙とうされた。《読売新聞》

終戦の日の15日、小泉進次郎環境相ら安倍晋三内閣の閣僚4人が東京・九段北の靖国神社を参拝した。終戦の日に閣僚が参拝するのは4年ぶり。首相は参拝せず、自民党総裁として私費で玉串料を奉納した。高鳥修一党総裁特別補佐が代納した。首相の玉串料奉納は第2次内閣発足後、平成25年から8年連続となる。

15日に靖国神社を参拝したのは小泉氏のほか、萩生田光一文部科学相、衛藤晟一領土問題担当相、高市早苗総務相の計4人で、参拝した閣僚の数としては、平成24年の第2次安倍内閣発足後、最多となった。4人は昨年9月の内閣改造で閣僚に起用されて以降、初めて終戦の日を迎えた。高市、衛藤両氏は昨年10月の秋季例大祭に合わせ、靖国神社を参拝した。

閣僚の参拝に対し中国や韓国が反発する可能性を記者団から問われた衛藤氏は「中国や韓国からいわれることではないはずだ。そういう質問の方が異常だ」と述べた。

超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久元参院副議長)は新型コロナの感染拡大を受け、15日の一斉参拝を中止。尾辻氏と議連事務局長で日本遺族会会長の水落敏栄参院議員が代表して参拝した。首相の実弟の岸信夫衆院議員は13日に参拝した。《産経新聞》

元東京都知事の石原慎太郎氏が15日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。参拝後、拍手で迎えた参拝者らに向けて「首相は当たり前だけど、天皇陛下に参拝していただきたい。なぜ参拝してもらえないのか」と訴えた。

石原氏は、靖国神社に近い日本武道館で全国戦没者追悼式が営まれていることに触れ「一足伸ばして、天皇陛下と首相はなぜ参拝しないのか。何で遠慮してるんだ」と主張すると、参拝者らから「その通りだ」などの声があがった。《産経新聞》

自民党の保守系議員らが15日、東京・九段北の靖国神社を相次いで参拝した。「伝統と創造の会」は会長を務める稲田朋美幹事長代行ら議員12人、高鳥修一筆頭副幹事長らのグループ「保守団結の会」は17人で参拝した。このほか党幹部では、下村博文選挙対策委員長が参拝した。

一方、超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は一斉参拝を取りやめた。新型コロナウイルス感染拡大を受けた対応で、この日は会長の尾辻秀久・元参院副議長らが代表して参拝した。《読売新聞》

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【COVID-19】国内新規感染1228人

国内では15日、新型コロナウイルス感染者が37都道府県と空港検疫で新たに1228人確認された。死者は愛知県で4人、埼玉県で2人、熊本県で1人だった。

東京都の新規感染者は385人で、2日連続で300人を上回った。重症者は前日から1人減の23人、入院患者数は同19人減の1541人となった。直近1週間の平均陽性率は5・9%で、7月15日(5・8%)以来、1か月ぶりに6%を下回った。感染経路が判明している136人のうち、家庭内での感染が64人と半数近くを占めた。

神奈川県は136人で、3日連続の3桁。1日あたりの新規感染者は今月8日の128人を上回り、最多となった。高知県でも、過去最多となる14人が確認された。高知市の障害者支援施設で入所者と職員計12人の感染が判明したという。《読売新聞》

【ななつ星in九州】運行を再開

九州を周遊する豪華寝台列車「ななつ星in九州」が15日、運行を再開した。新型コロナウイルス感染拡大のため3月3日から運休し、7月に九州を襲った豪雨の影響で再開を延期していた。

JR九州によると、感染防止のため乗客の定員を30人から16人に減らした。乗車前に検温し、車内ではマスク着用を求める。

運行再開は1泊2日のコース。豪雨で大分県内の一部区間が不通になっている久大線には乗り入れず、今月8日に熊本地震での被災から復旧した豊肥線を走る。25日には、3泊4日コースも再開する。《共同通信》

【日本列島】猛暑続く

日本列島は15日も西日本や東日本の太平洋側を中心に広く高気圧に覆われ、午後には高知市四万十市と静岡県浜松市で気温が39・7度に達するなど、各地で40度に迫る猛暑となった。16日も引き続き厳しい暑さが予想され、気象庁は熱中症への警戒を呼び掛けている。

気象庁によると、全国921観測点の中で655地点が30度以上となり、うち276地点が35度以上の猛暑日。近畿でも多くの観測地点で今年の最高気温を更新し、奈良県上北山村で39・1度、京都市中京区で38・3度をそれぞれ記録した。《産経新聞》

【プロ野球・15日】

ロ0―9日

日本ハムが12安打9得点で快勝した。一回に中田の内野ゴロの間に1点を先制。四回に中田の16号2ランで加点するなど着実にリードを広げた。有原が7回無失点で約1カ月ぶりに2勝目を挙げた。ロッテは打線がつながらなかった。

西3―3楽

楽天が引き分けに持ち込んだ。0―3の八回に辰己のソロと茂木の適時打で2点、九回に辰己の適時打で1点を奪った。西武は一回に山川の適時二塁打とメヒアの2ランで3点を先制しながら二回以降は攻め切れず、救援陣が崩れた。

ソ2―8オ

オリックスが連敗を7で止めた。一回にT―岡田の2点打で先制。二回は福田の2点打、吉田正の適時二塁打で加点した。吉田一が3年ぶりの先発で3回無失点、吉田凌が1回無失点でプロ初勝利。ソフトバンクは連勝が5で止まった。

巨4―7中

中日は一回に福田の適時打で先制し、四回はビシエドが2ラン。3―1の八回は阿部の2点二塁打などで4点を加えた。ロドリゲスが9三振を奪い、7回6安打1失点で来日初勝利。巨人は10残塁と逸機が目立ち、連勝が3で止まった。

神10―2広

阪神は一回にサンズが先制二塁打。中前打で2点目をもたらしたボーアが三、五回にも適時打、サンズは六回に2点本塁打とそろって3打点を挙げた。西勇が8回2失点で約1カ月ぶりの3勝目。広島は拙守もあり、大瀬良が5回5失点。

D0―9ヤ

ヤクルトの小川が無安打無得点試合で5勝目を挙げ、チームの連敗を5で止めた。3四球で10三振を奪った。打線は三回に山田哲の2点二塁打と青木の適時二塁打で3点、四、七回にも3点ずつ援護した。DeNAは投打に完敗した。

プロ野球ヤクルトの小川泰弘投手(30)が15日、横浜市の横浜スタジアムで行われたDeNA11回戦で無安打無得点試合を達成した。昨年9月14日の大野雄大投手(中日)以来で史上82人目(通算93度目)、球団では2006年のガトームソン投手以来14年ぶりの快挙となった。

小川は直球の走りが良く、3四球を与えたのみで10三振を奪う力投で、今永昇太投手とのエース同士の投げ合いを制した。

小川は愛知県出身。愛知・成章高から創価大を経て13年にドラフト2位で入団。1年目に16勝を挙げて最多勝を獲得し、新人王に選ばれた。今季5勝目で通算70勝目だった。《共同通信》

【インド・モディ首相】中国けん制

インドのモディ首相は15日、独立記念日の演説で、北部カシミール地方の領有権を争う中国とパキスタンを念頭に「主権に挑む者には相応の対応を取ってきた」とけん制した。中国とは6月に同地方東部のラダック地方で軍が衝突、インド兵20人が死亡し、1975年以来となる死者を出した。

モディ氏は新型コロナウイルスに関し、国内で3種のワクチンが試験段階にあるとし「科学者が承認すれば大規模な生産を始める」と表明。時期や量などの詳細には触れなかった。インドの累計感染者は15日の発表で250万人を超えた。米国とブラジルに次いで世界で3番目に多い。《共同通信》

【前原誠司元外相】国民民主党残留を表明

国民民主党の前原誠司元外相(衆院京都2区)は15日、同党が立憲民主党(立民)との合流組と残留組に「分党」する見通しになったことを巡り、「国民民主党に残る」と残留を表明した。京都新聞社の取材に答えた。

前原氏は理由について「これまで非自民非共産で(政治活動を)続けてきた。共産党と選挙協力する立民に身を置くことはできない。憲法を議論するリベラル保守の旗を掲げ、他の議員も巻き込んでやっていきたい」と述べた。

一方、立民との合流組に対しては「敵は自民党であり、同じ党で活動していたので協力しないといけない」とも述べた。

前原氏はこの日、京都市東山区で後援会の会合を開催。国民に残留する意向を諮ったといい、「満場一致で認めてもらった」と明かした。《京都新聞》

【山形県長井市】オンライン成人式

新型コロナウイルスの影響を勘案して、山形県長井市は15日、全国でも珍しいオンライン成人式を開催し、全国各地から約100人が画面越しに“出席”した。

会場の市民文化会館に新成人の姿はなく、内谷重治市長や来賓の地元県議ら6人のみが臨席。東京からリモート参加した新成人代表の大学3年横山大晟さん(21)は、新型コロナや多発する災害を挙げ「社会や経済の大転換を迫られる事態が起きている。一歩ずつでも前に進む努力が試されている」とあいさつした。

市は住所が確認できた新成人約230人に対し、事前に地酒や洋なしジュース、おつまみなど3千円相当の特産品を送付した。《共同通信》

【台湾・高雄市長選】民進党の陳其邁氏が大差つけ当選

台湾南部・高雄市で15日、前市長の解職に伴う市長選挙の投開票が行われ、与党・民進党の陳其邁・前行政院副院長(55)が、最大野党・国民党の李眉蓁市議(41)、台湾民衆党の呉益政市議(57)に大差をつけて当選した。

市選管によると、陳氏は得票率70%超の67万1804票を獲得した。李氏は24万8478票、呉氏は3万8960票だった。投票率は41・83%だった。

高雄では今年6月、就任後すぐに総統選に出馬して敗れた国民党の韓国瑜市長に対する解職請求(リコール)投票が行われ、解職が決まった。

高雄はもともと民進党の地盤だ。今回は、党主席の蔡英文総統はじめ幹部が続々現地入りし、2018年の統一地方選で韓氏に奪われた市長を奪還した。陳氏は勝利宣言で、市民に団結を呼びかけた。

李氏の選挙戦を陣頭指揮した国民党の江啓臣主席は、有権者の支持離れが目立つ党の改革を進める決意を強調した。

2024年の次期総統選出馬を視野に入れる柯文哲・台北市長が昨年結成した台湾民衆党は、南部での党勢拡大を目指したが、呉氏の得票率は約4%にとどまった。《読売新聞》



8月15日 その日のできごと(何の日)