令和1692日目

2023/12/17

【日・ASEAN特別首脳会議】

日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の首脳らは17日、東京都内で開いた特別首脳会議で、海洋を含む安全保障協力の強化を盛り込んだ共同声明を採択した。サプライチェーン(供給網)確保など経済安保分野の連携拡大にも言及した。軍事、経済両面で覇権主義的な行動を強める中国をにらんだ対応。岸田文雄首相は、今後5年間で官民合わせて350億ドル(約4兆9千億円)以上の資金が行き渡るよう民間投資を後押しすると表明した。

首相は会議後の記者発表で「世界が複合的な危機に直面する中、日本は『自由で開かれたインド太平洋』の要であるASEANと共に立ち向かう」と強調。共同議長のインドネシアのジョコ大統領は「ASEANと日本は信頼できるパートナーだ。地域の平和と安定を維持する」と述べた。

首相は会議で、沖縄県・尖閣諸島周辺での中国公船の領海侵入を念頭に、日本の主権侵害に対し深刻な懸念を表明。ASEAN側からも、中国が進出を加速する東・南シナ海情勢への懸念や、国際法を順守する重要性について言及があった。《共同通信》

岸田文雄首相は17日、東京都内で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳らとの夕食会で、北海道産のホタテなどをPRした。「品質が高く、おいしい食材を日本全国から取り寄せた。生産者の思いを込めた」とあいさつした。

夕食会では、ホタテの刺し身に岩手県産のウニを添えたメニューなどが提供された。首相は「お気に召したものがあれば、帰国後に日本大使館に問い合わせをしてほしい。すぐに対応させる」と述べ、笑いを誘った。

ホタテを巡っては、中国が東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受けて日本産水産物の輸入を停止した影響で、生産者が打撃を受けている。《共同通信》

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【北朝鮮による日本人拉致問題】

北朝鮮による「拉致問題を考える国民の集い」が17日、大津市で開かれた。横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で拉致被害者家族会代表の拓也さん(55)が「母(早紀江さん)は87歳。元気なうちに会ってもらいたい。親世代が存命のうちに帰ってこないと解決とは言えない」と訴えた。

約200人が参加。めぐみさんが連れ去られてから46年が過ぎており、拓也さんは「思い出の中でしか会えないというつらい毎日が続いている。(拉致問題を)自分の問題として聞いてほしい」と呼びかけた。《共同通信》

【サッカー】中村俊輔さん、引退試合

サッカー元日本代表MFで、昨季限りで現役引退した中村俊輔さんの引退試合が17日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行われ、代名詞の左足のFKから3点を決めるなど、計6得点で1万4千人以上の観客を魅了した。リーグ戦の初出場や初ゴールを記録したスタジアム。試合後のセレモニーで「とても大切な場所で最後にプレーできてうれしい」とあいさつし、仲間から胴上げされた。

前半は現役の最後に在籍し、今季コーチを務めた横浜FCで共にプレーした選手らの「横浜FCフレンズ」の一員として出場。開始早々にFKで先制した。後半は共に日の丸を背負った「Jドリームズ」でプレーし、強烈な左足シュートで試合を締めた。《共同通信》

【スケートボード】

スケートボード・ストリートのパリ五輪予選第5戦を兼ねる日本初開催の世界選手権最終日は17日、東京・有明コロシアムで決勝が行われ、男子は22歳の白井空良が276.81点で初優勝した。日本勢で2021年大会の堀米雄斗以来、2人目の頂点。

根附海龍が初メダルの2位、21年東京五輪王者の堀米が3位で、男女通じて初めて同一国による表彰台独占を果たした。前回大会銅メダルで13歳の小野寺吟雲は6位。

女子は17歳の織田夢海が265.75点で初制覇した。第1回の19年と21年大会覇者の西村碧莉に続く日本勢の世界一。白井と織田は五輪予選を初めて制した。五輪女王の西矢椛が前回に続く銅メダル。《共同通信》

【野球】イチローさん、沖縄・宮古高を指導

米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん(50)が17日、沖縄・宮古高の野球部を宮古島市で2日続けて臨時指導した。同校は今春の県大会で準優勝、夏はベスト4だったが悲願の甲子園出場経験はない。「未来の礎となるきっかけを残せたら」との思いで訪問した。

イチローさんにとって宮古島はオリックス時代のキャンプ地でもあり「縁起がいい」。16日はフリー打撃の投手を務め、全部員17人に対して1時間15分、計448球を投じた。部員から「もう一回やらせてください」と頼まれたが「おじさんも限界を迎えるんだよ。休ませて」と笑みを浮かべて断った。

17日はフリー打撃を披露した。《共同通信》

【アメリカンフットボール】

アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝、第78回甲子園ボウルは17日、甲子園球場で行われ、関学大(関西)が法大(関東)を61―21で下して史上初の6連覇を達成し、史上最多を更新する34度目の優勝を飾った。

関学大はQB星野の活躍で第1クオーターに16得点し、第2クオーターには17得点と主導権を握った。法大は17年ぶり6度目の優勝を逃した。《共同通信》

【競馬】

第75回朝日杯フューチュリティステークス(17日・阪神11R1600メートル芝17頭、G1)1番人気のジャンタルマンタル(川田将雅騎乗)が1分33秒8で優勝、無傷の3連勝でG1を初制覇、1着賞金7千万円を獲得した。重賞2勝目。川田騎手はこのレース3勝目、高野友和調教師は初勝利。

ジャンタルマンタルは最終コーナーを出てすぐに先頭に立ち、そのまま押し切った。1馬身1/4差の2着は4番人気のエコロヴァルツ、さらに首差の3着は5番人気のタガノエルピーダだった。《共同通信》

【立憲民主党・泉健太代表】「衆院解散し信問え」

立憲民主党の泉代表は17日、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る疑惑に関し「裏金にまみれた内閣に正当性はない。衆院解散・総選挙で国民に信を問うべきだ」と岸田首相に求めた。熊本市内で記者団に述べた。

先の臨時国会で全野党が岸田内閣不信任決議案に賛成したのを念頭に「野党は裏金根絶の思いで一致している。自民党政治を変える枠組みについて話し合っていきたい」と連携に意欲を示した。来年の通常国会では、政治資金規正法の改正を含め政治改革を進めると強調した。

国民民主党の玉木代表は仙台市で記者団に「捜査を待たずに自浄作用を発揮し、党や派閥、議員が説明責任を果たすべきだ」などと指摘した。《共同通信》

【斎藤健経済産業相】福島県知事と会談

斎藤健経済産業相は17日、就任後初めて福島県庁で内堀雅雄知事と会談し、「東京電力福島第1原発の廃炉が最重要課題で、福島復興のキーになる。一刻の遅滞、停滞も許されない」と廃炉の安全着実な実施に全力で取り組む決意を伝えた。

内堀氏は、処理水海洋放出について「最後まで安全に処理水放出を完遂し、全国の漁業者が将来も安心して漁ができるよう、政府は全責任を持って対応してほしい」と要請した。帰還困難区域の避難指示解除などの課題解決も求めた。

斎藤氏は、会談後の取材で「廃炉の進捗や今後の完遂に向けた課題を自分の目で確かめたい」と述べ、今後早い時期に第1原発を視察すると明らかにした。《共同通信》

【北朝鮮】弾道ミサイル発射

韓国軍合同参謀本部は17日、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと明らかにした。同本部などによると、短距離弾道ミサイル1発で、首都平壌付近から発射。複数の政府関係者によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。被害情報はないという。米韓両軍などが性能などを分析している。

防衛省は、北朝鮮が発射した弾道ミサイルは最高高度約50キロで、約400キロ飛行したと発表した。

北朝鮮が月内にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行うとの見方が出ているが、関連は不明。

岸田文雄首相は情報収集と分析に全力を挙げ、国民への的確な情報提供や、航空機と船舶の安全確認の徹底などを関係省庁に指示した。

北朝鮮国防省は17日、報道官談話を発表し、朝鮮半島への戦略兵器展開などを話し合った米韓の核協議グループ会合を非難し「敵対勢力の武力使用のたくらみは先制的で壊滅的な対応に直面する」と警告した。朝鮮中央通信が伝えた。日米韓は弾道ミサイル警戒情報の即時共有システムを構築中。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

トルコ外相、ブリンケン氏と電話会談

トルコのフィダン外相は17日、ブリンケン米国務長官と電話会談し、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザやヨルダン川西岸への攻撃を止めるため米国に影響力を行使するよう要請した。ロイター通信が伝えた。

国務省によると、両氏はガザへの人道支援拡大に関し協議した。ブリンケン氏はスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟に必要な批准手続きの早期完了を促した。加盟には全加盟国の批准が必要でトルコとハンガリーが終えていない。《共同通信》

【MLB】

プロ野球オリックスからポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す山本由伸投手が、メッツのコーエン・オーナーと会食したと17日、スポーツ専門サイト「アスレチック」が報じた。メッツが本拠地を置くニューヨーク州に隣接するコネティカット州の同オーナーの自宅で、16日に夕食をともにしたという。

コーエン・オーナーは山本に会うために球団幹部と日本を訪れたと伝えられるなど獲得へ積極的な姿勢を見せている。山本の交渉期限は米東部時間来年1月4日午後5時(日本時間同5日午前7時)まで。大谷翔平が面談に同席したとの報道があったドジャースなどの間で争奪戦となっている。《共同通信》

【大相撲・錣山親方】死去

大相撲の元関脇寺尾で筋肉質の体と甘いマスクで人気を誇った錣山親方が死去したことが17日、日本相撲協会関係者の話で分かった。60歳だった。鹿児島県出身。最近は持病の不整脈の影響もあり、入退院を繰り返していた。

父は元井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)で、母の死をきっかけに入門を決意。1979年名古屋場所初土俵で、長兄の元十両鶴嶺山、次兄の元関脇逆鉾(いずれも故人)とともに「井筒3兄弟」として人気を博した。同じ昭和38(63)年生まれの北勝海、双羽黒、小錦らと「花のサンパチ組」と呼ばれ、昭和から平成の土俵を盛り上げた。

細身ながら、きっぷのいい突き、押しを武器に活躍し、39歳だった2002年秋場所限りで現役引退した。三役在位は13場所で、幕内在位は史上6位の93場所。通算出場は1795回で同4位、通算勝利は860勝で同10位だった。三賞は殊勲賞3回、敢闘賞3回、技能賞1回。金星は7個獲得した。

引退後は年寄「錣山」を襲名した。《共同通信》