平成3075日目
1997/06/09
この日のできごと(何の日)
【セ・リーグ】ディミューロ審判の米帰国決定
プロ野球の判定を巡るトラブルでセ・リーグに休養を申し出ていた米国人のマイケル・ディミューロ審判(29)は9日、セ・リーグ事務局で川島廣守会長と話し合った結果、帰国することで合意した。ディミューロ審判によると、今回の騒動を米大リーグ、ア・リーグ審判部に報告した結果「すぐ帰国せよ」とのリーグの判断が下されたという。暴行を受けたことについて、個人的な感情はもっておらず、ショックでもない、としている。
ディミューロ審判は今月5日、岐阜・長良川球場で行われた中日ー横浜9回戦で主審を努め、ストライクの判定に執ような抗議をした中日の打者、大豊に退場を宣告した。その際、大豊に胸をヒジで突かれて、「暴力を振るわれたり、コーチに囲まれたのは初めて。身の危険を感じた」とし、翌6日、セ・リーグに休養を申し出ていた。セ・リーグは、大豊選手を厳重注意処分とした。
ディミューロ審判は、プロ野球の日米審判交流の第1号として、今季、セ・リーグに所属していた。《読売新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【Jリーグ・京都】武田修宏選手の獲得を発表
Jリーグの京都パープルサンガは9日、元日本代表FWでヴェルディ川崎の武田修宏(30)を期限付き移籍で獲得したと発表した。契約期間は7月1日から来年1月末までの7カ月間だが、第1ステージの新加入登録は締め切られており、リーグ戦出場は第2ステージ(7月30日開幕)からとなる。《共同通信》
【梶山静六官房長官】有事法制整備が必要
梶山静六官房長官は9日午前の記者会見で、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しの中間報告に関連して「日本の防衛はどうあるべきかが根底になければならないし、法律や政令、省令をつくって対処しなければならない問題がある。平和な時に(有事に)十分対応できることを考えるのは当然だ」と述べ、有事法制整備が必要との見解を示した。
法整備に当たっては憲法の枠内で進める考えをあらためて強調するとともに「法的、政策的側面を含めた活発な議論が行われ、指針見直しや日米防衛協力についての理解が深まることを期待している」と述べた。《共同通信》
【太陽党・羽田孜党首】指針見直し「改憲含め議論を」
太陽党党首で元首相の羽田孜氏は9日、鯖江市内のホテルで開かれた第14回福井新聞丹南政経懇話会に特別講師として訪れ、会員約120人を前に「我々の目指すもの」と題して講演した。
羽田氏は日米両政府が8日に発表した「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)見直しの中間報告について「ガイドラインは日本の安全保障のためである。周辺諸国に危機感をもたせないよう、十分に理解してもらうことが不可欠」とした上で、憲法改正を含めた議論を重ねて国会での承認の必要性を指摘した。《福井新聞》
【橋本龍太郎首相】指針見直し「国民の議論妨げない」
橋本首相は9日午前、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の見直しに関連して、新進党や民主党が最終報告を国会の承認案件とするよう求めていることについて、「国会で議論していただくことに何ら規制をかけることはない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
これに関連して、梶山官房長官は同日午前の記者会見で、「日本の防衛、自衛隊の対処、米軍の協力という問題を根底に、それぞれの政令、省令、法律を作って対処しなければならない問題もある。そういう問題にどう対応するかを平和的に考えるのは当然だ」と述べ、日本の防衛、日米安保条約の有効性、憲法の枠内という3つの視点に立って、有事法制の整備に積極的に取り組む考えを示した。《読売新聞》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は9日午後、かつて日米自動車交渉などで火花を散らしたカンター前米商務長官の表敬訪問を受けた。今や「古き良き友人同士」(カンター氏)というだけあって、二人はひとしきり抱擁。証券会社顧問をしているカンター氏が「私が日本政府のスポークスマンになるのでは、とクリントン大統領が心配している」と言うと、首相は「ごめん。財政再建中で雇えない」。さらにカンター氏に「首相の経済改革での優れた手腕を講演の度に訴えている」とべた褒めされ、首相は「当時あんなにけなしておいて、今になって褒めるとは…」と苦笑い。
○・・・太陽党の畑英次郎幹事長ら幹部がこの日昼、国会内で集まった際、最近の民放テレビの世論調査で支持率が0.0%だったことが話題に。畑氏が「大変ショックだ」とぶ然とした表情なら、粟屋敏信政調会長も「最近はこの手の世論調査は意識的に見ないことにしている」。畑氏から「こうなったら太陽と名前の付く企業とタイアップでもするか」と、PRの珍案も飛び出す始末。最後は「何だかんだと言っても、人を増やすことが先決」(粟屋氏)と、衆参13人の小所帯の悲哀をかみしめた様子。《共同通信》
【大阪府東大阪市】高校生、けんか殺人
9日午前8時半ごろ、大阪府東大阪市小阪三丁目、近鉄奈良線八戸ノ里駅前で、奈良県上牧町、大阪商大付属高2年A君(16)が、同校2年の男子生徒(16)にナイフで胸や腹など数カ所刺され、病院に運ばれたが死亡した。通報で急行した布施署員が、殺人未遂の現行犯で男子生徒を逮捕。容疑を殺人に切り替えて調べている。
男子生徒は「中学時代からいじめられていた」とか、ナイフについて「約1カ月前から護身用に持っていた」と供述しており、同署は以前からA君との間でトラブルがあった可能性もあるとみて、同級生らから事情を聴く。
調べでは、A君と男子生徒はともに奈良方面から通学。乗換駅でA君が「おれがけんかが弱いと言ってるらしいな」と言ったことから口論となった。乗り換えでいったん別々になったが、学校のある八戸ノ里駅の改札口を出たところで、A君が友人と待っており「ちょっと来い」と男子生徒に言ったため殴り合いとなり、男子生徒が持っていたナイフでA君を刺した。
現場は同駅の改札を出てすぐの歩道上。付近には商店などが立ち並び、事件で騒然となった。事件を目撃した少年は「最初はプロレスごっこかと思ったが、大声を出し殴り合い、一人がズボンを血まみれにし、大変なことだと思った」と興奮気味に話した。
大阪商大付属高は普通科の男子校で、生徒数は約950人。事件後、校長が校内放送で事件を説明、各クラスで担任が人命の貴さなどについて指導し、授業を打ち切って生徒を帰宅させた。学校側は「いじめなどはなかったと思う」としている。《共同通信》
【酒鬼薔薇聖斗事件】午後2時20分に男児目撃
神戸の小6男児殺害事件で、被害者のA君(11)が、自宅を出てから約50分後の5月24日午後2時20分ごろ、自宅東約600メートルの市道を歩いているの近くの住民が目撃していたことが、9日までに分かった。
これまでに判明しているA君の最後の足取りは午後3時前後だった。住民が目撃したのは、A君が向かっていた祖父宅まで約200メートルの場所で、兵庫県警須磨署捜査本部は、この目撃の直後に連れ去られたとみて、聞き込みに全力を挙げている。
住民の証言によると、目撃したのは、神戸市須磨区友が丘の北須磨公園わきの市道。車に乗っていて、市道を歩いている淳君を目撃。擦れ違った際に「あっ、淳君」と口にしたため記憶しているという。その後、公園の隣にあるスーパーマーケットで牛乳など数点の買い物をして、レシートを受け取ったが、レシートに記された時刻は午後2時33分だった。この住民は「買い物は数分間だった」としており、目撃したのは同2時20分前後とみられる。
淳君は、24日午後1時半に祖父の家に行くと言って自宅を徒歩で出発。同3時前後に、北須磨公園にいる姿を複数の人が見たのが、これまでに判明した最後の足取りだった。捜査本部はA君が公園と祖父宅との間で連れ去られたとみている。《共同通信》