平成2868日目

平成8年11月14日(木)

1996/11/14

【埼玉県警】オウム特別手配2人逮捕

埼玉県警は14日、贅視庁が地下鉄サリン事件の殺人容疑などで特別手配中の元オウム真理教信者の北村浩一容疑者(28)と、新宿青酸ガス事件の殺人未遂容疑で特別手配されていたY容疑者(34)を逮捕した。同日中に警視庁に身柄を移し、国松孝次警察庁長官銃撃事件当時の動きや、これまでの潜伏先などを追及するとともにH容疑者(31)ら残る5人の特別手配者の逮捕に全力を挙げる。

Y容疑者は同日朝、「オウム真理教のY」と名乗り、埼玉県警所沢署に出頭。同容疑者の供述で埼玉県所沢市内のマンション近くの路上を歩いていた北村容疑者を発見、同署に同行して逮捕した。Y容疑者は出頭したことについて「もうくたびれた」などと話しているという。

調べによると、北村容疑者は松本智津夫被告(41)=教祖名麻原彰晃=らと共謀し、昨年3月20日朝、東京都内の地下鉄3路線5車両に猛毒のサリンをまき、乗客11人を殺害、約5500人に重軽傷を負わせた疑い。同容疑者は地下鉄事件で、丸ノ内線でサリンを散布した広瀬健一被告(32)=公判中=を現場近くまで運ぶなどしたとされる。またKさん監禁致死事件関連の犯人隠匿、隠避容疑でも特別手配されていた。

Y容疑者は元幹部井上嘉浩被告(26)らと共謀、東京都八王子市内のマンションでシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)などを使った時限式の青酸ガス発生装置を製造。昨年5月5日、装置を営団地下鉄丸ノ内線新宿駅構内の男性用トイレに仕掛けた疑い。ガス発生装置は燃え上がったが、通行人らが消し止めた。

Y容疑者はM容疑者(29)=特別手配中=らと一緒に昨年4月下旬、栃木県の日光山中に隠してあった青酸ソーダを都内まで運搬。この青酸ソーダが事件に使われたとみられている。同容疑者は長官銃撃事件で警視庁の現職警官が銃撃を指示されたと供述した井上被告と当時行動をともにしており、捜査当局は長官銃撃事件の解明につながるとみている。《共同通信》



【警視庁】狂言誘拐で39歳デザイナーを逮捕

神奈川県葉山町の自称デザイナーによる狂言誘拐事件で、警視庁渋谷署の捜査本部は14日午前、有印私文書偽造などの疑いで指名手配していた葉山町下山口、自称デザイナーで元会社役員O容疑者(39)を東京都千代田区永田町のホテルで逮捕した。

O容疑者は「逮捕状を読んでもらいましたが、その通りで間違いありません」と容疑事実を認めている。

同容疑者宅に脅迫電話をかけた男は別人とみられ、同容疑者の潜伏期間が約50日と長期に及んでいるため、複数の共犯者がいる可能性があるとみて同容疑者を追及、事件の全容解明を急ぐ。《共同通信》

【プロ野球・阪神】石嶺和彦外野手に戦力外通告

阪神は14日、石嶺和彦外野手(35)の解雇を発表した。三好一彦球団社長が同日、大阪市内のホテルで戦力外通告した。同選手が現役続行を希望している。

石嶺は1993年シーズン終了後、フリーエージェント(FA)宣言して阪神入りした。移籍1年目の94年は打率2割4分6厘、17本塁打、77打点。昨季は故障がちで9本塁打、33打点。今季も28試合しか出場できず2本塁打、8打点に終わった。《共同通信》

【大相撲九州場所】5日目

大相撲九州場所5日目(14日・福岡国際センター)大関昇進を目指す関脇貴闘力が初黒星を喫した。関脇魁皇にも土がつき、新入幕の栃東が琴別府を押し出し5戦全勝で単独トップに立った。新入幕力士の単独首位は、平成3年九州場所(5−7日目)の貴ノ浪以来、5年ぶり。

横綱、大関は今場所初めて安泰。横綱曙は魁皇を一方的に突き出し4勝目。大関武蔵丸は朝乃翔を突き出して連敗を免れた。大関若乃花は浜ノ島を下手出し投げで、貴ノ浪は大翔鳳を押し出してともに3勝2敗とした。幕内は全勝の栃東に1敗で曙、武蔵丸ら8人が続く混戦となった。十両は若翔洋がただ一人初日から5連勝。《共同通信》

【北陸新幹線】営業車両「E2系」で初の走行試験

日本鉄道建設公団は14日、1998年の長野冬季五輪に合わせて建設を進めている北陸新幹線の高崎ー軽井沢間(41.8キロ)で営業用車両(E2系)を使った走行試験を開始し、高崎駅で午後、発進式が行われた。実際に使用される車両が同新幹線の軌道上を走るには初めて。

残る軽井沢ー長野間(75.6キロ)の工事も急ピッチで進んでおり、着工から7年たった北陸新幹線の建設は、来年秋の開業を目指しラストスパートの段階に入った。

発進式前の同日午後2時、上部が白で下部が青、中央に深紅のラインが入った8両編成の新型車両がJR高崎駅の新幹線ホームに滑り込むと、新潟行きの上越新幹線を待っていた乗客らが珍しそうに駆け寄り、写真を撮ったりしていた。

鉄建公団やJRの検査員ら約20人が乗り込んだ車両は、テープカットの後、高崎駅長の合図とともに短い汽笛を鳴らして出発。速度の向上具合や線路への荷重を測定するため、最高時速約110キロのゆっくりしたスピードで、新安中駅に途中停車し、約47分かかって軽井沢駅に到着した。

同公団北陸新幹線建設局によると、高崎−軽井沢間の試験は15日以降12月20日まで、新型車両と「ドクターイエロー」の愛称で知られる検査用車両とを並行して使用。計10日間にわたってテストが繰り返される。《共同通信》

【日米首脳会談】正式に決定

梶山静六官房長官は14日午前の記者会見で、橋本龍太郎首相が24日午後、クリントン米大統領とマニラで首脳会談を行うことを正式に発表した。両首脳はともに再選を祝い、日米特別行動委員会が月末に最終報告をまとめる沖縄米軍基地問題について話し合うほか、朝鮮半島情勢や経済問題をめぐっても意見交換する。《共同通信》

【韓国・崔圭夏元大統領】証人で出廷

1979年の粛軍クーデターや80年の光州事件に関連して反乱・内乱罪に問われている全斗煥元大統領や盧泰愚前大統領ら16被告の控訴審第11回公判が14日、ソウル高裁(権誠裁判長)で開かれた。

KBSテレビによると、裁判所の拘引で証人として出廷した崔圭夏元大統領は証言を拒否した。全元大統領、盧泰愚前大統領は大統領経験者の3人が同一法廷に立つのは好ましくないとして、元大統領の入廷前に退廷した。粛軍クーデターや光州事件の究明には、元大統領の証言は不可欠とされてきたが、証言拒否により真相が不明なまま同裁判は結審を迎えることとなった。

崔元大統領は「自分の意思に反してここに来たことは遺憾だ」と拘引に反発し、証人宣誓を拒否。さらに「大統領経験者が在任中のことを証言するのは前例がない。大統領経験者として守るべきことは、守らねばならない。公的な証言は国家運営上、重大な問題を引き起こす可能性がある」と語った。検察当局は証人尋問を行ったが、崔元大統領は回答を拒否し続けた。

全斗煥元大統領と盧泰愚前大統領の弁護側は崔元大統領が入廷直前に「大統領経験者がすべて同じ法廷に立つのは国民に対しても好ましくない。全元大統領や前大統領がいる前での証言は崔元大統領にも負担になる」と主張。全元大統領、盧泰愚前大統領も同意見を表明、裁判所側は両被告の退廷を認めた。《共同通信》



11月14日のできごと