平成485日目
1990/05/07
この日のできごと(何の日)
【海部俊樹首相】選挙改革へ決意
南西アジア4カ国などの歴訪から帰国したばかりの海部首相は7日朝、自民党本部で党最高顧問会議を招集し、小選挙区比例代表並立制の導入などを軸とする選挙制度審議会の答申の実現に向け「不退転の決意で取り組む」と表明、最高顧問の協力と理解を強く要請した。最高顧問も首相の決意を了承するとともに「今や環境は熟した」(福田元首相)と激励した。
首相は今後の焦点である小選挙区の区割り、政党法制定、参院改革について「選挙制度審議会の答申は8月ごろまでに期待される」との見通しを明確に示し、今秋をめどに政党法なども含めた一括した改正案の成案策定を目指す方針を確認した。
最高顧問会議は海部内閣発足以来初めてで、福田、鈴木の両元首相、二階堂前副総裁が出席、小沢幹事長、坂本官房長官が同席した。《共同通信》
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【三嶋一輝さん】誕生日
【国際花博】パキスタン庭園、1カ月遅れでようやく完成
大阪・鶴見緑地の花の万博で、開幕後も建設工事が続いていたパキスタン庭園が約1カ月遅れでようやく完成。7日午前、同庭園に関係者約100人が出席して祝賀披露パーティーが開かれた。
ムガール王朝時代のシャリマーガーデンを再現した庭園は約550平方メートル。大理石製のあずま屋風建物や壁泉、カットミラー細工などの装飾はパキスタンの職人16人の手で築かれた。
資材搬入の遅れで実質的な工事が始まったのが3月20日。本来なら6カ月はかかるところを約1カ月半のスピード作業だったが、丹念に磨かれた大理石が輝かしく映え、山のエリアに出そろった55の国際庭園の中でも屈指の名園に仕上がった。《共同通信》
【石川県金沢市】病院駐車場の死体、3カ月発見されず
7日午前8時20分ごろ、金沢市南新保町の県立中央病院駐車場に止まっていたワゴン車の中に、男女が死んでいるのを外来患者が見つけ金沢西署に届け出た。同署では遺体に外傷がないことや、車にかぎが掛かっており、車内に遺書めいたメモが残っていたことなどから心中とみている。遺体は死後3カ月以上経過し乾燥している状態で、現場が一日1000人以上の外来患者が訪れる同病院の正面玄関からわずか50メートルの距離であるだけに関係者は長期間発見されなかったことにショックを受けている。
調べでは、死亡していたのは金沢市内の男性(31)と女性(29)で、夫婦ではなく、同市内の会社の同僚だった。ことしの1月13日、家族にスキーに行くと言ったまま行方がわからなくなり、一月下旬ごろ金沢東署へそれぞれの家族から別々に捜索願が出されていた。
発見当時、ワゴン車の窓は、カーテンで囲ってあり、衣服を着たまま後部座席に並ぶように横たわっていた。車内には男性の手帳に「すまない」など遺書めいた走り書きが残されており、足元に置いてあった七輪のコンロで心中を図ったとみられる。死因は一酸化炭素中毒死だった。
ワゴン車が止まっていた現場は車約200台収容の同病院の第一駐車場で、一日約600台の利用がある。遺体を発見した患者は前回、病院に来た時からワゴン車が動いていないことを不審に思い、ワゴン車の窓のカーテンのすき間からのぞき、異常に気付いた。
同駐車場は同病院正面入り口前にあり、平日はほぼ満車になる。しかし、夜間でも入院患者の車など長期の駐車が多いため、駐車場の見回りをしている同病院のガードマンは不審に思わなかったらしい。《北國新聞》
【セ・リーグ】大里審判員を二軍降格
セ・リーグの川島会長は7日、東京・銀座の連盟事務所に異例の緊急審判員会議を招集し、大里晴信審判員(58)にオールスター戦終了までの二軍降格、田中俊幸審判員(49)に戒告、制裁金3万円の処分を科した。
大里審判員は6日の大洋ー阪神6回戦(横浜)の八回、阪神・島田宗捕手に体を突かれたが退場を命じず、プレーを再開しようとした。これに対し、大洋・須藤監督からクレームが付き、その後山本審判部長の責任で島田宗を退場とした。川島会長は「あれでは審判の極威がない。ファームで気力、体力の充実を図ってほしい」と二軍降格の理由を説明した。同審判員は4月7日の巨人―ヤクルト開幕戦(東京ドーム)で一塁塁審を務め、篠塚の右翼ポール付近の打球を本塁打と判定し、物議を醸した。
田中審判員は3日の阪神ーヤクルト5回戦(甲子園)の七回、送りバントを「ファウル」と判定したが、試合後「私の見間違いだと思う」と誤審を認めるような発言をした。この件について川島会長は「慎重さを欠いたし、権威を損なった」とし、戒告などの処分を決めた。また、同試合で三塁ベース付近に審判員が不在となったことについて、川島会長は全審判員に改めて文書を通じて注意することにした。《共同通信》