平成5405日目

2003/10/26

この日のできごと(何の日)

【参院埼玉補選】自民、民主抑える

参院埼玉補選は26日投票、即日開票の結果、自民党新人の元県議関口昌一氏(50)=公明、保守新推薦=が接戦の末、民主党新人の歯科医島田智哉子氏(41)に約1万3000票の少差で競り勝ち、初当選を果たした。共産党元職の阿部幸代氏(55)は及ばなかった。

衆院選の前哨戦として各党の大物が頻繁に応援に入った「政党対決」の激戦だったが、投票率は27.52%で前回参院選より半減した。8月の埼玉県知事選に立候補した浜田卓二郎前参院議員の辞職に伴う補欠選挙で、任期は来年7月まで。

衆院選の前哨戦となった参院埼玉選挙区補選は26日、自民党新人の関口昌一氏(50)が民主党新人らに辛うじて勝利した。与党は少差でも首都圏の国政選挙で民主党を退けたことに安どしている。民主党は小泉批判票を獲得できなかったと厳しく受け止めた。《共同通信》

埼玉県知事選に立候補した浜田卓二郎氏(無所属)の失職に伴う参院埼玉選挙区補欠選挙の投票が26日に行われ、即日開票の結果、民主党公認の島田智哉子候補はわずかに自民党候補に及ばず、惜敗した。島田候補は、無党派層からの得票率では他候補を上回ったと見られるが、27.52%という投票率の低さが響く形となった。

結果判明後の記者会見で島田候補は、「小泉首相の支持率が高いなかでこれだけ大接戦に持ち込めたのは、意味あること。時代や歴史、政権政党が変わるという前兆と感じる」と感想を述べるとともに、「総選挙の応援に全力を挙げ、来年の参議院本選挙で必ず勝ちます」と決意を新たにした。

選挙の結果について記者団に感想を求められた菅直人代表は、「結果は残念だが、この低投票率の中で自民党候補とほとんど差がなかったということは善戦健闘したと言える。総選挙に向けて、しっかり戦えば自公連合軍を十分敗ることができるという手応えを感じた」と語った。《民主党ニュース》

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【プロ野球】

日本シリーズ第6戦、ダイエー−阪神は26日、福岡ドームで行われ、3連敗で後がなかったダイエーが5−1で阪神を下し、3勝3敗のタイに持ち込んだ。ダイエーは一回、井口の右越え2ランで先制。3−1の六回は柴原の左二塁打で加点し、八回にはバルデスの本塁打で突き放した。先発の杉内は7回を桧山の本塁打による1点に抑え、第2戦に続く2勝目を挙げた。第7戦は福岡ドームで27日午後6時15分から行われ、ダイエーが勝てば4年ぶり2度目、阪神が勝てば18年ぶり2度目の日本一となる。《共同通信》

【ゴルフ】

ブリヂストン・オープン最終日(26日・千葉県袖ケ浦CC袖ケ浦=7208ヤード、パー72)47歳の尾崎直道が通算21アンダーの267で並んだポール・シーハン(オーストラリア)とのプレーオフを制し、2000年の日本オープン以来、3年ぶりとなるツアー通算30勝目を挙げた。優勝賞金は2200万円。

18番(パー5)の繰り返しで行われたプレーオフ2ホール目。この日65を出した尾崎直がバーディーを奪ったのに対し、シーハンがバーディーパットを外して決着した。4打差の3位には片山晋呉、藤田寛之、谷原秀人ら4人が入った。

尾崎将司は11位、アマチュアの池田勇太(千葉・千葉学芸高3年)は28位だった。《共同通信》

【競馬】

第64回菊花賞(26日・京都11R3000メートル芝18頭、GI)3歳馬クラシック最終戦は5番人気のザッツザプレンティ(安藤勝己騎乗)が3分4秒8で勝って、賞金1億1200万円を獲得。同馬はGI初優勝で父ダンスインザダークとともに史上7例目の親子制覇となった。安藤騎手は今年の高松宮記念に続いてGIレース2勝目、橋口弘次郎調教師はこのレース2勝目。

レースは、中団を追走したザッツザプレンティが最終コーナーで早めに前へ進出し、直線鋭く抜け出してそのまま押し切った。2着はリンカーンで、史上6頭目の3冠馬を目指したネオユニヴァースはゴール前で一時2番手まで迫ったが、追い込んだリンカーンに首差差されて3着だった。《共同通信》

【厳島神社】高潮で回廊冠水

世界遺産に登録されている広島県宮島町の厳島神社の回廊が26日、高潮で冠水し、観光客の参拝を一時中止した。昨年秋も異常潮位が原因とみられる冠水が十数回あり、参拝を一時中止したことがあったが、今年は初めてという。厳島神社によると、午前9時40分ごろから、回廊が海水に漬かり始め、一部は水位が4−5センチ回廊を上回ったため、午前10時半ごろまで約50分間にわたり、参拝を取りやめた。

広島地方気象台によると、27日午前10時45分ごろが今年1番の大潮。同日午前から、厳島神社は表千家の家元を招いて「献茶祭」を予定しているため、神主は「潮が引くまで待たなくてはならないかも」と心配そうに話していた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】観艦式で訓示

海上自衛隊の観艦式が26日、神奈川県沖の相模湾で行われ、小泉純一郎首相は訓示で、イラク復興支援のための自衛隊派遣について「安全に配慮しつつ、準備に万全を期していく」と述べ、年内派遣に向けて政府全体としても早急に準備を進める考えを表明した。

また、首相は「世界はテロや弾道ミサイルなどの新たな脅威に直面している」と指摘、「自衛隊もこれらに適切に対応できるよう現在の組織や装備を思い切って見直し、効率化を図らなければならない」とあらためて強調した。

さらに、テロ対策特別措置法に基づきアラビア海に派遣されている海自艦船に関しては「遠く日本を離れ厳しい環境の下で補給や輸送などに当たっている隊員諸君の努力に心から敬意を表する」とねぎらった。

観艦式には、海上保安庁の巡視船も加え52隻と、陸海空自衛隊の航空機53機、約8500人が参加。首相はイージス艦などの護衛艦、潜水艦、輸送艦などによる海上パレードを観閲した。《共同通信》

【イラク】米高官用ホテル攻撃

イラクに駐留する米軍政当局者らが滞在する首都バグダッド中心部のアルラシード・ホテルに26日午前6時ごろ、付近から何者かが大型のロケット弾を6−8発撃ち込んだ。

イラク訪問中のウルフオウィッツ米国防副長官が宿泊していたが、無事だった。ラムズフェルド米国防長官に次ぐナンバー2の副長官を狙った攻撃の可能性がある。

米軍主導の連合軍暫定当局(CPA)によると、米兵1人が死亡、米国人ら15人が負傷した。9月27日に続く同ホテへの攻撃は、旧フセイン政権の残存勢力らによる反米ゲリラ活動が衰えていないことを米高官に直接見せつけた。

目撃者らによると、ロケット弾はホテルの西約200メートル先の路上から発射されたとみられる。6階から8階部分に命中し、外壁が破壊されて一部崩れ落ちるなどした。

ウルフォウィッツ副長官は事件直後、記者団に対して「テロでわれわれの活動は妨げられない」と述べ、旧政権残存勢力への掃討作戦を継続する方針を確認した。CNNテレビによると、副長官は事件後、ブッシュ米大統領と電話で協議した。

副長官は24日から4日間の予定でイラクを訪問。25日に訪れたフセイン元大統領の出身地、北部ティクリットでは米軍ヘリがロケット弾攻撃を受け、墜落した。《共同通信》

【サッカー】

サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)は26日、各地で行われ、柳沢敦の所属するサンプドリアはホームで強豪ACミランと対戦。柳沢は右MFでリーグ戦7試合目で初の先発出場を果たしたが、無得点のまま前半だけでベンチに下がった。試合は0−3で敗れた。

中村俊輔の所属するレッジーナはホームでアンコナと対戦し、中村は右の攻撃的MFで先発したが、後半24分にテデスコと交代、試合は0−0に終わった。

パルマはホームでモデナとの「エミリア・ダービー」に臨んだが、中田英寿は今季初の不出場となった。試合はパルマが3−0で快勝した。《共同通信》

【北朝鮮・金容淳書記】死去

北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、金正日総書記の最側近として知られる朝鮮労働党の金容淳書記が、6月16日に起きた交通事故が原因で26日午前、69歳で死去したと報じた。党中央委員会と最高人民会議常任委員会の訃告として伝えた。

対日関係で、1990年代の日朝国交正常化交渉を主導した政党間交流や、日本人妻の里帰り事業などで窓口役を務めたが、2000年の南北首脳会談以降、対日部門からは遠ざかっていた。金書記の死去が今後の日本、韓国との関係に影響を及ぼす可能性は低く、権力構造にも大きな変動はないとみられる。

消息筋によると、事故は6月13日に金総書記が黄海北道鳳山郡の畜産場で行った現地指導に同行した際に起き、金書記は頭部に重傷を負った。訃告も「長期間、入院治療を受けた」と伝え、重体だったことを示唆した。金書記は八月の最高人民会議第11期代議員選挙で再選されたが、動静報道は6月13日を最後に途絶えていた。《共同通信》

【この日の民主党】

民由合併導いた菅・小沢・鳩山3氏が苫小牧で揃い踏み

総選挙公示前の最後の日曜日となった26日、民主党の菅直人代表、小沢一郎前自由党党首がそろって北海道入り。苫小牧市で鳩山由紀夫前代表と合流し、民主党・自由党合併の立役者の揃い踏みによる大街頭演説会が実現した。

集まったおよそ2千人の聴衆を前にまずマイクを握った小沢前代表は、「鳩山さんとは、かつてともに自民党にいながら、内部からの改革は無理だとして離党し、党派の違いはあれど、新しい勢力を結集して改革をめざしてきた。そして今回、合併によって新しい民主党で一緒に政権交代を目指すことができるようになった」と感慨を込めて語った。その上で小泉政権について、「現在の厳しい経済状況、国際情勢の中で、どう国民を守っていくのかなどまったく頭の中にない」と厳しく批判し、自民党政治に終止符を打つべきことを呼びかけた。

続いて菅代表は、小泉首相が、道路公団の藤井総裁を民主党・自由党合併大会の当日にぶつけて更迭しようとしたり、中曽根元首相への勇退勧告を総選挙公示間際のタイミングでいきなり突きつけるなどして混乱を招いていることを挙げ、「政権に居続けるためにはあらゆる手段を使うというのが、今の首相の姿だ」と批判。また、国からのひも付き補助金を全廃し、地方の裁量でお金を使えるようにする民主党マニフェストの政策を紹介し、「農林漁業を中心とした北海道の活力を活かしていくには、霞ヶ関にすべて指示されるような体制をひっくり返す明治以来の大改革が必要だ」と力説し、小沢前党首、鳩山前代表を内閣主要メンバーとする新たな民主党政権の誕生に力を貸してほしい、と訴えた。

最後に発言に立った鳩山前代表は、「こうして3人で並ぶと、政権交代がそこまできたという大きな期待と実感が湧いてくる」と語り、「この選挙で、国が補助金によって地方を従属させるというこの国の形を逆転させる“平和的な革命”を実現しよう」と力強く呼びかけた。《民主党ニュース》



10月26日 その日のできごと(何の日)