令和1737日目

2024/01/31

【武豊火力発電所爆発・火災事故】

31日午後3時10分ごろ、愛知県武豊町竜宮の武豊火力発電所で「爆発があり黒煙が上がっている」と119番があった。東京電力と中部電力が折半出資する発電会社JERA(ジェラ)が運営する施設で、地元消防などによると、けが人は確認されていない。約5時間後に鎮火した。

消防や県警によると、爆発は建物13階のボイラー施設内で起きたとみられる。燃料を運ぶためのコンベヤーなどからも出火したという。

JERAによると、発電所は石炭や木質バイオマスを燃料とし、最大出力は107万キロワット。爆発を受け、同3時半ごろ、発電機の運転を停止した。資源エネルギー庁によると、電力需給に影響はないとしている。

同社は同日夜に記者会見し、バイオマス燃料の一時保管場所が火元とみられると明らかにした。原因が判明するまで運転再開はしないという。

近くの工事現場で作業していた男性(32)は「近くに雷が落ちたような地響きがして、建屋から火柱が上がった。みるみる黒煙が立ち上った」と振り返った。《共同通信》

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【名鉄百貨店・一宮店】閉店

愛知県一宮市の名鉄百貨店一宮店は31日、営業を終えて23年の歴史に幕を下ろした。近年の経営状況や新型コロナウイルス禍の影響を踏まえ、収益改善は見込めないと判断した。閉店後のビルは親会社の名古屋鉄道が修繕し、商業施設へリニューアルする方向で検討を進めている。

藤本雅也店長は閉店後、多くのなじみの客らを前に「決して大きな店ではなかったが、お客さまと働く仲間にとって親しみやすい店だった」とあいさつした。一宮市の女性(51)は「最後を目に焼き付けたくて来た。身近な店で、仕事帰りによく寄っていたのですごく寂しい」と話した。

一宮店は2000年11月、名鉄一宮駅前にオープンした。《共同通信》

【令和6年能登半島地震】

首相、被災の復旧復興へ財政措置

岸田文雄首相は31日の衆院代表質問で、能登半島地震の復旧・復興に向けた財政措置に万全を期す考えを示した。2024年度予算案の予備費を1兆円に倍増した対応を挙げ「今後とも切れ目なく機動的、弾力的に財政措置を講じていく方針だ」と説明した。地震対応の補正予算案編成については「現時点で想定していない」と語った。

復旧・復興に関し「息の長い取り組みとなる。被災自治体と緊密に連携し、被災者の帰還と被災地の再生まで責任を持って取り組む」と述べた。

立憲民主党の泉健太代表は、住宅が被災した世帯への被災者生活再建支援金を現行の最大300万円から600万円に倍増すべきだと提案した。《共同通信》

珠洲で2メートルの崖出現

能登半島地震で石川県珠洲市に現れた全長約4キロ、幅100〜200メートルの地表の隆起を、地震後に撮影した空中写真などから国土地理院が確認したことが31日、分かった。同市若山町で、最大約2.2メートルの崖が出現していた。

国土地理院によると、1月2日に撮影した写真から地表の状況を解析し、地震前後の高低差を算出した。隆起は同市若山町を流れる若山川に沿って現れており、崖が水田や道路を横切っている場所では段差が確認できる。河川を横切っている所では、水がせき止められて川幅が広がった様子もうかがえる。《共同通信》

初の仮設住宅、輪島に18戸完成

能登半島地震の被災者向けの応急仮設住宅が31日、初めて完成した。被害が甚大な石川県輪島市に18戸が建設され、2月3日から18世帯58人が入居する。市には既に4千件を超える入居申請があり、被災者からは完成に歓迎の声が上がる一方、取り組みが少しずつしか進まないことに不満も漏れた。

県によると、場所は同市の観光施設「輪島キリコ会館」の多目的広場。平屋のプレハブで2〜3人用の14戸と6〜8人用の4戸が用意された。断水が続いているため、上水をためる受水槽と下水の浄化槽も設置。31日午後までに現地の作業が終わり、県や市が点検を済ませた。

2月6日には珠洲市でも40戸が完成予定。《共同通信》

【大相撲】

日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇琴ノ若(26)=千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。琴ノ若は昇進2場所目となる5月の夏場所から元横綱だった祖父のしこ名「琴桜」を襲名する予定と明らかにした。

千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋での昇進伝達式で、新大関は「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちをもって相撲道に精進してまいります」と口上を述べた。

協会は使者として花籠理事(元関脇太寿山)と鳴戸審判委員(元大関琴欧洲)を派遣。琴ノ若は記者会見で「上がって終わりではないので、また上を目指してやっていく」と早くも横綱昇進への抱負を語り、しこ名については「琴ノ若で新大関の場所を取る。1場所でもこの名前で上がりたいという思いがあった。(琴桜を)名乗っていいという番付まで来られて良かった。先代に追いつけるようにやっていく」と意気込んだ。《共同通信》

【サッカー】

サッカーのアジア・カップ第18日は31日、ドーハで行われ、3大会ぶり5度目の優勝を目指す日本は決勝トーナメント1回戦でバーレーンに3―1で勝って8強入りした。2月3日に準々決勝に臨む。

前半に堂安(フライブルク)が先制し、後半早々に久保(レアル・ソシエダード)が加点。オウンゴールで1点を失ったが、上田(フェイエノールト)のゴールで突き放した。左足首を痛めていた三笘(ブライトン)は後半途中から今大会初めて出場した。

世界ランキング17位の日本は同86位のバーレーンと通算9勝2敗。《共同通信》

サッカーのアジア・カップ第18日は1月31日、ドーハで決勝トーナメント1回戦の2試合が行われ、日本とイランが8強入りし、3日午後2時半(日本時間同午後8時半)開始の準々決勝で対戦することが決まった。

3大会ぶり5度目の頂点を目指す日本はバーレーンに3―1で勝利。過去3度の優勝を誇るイランはシリアと1―1で延長を終え、PK戦を5―3で制した。世界ランキングで日本の17位に対し、イランは21位。前回大会は準決勝で対戦し、日本が3―0で勝った。

8強が出そろい、その他の準々決勝のカードはタジキスタン―ヨルダン、オーストラリア―韓国、カタール―ウズベキスタン。《共同通信》

【海上自衛隊、米海軍】共同訓練

米海軍第7艦隊(神奈川県横須賀市)は1月31日、原子力空母カール・ビンソンとセオドア・ルーズベルトが同日、海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「ひゅうが」とフィリピン海で共同訓練を実施したと発表した。海洋進出を強める中国をけん制する狙いがある。

海上通信や航空戦などの訓練を通じ、米軍と自衛隊の連携や即応性の強化を図った。《共同通信》

【東京株式市場】

31日の東京株式市場は好業績銘柄への買い注文が優勢となり、日経平均株価(225種)は3日続伸した。

終値は前日比220円85銭高の3万6286円71銭。東証株価指数(TOPIX)は24.17ポイント高の2551.10。出来高は約17億1296万株だった。《共同通信》

【マレーシア】新国王即位

マレーシアで31日、南部ジョホール州のスルタン(イスラム王侯)のイブラヒム氏(65)が第17代国王に即位した。マレーシアの国王は13州のうち9州の世襲制スルタンから事実上の持ち回り制で選ばれる。任期は5年。

立憲君主制のマレーシアでは国王の役割は象徴的な意味合いが強い。ただ30日に退位したアブドラ前国王の在位中は、与野党の勢力が拮抗して国会が機能しない場合、国王が仲裁するなど重要性が増した。《共同通信》

【ミャンマー】非常事態宣言を延長

ミャンマー軍事政権は31日、2021年2月のクーデター後に続く非常事態宣言を6カ月間延長すると発表した。憲法規定上、選挙の実施期限は来年2月に先送りされ、民政復帰への道のりがさらに遠のいた。国軍がアウンサンスーチー氏の民主政府を倒したクーデターから2月1日で3年。少数民族が各地で武装闘争を強め、軍政の統治は大きく揺らいでいる。

スーチー氏を支持する民主派の政治組織「挙国一致政府」と武装組織「国民防衛隊」の実力は脆弱で、武力で実権を奪還する可能性は低い。当面は軍政下で不安定な状況が続きそうだ。

ASEAN外交筋によると、軍政を率いるミンアウンフライン総司令官の求心力が急速に弱まってきている。自ら兼務する「首相」職の辞任や「内閣」改造で、形式的に統治体制の刷新を図るとの観測も浮上している。

昨年10月27日、中国国境に近い北東部シャン州などで三つの少数民族武装勢力が一斉蜂起した。インドと国境を接する北西部チン州などでも呼応する動きが起き、国軍の拠点陥落や部隊規模での投降が相次いだ。《共同通信》

【米軍】フーシ派ミサイルを破壊

米中央軍は1月31日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射準備をしていた地対空ミサイル1発を現地時間同日に攻撃し、破壊したと発表した。米軍機への差し迫った脅威と判断した。

イスラエルや米国を敵視するフーシ派はパレスチナのイスラム組織ハマスに連帯を示し、商船攻撃を続けている。《共同通信》

【国際司法裁判所】ロシアのテロ条約違反一部認定

国際司法裁判所(ICJ)は1月31日、ロシアがウクライナ国内の親ロ派に武器や資金を提供したのはテロ資金供与防止条約に違反するとしたウクライナの提訴を受け、条約違反を一部認定する判決を言い渡した。ただ、大半を退け、ロシアに具体的な措置も求めなかった。

ウクライナは侵攻前の2017年に提訴し、14年のマレーシア航空機撃墜事件に関与したウクライナ国内の親ロ派部隊もロシアの支援を受けていたと主張。親ロ派への支援停止や損害賠償などを要求した。

ICJの判決はロシアによる親ロ派への支援について「犯罪を行ったとされる人物の情報提供を受けながら、事実関係を調べなかった」とした。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

ガザ学校で30人目隠し遺体発見

ヨルダン川西岸の人権団体、パレスチナ囚人クラブは31日、パレスチナ自治区ガザの北部ベイトラヒヤの学校で、手錠がかけられたり、目隠しをされたりした30人の遺体が見つかったと発表した。同団体は「拘束下にあったことを意味し、イスラエル軍が処刑したことを明確に示している」と強調した。

中東の衛星テレビ、アルジャジーラは目撃者の話として、黒い袋に入った遺体が、がれきの下で見つかったと伝えた。手と足がプラスチックのひもで縛られていたり、目や頭が布で隠されていたりしていたという。《共同通信》

【ロシア大統領選】侵攻反対候補が有権者署名を提出

ウクライナ侵攻に反対し、3月のロシア大統領選に立候補を表明したボリス・ナデジディン元下院議員が31日、モスクワの中央選挙管理委員会で、立候補に必要な10万人以上の有権者署名を提出した。

記者会見したナデジディン氏は「私はプーチン大統領の政策に賛成できない」と述べて軍事作戦反対の立場を改めて表明。約10万5千人分の署名を提出したとし、中央選管は正式に立候補を認めるべきだと強調した。

ナデジディン氏は、プーチン政権を批判し2015年に暗殺されたネムツォフ元第1副首相の元顧問。ロシアの改革派政党「市民イニシアチブ」が擁立した。陣営は20万人分以上の署名を集めたとしている。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ロシア、アブデーフカの一部制圧

ロシアのプーチン大統領は1月31日、激戦地となっているウクライナ東部ドネツク州アブデーフカの一部をロシア軍が制圧したと述べた。ウクライナ軍と対峙している防衛線付近の安全確保が重要だとし、東部・南部4州の実効支配地域をウクライナ軍の長距離攻撃から守るために進軍を続ける構えを示した。

プーチン氏はモスクワで、3月に行われる大統領選の選挙運動員らとの会合に出席した。ドネツク州のロシア側支配地域「ドネツク人民共和国」の中心都市ドネツクへの攻撃拠点になっているアブデーフカの制圧は「最優先課題の一つだ」と述べた。《共同通信》

【山根明さん】死去

アマチュアを統括する前日本ボクシング連盟会長の山根明さんが31日午前3時50分ごろ、肺がんのため大阪市の病院で死去した。84歳。堺市出身。

2000年シドニー五輪で日本代表監督を務め、常務理事などを経て11年2月に会長就任。国際大会への積極的な派遣などの強化策を打ち出し、12年ロンドン五輪では村田諒太の金メダルなど日本勢初の1大会複数メダルにつなげた。

18年、日本スポーツ振興センター(JSC)からの助成金不正流用などを告発され、同8月に会長を辞任。19年2月に日本連盟から除名処分を受けた。《共同通信》

【豊竹咲太夫さん】死去

人形浄瑠璃文楽太夫の人間国宝で「切語り」を務めた豊竹咲太夫さんが31日午前2時57分、肺炎のため東京都の病院で死去した。79歳。大阪市出身。

父は人間国宝だった八代目竹本綱太夫。1953年、9歳で豊竹山城少掾に入門し、竹本綱子太夫の名で初舞台。66年、咲太夫に改名。早くから実力派として注目され、深みのある語りで「仮名手本忠臣蔵」や近松門左衛門の作品などで豊かに人物描写した。

99年、芸術選奨文部大臣賞。2009年には太夫の最高格である「切語り」に昇格し、文楽太夫陣をリードしてきた。19年に人間国宝。《共同通信》