平成6165日目
2005/11/24
【この日の小泉総理】
皇室典範に関する有識者会議報告書の手交
平成17年11月24日、小泉総理は総理大臣官邸において、「皇室典範に関する有識者会議」の吉川座長から「報告書」の手交を受けました。
「皇室典範に関する有識者会議」は、将来にわたり皇位継承を安定的に維持するための皇位継承制度とこれに関する制度の在り方について検討を行なうよう要請を受け、本年1月以来、17回の会合を開くとともに、随時、非公式会合を行い、議論を重ねてきたものです。
小泉総理は挨拶で、「このような意義深い報告書をいただきましたので、今後政府といたしましては、来年の通常国会に所要の法律案を提出すべく準備してまいりたいと考えております。」と述べました。《首相官邸》
小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大学長)は24日、皇位継承の安定的維持のため(1)「男系男子」に限った現行の継承資格を女性とその子どもの「女系」皇族に拡大(2)継承順位は男女を問わず天皇直系の長子(第一子)を優先(3)女性は結婚後も皇族にとどまり宮家創設、を求める報告書をまとめ、首相に提出した。《共同通信》
横浜港における「水際対策及び防災基地」視察
平成17年11月24日、小泉総理は横浜港における「水際対策及び防災基地」を視察しました。
最初に訪れた災害対応型巡視船「いず」では、巡視船「いず」をタンカーに見立て、接近する不審船を海上保安庁の警備艇が取り押さえる訓練を視察しました。
次に訪れた横浜海上防災基地は、関東地区の大規模海上災害発生時に海上保安庁の防災活動の拠点となる施設で、横浜海上保安部や全国の大規模油流出事故等に対応する横浜機動防除基地が設置されています。
ここでは、特殊救難隊による漁船からの遭難者の救出訓練、大型充気式オイルフェンス、油回収装置等を視察しました。
その後、横浜港大さん橋国際線ターミナルを訪れ、出入国する船客の携帯品の通関検査、パスポートやビザの審査、伝染病や動植物の検疫などを行うCIQプラザでの荷物検査を視察しました。
視察を終えた小泉総理は記者団に「不断の監視を続けているんだな、訓練も厳しくやっているんだなと思います。最新式の機器による警戒態勢ができるが、それを何とかかいくぐろうとする技術も発達しているようだから大変だ。テロ対策はいつ何が起こるか分らないから厳しい。どんな対策ができるか、不備な点は何かという検討も必要だ。」と述べました。《首相官邸》
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【民主党・鳩山由紀夫幹事長】皇室典範有識者会議の最終報告書についてコメント
鳩山由紀夫幹事長は24日夜、党本部で、政府の「皇室典範に関する有識者会議」の最終報告書の発表を受けて、記者団に所感を語った。
鳩山幹事長は冒頭、「開かれた皇室への思いを大事にすべきであり、皇室典範の改正も視野に入れて、国民の側に立った、国民の皆さんが期待している、ある意味で国民の象徴としての天皇あるいは天皇家のあり方を議論していただきたいと思っている」と発言。その上で、有識者会議による最終報告書の提出について、「それなりに傾聴に値する意見をまとめられた」と述べ、女性天皇が将来誕生する道が開かれた方向性は、党としても尊重すべきであるとした。
鳩山幹事長はまた、「民主党として、まだ意見をまとめているわけではない」としながらも、これから広く意見を聞くチームを作って議論し、対応を決めてゆく考えを示した。
政府が来年の通常国会へ改正案を提出した場合の対応については「果たして(党議拘束が)なじむ議論か」と、国の象徴である天皇家に対する一人ひとりの考え方を重視すべきなどと、慎重な姿勢を示した。また、必ずしも焦眉の急だという議論ではないとも指摘。来春の通常国会にこだわらず、広く国民の皆さんの意見を伺う立場を尊重し、慎重に検討する必要があるとした。《民主党ニュース》
【世界体操個人総合】冨田洋之選手が金、水鳥寿思選手が銀メダル獲得
体操の世界選手権第3日は24日、当地のロッド・レーバー・アリーナで男子個人総合決勝を行い、冨田洋之(セントラルスポーツ)が56・698点で日本勢31年ぶりの優勝を果たし、水鳥寿思(徳洲会)も55・349点で2位に続いた。日本が金、銀のメダルを獲得したのは1970年以来35年ぶり。
冨田は最初の床運動でラインを踏み越すミスがあり10位と出遅れたが、他の5種目ではすべて9・5点以上と安定した力を発揮。3種目目のつり輪でトップに立ち、その後も差を広げて快勝した。水鳥はあん馬で8・325点と失敗したが、9・637点をマークした跳馬などで挽回(ばんかい)した。《共同通信》
【パット・モリタさん】死去
パット・モリタさん73歳(日系2世の米俳優)AP通信によると、24日、老衰のため米ネバダ州ラスベガスの自宅で死去。空手の師匠役を演じた映画「ベスト・キッド」が日本でも大ヒットした。1932年6月、カリフォルニア生まれ。第二次大戦中は日系人の収容所で暮らした。
1984年から公開されヒットした映画「ベスト・キッド」シリーズで主人公の空手の師匠、ミスター・ミヤギを演じ、アカデミー助演男優賞を受賞、一躍有名になった。《毎日新聞》