平成6089日目
2005/09/09
【民主党・菅直人前代表】「税の無駄遣い正す民主党に力を」
選挙戦も終盤となった9日、菅直人前代表(『次の内閣』ネクスト国土交通相)は東京都内各所で街頭演説を挙行。JR新宿駅南口前では「日本道路公団の官製談合事件でもみなさんご存じのとおり、(自民党政権下で行われてきた)税の無駄遣いをこのまま許していいのか」と訴え、3年間で10兆円の税の歳出削減、無駄遣い一掃をマニフェストにうたい、本気で取り組む民主党に政権をとらせてほしいと約500人の聴衆に呼びかけた。
薬害エイズの問題も取り上げた菅前代表は厚生省とみどり十字社との癒着の結果、多くの人の命と健康が失われる結果に至ったとする認識を示し、「つまりは10兆円の税が無駄遣いされるだけでなく、みなさんの命までが蝕まれることになる」と指摘。アスベスト被害が指摘されながら、対策が講じられなかった状況の背景にも、関係省庁と企業間の癒着構造があるとした。
「4年5カ月の任期期間中に小泉総理は何をやったのか。改革とは名ばかりの大インチキに過ぎない」と厳しく批判した菅前代表は、計画中の高速道路のすべてを建設することとした道路公団改革に代表されるように、有名無実であり、改革は何ら進んでいない日本の現状に大きな危機感を示した。
「まともすぎるかもしれないが、まともすぎるから小泉総理よりもはるかに信じられる岡田克也代表に、そして民主党に力を貸してほしい」と訴えた。《民主党ニュース》
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【世界柔道・男子90キロ級】泉浩選手、金メダル獲得
柔道の世界選手権第2日は9日、カイロスタジアムで男女各2階級を行い、男子90キロ級でアテネ五輪銀メダルの泉浩(旭化成)が金メダルを手にした。《共同通信》
【阪神・金本知憲外野手】通算1000打点
広島1−3阪神◇9日◇甲子園
4番が決めた。1−1の六回、金本がバックスクリーンへ勝ち越しの34号ソロを叩き込む。あと1に迫っていた通算1000打点も達成した。「記録は積み重ねで目の前の試合を勝っていくだけ。ちょうどいい場面で打てて良かった」八回二死二塁でも、右翼線へ三塁打を放ち、リードを2点に広げた。《共同通信》
【民主党】衆院選「党の顔」首都圏に投入
民主党は9日、岡田克也代表と田中真紀子元外相(無所属)のコンビをはじめ、小沢一郎副代表、菅直人前代表ら「党の顔」を首都圏に一斉に投入した。衆院選終盤の巻き返へ向け、与党と競り合っている東京、埼玉、千葉の小選挙区の街頭で演説。無党派層の支持掘り起こしを図った。
田中氏は「郵貯、簡保を外資に売り飛ばすのが小泉改革の正体だ。誰かさんはブッシュ米国大統領のポチだ」と小泉純一郎首相を攻撃。岡田氏は「自民党の候補者が改革と叫んでいるが、にわか改革派だ。小泉劇場に喜んで(将来を)白紙委任してもいいのか」と訴えた。《共同通信》
【民主党】自民の新聞広告に反論
自民党は日本経済新聞の9日付朝刊に、「民主党広告の虚偽に、抗議します」との全面広告を掲載した。民主党が同新聞の2日付朝刊に載せた政府の郵政民営化法案に関する全面広告に誤りがあるとして反論する内容。これに対し、民主党は9日、自民党の武部勤幹事長あてに反論する文書を送った。
民主党の広告は、郵政民営化法案を「今後10年間100%政府出資の会社であり、新たな国有株式会社を作り出すことになる」と批判。自民党の広告は「郵便貯金銀行と郵便保険会社の株式は、10年内に段階的に全部処分することが義務づけられている」と指摘、民主党の主張は「事実に反する」としている。
民主党の反論文書は「株式の売却は『努力義務』的な規定しかない」などとしている。《民主党ニュース》
【民主党・玄葉光一郎選対委員長】「政権交代こそ最大の構造改革だ」
玄葉光一郎選挙対策委員長は9日、神奈川県茅ヶ崎駅でマイクを握り、神奈川15区の勝又恒一郎候補とともに、道行く人や、足を止め聞き入る人たちを前に、民主党の政策や政権交代の必要を訴えた。
玄葉選対委員長は「自民党のマニフェストは官僚が書いた作文で、これは非常に残念だ。官僚に書かせたらまず自らの省のことを優先してしまう。一人ひとりの官僚が悪いのではなく、政治のリーダーシップがないのが一番いけない。省あって国益なしの文章になってしまうのは当然だ」と、自民党政治のリーダーシップのなさが現状を招いたものだと強く批判したうえで、「今の自民党は表紙は変わったが中身は全く変わっていない。中身を伴った本物の改革をするなら民主党に一度やらせてほしい。構造改革をするなら政権交代こそ最大の構造改革です」と、民主党への支持を強く訴えた。《民主党ニュース》
【自民党・武部勤幹事長】旧民社党系に連立呼び掛け
自民党の武部勤幹事長は9日夜、名古屋市内で開かれた衆院選候補者の集会で「選挙の後には民主党は大きく変わる。自民党、公明党、旧民社党の3つが1つになった方が安定する」と述べ、民主党内の旧民社党系議員に民主党を離党し、連立与党に加わるよう呼び掛けた。
これに関連し武部氏は「これから新しい憲法の制定も考えなければならない。そういうことも視野に入れている」と述べ、憲法改正のためにも民主党が分裂する形の政界再編が望ましいとの認識を示した。
同時に、郵政民営化に絡み「民主党が民営化に反対するのは官公労が反対しているからだ。民間はものすごいリストラで苦労している。遅れているのは官のリストラだ」と述べ、民主党支持労組の中でも官公労と民間労組では考え方が異なると指摘した。《共同通信》