平成5583日目

2004/04/21

この日のできごと(何の日)

【中国、北朝鮮】6カ国協議推進で合意

中国共産党中央対外連絡部は21日、北朝鮮の金正日総書記の非公式訪中を正式発表した。金総書記は胡錦濤総書記(国家主席)との首脳会談で核問題について深く意見交換し、6カ国協議を共同推進していくことで合意。中国側が提供した経済建設支援のための無償援助に謝意を表明した。両首脳は関係強化でも一致した。国営通信新華社など中国の主要メディアが一斉に伝えた。金総書記は胡総書記に「都合のいい時」の訪朝を要請、胡氏も受け入れ、金総書記は同日、帰国の途についた。

昨年3月の胡錦濤指導部の本格発足以来、初の顔合わせとなり、中朝は伝統的友好協力関係の維持を確認。議長国中国が金総書記から直接、6カ国協議に前向きな姿勢を引き出したことで、日程調整が難航している第3回6カ国協議や作業部会の早期開催の機運も高まりそうだ。

核問題では、胡総書記が朝鮮半島の非核兵器化と平和解決を支持するとともに、北朝鮮の「(安全の保障などの)合理的関心事」も解決しなければならないとの立場をあらためて表明。

金総書記は最終的な非核兵器化の目標を堅持、対話による平和解決の基本的立場に変わりないことを強調し、「今後も辛抱強く柔軟、積極的に6カ国協議のプロセスに参加、協議進展のため貢献していく」と表明した。《共同通信》

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【宇多田ヒカルさん】シングル「誰かの願いが叶うころ」発売

【競泳・日本選手権】

アテネ五輪代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権第2日は21日、東京辰巳国際水泳場で男女計3種目の決勝などを行い、男子100メートル平泳ぎは北島康介(東京SC)が1分0秒39で5連覇し、五輪出場を決めたが、自らが持つ59秒78の世界記録には及ばなかった。

女子100メートルバタフライは29歳の大西順子(コナミスポーツ)が58秒62の日本新記録で2年連続4度目の優勝。1998年に青山綾里が出した女子の五輪種目では最も古い日本記録を更新した。

男子100メートル平泳ぎは森田智己(セントラル)が54秒40の日本新で3連覇した。

北島のほか大西、森田が日本水連が設定した派遣標準記録突破で2位以内の条件を満たし、アテネ五輪代表入りを決めた。《共同通信》

【湯快リゾート】「あわづグランドホテル」落札

小松市の粟津温泉で競売物件となっていた「あわづグランドホテル」を関西を拠点にカラオケボックスなどを経営する東愛産業(京都市)のグループ会社、湯快リゾート(同)が21日、落札した。同社は2月、同泉の廃業旅館「天翔閣」も買収ており、粟津での本格的な進出準備に入る。

湯快リゾートは、昨年12月に2001年(平成13)年に廃業した加賀市山代温泉の旅館「花月荘」を買収し、8月中旬の改装オープンを目指している。

「あわづグランドホテル」の落札額は9674万8182円。湯快リゾートは今月7日から競売に掛かっていた同ホテルを一部改装後、1泊2食付き8000円で提供する低額料金で誘客を図る計画で、天翔閣や花月荘も同価格帯の設定になるとみられる。

あわづグランドホテルは鉄筋コンクリート8階、地下1階建てで、収容人数は500人。21日は休業しており、旅館従業員は「まだ会社から何も聞かされていない」と戸惑いの表情をのぞかせた。

東愛産業は1985(昭和60)年創業で、関西を中心にカラオケボックスなど約90店を経営するほか、漫画喫茶や飲食店を展開する。《北國新聞》

【三菱ふそうトラック・バス】品質部門を独立

三菱ふそうトラック・バスのビルフリート・ポート社長は21日、一連のリコール(無料の回収・修理)問題について東京都内で記者会見し、品質試験を行う部門を独立した組織とすることや、「品質諮問委員会」の設置などを柱とする再発防止策を発表した。

親会社のダイムラークライスラーと同様の体制を取り入れ、車両や部品などすべての試験を一つの部門に集約。設計部門などとともに独立した組織とすることで、権限の強化を図り、安全性向上につなげたい考えだ。

また、社外の専門家などで構成する「品質諮問委員会」と、「企業文化改革推進委員会」を設立する。ポート社長は「信頼回復に向けた最初のステップだ」と説明した。

ただ、分社前の三菱自動車でも2000年のクレーム情報隠し事件後に品質に関する諮問委員会を設置したが、教訓が生かされなかったこともあり、今回の施策の効果は未知数といえる。

リコール問題での社内処分について、ポート社長は「当局の捜査や社内調査が進んでおり、結果を待って行う」と述べるにとどめた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の安倍晋三幹事長は21日、池田勇人元首相の出身地、広島県竹原市で街頭演説し「首相を誕生させた地域には特徴がある。私の祖父の岸信介と佐藤栄作両元首相は山口県田布施町という小さな町。森喜朗前首相の故郷は石川県根上町という小さな町」と述べ、小さな町が首相を生むとの“新説”を披露。「みんなが政治に熱心に参加し、一体となって応援する町こそが首相を生み出す」と分析したが、本籍地が山口県油谷町で、生まれは東京の安倍氏自身の場合は?《共同通信》

【経済財政諮問会議】「郵政民営化」中間報告案を了承

郵政民営化問題を議論している政府の経済財政諮問会議(議長・小泉純一郎首相)は21日、日本郵政公社を2007年から5〜10年程度かけて完全民営化し、郵便、郵便貯金、簡易保険の郵政3事業と郵便局の窓口ネットワークの各事業を自立させることを通じて、日本経済の活性化と国民の利便性向上を目指す内容の中間報告案を大筋で了承した。

報告案は冒頭で、郵政民営化を「財政、行政のみならず金融、物流など関連産業に及ぶ壮大・深遠な改革」と位置付け、「官から民」への転換を急ぐ考えを強調。小泉首相は会議終了後、記者団に対し「よく整理されている。これからだ」と述べ、報告案を評価した。前回会議で10年程度としていた移行期間は、首相の指示で「5−10年程度」に修正したという。

報告案は、前回の会議で福井俊彦日銀総裁が求めた金融システム不安回避策として「事業間の適切なリスク遮断」を盛り込み、各事業が会計を独立させる方向を示唆。また、民間企業と同様に預金保険料を支払い、納税できるよう改革することで「見えない国民負担」を最小化する考えを打ち出した。郵貯・簡保は、2007年の民営化後の新規契約分は政府の払い戻し保証を外して規模縮小を図り、公的部門への資金流入を抑える。地域金融機関との共存や国債の安定消化も求めた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】キルギス共和国大統領と会談

4月21日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】キルギス共和国大統領と会談

平成16年4月21日、小泉総理は総理大臣官邸で、キルギス共和国のアカエフ大統領と首脳会談を行いました。

会談においてアカエフ大統領は、アフガニスタンが中央アジアを不安定化させる脅威となっていたことを指摘した上で、「アフガニスタンの平和と安定が中央アジアの安定の基礎になっている。日本がアフガニスタン復興のための東京会議を開くなど、復興のための関与を続けていることに感謝している。」と述べました。

また、イラク復興で日本が果たしている役割についても高く評価するとともに、キルギスへの支援に謝意を表しました。

これに対し小泉総理は、「キルギスが順調に発展していてうれしい。日本としてもできるだけ協力していきたい。」と述べました。《首相官邸》

【自衛隊イラク派遣】

イラク南部サマワから一時帰国した陸上自衛隊の佐藤正久・復興業務支援隊長(一等陸佐)は21日、現地の治安情勢について「復興支援を継続する環境は維持されている」と語った。石茂防衛庁長官に現地の状況を報告した後、報道陣の質問に答えた。

佐藤隊長は「まだ説明しなければならないところがあるので、詳細は話せない」とし「長官と顔を合わせて報告できよかった」と感想を述べた。

石破長官には、派遣部隊の活動状況や今後の課題のほか、治安情勢に対する理場の見方を説明したという。

報告の冒頭、佐藤隊長は長官から「元気そうだね」と言われ「極めて充実した勤務をしています」と答えた。佐藤隊長は20日に帰国。防衛庁関係者らに現状を報告した後、イラクへ戻る。

佐藤隊長は1月20日に先遣隊長としてサマワ入り。派遣部隊全体の指揮官の番匠幸一郎一佐が到着した2月下旬からは「後方支援」を担当している。《共同通信》

【サウジアラビア】自爆テロ

サウジアラビアの首都リヤド中心部にある内務省の庁舎前で21日午後2時ごろ、大きな爆発があり、庁舎が大破、ロイター通信などによると治安機関高官を含む少なくとも10人が死亡、125人が負傷した。内務省当局者は自動車に積んだ爆弾を爆発させた自爆テロと断定。サウジ政府中枢を明確な標的としたテロは初めてとみられる。

サウジアラビアでは国際テロ組織アルカイダが関与したとみられるテロが頻発。今回のテロもアルカイダの犯行の可能性がある。リヤドでは同日、テロ問題に関する国際会議が開かれており、アーミテージ米国務副長官も滞在していた。《共同通信》

【イラク情勢】

イラク南部バスラの3つの警察署とバスラ近郊の警察学校前で21日早朝(日本時間同日午後)、車爆弾を使った同時自爆テロが発生、ロイター通信によると、子供17人と女性を含む少なくとも68人が死亡した。負傷者も300人を超えた。昨年5月のイラクでの大規戦闘終結後、バスラで大規模テロが起きたのは初めて。南部でもこれまでで、最大のテロとなった。

最も安定した地域の一つとされたバスラで発生したことは、同国全体の治安情勢が脆弱で、6月30日の主権移譲を前に駐留連合軍が治安を確立できていないことをあらためて浮き彫りにした。

バスラ駐留の英軍は、米軍主導の占領政策に協力するイラク人を狙った反米武装勢力の犯行とみて調べている。ロイター通信によると、バスラ市長は国際テロ組織アルカイダが事件の背後にいると語り、警察官に変装した男一人を拘束したと述べたが、詳細は、不明だ。

爆発は朝の出勤時間帯に起き、子供を幼稚園に運んでいた小型バスなどが巻き添えになった。英国防省によると英兵にも4人の負傷者が出ており、うち2人は重傷。

イラク暫定内閣のスマイディ内相は「テロリストの仕業」としたものの、背後関係については「捜査中」と述べるにとどまった。

バスラでは今月5日、サドル師支持者が州知事庁舎を一時占拠するなど、治安情勢が悪化していた。《共同通信》

【MLB】

米大リーーグ、ドジャースの野茂英雄投手は21日、デンバーのロッキーズ戦に先発し6回9安打も4失点と踏ん張り、リーグトップに並ぶ3勝目(1敗)を飾った。

マリナーズの長谷川選利投手はアスレチックス戦で九回途中から救援してたが、決勝打を浴びチームは4−7で敗れ、連勝は4で止まった。イチロー外野手は3打数1安打。

ヤンキースの松井秀喜外野手はホワイトソックス戦で3打席連続三振と振るわず、連続試合安打は5でストップした。

メッツの松井稼頭央内野手はエクスポズ戦で4打数無安打に終わり、打率は2割8分1厘に下がった。

米大リーグ、ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手は21日、サンフランシスコでのバドレス戦に出場したが、大リーグタイ記録の8試合連続本塁打はならなかった。

第1打席で見逃し三振の後、第2、3打席は連続四球。八回の守りから交代し、結局一度もバットを振ることがなかった。《共同通信》

【藤田田さん】死去

日本マクドナルドの創業者で元社長の藤田田さん=藤田商店会長=が21日、心不全で死去した。78歳だった。

藤田さんは、東京大学在学中に高級雑貨貿易の藤田商店を設立し、米国本社との合弁で71年に日本マクドナルドを開業。食文化だけでなく、膨大な手順書をもとに巨大チェーンを動かす「マニュアル文化」も持ち込んだ。日本に大量消費文化が広がる時期と重なって成長を続け、社長、会長として30年以上経営を指揮した。90年代後半から低価格路線で「デフレの勝ち組」として勢いに乗り、01年7月にはジャスダック市場に上場を果たした。

しかし、1万店、売上高1兆円を目指した拡大路線が裏目に出て、牛海綿状脳症(BSE)騒動などの逆風も響いて02年12月期決算は29年ぶりの赤字に転落。藤田さんは、業績の立て直しにメドがたたないままの03年3月、年齢や体力の衰えを理由に引退を表明。その後は公の席に姿をほとんど見せていなかった。《朝日新聞》

【この日の民主党】

「人質自己責任論に政府の隠された意図感じる」菅代表

民主党の菅直人代表は21日の会見で、イラクで人質となっていた日本人5人の解放について言及。人質解放前後から政府や与党関係者から噴出した「自己責任論」について、「自己責任を自覚することは何を行うにも重要」としながらも「今回の議論が政府関係者から極めて強く出てきたことには隠された意図を感じずにはいられない」と指摘し、国民に対する責任を果たしていないという批判を恐れた政府関係者による責任追及回避のためのキャンペーンではないかとの見方を示した。同時に菅代表は、米国のパウエル国務長官らの発言も引きながら、危険を犯してでも人道支援に行く人があって初めて社会の進歩があること、危険を犯してでも報道するジャーナリストの存在の重要性を改めて訴えた。

また、スペイン軍がイラクからの撤退準備を進めていることについて菅代表は、自衛隊が駐留するサマワ同様、シーア派が多く住み比較的安定した地域とされてきたナジャフからの撤兵判断を慎重に受け止めるべきだとし、「サマワが今もなお非戦闘地域と言えるのか。総理でさえ言えないとする状況が生まれてくる可能性が大きい」として、国会でしっかり議論していくとした。

最後に菅代表は、25日に投開票される埼玉8区、広島5区、鹿児島5区の衆議院補欠選挙について、「わが党が勝ち越すことができれば、14年間保険料値上げを求めようとする年金改悪法案の強行採決を政府・与党も断念せざるを得なくなる」と指摘し、政府の年金改悪法案阻止に向け有権者の良識ある選択を訴えていくとした。

「安倍氏は責任ある対応を」選挙違反疑惑で枝野政調会長

民主党の枝野幸男政策調査会長は21日の会見で、安倍自民党幹事長の選挙違反疑惑に触れ、一両日中に同氏が責任ある対応をとらなければ刑事告発に踏み切る意向を明らかにした。

安倍氏の疑惑は、昨年の総選挙時の公選はがきに推薦の事実のない大学教授の名前を勝手に推薦人として掲載したというもの。これについて枝野政調会長は、「大変残念な問題だ。古賀(潤一郎)議員の学歴問題に対して厳しい言葉で批判してきた人が同じ問題を抱えていた。自分の言葉の通りに、きちっとした対応をとるのが当然だ」と強い口調で述べた。

また、前日から衆議院で再開された年金改革をめぐる審議について、「ようやく本質的な議論に入ってきたばかりだ。年金積立金を運用する組織や高齢者の雇用安定策など、政府案について議論する前提となる問題についても、まだまったく話になっていない」として、法案成立を急ぐ政府・与党の動きにクギを刺した。

さらに、同日の衆院厚生労働委員会において坂口厚労相が「(年金改革の)連合案はある程度歩み寄る可能性のある案。検討したい」と述べたことについて、「連合案は民主党案に近い。修正の余地があるというなら議論に応じる用意はある」と述べた。

年金改悪阻止へ連合が国会行動を展開

政府の年金改悪法案を阻止するため、連合は21日、全国から2千人の組合員を集めて国会包囲行動を展開。国会前座り込み行動や屋外集会で勤労者の切実な要求をアピールした。民主党国会議員も多数激励に駆けつけた。

集会で連合の笹森清会長は「政府案は国家百年の計とうそぶきながら国民に窮乏を押しつける、今までで一番ひどい、とんでもない劣悪な改悪案だ。国民の怒りを総結集し、連合はその先頭に立って、民主党など野党とともに改悪案を阻止し、安心して老後が暮らせる新しい抜本的改革に向けて闘い抜こう」と檄を飛ばした。

民主党を代表して連帯挨拶に立った石井一副代表は、「連合の皆さんの行動はわれわれに勇気を与えてくれる。これ程の改悪案は見たことがない。こんな年金にしたのは自民党政権だ。2度も厚生大臣をやった小泉首相だ。改悪案で一番困るのは真面目なサラリーマン、働く人たち。民主党は連合案と同じような抜本的改革案を提出しているが、政府・与党は連休前に暴力的に通そうと目論んでいる。今行われている3つの補欠選挙に死に物狂いで勝つことがこの粉砕につながる。補欠選挙、そして参院選、さらには総選挙で勝利して政権交代を実現し、こんな悪政を強いる自民党政権に終わらせよう。民主党は大いに頑張るので、全国津々浦々から皆さんのご支援をお願いする」と訴えた。《民主党ニュース》



4月21日 その日のできごと(何の日)