平成3307日目

1998/01/27

この日のできごと(何の日)

【長野五輪】日本選手団結団式

2月7日に開幕する長野冬季五輪に参加する日本選手団の結団式が27日、東京都内のホテルで行われた。日本選手は、本番を前にスキー、スケート陣が海外の国際大会で大活躍してきた。五輪でのメダル量産の期待が高まっているだけに、熱気あふれた結団式となった。

国内では26年ぶり3度目となる五輪に、開催国日本は冬季五輪史上最多の選手166人(男子100、女子66)、役員147人の計313人の選手団で臨む。

秋篠宮さまが出席された式には、214人が出席。そろいの白のブレザーの選手は、緊張感の中にも闘志を秘めた表情だった。

選手団旗の「日の丸」が日本オリンピック委員会(JOC)の古橋広之進会長から、八木祐四郎団長(JOC専務理事)の手を経て、開会式で旗手を務めるスピードスケートの清水宏保選手(三協精機)に。選手団副主将のスキー・ジャンプ、原田雅彦選手(雪印)が「平和な21世紀に向けての懸け橋となることを誓います」と決意表明した。

引き続いて行われた壮行会では橋本龍太郎首相が「自分の持っている記録を書き換えるだけの努力をしてほしい」と激励した。《共同通信》

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【三塚博蔵相】辞任表明

三塚博蔵相は27日夜、橋本龍太郎首相を首相官邸に訪ね、大蔵省検査汚職事件の責任をとって辞任する意向を伝えた。会談後、蔵相は記者団に「明日(28日)辞表を出す。責任を痛感し、国民におわびしたい」と述べた。

蔵相辞任により、一時空転した国会は正常化し、1997年度補正予算案と2兆円の特別減税関連法案は28日午後に衆院通過の運びとなった。昨年9月の第2次橋本改造内閣の発足以来、4カ月半で佐藤孝行前総務庁長官、越智伊平前農相に続く3人目の閣僚辞任となる。

財政構造改革を担当する重要閣僚である蔵相の辞任は、政権基盤の弱体化につながるのは必至。野党の一層の攻勢が予想され、政府、与党は厳しい国会運営を迫られよう。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・先の社民党大会で就任したばかりの秋葉忠利政審会長が27日、初めて与党政策調整会議に臨んだ。冒頭から大蔵省検査汚職事件で「自民党として自浄機能を示すことが重要だ」と、三塚博蔵相の辞任を求めるなど、野党色の強い秋葉氏らしいデビュー。自民党の山崎拓政調会長は蔵相の問題は「党首会談でやってもらいたい」と答えただけだったが、情報公開法や公務員倫理法の早期制定、大蔵省への外部監査制度導入などの秋葉氏の要求には前向き姿勢。終了後の記者会見で秋葉氏は「要求の大枠をのんでもらったので結構だ」と、初手合わせにひとり納得した様子。

○・・・自由党の野田毅幹事長はこの日、財政再建から景気対策重視に軸足を移しつつある政府の姿勢を批判。「物を盗んでも返せばいいというのと同じ論理だ。橋本政権には良心のかけらもないのか。ポマードを付けられなくなるけど頭を丸めるしかない」と、髪の手入れに人一倍気を使う橋本首相を痛烈に皮肉った。大蔵省検査汚職事件についても「耳を疑いたくなるほどの癒着。国民に理解を求める立場にないはずだ」。理詰めの政策通で知られる同氏だが、久しぶりに攻撃材料を得てボルテージは上がる一方。《共同通信》

【米・クリントン大統領不倫もみ消し疑惑】新段階に

クリントン米大統領の不倫もみ消し疑惑で27日、事件を捜査しているスター特別検察官の要請による連邦大陪審の審理が開かれた。21日の疑惑発覚以来、大陪審が開かれるのは初めてで、捜査は新たな段階を迎えることになる。

米紙ワシントン・ポストなどによると、スター検察官は大統領の一般教書演説が27日に行われることに配慮、大統領との不倫を告白した元ホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキさん(24)や、偽証教唆の疑いが持たれている大統領の盟友ジョーダン弁護士らの召喚を一時延期した。

このため、初審理では検察官側の米連邦捜査局(FBI)捜査員らが、これまで収集した証拠を開示する内容にとどまる見通し。

ルインスキさんは友人に対し、大統領と不倫関係にあったことを告白。さらに、別のセクハラ訴訟での宣誓供述書提出に当たり、大統領とジョーダン氏に相談を持ち掛けた際、不倫を隠すよう働き掛けられたと語っているとされる。

事実とすれば、大統領とジョーダン氏が偽証教唆の罪を犯した可能性があり、スター検察官は大陪審での審理を通じ、不倫の事実認定に加え、ジョーダン氏とルインスキさんの関係についても調べる方針。

大統領、ジョーダン氏ともにルインスキさん側の主張を全面的に否定している。

大陪審は、刑事事件で特定の人物を起訴相当とするだけの証拠があるかどうかを審査する制度。検察官と協力して捜査を行うこともあるが、非公開。《共同通信》

【米・クリントン大統領】一般教書演説

クリントン米大統領は27日夜(日本時間28日午前)、議会の上下両院合同会議で一般教書演説を行い内政外交全般にわたる今年の施政方針を表明した。大統領はアジア金融危機が世界経済に悪影響を及ぼす懸念を示し、米国が積極支援する姿勢を表明。内政面では歴史的な好景気を背景に1998会計年度(97年10月−98年9月)中にも財政均衡を達成できる可能性があると指摘、財政黒字を年金などの社会保障制度の強化に全額投入し、高齢化社会を迎える米社会の基盤固めに取り組んでいく決意を表明した。

政権6年目に入った今年の演説は、不倫もみ消し疑惑という極めて異常な環境下で行われたが、疑惑には全く言及しなかった。大統領は「21世紀に向けた強い米国」を強調、演説の主眼を内政に置き、疑惑で傷ついた自らの威信回復が最大の狙いとなった。

外交で大統領は、国連による大量破壊兵器査察への拒否を続けるイラクのフセイン大統領に対して「大量破壊兵器の使用を再び許さないことを決意した」と強く警告。欧州やアジアなど従来の同盟国だけでなく、アフリカやインドなどを含めたより包括的な安全保障戦略を展開する方針を示した。

大統領は「35年間で最も小さな政府を手にした」と語るとともに「小さな政府だが、強い国家だ」と、財政再建と好景気という政権の歴史的成果を誇示した。《共同通信》

【景山民夫さん】死去

26日午後11時ごろ、東京都世田谷区成城、作家景山民夫さん(50)方から出火、木造3階建て延べ約160平方メートルのうち3階の書斎など約20平方メートルを焼き、隣接する住宅の屋根などを焦がした。出火当時、景山さんと妻(46)の2人が家におり、影山さんは3階の寝室入り口付近で消防隊員に救出されたが、27日午前1時半、都内の病院で死亡した。

成城署は同日現場検証し、火元は3階の書斎の机付近で、机の上には灰皿や電気スタンドがあり、たばこの火の不始末か電気スタンドの過熱などが原因で出火し、書斎の本棚などに燃え移ったとみられる。解剖の結果、景山さんの死因は一酸化炭素中毒と分かった。《共同通信》



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