平成3296日目
1998/01/16
この日のできごと(何の日)
【オウム真理教・松本智津夫被告】第62回公判
オウム真理教松本智津夫被告(42)=教祖名麻原彰晃=は16日、東京地裁で開かれた第62回公判で、地下鉄、松本両サリン事件について「わたしは完全に無罪だ。無実です」と意見陳述した。初めて起訴事実の認否を明らかにした昨年4月の陳述に続き、無罪を強調した。一方で「裁判長も既に無罪を宣告し、釈放されたのに拘置が続くのは異常」と前回の陳述と同様、意味不明の発言も続けた。
この日の意見陳述は殺人未遂罪に問われている地下鉄、松本両サリン事件の重軽症者3938人を18人に絞り込んだ検察側の訴因撤回に伴うもので、阿部文洋裁判長が訴因撤回を許可し、新たな起訴事実に対して認否を求めたのに答えた。
松本被告は阿部裁判長の前に立ち、小声で無罪を強調した後「心を転化している。のんびりさせてもらってありがたい」と陳述。これまでの公判同様、一部英語で話した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲初場所】6日目
大相撲初場所6日目(16日・両国国技館)横綱曙が関脇栃東に敗れ、連日の黒星で早くも3敗目となった。殊勲星を挙げた栃東は曙の攻めをしのぎ、押し出して1敗をキープ、優勝争いでもトップに並んでいる。
横綱貴乃花は旭豊を寄り切り2日目から5連勝。大関貴ノ浪は小結魁星を速攻で寄り倒し、大関武蔵丸は栃乃洋を寄り切ってともに連敗を免れた。平幕の若ノ城と旭天鵬は2敗となり、1敗は貴乃花、貴ノ浪、武蔵丸、栃東の4人。大関若乃花は物言いがつく際どい一番で旭鷲山に敗れ3勝3敗。《共同通信》
【水泳・第8回世界選手権】
水泳の第8回世界選手権第10日は16日、オーストラリア・パースで競泳4種目などの決勝を行い、女子400メートルメドレーリレーの日本(中村、田中、青山、源各選手)は4分6秒27の日本新で3位に入り、五輪、世界選手権を通じてこの種目初めてのメダルを獲得した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】財政、税制で追加措置
自民党は16日午前、都内のホテルで第63回党大会を開いた。橋本龍太郎首相(総裁)はあいさつで「経済、金融情勢の変化に機敏に対応しながら、財政、税制上の必要な措置を講じるのは当然だ」と述べ、今後の経済状況次第では追加措置を取る考えを表明。「こうした取り組みで日本の景気は必ずや押し上げていく。悲観的になる必要はない」と強調した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は16日、自民党大会であいつし「私たちの考え方を野党にも説明し、丁革な国会運営をしたい」と野党勢に秋波を送ったが、来賓の土井たか子社民党党首は「姉の言うことも聞いた方がいい。聞いたら時々はいいこともある」とくぎを刺した。与党離脱を取りざたされているさきがけの堂本暁子議員団座長も「私も姉の一人です」と追い打ち。大会後、土井発言の感想を記者団に聞かれた首相は「あの人らしい思ったよ」と苦笑いしたが、企業・団体献金禁止の前倒しや、金融と財政の分離問題で攻める姉二人の言い分を聞くかどうか。
○・・・新党平和の草川昭三国対委員長はこの日、記者団に「旧新進党で小沢一郎党首に干されていた分、今は衆院予算委も兼務で忙しいよ」と冗談交じりに多忙ぶりをアピール。しかし今後の党運営では「元気な若手が多いから、党内融和に気を使わないと」と一転して慎重な口ぶり。国会運営では「橋本内閣は小指で押せば倒れるが、代わる人がおらず、倒閣が景気悪化につながりかねないと、与党も財界も橋本龍太郎氏を一生懸命支えている」と語り、政府追及で鳴らす予算委の論客も看板に掲げた「倒閣」の妙案はない様子。《共同通信》