平成3144日目

平成9年8月17日(日)

1997/08/17

【梶山静六官房長官】周辺有事「台湾海峡も対象」

梶山静六官房長官は17日のテレビ朝日の番組で、「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)見直しの焦点の一つになっている日本が対米防衛協力を行う「周辺事態(周辺有事)」の範囲に台湾海峡が含まれるかどうかについて「当然入る」と明言した。

政府はこれまでガイドラインの対象範囲について「地図上で言える問題ではない」(橋本龍太郎首相)など地域的に限定できないとの説明にとどめてきた。梶山長官の発言は、指針見直しでは台湾海峡有事で米軍が出動した場合も想定していることを明確にしたものだ。台湾問題への日本の軍事的な関与に強い警戒感を抱いている中国政府の反発が予想される。

梶山長官は「自衛隊が(台湾海峡に)出ることはない」としながらも、昨年3月、中国が台湾海峡で軍事演習を行った際、米軍が空母を派遣したことを例に挙げ「米軍の行動に何もしないというガイドラインでは、日米安保体制は有効に作動しなくなる」と、日本が後方支援を行う必要性を強調。さらに「『中国は一つ』だから内政干渉する気はないが、われわれは中国が台湾を武力解放(武力統一)することに大変な懸念を持っている」と指摘した。

また自民党の加藤紘一幹事長が、指針見直しは朝鮮半島有事を念頭に置いていると述べたことに対し「頭の中にあるのは朝鮮半島(有事)が大きいが、それ以外は何が起きても知らないということではない。地域限定はすべきでない」と批判した。

指針の対象範囲については「極めて狭いものだ」とし、政府見解でフィリピン以北としている日米安保条約6条の「極東」の範囲を大幅に超えるべきではない、との認識を明らかにした。

指針見直しでの与党調整について「地域限定しないことで、政府・与党間で完全な調整ができた」と強調。台湾海峡の除外を求めている社民党が、指針見直しをきっかけに与党を離脱することはないとの見方を示した。《共同通信》

梶山静六官房長官は17日のテレビ観日の番組で、9月の自民党総裁選後に予想される内閣改造での自らの進退について「そろそろ潮時としている。橋本龍太郎総裁が再選、内閣改造が行われるならお暇をちょうだいしたい。体力、気力に限界があり、今までと同じように全力で尽くせる自信が持てなくなった」と述べ、重ねて官房長官辞任の意向を示した。

梶山氏は15日に橋本龍太郎首相に辞意を伝え、今後は首相と梶山氏の2人で進退について協議することを確認したことを明らかにした。

「保保派」の梶山氏が辞任すれば「自社さ派」の加藤紘一自民党幹事長とのバランスが崩れるとの見方に対しては「私が辞めることで(バランスが)壊れるとは考えていない。橋本首相に対抗する人がいないから、一枚岩が壊れるはずがない」と、橋本内閣の政権基盤に影響はないとの認識を示した。《共同通信》



【巨人・岡島秀樹投手】プロ初完封

横浜0−4巨人◇17日◇東京ドーム

巨人は松井の全打点を挙げる活躍で、連敗を3で止めた。巨人は四回、松井の28号2ランで先制、七回にも松井が一死満塁から右前へ2点適時打を放った。岡島は横浜を散発4安打に抑え、プロ入り初完封で3勝目を飾った。横浜は今季三度目の完封負けで、連勝は4でストップ。

巨人・長嶋監督「岡島は内容のあるピッチングをしていた。松井のホームランを引き出したのは岡島でしょう」《読売新聞》

【第79回全国高校野球選手権大会】第10日

第79回全国高校野球選手権大会第10日は17日、甲子園球場で3回戦4試合を行い、智弁和歌山(和歌山)と敦賀気比(福井)が圧勝し、佐野日大(栃木)と前橋工(群馬)も快勝して、準々決勝進出を決めた。智弁和歌山は19安打を浴びせて福岡工大付(福岡)を10−4と圧倒し、2試合連続二けた得点で夏は初の準々決勝進出を決めた。敦賀気比は一回に3連打などで3点を先制し、その後も集中打で加点。専大北上(岩手)を11−0で下し、2年ぶりの八強入り。佐野日大は亘の好投で大分商(大分)に4−1で快勝した。昨夏四強の前橋工は四回に5長短打などで5点を奪い、6−1で智弁学園(奈良)を破った。《共同通信》

【亀井静香建設相】幹事長再任に否定的

亀井静香建設相は17日午前のフジテレビの番組で、先に自民党の小渕恵三前副総裁(旧小渕派会長)が9月の総裁選後も加藤紘一幹事長と梶山静六官房長官の留任が望ましいと発言したことに関して「小渕さんの希望だと思う。希望通りにいく情勢になるかならないか(と言えば)、私はなっていかないと思う」と述べ、加藤幹事長の再任に否定的な考えを示した。

梶山氏が橋本龍太郎首相に対し、官房長官を辞めたいと伝えたことについては、事前の連絡はなかったとするとともに「深い考えがあっての発言だと思う」と述べた。《共同通信》党内の一部に旧渡辺派からの幹事長起用説があることに関連して「橋本総裁(首相)が決めることだが、旧渡辺派だけではない。三塚博蔵相、森喜朗総務会長、小泉純一郎厚相もいる」と述べ、同氏が所属する旧三塚派にも幹事長候補がいることを強調した。《共同通信》



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