平成3107日目

平成9年7月11日(金)

1997/07/11

【政府】自衛隊機のタイ派遣を決定

政府は11日、橋本龍太郎首相の指示を受けてカンボジアの法人救出に備えて沖縄の那覇基地に待機していた航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)所属のC130輸送機3機を12日午前、タイに向け出発させる方針を固めた。防衛庁筋が明らかにしたもので、同日中にタイのウタパオ海軍基地に移動、現地に待機させる。

邦人救出に関連する自衛隊機の海外派遣は初めて。防衛庁筋はタイなど関係諸国の了解を取り付けたとしている。《共同通信》

社民党の伊藤幹事長は11日、自民党の加藤幹事長に対し、カンボジアからの邦人救出準備のため、沖縄に待機していた航空自衛隊のC130輸送機のタイへの派遣を政府が決めたことに対し、「すでにプノンペン空港も再開し、邦人も多くはバンコクに移動した段階で、こうした措置は必要ない」として、派遣を取りやめるよう電話で申し入れた。

これに先立ち、土井党首が同日、村山首相と話し合い、輸送機派遣に反対することで一致したのを受けたものだ。

民主党の鳩山代表は11日夕の記者会見で、橋本首相がカンボジアの邦人救出のため、自衛隊輸送機のタイ派遣を指示したことについて、「100%平和的な状況になっておらず、これから一触即発の事態も予想される。(派遣という)行為を否定するつもりはないが、この時期になぜ今という思いがする。日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直し問題に絡め、危機管理の状況を自ら作っているという気がする」と述べ、現時点での派遣に疑問を呈した。《読売新聞》



【ピアニスト・牛牛さん】誕生日

【酒鬼薔薇聖斗事件】「酒鬼薔薇」に意味なかった

神戸市須磨区のA君(11)殺害事件で、逮捕された少年(15)が、兵庫県警須磨署捜査本部の調べに対し、挑戦状などで使った「酒鬼薔薇聖斗」の名前について「好きな文字を引用して作った。意味はなかった」などと供述していることが11日、分かった。捜査本部はすでに少年の自室から多数の漫画本などを押収、これらを参考に名前を書き上げたとみて分析を急いでいる。

調べによると、「酒鬼薔薇聖斗」の名前は、中学校正門前で見つかったA君の頭部に添えられていた挑戦状や、神戸新聞社に送り付けられた犯行声明文で差出人名として使われていた。名前の意味を追及したところ、少年は特に意図して作ったものではなく「単なる文字の組み合わせだ」などと供述しているという。

捜査本部は当初「鬼薔薇」の3文字しか公表せず、さまざまな読み方が指摘されたが少年は犯行声明を包んだ表紙に「ボクの名は酒鬼薔薇聖斗」と書き、読み仮名を振っていた。声明文では「人の名を読み違えるなど愚弄な行為」とも記述、何らかの意味があるのではないかとみられていた。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】6日目

大相撲名古屋場所6日目(11日・愛知県体育館)横綱曙、大関貴ノ浪が敗れ、波乱の土俵が続く。曙は関脇玉春日の土俵際の突き落としに屈して2敗目、貴ノ浪は肥後ノ海の左外掛けに敗れて3敗目を喫した。横綱貴乃花は出島を引き落として1敗を守った。大関はかど番の若乃花が琴稲妻を引き落として3勝3敗とし、武蔵丸は小結栃東を寄り切って連敗を止め4勝2敗。関脇土佐ノ海は貴闘力の上手投げで2敗となった。幕内は1敗が貴乃花と平幕の巌雄の2人。十両は旭里が一人6連勝している。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は11日、最近の月刊誌に掲載された久美子夫人のインタビュー記事について記者団から質問されると「原稿(のゲラ)の段階で読んで、ゲラゲラ笑ったよ」とにこやかな表情。インタビューでは、首相が30分間も時間をかけて自慢の髪をセットしていくうちに「うちのお父さん」から「首相」に変身していくという橋本家の“秘話”が披露されているが、ゲラを読んだ首相による手直しについては「一切なしだ」とか。カンボジア情勢の流動化で、このところ険しい顔をすることが多い首相だが、この時ばかりは「うちのお父さん」に早変わり。

○・・・民主党の鳩山由紀夫代表はこの日の記者会見で、党の外交・安保問題についての合宿に触れて「出身母体(政党)の違いによる激突なんてありませんでした。ゴールとしては同じことを望んでいることが分かってよかった」と強調、党の結束をアピールした。とはいえ、最後は旧社会党出身の横路孝弘副代表を引き合いに「あまり私がしゃべりすぎると横路さんからおしかりを受ける。少ししゃべりすぎたきらいがある」と反省するなど、気になる様子。安保問題で路線の違う新党さきがけと社民党の出身者を束ねる立場の悩みは深い?《共同通信》

【タイ・パタヤ】ホテル火災

タイのパタヤの警察によると、11日午前9時半ごろ、タイ中部の観光地パタヤにあるホテル「ロイヤル・ジョムティエン・リゾート」(16階建て)で火災が発生、ホテル客ら78人が死亡、64人が負傷した。死傷者はさらに増える見込み。

調べによるとホテルの厨房室でガス爆発が起こり、各階に燃え広がった。火は6時間以上にわたって燃え続けたが、同日夕にかけ、鎮火に向かっている。《共同通信》

【福岡高2少年自殺事件】家裁、3少年を少年院送致

5月末、福岡市の私立高校2年の男子生徒(16)が自殺した事件で、生徒から現金を脅し取ったとして、恐喝罪などで送致された元高校生(17)と無職少年2人(いずれも16歳)の計3人の審判が11日、福岡家裁であり、石井久子裁判官はいずれも少年院送致とする処分を決定した。

石井裁判官は「少年の年齢、資質および本件事案の態様などを総合考慮した」とした。少年院送致は少年審判の保護処分では最も重い措置。《共同通信》

【鹿児島・出水市土石流災害】死者21人に

鹿児島県出水市の土石流災害で最後まで行方が分からなかった同市今金町、Aちゃん(4つ)は11日午後、遺体で発見された。災害発生から一日半ぶりに行方不明者全員が見つかり、死者は計21人となった。現地災害対策本部によると、Aちゃんは午後1時半すぎ、遊びに来ていた祖母宅から少し離れた土砂と車の間から発見された。

この日の捜索は午前7時すぎから始まり、自衛隊などの重機19台が倒壊家屋や岩を除去。災害救助犬も導入され、対策本部は犬が反応を示した地点を重点的に捜索していた。

一方、伊藤公介国土庁長官を代表とする政府調査団や、自民、新進、民主各党の調査団が同日午後、続々と現地を視察した。会見した伊藤長官は「想像を超える自然災害があることを目の当たりにした感がある。二次災害にどう対応するかが当面の課題だが、危険個所をもう一度見直し、緊急的に対応したい」と話していた。《共同通信》

7月11日のできごと