平成2866日目

平成8年11月12日(火)

1996/11/12

【ニューデリー空中衝突事故】

インドのPTI通信などによると、インドの首都ニューデリーの西方約70キロの上空で、12日午後6時40分(日本時間同10時10分)ごろ、サウジアラビア航空とカザフスタン航空の旅客機が空中衝突した。PTI通信は死者は350人近くに上る恐れがあると報じた。これまでのところ生存者の情報はないという。

専門家によると、空中での大型旅客機の衝突事故は極めて少なく、航空史上まれな惨事。

衝突したのは、サウジアラビア航空のニューデリー発ジッタ、ダーラン行き(乗客乗員312人)のボーイング747と、カザフスタン航空のカザフスタンからニューデリー行きのツポレフ154。カザフ機の乗員乗客は35人だが39人との報道もある。

PTI通信によると、サウジ機はデリー国際空港を午後6時33分に離陸したばかり。カザフ機は着陸態勢に入っており、午後6時45分に到着予定だった。《共同通信》

サウジアラビア航空のボーイング747と衝突したカザフスタン航空機は当初、旅客機のツポレフ154とみられていたが、その後、貨物機のイリューシン76と分かった。サウジ機には乗員、乗客312人、カザフ機には同38人か39人が乗っていた。《共同通信》



【大相撲九州場所】3日目

大相撲九州場所3日目(12日・福岡国際センター)若乃花、貴ノ浪の2大関がそろって連敗し、ともに1勝2敗となった。若乃花は土佐ノ海に、貴ノ浪は玉春日に押し出された。横綱曙は小結旭豊を寄り切り2勝1敗とした。大関武蔵丸は関脇琴錦を押し出し3連勝。琴錦は2勝1敗。大関昇進を目指す関脇貴闘力は琴の若を押し出し、関脇魁皇は寺尾を押し出しともに3戦全勝。小結武双山、新入幕の栃東も勝って土つかず。《共同通信》

【警視庁】オレンジ共済を一斉捜索

友部達夫参院議員(67)関連の政治団体「年金会」が運営する「オレンジ共済組合」が、高金利の定期預金の形で不特定多数の人から金を集めていた疑いが強まり、警視庁生活経済課と広島県督、北海道警の共同捜査本部は12日午前、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で、東京都中央区の同組合本部や同議員の秘書でもある組合役員宅、岡山県内の文部など1都7県の関係先、十数カ所の一斉家宅捜索に着手した。同容疑で一部関係者の事情聴取も始めた。同議員の妻(61)からも聴取する方針。

同課によると、全国の約2000人から総額50億円以上を集めたとみられる。押収資料から金の流れを分析、出資法違反容疑のほか、巨額の金が個人的使途や同議員の政治資金などに使われていなかったかどうかも調べる方針。

調べによると、同組合は年金会の事業として、6年7月から今年2月まで11回にわたり、宮城県内の会社役員(80)ら7人から年6.74%の高金利が売り物の「貯蓄型オレンジスーパー定期(現スーパーファンド)」への預金計5940万円を集めた疑い。年金会は同議員が会計責任者で妻が代表。共済組合は家族や公設秘書らが役員となっている。

スーパー定期は月々2、3000円の掛け金で事故や病気の際に給付金を払う「オレンジ共済」「オレンジ介護共済」に加入する組合員向け特典とされているが、同課は「雑誌、テレビ、折り込み広告などで預金者を募集するなど不特定多数の人から金を集めた」と判断した。年金会の政治資金収支報告書に共済組合からの収入が記載されていなかったことも分かっている。

最近では「定期が満期になっても払い戻しに応じない」と組合員が同本部に詰め掛けるなど問題化。7日、東京都内の保険コンサルタントが東京地検に提出していた告発が受理された。

年金会は昭和61年に政治団体として届け出。共済組合は年金会発足直後に設立され、約200の代理店と数万人の組合員がいるとされる。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の加藤紘一幹事長は、12日午前の記者会見で「族議員が橋本行革の足を引っ張るのでは」との指摘に配慮したのか、「族議員」論を紹介。「族議員で問題にされているのは、建設、農林、大蔵、運輸、郵政などだ。なぜ非難されるのか、そこを考えないといけない」と反省を促した。だが加藤氏自身「官に対抗できる専門議員」の必要性を力説してきただけに「環境族、科学技術族を悪く言う人はだれもいない。良い族議員と悪い族議員がいるようだ」と、「族」批判のあいまいさもチクリ。

○・・・共産党の志位和夫書記局長はこの日、国会前に集まった支持者へのあいさつで、消費税率引き上げ問題について「増税を阻止する、という一点で多数派をつくることが重要だ。困難だが、道は残されている」と強調した。第二次橋本内閣の新閣僚らが訴えた衆院選公約を持ち出し「三塚博蔵相は『延期』、亀井静香建設相は『凍結』、深谷隆司衆院予算委員長は『絶対反対』だった」と、税率引き上げにしりごみしていた実態を厳しく指摘。最後に「この布陣で、増税する資格はない」と切り捨てた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】「財投見直しは必要」

橋本龍太郎首相は12日午前、官邸で開かれた閣議後の閣僚懇談会で「財政投融資制度の見直しは必要だ。早期にやるものと中長期にやるものを考えなければならない」と述べ、自らが最重要課題と位置付けている行財政改革の一環として、財投制度の見直しを検討する方針を明らかにした。首相が財投見直しに直接言及したのは初めて。

これに関連し、小泉純一郎厚相も「行政・金融改革は重要だが最大の国営金融機関である郵便貯金や簡易保険のほか、財投制度の見直しをこれに含めないと大きな改革とはならない」と述べ、今後の行革論議に、持論である郵政3事業の民営化を付け加える必要性を指摘した。《共同通信》



11月12日のできごと