平成2631日目

1996/03/22

この日のできごと(何の日)

【橋本龍太郎首相】沖縄県・大田昌秀知事と会談

橋本龍太郎首相は22日夜、沖縄の米軍基地問題をめぐり、大田昌秀沖縄県知事と東京都内の中華料理店で約3時間懇談した。

4月のクリントン大統領訪日を控え、知事が普天間飛行場の早期返還を求めたのに対し、首相は中台関係の緊迫化などを念頭に「非常に厳しい」との認識を示し、秋までには何らかの方向性を出すよう努力する考えを示した。

知事は終了後、25日に迫った米軍用地強制使用をめぐる訴訟で国側の勝訴判決が出た場合の対応について、記者団に「沖縄の現状、経緯を考えると、県民の意向に反してやることはできない」と述べ、強制使用手続きのための代理署名を引き続き拒否する考えを表明した。

知事は基地問題に対する沖縄の県民感情を説明し「厳しいでは済まない。日米友好関係を大事にするためにも、刺さったとげを抜かねばならない」と重ねて強調した。

政府側は3月末の米軍楚辺通信所の契約期限切れ問題に絡み「空白期間を短くしたい」と県側の協力を要請したが、知事は「県収用委員会の話だ」と述べるにとどまった。出席者によると、在日米軍4万7000人体制の削減問題については双方とも言及しなかった、という。

両者の会談は1月23日以来2回目で、古川貞二郎官房副長官、吉元政矩副知事が同席した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【社民党・村山富市党首】自民をけん制

社民党の村山富市党首は22日昼、都内で開かれた共同通信社主催の「きさらぎ会」で講演、19日の橋本龍太郎首相と小沢一郎新進党党首の会談に関連して取りざたされている「保・保連合」について「率直に言って(連合は)結構だ。どういう人たちになるのか分からないが、あってもおかしくないし、かえって(社民党との)対立軸や色分けがはっきりする」と述べた。

これは保守勢力が結集すれば社民党との対立軸が明確になるという党内の一部の議論を代弁したものだが、同時に新進党との連携を模索する自民党内の動きをけん制する狙いもあるとみられる。

村山氏は、新進党が委員会室での質疑を拒否していることについて「座り込んでいるから、予算委員会ができないと、自分の都合だけで言っている」と批判、暫定予算案の本会議だけでの審議、議決は認められないとの考えを強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は22日、三大都市圏の公示地価が5年連続下落したことについて、記者団から感想を求められると「君たちに一つ聞いていいかな。地価の上昇と下落ではどちらがいいと思っているの」と逆質問。記者団が「住専の処理問題にも関係してくる」と、地価の下落が損失拡大につながる点を指摘すると「そうか…。(住専処理には地価が)上がった方がいいと思っているのか」と不満げな表情。首相は地価の下落が住宅事情の好転につながると言いたかったようだが、出口の見えない住専国会の最中とあって首相にとっては地価がどう転んでも痛しかゆし。

○・・・新進党の米沢隆幹事長はこの日の議員総会で、住専国会の与野党攻防について「こう着状態もあったが、かなり相手陣営は動揺が広がり始めている」と橋本龍太郎、小沢一郎両氏のトップ会談の真相をめぐる与党内の不協和音を大歓迎、その一方で、米沢氏は「この時に一番大事なのは、われわれが固まっていることだ。従来の方針を堅持し、今日も一日力いっぱい頑張ろう」と一致結束を呼び掛けた。長引くピケ戦術には世論の批判も強い上、党内からも早期撤収論が出始めているだけに、ここは与野党とも我慢比べと言わんばかり。《共同通信》

【坂本弁護士一家殺害事件】遺族賠償訴訟

坂本弁護士一家事件で殺害された坂本堤弁護士=当時(33)、妻都子さん=同(29)、長男竜彦ちゃん=同(4つ)=の遺族4人が、オウム真理教団と、麻原被告(41)、殺害実行犯とされる教団幹部らの計6人に総額約4億9000万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が22日、横浜地裁(北山元章裁判長)で開かれた。

原告側は遺族と弁護団計約30人が出廷。坂本弁護士の母、さちよさん(64)は「お金よりも3人を戻してほしい。教団が二度と間違った心を持たないよう速やかな裁判を求めます」と訴えた。

都子さんの父の大山知之さん(65)は「オウム真理教というテロ集団を一刻も早く消滅させることを望む」と述べ、母のやいさん(61)は「親として断腸の思い。絶対に教団を許せない」と訴えた。《共同通信》

【大相撲春場所】13日目

大相撲春場所13日目(22日・大阪府立体育会館)優勝を争う二子山部屋の3人がそろって白星を重ねた。横綱貴乃花は左上手投げで関脇琴錦を下し、1敗で単独トップを堅持。大関貴ノ浪は舞の海をつり出し2敗をキープ、大関対決の若乃花は網打ちで武蔵丸を破り2敗守った。きょう貴乃花が勝ち、貴ノ浪と若乃花が負けると、貴乃花の3場所ぶり十二度目の優勝が決まる。関脇武双山は三杉里を寄り切り10勝目。平幕の琴の若も2けた勝利。関脇魁皇は小結土佐ノ海を下手投げで退け、勝ち越しを決めた。十両は旭鷲山が敗れたものの11勝2敗で依然トップ。《共同通信》



3月22日 その日のできごと(何の日)