平成1487日目

平成5年2月2日(火)

1993/02/02

【自民党・小沢一郎元幹事長】改革なければ新党も

自民党羽田派幹部の小沢元幹事長は、2日付の米紙ワシントン・ポストに掲載された会見記事の中で、宮沢首相が夏までに「真の政治改革」の立法化に失敗すれば、党内の反乱を招き、自民党による国会での過半数を維持できなくなると警告した。

小沢氏は「もしわれわれが自民党を離党すれば、宮沢政権は生き残れないだろう」と述べ、宮沢首相の今国会での政治改革への取り組み方によっては羽田派を中心に新党結成もあり得るとの考えを示唆した。

小沢氏は「われわれは今国会を非常に注目していく。宮沢首相が政治改革を本当に実現させるのか見守りたい。その上でわれわれ一の行動を決める」と述べた。

同紙は「(宮沢首相が)われわれの意思がいかに真剣なものか十分承知しているとは思えない」と小沢氏が述べたと伝え、こうした小沢発言が自民党内派閥抗争における一斉攻撃の一つになり得ると評した。《共同通信》



【富士通】低価格パソコン発売

富士通は2日、従来の同等性能の同社製品に比べて平均で50%近く価格を引き下げたデスクトップ(卓上)型パソコン6機種12製品を発売したと発表した。

最低価格は16万8000円。中央演算処理装置(CPU)に米インテル社製「386SX」(20メガヘルツ)を採用した製品で、別売りのキーボード(入力装置)を含めた価格は19万8000円と国産パソコンでは初めて20万円を切った。

昨年秋からの米国系メーカーの低価格攻勢に加え、1月には国内パソコン最大手のNEC(日本電気)も従来製品の約半額の低価格機種を発売したことから、国内2位の富士通も追随することにした。

新製品のうち高性能機種で、最も価格が安いのは「486SX」(20メガヘルツ)を組み込んだ18万8000円の製品。

キーボードもそろえると、21万8000円とNECの低価格機の価格と同一となり、低価格化で先行したNECを強く意識した価格設定となっている。富士通の新製品発売により国内メーカーでは東芝を除く大手三社が低価格機発売に踏み切ったことになる。

今回の新製品は富士通独自の仕様だが、同社は早ければ今秋にも米IBM製のパソコンと共通のソフトが使える低価格のIBM互換機を初めて発売する方針だ。《共同通信》

【カンボジア政権軍】ポト派攻撃は地域奪回が狙い

プノンペン政権のキュー・カナリット首相府顧問とバン・タイ軍事顧問は2日記者会見し、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が1日発表した同政権軍によるポル・ポト派に対する大規模攻撃を確認した。農民の保護や、ポト派が違法に占拠した地域の奪回などあくまでも自衛の措置であることを強調、「ポト派の攻撃がなくなればわれわれの反撃も終わる」と述べた。

タイ顧問らは、今回の問題についてUNTAC側と協議する方針を示し、もし条件が整えば戦闘地域から政権軍を撤退させ、代わりにUNTAC部隊に常駐してもらう考えがあることを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は2日、衆院予算委員会の審議が2日連続で空転したため、官邸で待機状態。1月の新車登録台数が7ヶ月連続で前年実績を割り込んだことに記者団が触れると「そうだなあ。12%減となっているなあ」と底なしの不況にため息。「1月というのはいつも悪いんだがな」とぶつぶつ言った後「下げ止まっていないという感じだ。下げ止まっていない」と繰り返した。春先からは景気回復すると期待を込めた威勢のよう国会答弁とは裏腹に冬景気を実感している様子。

○…民社党の神田国対委員長はこの日の記者会見で、衆院予算委員会の審議を再開させる必要性を力説した。村山社会党国対委員長に「社会党が勝手に審議を止めているということでしょう」とずばり指摘した話を紹介。「社会党も審議に応じざるを得ない雰囲気だと思うが、党内の意見が合わないということだ」と他党の“お家の事情”をちくり。前日の社公民国対委員長会談で93年度予算案の共同修正案をつくることで合意したばかりだけに「せっかく三党でやろうというのに、それも変になるよと村山さんに伝えた」と“脅し役”に徹していた。



2月2日のできごと