平成664日目

平成2年11月2日(金)

1990/11/02

【福井県鯖江市】95年世界体操開催地に決定

第67回国際体操連盟(FIG)総会最終日は2日、フランクフルト市のアルテ・オパー(旧オペラ座)で開かれた。鯖江市が立候補していた1995年の第28回世界選手権大会開催地に関する議題は、93年大会の分割開催をめぐる調整が長引いたため当初の予定より遅れ、午後7時20分から審議。総会出席の全加盟国代表による拍手で即時、95年大会の鯖江市開催が正式に決定した。

アジアでは初の開催で、鯖江市、県、県体操協会、日本体操協会で構成する大会招致委員の積極的な運動がFIG加盟各国に浸透、世界の一流選手が集まるビッグイベントが実現した。《福井新聞》




【皇宮警察】コンピューターを導入

天皇陛下の即位儀式を目前に控え、陛下や皇族方の身辺護衛や皇室施設の警備に当たる皇宮警察本部にコンピューターが導入され2日までに、皇居と赤坂御所の主要六つの門の警備派出所で電算処理による人や車の出入りチェックが始まった。

皇宮警察のコンピューター導入は全国の警察本部の中で一番最後となるが、第一線の警備派出所の端末に接続して出入りチェックや市民応接に使われるのは初めてのケースという。

皇宮警察本部によると、面会や所用などで皇居を訪れる人は年間二十数万人。車もほぼ同じ台数があり、これまでは来訪者の度に各門の警備派出所護衛官が分厚い台帳を取り出して確認するなど手作業で対応してきた。しかしコンピューター導入により、登録済みの人や車の場合には確認作業はわずか2分程度と大幅にスピードアップ。門の前に車がズラリと並ぶケースが少なくなり、入る門を間違えたことによるトラブル解消など市民サービスの向上につながる一方で、即位儀式粉砕を叫ぶ過激派などの皇居侵入未然防止にも一役買うことになる、という。

皇宮警察本部は一連の即位儀式で内外の要人を含む多数の関係者が皇居や赤坂御所を訪れるため1年半前からハイテク機器の導入を検討。初年度5カ月分のコンピューターリース代約1000万円の予算が認められたことから、ことし春、専属の準備室を設け、職員の半数に当たる約500人を対象に講習会を開くなど習熟訓練を進めていた。

コンピューター導入に合わせ、市民サービス向上の一環として、殺風景な警備派出所の建物について、桔梗門など二門で緑青色の屋根(トタン)の入母屋風建物に建て替えた。《共同通信》

【自民党・小沢一郎幹事長】沖縄遊説中止

自民党の小沢幹事長は2、3の両日に予定していた沖縄県知事選応援のための沖縄入りを正式に取りやめた。同党沖縄県連が国連平和協力法案に反対する見解を取り下げる考えのないことがはっきりしたためで、小沢氏は2日朝、中西副幹事長を通じ上京中の伊集盛元・同県連政調会長に沖縄訪問中止を伝えた。

4日の海部首相の沖縄遊説について首相周辺は「今のところ、計画に変更はない」としているが、最終的には取りやめの公算が大きい。

2日、伊集氏は中西副幹事長に対して、先の県連見解を撤回することはできないとの考えを改めて伝えるとともに、小沢氏に事情を説明するため面会を求めたが、小沢氏はこれを拒否した。

小沢氏はこの日午前の記者会見で、県連の責任問題について「選挙中に組織上の問題として取り上げるつもりはないが、終わってから筋道はきちんとつけなければいけない」と選挙後に何らかの処分を行う可能性を示唆した。《共同通信》

【海部俊樹首相】沖縄県知事選応援を断念

海部首相は2日夜、知事選応援遊説のため4日に予定していた沖縄県入りを急きょ取りやめた。首相周辺が明らかにした。自民党沖縄県連が国連平和協力法案反対の見解を撤回しないため、小沢自民党幹事長が沖縄遊説を取りやめたのに倣ったもので、首相サイドが沖縄県連と連絡をとった結果「今回は地元中心の選挙戦をやりたい」との県議側の意向に配慮し、首相自身が断念を決断した。《共同通信》

【政界メモ】「テロはサダムと同じ」

〇…海部首相は2日、過激派テロによる警官の死傷事件と、丹羽兵助元労相の死去が重なり朝から沈痛な表情。特に爆弾テロについては、梶山法相による政府声明で国民の協力を訴えたばかりとあって「その直後にこういうことが起きるわけだから…」とショックを隠し切れない様子がありあり。

もっとも記者団からテロ事件との関連で破防法発動の有無についてしつこいほど質問されるとリ「破防法とは関係なく厳正に対処する。何度言っても分からんのかなあ…」と逃げ腰になり、最後は「こういうことをやるのはサダム・フセインと同じだよ」。“内憂外患”に八つ当たり気味だった。

◯…社会党の山口書記長はこの日の記者会見で、国連平和協力法案をめぐる金丸元副総理の柔軟発言について「以前、自民党は“絶対に解散はしない”と言って、死んだふり、寝たふり解散をした。その時の首相が中曽根氏、自民党幹事長は。金丸氏だった」と、中曽根ー金丸コンビに野党側が裏をかかれた昭和61年の衆参同日選での苦い経験を思い出してか「今度も死んだふり、寝たふりかもしれない」。

小沢自民党幹事長が、同法案の衆院通過に意欲を示していることを挙げ「子分が衣の下からよろいを見せた。これで参院愛知補選も引き締まる」と、警戒心をむき出し。《共同通信》

【日米野球第1戦】全日本、逆転で先勝

米大リーグ・オールスターチームを招いての日米野球、全日本全米第1戦は2日、東京ドームで行われ、全日本が4-1で勝った。

全米は一回、日本の先発投手野茂(近鉄)の制球難につけ込み、3四死球の一死満塁にボンズ(パイレーツ)が中前打して先制した。しかし、全日本は三回一死二、三塁で池山(ヤクルト)が左中間フェンス直撃の2点二塁打で逆転。続く原(巨人)も左前打してこの回計3点を奪った。

全日本はさらに七回一死二、三塁から岡田(阪神)の犠飛で1点を加えた。全日本の五投手は全米打線を2安打1失点に抑えた。《共同通信》

【丹羽兵助衆院議員】死去

名古屋市守山区の陸上自衛隊守山駐屯地で10月21日、自衛隊創立記念式典に臨む途中、男に刺され重体となり治療を受けていた自民党衆院議員丹羽兵助元労相は2日午前2時、急性心不全のため死去した。政治家が暴漢に襲われて死亡したのは昭和35年の浅沼稲次郎社会党委員長に次いで戦後2人目。

丹羽元労相は21日午前10時前、同駐屯地本庁舎一階ロビーで、精神分裂病で近くの病院に入院中の新潟県出身、無職容疑者(47)に果物ナイフで首を刺された。《共同通信》




11月2日のできごと