平成499日目

平成2年5月21日(月)

1990/05/21

【藤山寛美さん】死去

5月21日のできごと

アホ役に定評があり、上方演芸界の代表的存在だった喜劇役者の藤山寛美さんが21日午後10時44分、肝硬変のため大阪市阿倍野区の大阪市大医学部付属病院で死去した。60歳。大阪市出身。

新派俳優藤山秋美を父に昭和4年大阪に生まれ、花柳章太郎に寛美の芸名をもらって4歳で初舞台。16年、渋谷天外に口説かれて喜劇役者の道へ。慰問先の中国・奉天で終戦を迎え、抑留・放浪の後、22年帰国。23年、渋谷天外らが結成した松竹新喜劇に参加、26年大阪・中座で上演された「桂春団治」に酒屋のアホのでっち役で出演し、一躍人気役者に。

その後一時、借金問題で新喜劇を追われたが41年復帰。以後、渋谷亡き後の新喜劇の座長として劇団を切り盛りする一方、当代喜劇役者のトップスターとして舞台、映画、テレビで活躍した。

近年は、中座、東京・新橋演舞場を拠点に上演。昭和41年11月から62年2月まで244カ月の連続無休公演を続けたほか、客の好みで即座に演じる「リクエスト公演」でプロデューサーとしての才も見せた。代表的な舞台に「親バカ子バカ」「お祭り提灯」「ぼんち子守唄」、映画は「寛美の三等社員」「こつまなんきん」「拝啓天皇陛下様」ほか。昭和49年芸術選奨文部大臣賞、平成元年紫綬褒章受章。著書に「あほやなあ」「凡談愚言」など。《共同通信》



【TUBE】シングル「あー夏休み」発売

5月21日のできごと

【大相撲夏場所9日目】1敗5人。また並ぶ

大相撲夏場所9日目(21日・両国国技館)全勝の新大関霧島と横綱北勝海に相次いで土がつく波乱があり、幕内の勝ちっ放しがいなくなった。霧島は立ち遅れて平幕の新鋭、小城ノ花に押し出された。北勝海は関脇寺尾の左に変化する注文相撲にはまってはたき込まれた。横綱千代の富士は平幕琴富士を押し出して1敗を堅持。大関旭富士も苦手の安芸ノ島を速攻から渡し込み1敗を守り、1敗大関同士の対戦は小錦が北天佑を寄り切った。再関脇栃乃和歌は8敗目を数えて負け越し決定。

1敗で北勝海、千代の富士と小錦、霧島、旭富士の五人が並び、2敗は北天佑1人。新入幕の貴花田は6敗目を喫した。十両は曙と大翔山が2敗目を数えたが依然トップに並んでいる。《共同通信》

【天皇皇后両陛下】対馬ご訪問

長崎県をご訪問中の天皇皇后両陛下は21日午前、長崎空港から対馬入りされた。両陛下は全国植樹祭出席などのため18日から長崎県に滞在されており、対馬が今回最後の訪問先となる。《共同通信》

【ルーマニア大統領選挙】イリエスク議長が圧勝

ルーマニアの戦後初の自由選挙となった総選挙、大統領選挙は21日午前0時(日本時間同6時)、投票が終了、政府系の世論調査機関が実施した非公式調査によると、総選挙では政権党「救国戦線」が上下両院とも過半数を占め、大統領選も救国戦線のイオン・イリエスク議長(60)=国家統一暫定評議会議長=が圧倒的支持を得て当選が確実となった。中央選挙管理委員会の最終結果発表は25日になる見込みで、各党とも声明などはまだ公式には発表していない。

チャウシェスク独裁体制崩壊後から政権を担当してきた救国戦線が今後、本格的に政治、経済、社会体制立て直しに取り組むことになるが、野党側は選挙で不正行為があったと非難しており、社会混乱が拡大するとの懸念が早くも出始めている。

20日午後8時(同21日午前2時)現在の投票率は75.4%で、最終的に80%台に乗るとみられている。調査は政府系のルーマニア世論研究所が、西ドイツの調査機関と協力して全国252投票所で投票を終えた有権者のうち1万6000人を対象に実施した。

大統領選挙ではイリエスク議長が83%名、国民自由党のクンペアヌ党首が11%、全国農民党のラチュ氏が6%だった。《共同通信》

【カシミール】指導者射殺

分離独立運動が激化し混乱が続いているインド北部ジャム・カシミール州の州都スリナガルで21日、穏健派の「アワミ(人民)行動委員会」のモルビ・モハマド・ファルーク議長(45)が自宅で武装した若者3人組に撃たれ、死亡した。

ファルーク議長の遺体が収容された病院には支持者1万人以上が詰め掛け、反インド政府スローガンを叫びながら、議長の遺体を持ち去った。当局はスリナガルの中心部に直ちに外出禁止令を敷き、警戒に当たった。

現地からの報道によると、デモ隊は外出禁止令を無視して遺体を担ぎながら市中心部に向かい、当局側の非常線を突破しようとした。これに対して当局側が発砲し、女性や子供を含む14人が死亡した。

ファルーク議長はインド中央政府には反対する立場だったが、カシミールの帰属は住民投票によって決定すべきだ一と主張。武装闘争によって分離独立すべきだとするイスラム教過激グループには同調せす、距離を置いていた。インド当局は議長殺害は親パキスタンの過激派の犯行とみて捜査している。《共同通信》

【政界メモ】「福田黄門」健在を誇示

〇…海部首相は21日、韓国の盧泰愚大統領と会談する際の発言内容を記者団に聞かれ、むっとした表情で「あなたたちに国会内の廊下で話すようなことではない」といつになく声を荒らげた。

過去の植民地統治に対する謝罪について「首脳会談で首相がきちっとやる」(党首脳)といわれるため、天皇陛下のお言葉と並んで注目されているのだが、首相は「相手のあることだから今言うのは失礼だ」。それでもあれこれ食い下がる質問攻勢に腹を立てたのか、最後には足を止めて「引っ掛け質問には答えません」。記者団をにらみつけ、ピリピリしている様子がありあり。

◯…福田元首相はこの日、ソウルで開かれるOBサミット総会への出発を前に記者団と懇談。23日に、来日直前の盧泰愚大統領と会談する日程も検討されているが、「会う時は、大統領来日が翌日、という時だから(日韓間の)問題は終わっているだろう」と、飄々とした態度。

むしろ「激動する東欧をどうソフトランディング(軟着陸)させるかが問題だ」などと国際情勢全般に強い関心を示す一方、記者団に「ところで国内情勢はどうかね」と逆取材。政界引退後も「天下のご意見番」として“福田黄門”の健在ぶりを暗に強調?《共同通信》



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