平成7399日目
2009/04/11
【この日の麻生総理】
タイ訪問
麻生太郎首相は11日、パタヤ市内で中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領と3カ国首脳会談を行った。3首脳は北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に対し「強力なメッセージを速やかに送るべきだ」として、国連安全保障理事会で決議よりは格下げに当たる議長声明を早急に採択する方針で一致。麻生首相は声明に「非難」の文言を盛り込むよう中国側に強く申し入れた。《共同通信》
平成21年4月11日(現地時間)、麻生総理はASEAN関連首脳会議に出席するため、タイ王国のパタヤを訪問し、各国首脳とそれぞれ会談を行い、意見交換を行いました。
まず、中華人民共和国の温家宝国務院総理との間で日中首脳会談を行いました。会談では、日中関係や北朝鮮問題について話し合いました。日中関係では、東シナ海の資源開発や「食の安全」について議論を行いました。北朝鮮については、麻生総理は「北朝鮮のミサイル発射を受け安保理で活発な議論が行われているが、その過程で外相レベルを含め、日中間で建設的な協議が行われていることを評価したい。」と述べ、安保理が一致して、強いメッセージを迅速に発出することが重要であると強調し、安保理決議を採択することが望ましいという我が国の立場を説明しました。
続いて、大韓民国の李明博大統領との間で日韓首脳会談を行いました。会談では、北朝鮮問題や二国間関係について話し合われました。日韓関係については、麻生総理から、シャトル首脳外交は日韓関係にとって極めて重要であり、大統領の早期訪日実現に向けて、是非、調整を急ぎたい旨述べ、今後、両国で調整していくこととなりました。北朝鮮問題については、両首脳は、国際社会の一致した、強いメッセージを発出するためには、安保理決議を採択することが望ましいとの立場を確認する一方、あまり時間をかけることなく、迅速に結論を得ることが重要である、との認識を確認しました。
さらに、麻生総理は温総理、李大統領とともに、日中韓首脳会議を行いました。会議では、北朝鮮問題や三国間関係について議論が行われました。北朝鮮問題については、麻生総理、李明博大統領より、改めて、日韓両国の考え方について発言がありました。これに対し、温家宝総理は、国連安保理の一体性を維持し、六者会合を通じた非核化にも資する形で対応したい、日中韓で引き続き意思疎通を続け、共同の努力で皆が受け入れられる解決策を見つけたい、といった発言がありました。
その後、麻生総理は記者のインタビューに応じ「いずれの会談でも北朝鮮の問題が中心、そういったかたちになりました。これらの協議を通じて、形式もさることながら、北東アジアの平和と安全というものを守るために、安保理として発出すべきメッセージの内容について三カ国の間で相当程度考え方が収斂してきたということが確認されたと思っております。それを踏まえまして、私と李明博大統領、温家宝首相との間で、ニューヨークにおいて早期に最大限に強いメッセージというものが発出できるよう、それぞれの国連代表部に対して作業を加速するように指示をしたところです。ニューヨークで建設的な議論がさらに行われることを期待しております。」と述べました。
夕刻には、タイ王国のアピシット・ウェチャチワ首相が麻生総理を訪問し会談を行いました。アピシット首相から、今回のASEAN関連首脳会議を延期とせざるを得なくなった経緯について説明の上、深いお詫びの表明があり、今回麻生総理がアジアの経済危機解決のためにASEANと協力する施策をお持ちであったことに対し感謝の意が示されました。これに対し、麻生総理は、海外からの信頼回復のためにアピシット首相の指導力を期待し、今回アジア全体の経済成長のために協力していく施策を用意したので、今後協力して危機を乗り越えていきたい旨述べました。
総理の動き-タイ訪問-平成21年4月10日・11日|政府インターネットテレビ
政府インターネットテレビの動画です。
10日からタイ中部のリゾート地パタヤで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の主会場に11日、タイのアピシット政権退陣を求めるタクシン元首相派のデモ隊約1000人が乱入した。
議長国タイは、麻生太郎首相らが出席を予定していたASEANプラス3(日中韓)首脳会議、東アジアサミットなど同日午後以降の会議を全面中止し、2、3カ月後に延期すると発表した。《共同通信》
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【楽天・野村克也監督】監督通算1500敗
楽天2-5西武◇11日◇Kスタ宮城
楽天が西武に2連敗し、野村克也監督(73)は監督通算1500敗に到達した。通算1500敗はプロ野球初。先発長谷部は8回までは2失点と粘りの投球をしていただけに、1回の無死満塁から無得点だったのが痛かった。
野村監督は「初回がすべてです。ノーアウト満塁がすべて。あれで点が入らないようでは。セギノールは重傷だね。本人も迷っているようだし。4番とエースが機能しないとこう(2連敗に)なる。これが野球だよ」と話した。《日刊スポーツ》
【WBAスーパーフライ級タイトル戦】名城信男選手、TKOで初防衛
国内初となる男女同時開催の世界ダブルタイトルマッチが11日、大阪府立体育会館で行われ、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級12回戦は、チャンピオンの名城信男(六島)が冨山浩之介(ワタナベ)を8回1分22秒、TKOで退けて初防衛に成功した。
名城は1回と6回にダウンを喫したが、8回に連打でダウンを奪取。起き上がった相手にパンチを浴びせたところをレフェリーが試合を止めた。戦績は、27歳の名城が14戦13勝(8KO)1敗、25歳の冨山は20戦18勝(6KO)2敗。日本のジムに所属する世界王者は6人。
WBA女子ミニマム級タイトルマッチ10回戦は、挑戦者の多田悦子(フュチュール)がチャンピオンの孫抄弄(韓国)を3―0の判定で破り、新王者となった。多田はスピード、手数ともに孫を圧倒した。戦績は27歳の多田が5戦全勝(2KO)、22歳の孫は11戦10勝(3KO)1敗。日本の国内ジムに所属する女子の世界王者は日本ボクシングコミッション(JBC)が公認してから4人目。《スポニチ》
【この日の民主党】
鳩山幹事長「経済再生には政権交代」
鳩山由紀夫幹事長は11日夕、富山県第1区・村井宗明衆院議員が富山駅前で開催した街頭演説会に参加。集まった約300名の聴衆に経済再生と政権交代の必要性と民主党への大きな支援を求めた。
はじめに村井議員がマイクを握り、民主党と政府・与党がそれぞれ打ち出した経済対策について、「自民党は赤字国債という借金をするが、民主党は借金をせず、効率の悪い税金の使い方をやめて、より必要な所へお金を回すことで財源を確保する」と主張。官僚政治に乗ったバラマキの経済対策を打ち出した自民党にはできない税金のムダ遣いの撤廃を断行し、国民のために予算を使うことが、本当の経済再生に繋がると訴えた。
次に村井議員は、産業革命、石炭文明、石油文明と3度にわたり経済再生を起してきた歴史から、次世代のエネルギー革命として太陽光エネルギーの技術革新が経済再生の起爆剤になると語った。さらにオバマ米国大統領がそのエネルギー技術に予算を投じ、経済を転換すると表明したことを例に挙げ、「今世界の国々は政権交代をして新しい経済モデルを作り、転換しようとしている。日本も新しい時代の経済成長へと転換するためには、現状を変えられない古い自民党政治から、皆さんと一緒に政権交代を実現して、新しい日本経済を作り上げていこうではありませんか」と力強く訴えた。
そして村井議員は政権交代の前哨戦となる富山市議選に触れ、民主党公認の候補者への支援が次期総選挙での民主党への大きな力となると訴え、更なる支援を求めて演説を締め括った。
続いて鳩山幹事長がマイクを譲り受け、集まった聴衆に、「村井議員を通じて一緒に世直しをしようと、応援して頂いていることに感謝申し上げる」と謝意を示すとともに、「国民の期待に応えられなくなった政治を何としても変えなければならないという皆さんの気持ちの先頭で村井議員が引っ張っていくためにも更なるご指導を賜りたい」と熱く訴えた。
次に自民党政治について鳩山幹事長は、「多くの自民党議員は自分自身の立身出世、大臣というポストが欲しいがために国民の皆さんの気持ちが見えない政治を作ってしまった。政策は官僚に丸投げを続けてきた結果、後期高齢者医療制度のようなものが世の中に出てしまう」と述べ、皆さんとともに強い野党を作り上げて、弱い立場の人を切り捨てる政治から、国民の声が届く政治に変えることが今こそ必要と力説した。
また小沢代表の西松献金問題に関して鳩山幹事長は、「大変ショックなことだが、政権交代を諦めるわけにはいかない。(政権交代は民主党に対して)天から与えられた使命だと思い、その命を果たしていきたい」と理解を求めると同時に、政治とカネの問題に対して企業・団体献金の全面禁止を実現すると述べた。
最後に政府・与党が打ち出した15兆円規模の追加経済対策に、「昨日まで10兆円と言っていたのが翌日には15兆円とあまりにもいい加減すぎる。政権を失う与党はこんな無責任なものか。官僚に丸投げの政策を羅列して予算を寄せ集めただけ」と厳しく批判。さらには、「定額給付金、15兆円の先には消費税の増税が待っている。もっと真面目にこの国の内需拡大を考えるなら政権交代をするしかない」とし、富山から政権交代の風を起こして国民のための政治を甦らせようと訴えてマイクを収めた。《民主党ニュース》