平成3079日目
1997/06/13
この日のできごと(何の日)
【オリックス・イチロー外野手】181打席連続無三振
オリックスのイチロー外野手(23)は13日、グリーンスタジアム神戸で行われたロッテ10回戦で4打席三振がなく、4月16日のロッテ戦の三回に竹清から空振りの三振を喫した後から続けていた連続打席無三振を181とし、パ・リーグ記録を更新した。従来のレコードは1975年に小川亭(近鉄)が記録した180打席。プロ野球記録は78年に藤田平(阪神)がつくった208打席。
「え、聞いておりませんが」。イチローがお立ち台の上で驚いた表情を作る。三振でも凡打でもアウトの一つだから、記録自体に意味はないかもしれない。それでもパ・リーグ新記録となる181打席連続無三振は、イチローを象徴する数字である。
一回、一死二塁。黒木のフォークボールに苦しみながらも、最後は中前へ運ぶ。これが先制打。三回にも左前適時打して2−0。タイ記録のかかった七回こそ投ゴロに倒れたが、八回は無死一塁から中前打を放ち、ダメ押し点を奪う足場を築いた。
今季、三振どころか空振りもわずか12しかしていない男はその秘けつを以前、「消極打法」と答えことがある。「振ってないだけ」。しかしその言葉とは裏腹に2ストライクに追い込まれてからの打率は5割近い。連続打席無三振中の打率も4割2厘に上るが、「三振をしないことはバロメーターにはなりませんよ」。
新井打撃コーチは「開幕のころはミート中心に呼び込んで打とうとしていたから三振をしなかっただけ。でも2週間ほど前から、振れてきているので、どんな球にも対応できるようになった」と、現在の調子を分析。14日には、夢の打率4割に届く可能性もある。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【カンボジア】ポル・ポト元首相が逃亡
カンボジアのノロドム・ラナリット第一首相は13日、同国反政府組織、ポル・ポト派の最高実力者、ポル・ポト元首相が同派のソン・セン元副首相らをスパイ容疑で処刑した後、同派のスー・サムファン幹部会議長ら幹部数人を拉致し、兵士約200人とともに根拠地の同国北部アンルンベンから同派支配地域内のプレアビヒア寺院方向へ逃走したと明らかにした。
また、同国政府スポークスマンによると、同日朝、アンルンベン周辺でポト派同士によると見られる戦闘が目撃された。
政府筋によると、かなりの兵士がポト氏から離脱、同氏の行方を追っているという。13日のポト派地下ラジオは終日、放送を停止しており、内紛が拡大している可能性が高い。《読売新聞》
【東京地検】第一勧銀副頭取ら逮捕
第一勧業銀行が総会屋のK容疑者(54)に巨額融資をしていた利益供与事件で、東京地検特捜部は13日午後、関係ノンバンク「大和信用」を介した不正な迂回融資に承認を与えていたとして、一時は同行の次期頭取に内定していた副頭取・F(58)と専務・H(56)の両容疑者を商法違反(総会屋への利益供与)容疑で逮捕した。2人は、K容疑者に対する融資について、総務部担当者から2度にわたり説明を受け、融資の継続を認めていたという。
特捜部ではまた、迂回融資が始まった当時、会長だったM相談役(66)と頭取だったO会長(65)から参考人として事情聴取する方針で、不正工作の背景事情を含めた全容解明を急ぐ。《読売新聞》
【天皇皇后両陛下】南米訪問を終え帰国
ブラジル、アルゼンチンを公式訪問した天皇、皇后両陛下は13日夕、羽田空港着の政府専用機で帰国された。
空港貴賓室で行われたセレモニーでは、皇太子ご夫妻や皇族方、橋本首相らを前に、陛下が「日系人が信頼と尊敬を得て、各方面で活躍していることを心強く思いました」と15日間の旅を振り返られた。《読売新聞》
【橋本龍太郎首相】香港返還宣誓式「(外相は)行くべき」
池田行彦外相は13日、中英両国主催の香港返還記念式典(30日)への参列と同時に、7月1日に行われる中国政府主催の臨時立法会宣誓式にも出席する方針を固めた。米英両国は立法会の選出方法が非民主的であることを理由に宣誓式をボイコットすることを打ち出しているが、日本政府は修復軌道に乗っている日中関係への影響を考慮、米英とは一線を画すことにした。
橋本龍太郎首相は記者団に(池田外相が香港に)行けば、そこにある(宣誓)式典に出るということだ。行くか行かないかという問題があるが、行くべきだと思う」と述べた。《共同通信》
【米連邦ビル爆破事件】マクベイ被告に死刑
死者168人、負傷者500人以上の犠牲者を出した1995年4月の米オクラホマシティー連邦ビル爆破事件で、コロラド州デンバーの連邦地裁の陪審は13日、主犯のティモシー・マクベイ被告(29)に対し、死刑が妥当とする評決を下した。
被告は2日、殺人や大量破壊武器の使用などの罪で有罪の陪審評決を受け、4日から第二段階の「死刑か、仮釈放なしの終身刑か」を決める量刑審理へ移っていた。12人の陪審団は12日に評議入りし、2日目に全員一致の死刑評決に達した。裁判官は死刑の評決を変更できず、事実上の判決となる。
事件発生以来ほぼ2年を経た今年3月末に始まった「米史上最悪の国内テロ」の裁判は、約2カ月半と異例の早さで最初のハードルを越えた。だが被告が今後、控訴、上告を重ねるのは確実とみられ、刑の最終確定は当分先になりそうだ。
マクベイ被告の共犯として起訴され、分離公判を選んだテリー・ニコルス被告(41)の裁判は年内に始まる見通し。《共同通信》
【NBA】ブルズが連覇
米プロバスケットボール協会(NBA)の決勝(7回戦制)第6戦は13日、シカゴで行われ、昨季王者の地元ブルズがジャズに90−86で競り勝ち、通算成績を4勝2敗として、連覇を達成した。ブルズは7シーズンで5度目の優勝。決勝の最優秀選手には、この試合で39得点するなど、優勝に貢献したジョーダンが2年連続5度目で選出された。
ジャズに先手を取られる苦しい展開だったが、ブルズは第4クオーター、ジョーダンを軸に追い上げた。86−86で迎えた残り5秒、カーのシュートで勝ち越し、最後のジャズの攻撃もボールを奪って、クコッチが得点した。
◇
NBA決勝に初出場のジャズはこの日もブルズ苦しめた。序盤から主導」権を握り、第4クオーターも一時は9点差をつけた。しかし、最後は力尽きた。
大詰めで痛いミスが目立った。このあたりは大舞台での経験の少なさか。今季の最優秀選手、マローンは自由投を15本のうち、8本も外した。「シーズン中にやってきたこと、やれるはずのことができなかった」とうなるしかなかった。《共同通信》