令和2156日目
2025/03/25
この日のできごと(何の日)
【東京地裁】旧統一教会に解散命令
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する文部科学省の解散命令請求で、東京地裁は25日、宗教法人法に基づき解散を命じた。献金被害が少なくとも1500人超に約204億円生じ「類例のない膨大な被害が出た」と指摘。被害は最近まで続き、教団の対応も不十分だとして、法人格を失わせる以外に有効な対処手段はないと判断した。「法令違反」を理由にした解散命令の決定はオウム真理教などに続き3件目で、不当な献金集めなど民法の不法行為を根拠としたのは初めて。
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件を契機に改めて献金被害などが社会問題化し、政界との密接な関係も浮き彫りになった教団に重い司法判断が下された。
教団の田中富広会長は「信教の自由の侵害だ。到底受け入れられない」とし即時抗告する方針を示した。今後、東京高裁が決定を支持すれば解散命令は効力が発生する。教団側は最高裁でも争うことができる。
今後、命令が確定すると教団は法人格を失い、税制上の優遇措置が受けられなくなる。教団の財産整理は裁判所が選任した清算人が行う。《共同通信》
【熊本市電追突事故】
25日午前8時半ごろ、熊本市中央区の市電「熊本城・市役所前電停」に停車していた路面電車に、別の車両が追突した。市交通局によると、いずれも1両編成で、それぞれ20〜30人ほどが乗車しており、前方の車両の運転士1人と、追突した車両の乗客6人の計7人が搬送された。いずれも軽傷という。
交通局によると、後続車両の運転士は通常であれば止まれる速度で走行し、電停の手前で停車しようとブレーキをかけたが止まらず、緊急ブレーキも使ったが追突した。ドライブレコーダーの映像から、運転士の操作自体に問題はなかったとみられる。
現場付近で数十メートルにわたってレールにオイルが付着しており、車両から漏れたオイルの影響でブレーキが利かなかった可能性がある。交通局と熊本県警が詳しい状況を調べている。
大西一史市長は「負傷された方々に心からおわびとお見舞いを申し上げる。負傷された方々への対応と原因究明、安全運行に関して全力を尽くすよう指示した」とのコメントを出した。《共同通信》
【高校野球】
選抜高校野球大会第8日は25日、甲子園球場で2回戦3試合が行われ、智弁和歌山、聖光学院(福島)、初出場の浦和実(埼玉)が準々決勝に進んだ。
春夏合わせて優勝4度の智弁和歌山は13安打を放ち、初出場のエナジックスポーツ(沖縄)に9―4で勝った。聖光学院は序盤の3点差を逆転して7―4で早実(東京)を破り、12年ぶりの8強入り。浦和実は東海大札幌(北海道)に8―2で勝った。八回に5点を奪って突き放した。
26日の準々決勝は花巻東(岩手)―健大高崎(群馬)、横浜(神奈川)―西日本短大付(福岡)、広島商―智弁和歌山、聖光学院―浦和実。《共同通信》
【ボクシング】
ボクシングで2012年ロンドン五輪バンタム級銅メダルの清水聡(大橋)が25日、東京・後楽園ホールで阿部麗也(KG大和)とのフェザー級10回戦に臨み、引き分けた。23年7月の世界初挑戦で敗れて以来の再起戦だった39歳の清水は「自分との勝負だった。ゆっくり休みたい」と進退は保留とした。
前に出てくる相手に右フックを中心に応戦。「勝ったと思ったが、結果を受け止める」と淡々と話した。岡山県出身でサウスポーの清水は16年9月にプロデビュー。世界王座奪取に失敗し、一時は引退を示唆したが、熟考の末に現役続行した。
戦績は清水が11勝(10KO)2敗1分け、阿部が26勝(10KO)4敗2分け。《共同通信》
【サッカー】
サッカーの2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会のアジア最終予選は25日、埼玉スタジアムでC組第8戦が行われ、日本はサウジアラビアと0―0で引き分けた。20日にバーレーンを下して8大会連続8度目の本大会出場を決めた日本は6勝2分けで勝ち点20としてC組1位が確定した。サウジアラビアは同10。
前半から主導権を握った日本は前田(セルティック)が好機を生かせず、伊東(スタッド・ランス)らを投入した後半も得点できなかった。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング15位の日本は、同59位のサウジアラビアと通算11勝2分け5敗。
最終予選の残り2試合は6月に行われる。《共同通信》
【東京株式市場】
25日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が反発した。米国市場で主な株価指数が軒並み上昇した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買い注文が入った。上げ幅は一時500円を超えた。
終値は前日比172円05銭高の3万7780円54銭。東証株価指数(TOPIX)は6.64ポイント高の2797.52。出来高は約16億4014万株だった。《共同通信》
【宮中晩さん会】
国賓として来日したブラジルのルラ大統領夫妻を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が25日夜、皇居・宮殿「豊明殿」で開かれた。秋篠宮ご夫妻ら皇族のほか、石破茂首相ら三権の長や両国の閣僚ら計約100人が招かれ、両陛下の長女愛子さまが初めて出席された。新型コロナウイルス禍で国賓が途絶えていたため、開催は2019年5月のトランプ米大統領夫妻以来6年ぶり。
今年は日本とブラジルの外交関係樹立130周年に当たる。天皇陛下はあいさつで、ブラジルからの訪日客の増加や、約21万人が日本で生活し、経済活動や地域社会に貢献していることを挙げ「友好関係がますます深まることを切に願う」と述べた。
過去に訪問した際、日系人の苦労や努力を感じたとし、迎え入れたブラジル国民の「厚意を忘れることはできない」と語った。能登半島地震など多発する自然災害にも触れ、気候変動や防災の分野で両国が協力していくよう願った。
ルラ大統領もスピーチし、陛下と乾杯。晩さん会では初めて和食が前菜に振る舞われた。《共同通信》
【首相動静】
石破茂首相は25日、公明党の斉藤鉄夫代表と官邸で会談し、2025年度予算成立後、強力な物価高対策を速やかに検討する考えを伝えた。ガソリン税の暫定税率廃止や高騰しているコメ価格の抑制などを政府、与党内の協議事項とする方向だ。政策決定の迷走や自らの商品券配布問題によって内閣支持率が急落する中、6月の東京都議選や夏の参院選に向けて局面転換を図る狙いがある。
与党党首会談を受け、自民党の小野寺五典政調会長は物価高対策を巡り、赤沢亮正経済再生担当相や橘慶一郎官房副長官らと国会内で協議した。
立憲民主党の大串博志代表代行は記者団の取材に応じ「国会で審議中の25年度予算案は不十分だということになる。極めて問題だ」と批判した。林芳正官房長官は記者会見で「新たな予算措置を打ち出すと申し上げたものではない」と述べた。
斉藤氏は会談後、コメ価格に関し「何らかの手を打たなければならない」と記者団に強調。物価高対策の検討項目の一つとして暫定税率廃止も挙がったと説明した。《共同通信》
【吉田義男さん】お別れの会
プロ野球阪神の名遊撃手、元監督で、2月に91歳で亡くなった吉田義男さんのお別れの会が25日、大阪市内で開かれた。1985年に故人の指揮の下、球団初の日本一を達成した前監督の岡田彰布オーナー付顧問は弔辞を読み「悲しく寂しい思いでいっぱい。球団一番の功労者であり、私の大恩人」としのんだ。
二塁の守備を鍛えられた思い出を語り「守りで攻めろと言われたのは吉田さんが初めて。2023年に私が監督として日本一を成し遂げることができたのは、当たり前のことを当たり前にやるという吉田イズムを学ばせていただいたおかげ」と功績をたたえた。
藤川球児監督、選手らも献花した。《共同通信》
【ウクライナ情勢】
米政府は25日、ロシア、ウクライナ政府の代表団と23〜25日の間にサウジアラビアでウクライナ情勢を協議し、黒海での安全航行の確保と武力行使の排除でそれぞれ合意したと発表した。ロシアとウクライナのエネルギー施設への攻撃禁止措置を策定することでも一致した。ロシアも25日、米国との協議について同様の合意内容を発表した。ロシアとウクライナは既にエネルギー施設への攻撃停止に同意していたが、実現していない。
ロシアは25日の発表で、黒海での安全航行確保の発効について、貿易金融取引の制限などが解除された後になると条件を付けた。一方、ウクライナのウメロフ国防相は25日、安全航行確保の合意を巡り、ロシアの履行違反が確認されれば対抗措置を取ると表明した。
米ロは24日にサウジで協議した。ロシア上院のチジョフ第1国防副委員長はロシア国営テレビで、米ロは共同声明にほぼ合意したが「ウクライナの立場」が原因で採択されなかったと語った。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
イスラエル国会は25日、大幅に遅れていた2025年の予算案を可決した。ネタニヤフ政権は、高まる反感を抑えて解散・総選挙を回避した。地元メディアは、パレスチナ自治区ガザへの大規模空爆で極右の支持を得て、政権の運営安定化で「大成功」したと伝えた。ガザへの攻撃が一層勢いづく恐れがある。
全体の7550億シェケル(約30兆8千億円)のうち国防省の予算は1100億シェケルと過去最高となった。カッツ国防相は25日、「(イスラム組織)ハマスが人質解放を拒み続ければ、支払う代償はより大きくなる」と述べ、占領地拡大も示唆した。《共同通信》