平成3558日目

1998/10/05

この日のできごと(何の日)

【サッカー日本代表】トルシエジャパン始動

トルシエ新監督率いるサッカーの日本代表候補の強化合宿が5日、福島県Jヴィレッジで始まった。

トルシエ監督は初日から独自のやり方を披露した。少しでも多くの選手情報を得るためとの理由から、公表していた午前11時からのパス回しなどの練習とは別に、午前7時半から早朝トレーニングを実施、午後は練習はなく、選手はマッサージを受けたりしてリラックスした。

合宿にはワールドカップ(W杯)フランス大会を戦った選手を中心に31人が参加。城(横浜M)森島(C大阪)は足の故障のため午後に引き揚げ、最終日の8日まで29人が練習を続ける。

W杯フランス大会の日本代表選手らが久しぶりに集まった合宿とあって、大勢の報道陣、ファンが詰めかけた。その視線を意識したわけでもないだろうが、注目の新監督はいきなり“トルシエ流”の一端をのぞかせた。

練習開始を午前11時と公表しておいて、午前7時半から早朝練習を強行した。11時からはパス回しなどのトレーニングをしたが、昼すぎには「トルシエ・ジャパン」の初日が終了。また6日の練習は非公開で、報道陣など周囲との接触を、一切禁止する方針を打ち出した。

「選手をみる機会を増やしたい」「軍隊ではないが、選手に勝手に行動させないことは意味がある」と同監督。歴代の代表監督との違いを強調するかのような、思い切ったやり方である。

そんな新監督に選手らも興味深げだった。ミーティングと軽い練習だけでJヴィレッジを去ったFW城は「すべて変わった印象。面白いと思う」と話した。DF相馬(鹿島)は「朝ご飯を食べずに練習をしたのは、高校生のとき以来。まだ、どういうサッカーを目指すかは分からないが、やるべきことはそう変わらないと思う」と推測した。

この日を見る限り、練習内容自体はパスが中心で特別なものではなかった。「白い魔術師」の異名をとる指導者の片りんはまず、そのチーム運営に現れたようだ。《共同通信》

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【NHK連続テレビ小説・やんちゃくれ】放送開始

【東京株式市場】1万3000円割れ

週明け5日の東京株式市場は、世界的な株安懸念による外国人投資家を中心とした国際優良株などの売りで、平均株価(225種)は反落、終値は前週末比275円57銭安の1万2948円12銭と1万3000円を割り込み、バブル崩壊後の最安値を更新した。1万3000円割れは昭和61年1月末以来、約12年8カ月ぶり。全体には見送り気分が強く、出来高は3億6000万株と薄かった。

3日の先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)で、日本が具体的な追加景気対策を表明しなかったことへの失望売りに加え、世界的な金融システム不安による投資家の株式離れの動きが重なった。

市場では、日本の金融安定化策について、G7が公的資金投入を求めたことを評価する一方、「早期健全化策をめぐる与野党協議の行方は依然、不透明」(大手証券)と受け止めており、金融不安は依然払しょくされていない。この日は、大手銀行株の下落は一服したが、地方銀行株が軒並み安となった。

保有株式の評価損計上で、赤字転落や業績見通しを下方修正する企業が相次ぐなど、実体経済の一段の悪化懸念も不安心理に拍車を掛けている。《共同通信》

【小渕恵三首相】2次補正を大幅増額

小渕恵三首相は5日、1998年度第2次補正予算の事業規模を10兆円から大幅に増額するとともに、7兆円の所得・法人減税の規模を中・低所得者向け減税の積み増しで拡大することを軸とした追加の緊急景気対策を策定する方針を固めた。首相は6日の閣議で各閣僚に検討を指示、自民党とも調整して具体案を早急に取りまとめる。

今国会終了後、あらためて11月にも臨時国会を召集し、補正予算案や税制関連法案の早期処理を図る方針だ。《共同通信》

【インドネシア】国軍の政治介入見直し

インドネシアのハビビ大統領は5日、ジャカルタ郊外で開かれた国軍記念日の式典で「国軍のビジョン、使命、政策、戦略に変化が求められている」と演説し、政治に深く関与してきた国軍の役割を見直す必要性を強調した。

国軍は従来、国防・治安維持とともに政治、社会政策に介入する「二重機能」を持つとされていたが、5月にスハルト前政権が倒れた後の民主化の流れの中で、学生や民主化勢力は「二重機能廃止」の要求を強めている。大統領はこうした世論に配慮したとみられるが、「軍指導部の改革への努力を歓迎し、促したい」とも述べ、改革の内容はウィラント国軍司令官兼国防相ら軍首脳部にゆだねる姿勢を示した。

ウィラント司令官は9月の軍内部のセミナーなどで「国軍の役割の再検討を進める」と表明しており、大統領がこれを追認した形だ。《共同通信》

【和歌山毒物カレー事件】元保険外交員の主婦、一人で見張り

無職男性(35)にヒ素を摂取させ入院給付金をだまし取ったとして殺人未遂、詐欺などの容疑で逮捕された元保険外交員の主婦、林真須美容疑者(37)が、毒物カレー事件当日の午後1時前、約5分間にわたり民家のガレージに保管中のカレーの調理なべを一人で見張っていたことが5日、和歌山東署捜査本部の調べで分かった。

真須美容疑者は逮捕前「カレーのなべには近づかなかった」と話していたが、複数の住民らがなべの近くにいた同容疑者を目撃したという。捜査本部は、犯人がカレーの調理なべにヒ素を混入した時間帯は、午後1時前後が最も有力とみており、調理や見張りを担当した他の主婦らから事情聴取、同容疑者の行動や見張りの状況を詳しく調べている。

調べによると、カレーは事件当日の7月25日朝から、現場の夏祭り会場に隣接する民家のガレージで主婦らが調理、正午ごろ出来上がった。なべにはアルミホイルと段ボールでふたがされた。真須美容疑者は、正午から午後1時まで見張ることになっていたが、正午ごろガレージに行き、いったん帰宅。午後0時半ごろに再びガレージに戻った。この時、見張りをしていた3人の主婦らは午後0時50分ごろまでに順次帰宅。次の見張り当番の別の主婦が来た午後1時前までの約5分間、真須美容疑者が一人で見張りをしていたという。

和歌山市の保険金詐欺事件で、和歌山東署捜査本部は5日、逮捕した元保険外交員の主婦真須美と夫のB両容疑者に対し、動機や保険契約の詳しい経過などについて本格追及を始めた。併せて両容疑者宅など4カ所で家宅捜索を再開。自宅の捜索は4日間程度を予定しており、屋内のちりなどの微物や敷地の土なども採取、ヒ素を使用した痕跡などの把握に全力を挙げている。

これまでの調べによると、B容疑者はシロアリ駆除業をしていた当時、50キロ入りドラム缶に入ったヒ素化合物の亜ヒ酸を入手、以前住んでいた住宅の倉庫に保管、缶に残っていたのは約半分で、残り20キロ余りは所在や使途が分からないという。

このため捜査本部は、真須美容疑者が、無職男性(35)に掛けられた約1億3000万円の生命保険をだまし取ろうとして昨年9月、残る亜ヒ酸の一部を使って殺害を図った疑いがあると判断。現在の自宅などでの保管の有無を徹底的に調べる方針だ。《共同通信》

和歌山市の毒物カレー事件前に起きた無職男性(35)のヒ素中毒などをめぐる保険金詐欺事件で、和歌山東署捜査本部は5日までに、逮捕した林真須美(37)、B(53)両容疑者の自宅近くの貸しガレージから、他人名義の戸籍謄本や住民票を押収した。捜査本部は、真須美容疑者がこれらの書類を利用して保険金をだまし取っていた疑いが強いとみている。また吐しゃ物の痕跡があるホットカーペットや薬品類も押収、同県警科学捜査研究所で詳しく鑑定し容疑の裏付けを急ぐ。

捜査本部は同日午後、殺人未遂、詐欺容疑などで真須美容疑者、詐欺と詐欺未遂容疑でB容疑者を送検。自宅などの家宅捜索を続行し、犯行に使われたとされるヒ素の痕跡の確認を急ぐとともに、ヒ素の入手経路や犯行の動機、保険契約の経緯などを追及している。

家宅捜索は4日から両容疑者の自宅や、B容疑者からヒ素化合物の亜ヒ酸を譲り受けたとされる和歌山県内の自営業者宅などで行われた。

自宅近くの貸しガレージから4日に押収した段ボール箱の中から、他人名義の戸籍謄本、住民票、印鑑登録証明書などの書類約15点が見つかった。

ガレージからはこのほか、薬品十数点や、吐しゃ物の痕跡が残っているホットカーペットを押収、自宅敷地内からは土砂を採取した。

5日の捜索は、約30人態勢で自宅の二階南側を青いビニールシートで覆い、ベランダや北東側の敷地を詳細に調べた。

また自宅北側の幅約70センチの用水路もビニールシートをかけて捜索、汚泥やタニシ数十個などを採取した。用水路には自宅から二本の排水口を通じ生活排水の一部が流入しており、捜査本部はヒ素が含まれていないかどうか鑑定を急ぐ。

真須美容疑者は和歌山東署捜査本部の5日までの調べに対し、無職男性(35)にヒ素を摂取させ入院給付金をだまし取った殺人未遂と詐欺の容疑について、「男性名義で二つぐらいの保険会社と契約した」と認めたが、男性の食事へのヒ素混入や掛け金の工面方法、給付金の受け取りについては黙秘している。

また、やけどの原因や障害の程度を偽って保険会社に報告し保険金をだまし取ったなどとする詐欺、詐欺未遂の容疑について同容疑者は「保険会社に提出した書類の通り。給付金受け取りは正規のものでだましていない」と供述、詐欺には当たらないとしている。《共同通信》



10月5日 その日のできごと(何の日)