平成10496日目

2017/10/03

この日のできごと(何の日)

【立憲民主党】旗揚げ

衆院選(10日公示、22日投開票)に向け、枝野幸男元官房長官が結成を表明した新党「立憲民主党」が3日、東京都選挙管理委員会を通じ総務相に政党の届け出を提出した。

都庁に関連書類を持参した長妻昭元厚生労働相は、提出後に報道陣の取材に応じ、「われわれの理念、政策は曲げずに、総選挙に臨む器をつくることができ大変感慨深い」と述べた。

長妻氏は「6人の衆院議員、前衆院議員で届け出を済ませた。後のメンバーについては、今日はお知らせできない」と述べた。

公認を希望する立候補予定者や、支援団体などから複数の問い合わせが寄せられているといい、「十分に戦える候補者を全国で擁立していきたい」と述べた。候補者擁立の規模については明言を避けた。

党が最も訴えたいこととして、長妻氏は「お互いに支え合う社会、多様な価値を認める社会を作りあげるのが非常に大きな旗印になると思う。今の政治状況の中で、選択肢を示していく」と語った。《産経新聞》



【希望の党】第1次公認候補192人発表

希望の党(代表・小池百合子東京都知事)は3日、衆院選(10日公示―22日投開票)の第1次公認候補として計192人(小選挙区191人、比例代表1人)を擁立すると発表した。党によると、合流に伴う民進党出身者は計110人。小池氏に近い若狭勝前衆院議員は、公認された候補は全員、憲法改正に賛成するとの認識を示した。

希望に合流しなかった民進党出身者でつくる立憲民主党は、共産党との選挙協力へ動いた。自民党は、公認争いが続く選挙区の対応を二階俊博幹事長らに一任した。公示まで1週間を切り、与野党が選挙準備を急いだ。《共同通信》

【民進党・前原誠司代表】分裂「全てが想定内」

民進党の前原誠司代表は3日、同党が希望の党と立憲民主党に分裂したことに関し「全てが想定内だ。政権交代可能な状況をつくらないといけない。自分の判断は正しかった」と述べた。党本部で記者団に語った。

前原氏はこれに先立ち、藤井裕久元財務相や輿石東元参院副議長ら民進党のOB・OG会メンバーを集め、党が3分裂した経緯を説明。出席者によると、前原氏は安倍政権の打倒に向け「とにかく結果を出す」と強調し「それぞれ民進党出身の候補者を応援してもらって構わない」と語った。

藤井氏は「それぞれ安倍政権打倒の目標は同じだ。みんな応援する」と前原氏に伝えた。「参院のドン」と呼ばれ旧民主党政権時代は党内融和に腐心した輿石氏は「もう終わったことだ」とぼやきながら会場を後にした。《日経新聞》

【菅義偉官房長官】新党の政策能力疑問視

菅義偉官房長官は3日の記者会見で、希望の党や立憲民主党の政策実現能力に疑問を呈した。「政党は具体的な政策をどのように実現していくかが大事だ。国民は今までもいくつかの政党ができては消えていったのを見ている」と述べた。

希望の党代表の小池百合子東京都知事が衆院選出馬を否定していることに関し「党の代表が国政に専念せず、誰を首相指名するかも明らかにしていない。国民にとって非常に分かりにくい」と批判した。ただ選挙後の憲法改正での連携には「政策を実現していくことが極めて重要だ。掲げる政策に賛同いただけるのなら、しっかり対応していくのは当然だ」と期待を示した。《共同通信》

【小野寺五典防衛相】辺野古の工事継続を明言

小野寺五典防衛相は3日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事を一時停止するよう防衛省に求めた翁長雄志沖縄県知事の行政指導に対し、引き続き工事を進めると明言した。「関連法令に基づき、自然環境や住民の生活環境に最大限配慮して辺野古移設に向けた工事を進めていく」と強調した。

翁長氏は2日、辺野古の埋め立て予定海域で絶滅の恐れのあるサンゴが見つかったことを受け、工事を一時停止するよう防衛省沖縄防衛局に文書で行政指導した。《共同通信》

【都民ファーストの会】都議2人離党へ

東京都の小池百合子知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」の音喜多駿都議と上田令子都議が離党する意向を固めたことが3日、分かった。都民ファからの離党者は初めてで、5日の都議会定例会閉会日に届け出る方針。小池氏ら一部の幹部だけで人事を決めたり、自由な発言を制限したりする党運営への疑問が理由という。

2人は昨年夏の都知事選で小池氏を支援した当初からのメンバー。今年1月には、会派名を「都民ファーストの会東京都議団」とし、7月の都議選で第1会派となる躍進につながった。《共同通信》

【与野党】支持呼び掛け

与野党は3日、衆院選が公示される10日まで1週間と迫る中、街頭演説などで支持を呼び掛けた。安倍晋三首相(自民党総裁)は希望の党や立憲民主党を念頭に「ブームからは何も生まれない。政策こそが未来を切り開く」と、政権担当能力をアピールした。野党は森友、加計学園問題を取り上げ「政権の暴走を止める」と主張した。

首相は栃木県さくら市での街頭演説で、複数の経済指標をアベノミクスの成果として列挙し「誰が結果を出すかを問う選挙だ。約束を必ず実行し、未来ある日本をつくる」と強調した。

公明党の山口那津男代表は横浜市で、希望の党に合流した民進党出身者に関し「政党の名前を変えても全く期待できない。日本を任せてはならない」と訴えた。

立憲民主党を設立した枝野幸男元官房長官はさいたま市で、森友、加計問題に触れ「権力の私物化がまかり通っている。安倍政権を勝たせたら、国民はこうした問題は仕方がないと認めることになる」と力説。共産党の志位和夫委員長も党本部会合で「これほどお友達優遇、政治私物化の疑惑にまみれた政権はない。暴走政治に退場の審判を下す」と述べた。《共同通信》

【自由党】衆院選で擁立見送り

自由党の小沢一郎共同代表は3日、国会内で記者会見し、衆院選で同党からの候補擁立を見送る方針を明らかにした。側近の樋高剛元環境政務官ら3人が希望の党の公認候補になったことを踏まえた。自らは「無所属で出馬する」と明言した。公認済みの他の候補者については、それぞれの判断に委ねる。

小沢氏は会見で、民進党が希望の党に事実上合流することに触れ「野党結集を訴えてきた。われわれも同じような方向で選挙戦に対応する」と語った。

無所属で出馬することに関し「民進党の前原誠司代表と同じだ」と説明。解党するかどうかについては「選挙後のことは分からない」と述べるにとどめた。《共同通信》

【民進党】中川、菊田氏ら無所属表明

民進党では3日、前衆院議員の中川正春元文部科学相や菊田真紀子氏、金子恵美氏らが無所属で立候補すると表明した。

中川氏は、希望の党について「政策と体質で合わない点があった」と説明。菊田氏も「憲法や安全保障の考え方が違う。自分の主張を曲げてまで入ることはできない」と述べた。

安全保障関連法の白紙撤回を主張する金子氏は「希望の党と自分の考えに大きな違いがありすぎた」と指摘。松田直久氏は「政策以前の段階で考え方が違う」と述べた。

小山展弘氏は希望の党の公認が得られず「選考基準や決定の根拠、プロセスが不透明で、説明責任が果たされたとは言い難い」と批判した。《共同通信》

【公明党】前議員の公認取り消し

公明党は3日、衆院選比例近畿ブロックの公認候補に決定していた樋口尚也前衆院議員(46)の公認を取り消した。樋口氏が公認辞退と離党届を提出し、持ち回りの常任役員会で了承した。党は「一身上の都合」と説明しているが、週刊誌が樋口氏の女性問題を報じるのが理由とみられる。

公明党では9月、長沢広明復興副大臣が知人女性を議員宿舎に泊めたとして離党。副大臣を辞任し、参院議員も辞職したばかりだった。

樋口氏は2012年の衆院選で初当選して2期務め、文部科学政務官などを歴任。党青年委員長も務めていた。《共同通信》



10月3日 その日のできごと(何の日)